そんな未来で世界が終わるとか誰かが死ぬとか……そんな展開、ねぇから!!(たぶん)   作:クレナイハルハ

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第2話

 

ガッチャードデイブレイクとの出会った二ノ瀬 淡太郎達はアビドス高等学校へと戻ってきてきた。

当然だが柴関ラーメンを食べ先生の財布が薄くなったのは、いつもの事だろう。

アビドス高等学校の空き教室の1室、掃除されまばかりなのか砂の見えない教室ではテーブルを挟み座った先生、そして二ノ瀬 淡太郎の姿があった。

 

「"さて、これで二人だけで話せそうだね。淡太郎"」

 

「うん、そうだね先生……先生は仮面ライダーガッチャードは俺のいた世界のテレビでやっていた番組の中の主人公って話したこと、覚えてる?」

 

「"確か、高校生の主人公がカードのケミー?だったっけ?を集めるんだよね?それで、ベルトを貰って淡太郎がいうガッチャードになる、だっけ?」

 

「うん、大体そんな感じ。テレビのガッチャードは大物錬金術士を目指して錬金術の学校に通って、最後にはケミー達の為にもう1つの地球を作るんだ」

 

「"なんか、特撮の最終回辺りに登場するスペックが凄い究極フォームって感じだね。つまり、いつかは淡太郎も!?"」

 

「あはは……どうだろ、究極どころか強化形態にすらまだ変身できてないから」

 

興奮する先生へと申し訳なさそうに眉を下げる淡太郎、実際に彼が今変身できるガッチャードはスチームホッパーから派生するスケボーズとアッパレブシドーをガッチャンコしたアッパレスケボーといった形態、そして強化形態であるエクスガッチャリバーを使ったスーパーガッチャードのみである。

そのためガッチャーイグナイターはまだ所持しておらず、ファイアーガッチャードは勿論だがプラチナガッチャード、レインボーガッチャードへの変身することはまだ叶わない。

今後の()()()()()を考えるならば、早く強くならないとという焦りを、ガッチャードデイブレイクの存在を見てしまった淡太郎は感じ始めていた。

 

「それで、ガッチャードの物語の中盤に出てくるキャラクターが今日の」

 

「"デイブレイク、だったっけ?"」

 

「うん、そう。本編だとガッチャードデイブレイクは……未来の主人公なんだ」

 

「"未来の、ガッチャードってこと?"」

 

「うん」

 

その言葉に、先生は目を見開いたものの特撮やアニメの定番だねと微笑みつつ淡太郎へと話の続きを促した。

 

「未来は、デイブレイクがケミーも人も滅びる運命を辿ると語るほど絶望的な状況に追い込まれていて……過去を変えるために主人公の元に現れるんだ。」

 

「"なるほど、大変になっている未来を変えるために……某有名な弓を使わない弓兵みたいに過去の自分を殺そうとしている感じじゃなくて良かった。でも、過去を変えたらデイブレイクは存在しなかったことになるんじゃ"」

 

「ガッチャードの物語だとそうならないんだ先生。デイブレイクが過去を変えても、デイブレイクの世界は変わらなくて……デイブレイクの世界が過去のガッチャードの世界から分岐したパラレルワールドになるだけなんだ。それでも、少しでも最悪の未来を変えるために、デイブレイクは過去にいくんだ」

 

「"なんか、凄いね。ガッチャードの物語って………え?つまり、ということはさっきのガッチャードデイブレイクは……"」

 

ガッチャードの物語とデイブレイクについての説明を聞いた先生は感嘆の声を漏らしていたが、デイブレイクについての説明を自分の中で整理したとき目を見開き口を開いた。

 

「"未来の、淡太郎!?"」

 

それに対して、淡太郎も頷くと声を開いた。

 

「きっと未来で何かあったおれ……かもしれないんだ」

 

「"じゃあ、彼は……"」

 

「物語のデイブレイクは主人公が最悪な未来を迎えないよう導く事が目的だった、でも……」

 

言葉の途中で、淡太郎は今日出会ったガッチャードデイブレイクの姿を思い出す。

今日みたデイブレイクの姿と態度、それは導くなんて言葉は似合わない。

最悪な未来を回避するために、()()()()()()()()()()()()()()()としているように見えて、俺たちに背を向けて歩き去る後ろ姿は凄く重く孤独に見えた。

 

「今日みたデイブレイクは、全部自分で解決しようとしているように見えた。だから、話さないといけないと思うんだ……何か力になれることがあるんじゃないかって」

 

「"わかった、もし今後でデイブレイクを発見したらなるべく戦闘ではなく会話を試みるようにしよう"」

 

「ありがとう、先生」

 

「"それにしても、本当にガッチャードの力って凄いんだね。あの格好いい姿に変身したり剣を作ったり以外に、過去に時間移動が出来るなんて"」

 

「時間移動が出来るだなんて、他の人には話さないでね先生。だれが聞いてるかわからないし、ケミー達は人の悪意に触れたら大変なことになるから」

 

「"わかった、秘密にするよ淡太郎"」

 

淡太郎は、前世でブルーアーカイブの二次創作やスレでとあるキャラクターなら過去の改編を強く望みそうなキャラクターを一人知っていた。

だからこそ、そんな彼女に聞かれないよう先生に釘を刺し先生も最初はキョトンとしていたが、ケミーのこともあり素直に頷いた。

その事に安堵した淡太郎と、淡太郎の抱えていた事について少し触れることが出来て嬉しく感じていた先生は気付くことは出来なかった。 

教室の外、特徴的なアホ毛の伸びた小柄な少女が二人の話を密かに聞きいていたことに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アイツの力があれば、ユメ先輩を……」

 

 

彼女はそっと教室を背に歩きだす、会話を続ける先生と一人の男子生徒に気付かれぬよう。

いつも、自身をおじさんの自称彼女し「適当に適当に~」と話す彼女とは思えないほどにその眼光は鋭くなっていた。

 

「うへぇ、確かデイブレイクだっけ?………絶対に見つけてやる」

 

デイブレイクが時間を過去へと遡る力を備えている、という情報だけを聞き取った彼女はそう呟くとその場所を後にしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボロボロの廃墟でホータロー(仮)が最初に取った行動は仮眠であった。

最初のこの行動に当然だがデイブレイクホッパー1は怒った。

当然だろう、これから大きな行動を起こそうとするであろう発言と行動をしたのにも関わらず、廃墟の壁を背にして眠りだしたのだ。

これが漫画なら額に怒りマークがついていると錯覚する程に。

再び飛び蹴りを喰らわせようかと思うほどに。

だが、突然死んで転生したら仮面ライダーガッチャードデイブレイクになり更には戦闘経験がないのにも関わらず、なんとなく動いて此方を攻撃してきた銃を持ちヘルメットを被った少女を気絶させ戦闘不能にしたと思えば、自分以外のガッチャードに出会い未来の自分だと勘違いされるなど。

こんな非日常的な事が連続で起こったためにホータロー(仮)の精神的疲労と戦闘と移動での疲労で限界であった。

ゆえに少し休むと廃墟の加部に背中を預けて眠りだしたホータロー(仮)へと、さっきまでの意気込みはどうしたと怒るデイブレイクホッパー1を宥めたデイブレイクスチームライナーは最終的に彼の腕に巻かれたカードケース型のブレスレットであるガッチャードローホルダーに戻って休むことにした。

そして何時間寝たのか分からないが精神的な疲労は抜けたのかホータロー(仮)は起床すると、立ち上がり延びをすると眠っていた廃墟の探索を開始する。

 

見事に砂まみれだが、風や雨は凌げそうだし仮の拠点には出来そうだな………。

 

「ここに住んでる人がいるのなら申し訳ないが、こっちも命が掛かってる訳だし、帰ってくるまで使わせて貰うとしよう。あと必要なのは食と服、水か。いや、最優先は金か……」

 

金さえあれば食料や服、水だけじゃなくちゃんとした拠点だって手に入る。

問題は、文字通り何も持ってない怪しそうな俺なんかを雇ってくれるような場所があるわけがないってところか。

 

「この石ころが、金だったらなぁ……」

 

廃墟に転がる石ころを手に取って掌で遊ばせる、ふと石ころを投げては掴みとる無意味な行動をして掴みとった石を宙を翳す。

 

「そういやぁ」

 

ふと宙にかざして石を掴む自身の指に填められたソレ、中央へと赤い矢印型の宝石が填められた銀色の指輪。

仮面ライダーガッチャードに登場する錬金術を使用するために必要な触媒、アルケミストリングが目に映り俺はふとその石ころを掌から近くにあった小さな棚?らしき物の上に乗せる。

そして石ころへと向けて両手を付き出して矢印の先端を形作って翳す。

 

「ええっと確か……万物はこれなる一者(ひとつもの)の改造として生まれうくっ?!」

 

すると、指に填められた赤い矢印状に形成された宝玉が光り目の前の石が光り輝く。そして石を包む光が消えたとき、そこにあったのは石ころではなく、石ころの形をした金の塊だった。

 

「ははは、マジか……流石は錬金術ってことか?」

 

金の塊となった石ころを持ち上げて宙に翳す。

 

「なんか錬金術で金を作ってはいけないみたいなルールあったような気がするけど、生きるか死ぬかならルールを破ってでも生きることを選ぶ」

 

彼の言ったルールと錬金術による三大禁忌と呼ばれるものであり「軍に逆らってはいけない」「人を作ってはならない」そして、「金を作ってはならない」である。

 

「転生特典とやらに錬金術は入ってなかった筈なんだが、まぁいいか」

 

金の塊をポケットへと入れる、だが問題は換金する場所だ。ブルーアーカイブの世界でも流石に金を換金できる場所があると信じたい。

ここがどこか分からないが、せむて人がいる場所にいけば情報が手に入る。

取りあえず廃墟から出て周りを見渡す、太陽は真上で大地を照らしているので恐らくは昼まで寝ていだろう。

 

「見渡す限りは砂漠……お!」

 

見える景色を眺めていると、少し遠くに建物が密集している場所あるのが見えた。

問題はその場所まで歩いていく、もしくは変身して走ってどれくらいでたどり着く事が出来るのか分からない事だ。

少しの間眠らせて貰っていた廃墟にあった、黒いボロボロの布を身体にどうにか巻き付けて外套っぽくしてフードにする。

これで直接太陽を浴びるよりはましだろうし、あの勘違いしてるガッチャードに変身してた奴らに会ったら面倒なことになりそうだからこういうの羽織っておいた方がいい。

 

「蜃気楼じゃないことを祈って行きますか、千里の道も一歩から」

 

そう言いながら一歩を踏み出そうとした時だった。

 

ホパァ!?ホパホーパホパァ!?(誰ですか貴方はっ!?)

 

スッチー!スチームライナー!(落ち着けホッパー1!!)

 

ダッシュ、ダッシュダッシュ……(すまない、本当にすまない……)

 

突如として俺の左手に巻かれたガッチャードローホルダーが勝手に開くとそこから三枚のカードが足元へと降りてきた………三枚!?

デイブレイクホッパー1、デイブレイクスチームライナーと並ぶもう一枚のカードにはファイアーパターンが入った黄緑の複眼を持つ黄金のバイクらしきものが描かれており下に《GOLDDASH》と記されている。

 

『ホッパー1、どうやら俺たちと同じみたいだ』

 

『驚かせてしまったようで、本当に申し訳ない』

 

『……私も大声を上げてすいません。それにしても驚きです、私達以外のケミーがホルダーの中に入っているなんて……ホータロー?』

 

なんか増えてるんだが……しかもこのゴルドダッシュ、確実にホッパー1達と同じ気配というか雰囲気を感じる……というか声を聞こえるんだが、まさか。

 

『改めて私はオーブ軍所属のトダカという、階級は一佐だ。今はもうゴルドダッシュと呼ばれるものになってしまったようだが……』

 

その言葉を聞いて俺は出鼻を挫かれ砂漠への一歩を踏む変わりに、膝を付いた。砂漠の熱によって高温となった砂が膝を容赦なく焼いてくるので即座に立ち上がったが。

 

『すまない、ホータロー?で良いだろうか。急だが私を君の元において貰えないだろうか?彼女曰く君は、私と同じケミー?と呼ばれる存在へとなったもの達を受け入れていると聞いている』

 

『さらっと押し付け先にされてますよホータロー……』

 

「………あんのドジ駄女神が」

 

『もう彼女、もうガッチャード関連の転生特典の創造やめた方がいいんじゃないか?』

 

「ちょー同意」

 

スチームライナーの言葉に頷きつつ、何故か駄女神から失敗したケミーの送迎先になっていることに怒りをかんじるが、これはチャンスだとも考えられる。

ゴルドダッシュはケミーライザーを使って召喚すればバイクになる、つまりはさっき見えた町まで一気にいけるのではないか!?

ちなみにケミーライザーとはガッチャード本編で使用されたアイテムでオレンジ色のビームガンのような形をしている。ライドケミーカードをセットすることでケミーの探す以外にも召喚したりすることが出来るアイテムだ。

何故かガッチャードライバーを装着するとベルトと共にケミーライザーがセットされている状態で展開される。

何故ケミーライザーがガッチャードライバーに装着された状態が転生特典になっているのかだが、あの駄女神のことだから確定でミスだろうな。

 

まぁ、お掛けで今は助かるんだが。

 

「えっと、ゴルドダッシュと呼んでいいのか?」

 

『構わないが』

 

「取りあえずケミーライザーを使って召喚するからあそこの町まで連れてってくれ」

 

『任せて欲しい、それにこの身体の使い方を覚えるいい機会だ』

 

「よしっ!あのドジ駄女神の被害者同士、仲良くいこうぜゴルドダッシュ」

 

そう言いながら懐にいれていたガッチャードライバーを取り出して腰に当てると、ベルトが展開されると同時にベルト側面にケミーライザーが現れる。

ケミーライザーをベルトから外してグリップを展開させ手に持って握りしてる。

そして砂の上に立つゴルドダッシュのデイブレイクケミーカードを拾い、ケミーライザーのライドケミーカードリーダーへとゴルドダッシュ、正確には《DAYBREAK GOLDDASH》のカードを装填する。ケミーライザーから流れる待機音を聞きつ流し錬金アカデミーの校章が描かれている操作盤、アルケミーコンソールをタッチする。

 

─CHEMY RISE!GOLDDASH!─

 

その音声と共に目の前には、テレビで見たバイク……デイブレイクゴルドダッシュが現れた。

やっぱり仮面ライダーのマシン系はどれもカッコいい見た目をしていると思いながらケミーライザーをベルトに戻す。

 

「ホルダーに戻れホッパー1にスチームライナー」

 

ホパホパー(分かりました)

 

スッチム!(了解だ!)

 

目の前まで跳躍してきた二枚のカードを掴んで左手のガッチャードローホルダーにしまってホルダーを閉じ、ゴルドダッシュへと股がる。

 

『元軍人としては、君にヘルメットを着用して欲しいところだが』

 

「こんな状態のやつが、ヘルメット持ってると思うか?」

 

両肩を竦めつつ、ゴルドダッシュへとそう答える。

まぁ、デイブレイクに変身すればヘルメットの変わりになるけどそれじゃあ目立つ。

それにバイクだけならまだ目立たないだろうし、美少女GTAとも言われるこの世界ならヘルメット無しでも運転している人はいそうだしな。

 

……まじで、反応集とか画像で見たけど高校生より下の少女達が戦車乗ったり車を乗り回している奴らがいるとか、本当にこの世界はヤバイな。

 

『……仕方ない、さぁ行こうかホータロー』

 

「ああ、飛ばしていこうゴルドダッシュ。どうにか持ってる金を換金できればいいんだが」

 

握りしめたハンドルを捻る、するとゴルドダッシュのゴルドハートエンジンから大きなエンジン音が響き渡りタイヤが回転して砂が宙に舞った。





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あなたがガッチャしたいケミーは?

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眼鏡と盾の後輩ブレイクケミー?

それとも夢が宿る太陽なケミー?


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