転生したら死にキャラだったので生き残る為に必死に頑張ったら、とんでもない事態に陥っていた件 作:究極の闇に焼かれた男
そんな軽いノリで本作を作る事にしました。 反省と後悔はしているようでしていない(迫真)!
拝啓、天国に居るであろう父さんと母さんへ。
どうやら自分は"転生"なるものを果たしてしまった様です。
その事に気付いたのは物心が着いて間もない頃、家で偶然にも転んだ際に本棚に頭をぶつけた時に、突如として知らないようで知っている誰かの記憶が呼び起こされ、その出来事を切っ掛けに自分が世間で言う所の【転生者】と呼ばれる存在だと気付きました。
(まあ、世間は世間でも前世の話なので悪しからず)
自分が転生者と気付いた時、今の自分の名前である事を思い出しました。
(アレ? 俺ってもしや不遇キャラなのでは?)
何故そう思ったのかと言いますと、原因は転生した自分の新しい名前と自分が住んでいる国にありました。
今の自分の名前は【ヨハン・ヘルダース】と呼び、今現在自分が住んでいる国の名を【ムルナイト帝国】と呼ぶ。
そう、あの"ヨハン・ヘルダース"である。
前世の話になるが、友人の一人にオススメされたラノベ作品の一つに【ひきこまり吸血姫の悶々】と呼ばれる物が有り、中でも一巻目から何回も殺される運命にあるキャラにヨハンと呼ばれる青年が居り、主人公である少女、【テラコマリ・ガンデスブラッド】が突如として【七紅天大将軍】となった挙句、自身の上司になった事に対して反感を抱き、裏で色々とやらかしては不幸な目に遭う人物だと友人から聞かされていた。
それを思い出した俺は正直に言いますと凄く焦った上に、幾ら今の世界が死んでも蘇る事が出来るからと言って前世では普通の高校生だった俺は、死にたくないし相手を殺したくないという思いがあった為、如何に原作と関わらず生きていくかを真っ先に悩んだ。 (因みに自分が転生、しかも憑依したのが原作キャラだと言う事を頭の中から若干抜けていた)
必死に悩み、考え続けた俺はムルナイト帝国から出る事にし、そのまま各国へと旅行という名目で旅に赴くことにした。
そう決心した俺は行動を起こし、ムルナイト帝国から出ると最初に【翦劉種】が治める【アルカ王国】へと向かい、次に【和魂種】が治める【天照楽土】、次に【神仙種】が治める【夭仙郷】、【獣人種】が治める【ラペリコ王国】、【蒼玉種】が治める【白極連邦】に順番で回る事で軍人に成らずに済むよう画作した。
だが諸事情により結局は【吸血種】が治める母国のムルナイト帝国に帰国する事となった俺は、運命から逃れられず軍人となり、後に原作主人公が率いる事となる『第七部隊』へと配属する事となった。
それでも諦めきれなかった俺は、今度は軍人を辞める為に辞表を書いて提出しようと考えるも間が悪い事に同じ第七部隊の隊員が騒動を起こしては、辞表を出す暇も無く後始末の為に奔走する事となった結果、俺は軍人を辞められず前世の友人から聞かされていた原作の日を迎える羽目になってしまっのだった。
(嗚呼、これから俺の人生は自分の死で彩られて行く事になるんだな…)
そんな風に心の中で静かに嘆く事しか出来なかった俺だったが、当日の日に予想外な事態へと陥った挙句、まさかあんな事になるとは思わなかった。
─
テラコマリ・ガンデスブラッドが七紅天大将軍に就任してから暫く経った日の昼頃…
「あの〜、テラコマリ閣下」
「ん? どうかしたか、ヨハン?」
「その……どうして閣下は、自分の膝に座って居られるのでしょうか?」
「それは…少しでもヨハンの傍に居たいからだけど…………ダメ、かな///」
自室の椅子に座りながら本を読んでいたヨハンは不意に自身の膝上に座る少女、テラコマリにそう声を掛けるとテラコマリは頬を赤く染めながら答える。
「い、いえ、自分の膝上で良ければ椅子にするなり、ご自由にしてください……///」
テラコマリの思わぬ返答にヨハンは頬を赤くしながら言葉を返すと「じゃあ、好きにさせてもらうな」と言って、テラコマリはヨハンの胸元に背中を預け満面の笑みを浮かべる中、それによりヨハンの心臓は更にバクバクと鳴り始めていた。
(何だ……何なんだ、この可愛い生き物は!? 普段は働きたくないって言ってるのに、いざ困ってる人が居たら放って置けない癖に美少女だし!? 烈核解放を使ったら最強で美少女だし!? ツンデレで美少女だし!? 正直俺のタイプな上に美少女だし!? 何なんだよこの主人公様は!?)
あまりの展開にヨハンが内心キャラ崩壊を起こしていると、何を思ったのかテラコマリはヨハンの膝上で瞼を閉じると静かな寝息を立て始め、それによりヨハンの心臓の鼓動が早くなっていく。
(まさか────貴女は俺をキュン死にさせるのが狙いだと言うのですか!? テラコマリ閣下!!)
あらぬ方向に勘違いをするヨハンは、暫く経つと考えるのを止めると椅子になる事を徹しながら、時折寝返りを打つようにモゾモゾと動くテラコマリにドキドキしながら午後の訓練の時間になるまで過ごす事になるのだった。
これは原作において主人公の口から"死神に愛された吸血鬼"と呼ばれるキャラに憑依転生を果たしてしまった青年が、必死になって死の運命に抗おうとした結果、気が付くと原作主人公どころか原作キャラの好感度を無自覚に上げ続けた末に取り返しのつかない所まで行ってしまう事になる物語である。
良ければ感想をお待ちしております。
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