ORTさんに転移された真っ白な世界は私の家とマンション一棟以外は馬鹿でかい木が生えているだけです。おかしな光景ですが見慣れました。
駒王町に同じ家とマンションがありますがダミー用で実際に使っているのはこちらの世界にある建屋です。
「無事に帰ってきましたね」
家に帰ると空想樹の種子が飛んできました。ORTさんとの会話は本体が月に居ますので分身体の種子が家ではメインです。外はペロロ様ストラップやスマホです。念話は緊急時の連絡用で滅多に使いません。
「ストーカーぐらいは普通に追い返せますが何が緊急事態だったんですか?」
「まだ、ヒフミを舞台に立たせる気がないんだ。ここで戦われると今後のフローに支障がある。アーシアに会いに行くのは想定外だったよ」
平穏に暮らせるのでしたら文句は言いません。
私が戦ったところでそこまで強くないので気にするほどのことでしょうか。ORTさんなら空想樹のおかげで町の中なら全て把握してるので、教会に行くまでは問題なかったのでしょう。
強行突破をして目を付けられて監視を付いたのが行けませんでしたかね。
「もし、原作に関わる事が会った時のためにこれを渡しておくよ」
「これですか? 意味あります?」
私の手元に紙袋が転移されました。紙袋を広げると両目が見えるように穴が2つ、額の所に5と描かれていた。
「最先端の認識阻害アイテムだ。数多の英雄や実力者が姿を隠す時に使っていた」
「そんなすごいんですね。魔術的なものですか?」
「特殊加工はないよ」
それは単なる紙袋では? 襲撃時以外で使う事があるか分かりませんが顔を隠せるならどこかで使えますかね?
「次からは暴走しないで下さい。この世界を遊べないですよ」
「すみません。ペロロ様の良さを理解できる人が少なくて、初めて共感していただけて暴走しちゃいました。次からは原作キャラに関わる時は連絡します」
ペロロ様が最優先対象ですが私はみんなが笑顔でいてくれましたらこの世界がどうなろうと構わないのです。
主人公が奇跡の勝利をしたのが転生者がいるだけで当たり前の敗北になっても私は仲間が無事ならどうでも良いです。
アーシアちゃんはペロロ様の良さが分かる人なのでもし、危険になったら助けてはあげます。
「超遅かったですね」
「ただいまです」
台所で最愛ちゃんがコンビニ弁当を温めていました。弁当は3つ置いてあります。私とクロナさんとバンビエッタ様の分でしょう。
「今日はペロロ様が大量に手に入りました」
「超良かったですね。明日の夜は教会襲撃がありますがヒフミ先輩はどうします? 襲撃部隊に入ります?」
「うぅん、予定通りの後方支援するよ。最愛ちゃんは今からでも後方支援に変えませんか?」
「超襲撃に参加しますよ。バンビエッタさんと一緒に超暴れてきますよ。クロナ先輩は兵藤 一誠に引っ付いてくると思いますよ」
エクスカリバーが来るまではそこまで危険ではないと言ってましたけど弱い最愛ちゃんが行くのは心配ですね。
しっかりと火力支援、出来るように準備はしておきましょう。
「楽しんできてくだい。私はペロロ様にお祈りでもしておきます」
「超よろしくす」
弁当を1つもらってゆっくりとお風呂に入って寝ます。
今日は襲撃日です。みんな楽しそうに準備してました。私は襲撃に参加しませんので、クラスメイトと遊びに来ています。
「ヒフミちゃんは可愛らしいですね」
いつものように私の頭を撫でてきます。抵抗はしないですが髪が乱れるのでやめてほしいです。
「ヒフミちゃん、アレって兵藤だよね」
見るとアーシアちゃんがペロロ様以外の人形を嬉しそうに抱いていました。ついでに兵藤 一誠さんもいました。
「……アーシアちゃんがペロロ様以外の人形」
「へーあの金髪ちゃんはアーシアちゃんて言うんだ。兵藤が前騒いでいた彼女かな」
なんですかあの人形。アーシアちゃんは話を合わせていただけなんですね。ペロロ様をバカにしていたんですね。
「ヒフミちゃん大丈夫? ペロロちゃん潰れてるよ」
「あはは、大丈夫ですよ。友達だったと思ったんですけどね」
「何? 兵藤にでも気が合ったの?」
「兵藤さんはどうでも良いです。アーシアちゃんが」
「うん? ペロロちゃん友達だったの? 今持ってる人形は人気だからね」
「そうですよね。人気だから普通は欲しがりますよね」
「そそうだよ。ペロロちゃんも好きだよ。兵藤のプレゼントだから嬉しがってただけだよ。多分ね」
そうでした。アーシアちゃんはヒロインですからね。ペロロ様裏切っていないかは来週会った時に確認しますか。