闇の帝王ファウスト   作:四隅

7 / 26
弱い奴は強い奴に跪いていれば良いのよ

 

 

 ORTと別れたバンビエッタは堕天使の集団を捕捉した。

 

「どれもザコばかりね」

 

 死んで与えられ、この世界で磨き上げた暴力にバンビエッタは酔っている。派手に惨虐的にこれ見よがしに力を振るう。

 

 強襲された堕天使の軍から爆炎と悲鳴が響く。認識をズラす結界等の隠蔽するスキルはなく、好き勝手にバンビエッタは暴れる。

 ORTが空想樹の世界に引き摺り込めば問題ないがヒフミがいるので使いはしない。他にも結界は扱えるが各勢力に力を見せつけるために何もしない。

 

「弱い弱い。そんな雷撃じゃ避ける価値もないね」

 

 ワザと直撃するがバンビエッタの白い軍服には埃すらつかない。

 

「弱い奴は強い奴に蹂躙されるのが世界の決まりよ。もっとあたしを楽しませるために抵抗しなさい」

 

「教会勢力が我らに攻撃するなど戦争物だぞ」

 

「何言ってるのよ。アンタらも悪魔領で何する気かな? 戦争物でしょ?」

 

 数分も経つ間もなく、軍勢は壊滅して堕天使の数も残り2体になる。襲撃した時と同じように余裕を引け散らかしておしゃべりをするバンビエッタ。原作を知っているのでフリードと遭遇した時の援軍の堕天使であると予想はつけている。それとは別に見下して遊べるおもちゃがあるのだ精一杯遊び尽くすと決めている。コレが終わったらORTの報酬でさらに遊べる。

 

「エクソシストが舐めた真似をしてくれる。神器(セイクリッドギア)を弾け散らかし過ぎたな。同胞を殺した時の勢いがないぞ。力が尽きてるのだろ?」

 

 バンビエッタの苦虫を噛み潰したように顔が歪んでいく。沸々と怒りが沸いてくる。最後の2体だから遊ぼうと思ったら、あたしが雑魚に見下されてるのよ。

 

「図星か? 命乞いでもしたら俺の下でエクソシスターとして使ってやるぞ。外見も人間にしては整っているからな。たまになら、遊んでやっても良いぞ」

 

「お前らは体を少しずつ爆破して遊ぼうと思ったけど予定変更」

 

 堕天使2体を瞬時に剣で軽く切り付け直接、傷口に霊子を打ち込む。打ち込まれた霊子は堕天使の体の中で膨張していく。暴言を吐いた堕天使はついでに羽も切り取って異種族の特長を奪う。

 

「何だこれは、嫌だ助けてくれ」

 

「俺は何も言っていない見逃してくれ。お前のことは何も言わない頼む」

 

「あたしにあんな言葉吐いて生きていられると思う? 思わないわよね! 見逃す気があるなら地べたで死んでいる奴らを殺してないわよ」

 

「いやだ、いやだ、こんな惨めに死にたくない」

 

 何も出来なかった堕天使が翼を羽ばたかせ、背を向けて飛び去った。

 

「大丈夫よ。貴方たちが1番派手に消し飛ぶから」

 

 2体の堕天使の体で膨張する霊子に臓器が押し出され、口から心臓が飛び出し、目は鼻より高く飛び上がる。

 

「3.2.1.はい、じゃあね!」

 

 天使のように可愛らしい声と共に近隣の建屋を巻き込んで盛大に2つの花火が弾ける。

 

「弱い奴は強い奴に逆らっちゃだめね。何様であたしは言ってるんだろ。知らなければもっと私も自由にやれたのかな」

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。