クロナはグレモリー眷族とゼノヴィアの前に立ち塞がる。
「イッセー、リーダーが動くなって言ったでしょ」
少し遅れて転移して来たクロナが魔剣の捺落を兵藤の前に叩きつける。
「クロナ! なんでお前がここにいるんだよ」
「やぁ、イッセー。遊びに来たよ」
「クロナ! お前。なんで来たんだよ」
「イッセー、行ってはダメよ」
クロナに駆け寄る兵藤をリアスが兵藤の前に手を出して静止させる。
今まで怪しいだけで済んでいたが結界内に乗り込んで、助けに来たのではなく攻撃して来た。完全な敵対行動。
「なんで止めるんですか!」
「イッセー、悪いけどクロナは敵よ」
「先輩、こんな状況で攻撃してきたんです。騙してたんですよ」
リアスと塔城が敵としてクロナを見る。
「敵とか騙すとかひどいな。ぼくはまだ、イッセーの友達だと思ってるのに」
クロナはシクシクと顔に手をやり泣いたフリをする。
「じゃあ何で、そこを退いてもらおうか」
木場がクロナに聖魔剣を向けていつでも斬れるように構える。
「忠告しただけなのに。弱い君たちが行っても邪魔なだけだよ」
ニコニコと笑ってクロナはコカビエルとヒフミの戦いにチャチャが入らないように説得する。
「クロナ! やって見ないと分からないだろ!」
「無理だよ。ボクだってここにいるのは危ないからもう少し遠ざかりたいんだよ」
バンビエッタがフリードと戦い始めて爆風と爆炎が撒き散らされていく。
コカビエルとヒフミも遠距離攻撃合戦を開始。
「ほら、少し離れよう。君たちもコカビエルが倒されれば、過程は気にしないでしょ」
「結果的に倒してくれるならありがたいな」
仕事として来ているゼノヴィアは倒して貰えればどちらでも良いので、デュランダルを構えはするが戦闘の余波が来ない場所まで退避する。
「イッセーもリアスさんたちも危ないから離れよ」
「離れるわよ。クロナ。そっち側に付いている理由を教えてくれる」
リアスたちもゼノヴィアと同じ場所に行く。
「ぼくは元々、向こうの仲間だよ。もちろんイッセーとは友達だよ」
「そう、私たちに近づいた目的は?」
クロナは嘘のない範囲で答える。
「決まってるでしょ。イッセーが居たから近づいただけ。友達だから心配だったし」
「クロナは敵対する気はないんだよな?」
寂しそうに兵藤がクロナに問う。
「敵対はしないよ? でも、あっちの戦闘に入らないなら止めないといけないけど」
剣でクロナはヒフミとコカビエルを指す。バンビエッタとフリードの戦闘はエクスカリバーが破壊されてまともに戦える武器もなくバンビエッタの蹂躙で終わり。フリードは結界を抜けて逃げていった。
「そちらのファウストが倒れたら、私たちは戦うわよ」
「その時は是非ぜひ、コカビエルと戦ってよ」
クロナはヒフミが負ける事はないと確信しているので、リアスの言葉に同意する。
ヒフミとコカビエルの戦いが激しくなる。
コカビエルが優勢になり、コカビエルの光の槍がヒフミの紙袋を破る。
「うそ、ヒフミさん。なんで」
アーシアはヒフミとペロロの話で仲良くなり、学校で何かと手助けしてくれるヒフミがファウストがある事に驚いて手を口にあてる。
他のメンバーはそこまでヒフミと親しくないが同じ学校の生徒で有る事に驚く。
ヒフミがフリスビーを投げつけて、フリスビーからペロロの人形が出てくる。
「あー。少しヤバいかも」
リアスたちの前にクロナは立ち、ヒフミの方を向いて腕を生やして2本の魔剣をつかむ。
「ボクの後ろから出ないでね。守り切れないから」
リアスたちも何も言わずクロナの後ろで各々武器や魔法を放てるように構える。
ヒフミが撃つビームの余波がクロナたちにも飛んでくる。クロナが3本の魔剣を不規則に払って撃ち落とす。
コカビエルの雷がヒフミに向けて放つがペロロ人形に吸い込まれていく。ペロロ人形に当たった雷の余波をクロナはスクリーチαで衝撃波を出してかき消す。
「みんな大丈夫?」
クロナは後ろのリアスたちに声をかける。
「ええ、なんとか」
冷や汗を出しながらなんとかリアスは答えた。
コカビエルがフラフラと飛び上がる。ヒフミに向けて最大級の力を込めた光の槍を作ろうとしたが、出来ることはなかった。
コカビエルは背後に現れた白い鎧に羽を毟り取られて地面に落ちていく。
地面に落ちるコカビエルを白い鎧は3発殴り気絶させて、コカビエルを担ぐ。
「白いの目覚めていたか」
兵藤の神器から声が発せられる。
バンビエッタが白い鎧を蹴り飛ばしてコカビエルが地面に落ちた。トドメにヒフミが地面に転がっているコカビエルの心臓を撃ち抜く。
白い鎧とバンビエッタの余波をクロナが防ぐ。
次第に戦闘は激化して爆炎と爆風が激しくなる。
バンビエッタの放つ霊子をクロナは衝撃波をぶつけて対象するがその後の爆破を防ぎきれなく、後ろのリアスたちから苦しそうな声が聞こえる。
ヒフミの一撃が2人の戦闘に割り込み、戦闘を止める。
引き上げると聞こえたのでクロナは腕を引っ込めて魔剣を消す。
「イッセーまた学校で」
クロナはヒフミの元に向かっていった。