闇の帝王ファウスト   作:四隅

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もう少し最善の選択があったと思います

 

 予定通りと言えば予定通りですが出来ればグレモリー先輩が来る前に最愛ちゃんには撤退してほしかったです。

 

 最愛ちゃんは声の先を見下ろして確認するとパーカーのフードを深く被りなおす。

 

「超見て分かりませんか? 襲われてたんですよ」

 

「貴方が誰か知らないけど、この街はグレモリーが管理しています! どこの勢力が知らないけど、下手なことしたら戦争ものよ」

 

「私は超被害者ですよ。むしろ管理してるならこんなのが襲ってくる前に超倒しておいてほしいですよ」

 

 最愛ちゃんが伸びて倒れたバイザーを指して言うとグレモリー先輩は苦虫を噛み潰したような顔になる。

 

「どこの勢力って言いましたけど、超私は個人勢ですよ。なんか超組織があるですか」

 

 うっと言いづらそうにしているグレモリー先輩の代わりに姫島先輩が前に出る。

 

「オカルト研究部で異変を対処しています。対応が遅れた事には申し訳ございません」

 

「へぇーそうなんですね。超戦争とか言ってましたけど、もっと政治とか裏社会に関わりが有ったりしますよね。超普通はオカルト研究部で管理で良いことをグレモリーで管理してるなんて言ったんですか? 超個人的にグレモリーで管理している事ですよね」

 

「最愛、そんなに先輩をイジメないでよ」

 

 クロナさんの加入にパーカーのフードをとって悪態を隠す事なく最愛ちゃんは返しました。

 

「超知らないフリをするところですよ。クロナ先輩」

 

「知らないフリしても後でバレるよ。先に僕の知り合いである事を知っていただいていた方が無難だよ」

 

 最愛ちゃんはグレモリー先輩達と接点はないからフリして逃げ切れる可能性はあったと思いますが、安全に行くなら知り合いである事をアピールした方が良いんですかね。

 

「ハイハイ、超その通りですね。私に何かあったらクロナ先輩がなんとかしてくれるんですか?」

 

「ボクは何もできないよ。でも女の子大好きイッセーがなんとかしてくれるよ。パンツを見せてくれてるし助けてくれるよ」

 

 兵藤 一誠さんはドラム缶に立って見下ろしていた最愛ちゃんを見上げる形になっていたので見放題だったようです。

 最愛ちゃんは地面に降りると兵藤 一誠さんを睨みつけます。

 

「俺は見てないぞ」

 

 最低ですね。クロナさんに指摘されるまで兵藤 一誠さんの視線はずっと最愛ちゃんのパンツに釘付けでした。

 

「クロナの友達なら不当な扱いをするなら抗議はするがな」

 

「説得力ないです先輩」

 

「チクチクやっても意味ないですし、超今日は帰ります。あとはつけないでくださいね先輩方」

 

 最愛ちゃんは堂々とグレモリー先輩たちを背に向けてゆうゆうと抜けていく。

 

「ボクが家まで着いて行きますよ」

 

「お願いね、クロナ」

 

 クロナさんが廃墟を出ていた最愛ちゃんを追いかけて行ってしまいました。グレモリー先輩たちは予定と違いますがバイザーを連れて魔法陣に乗って消えていきました。

 

 

 

「超行きましたよね」

 

「うん、問題ないよ」

 

「今はまだ、情報収集のために、超グレモリー先輩達と仲良くしてくださいよ」

 

「うぅぅん、そうなんだけど、力をセーブして戦うのはストレス溜まるんだよ。エクスカリバーが来るまでの時系列確認のために一緒にいるのも面倒だよ」

 

「超そう決まったのは勝手に行動してクロナ先輩が兵藤 一誠と友達になるからじゃないですか」

 

「原作を見たのは遥か前の事で記憶が朧げなんだよ。転校して自己紹介失敗して、ボッチ生活が始まるとオロオロしていたら助けてくれたのが主人公だとは思わないじゃん」

 

「超私らが好きにやるには流れに乗って暴れるのが超1番楽なんですよ」

 

「分かってるよ。リーダーは怖いからしっかりと働くよ」

 

 夜に軽口を叩いて歩く2人の背後をコウモリが見ていた。

 

 

 

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