戦場の花ー死神と言われた男とエリートの物語ー 作:Scotchs
しかし、使える兵装はライフルと拳銃のみ。
圧倒的な不利な状況で、クエンサーはある決断をする。
一体その決断とは…
ごゆっくりご覧ください。
「で、クウェンサー。何をするの?」
笑みをこぼし、クウェンサーは静かに口にした。
「復讐する。」
「って言ったとしても、どうするんだよ。」
「それなんだがな。」
というも、復讐というワードが浮かんで入るものの具体的な構想なかった。
「とりあえず、ここでまとめるか。」
ヘイヴィアは認識統一を提案する。
「そうだな。で、今回の機体はなんて言ったっけ。」
「“ウォーターストライダー”だよね。」
ミリンダ返答する。
“ウォーターストライダー”には、“アメンボ”という意味がある。
「そう、名前の由来は推進方法にあるんだったよな?」
「ヘイヴィアその通りだ。通常は、お姫様の期待と同じなんだけど。」
「でも、推進方法は違う。ウォーターストライダーは足を直接蹴って動いていた。」
「だからアメンボか…で、復習すると言うんだから何か策はあるんだよな?」
「もちろん、策は簡単だよ。“敵の整備基地”を直接襲って交換パーツに細工または破壊して遅滞させる。
「なるほどな、確かに俺たちだって整備基地があるんだから、敵もある。そこを叩くわけか。」
「あぁ、それにそこは」
クウェンサーとヘイヴィアは目を合わせて、
『人間が守っている』
「なるほど、これはできそうだなクウェンサー」
そう言って、一行は地図を元に敵の基地を予測した。
案の定、味方基地から30キロ、洞窟から5キロのところにあった。
「クウェンサー見てみろ、あれ。」
一行の目線の先には基地と廃墟と化した建物が見える。
「あぁ、あれは基地を作った時に使った見張り場だな。」
「とりあえず、あそこに行くか。」
そう言って、一向は見張り場内へと移動し基地を偵察する。
クエンサーは素早く、くまなく基地内を見渡す。
“敵の巡回もなし、見張り台に人は…”
“人はいない”
“勝ち戦ってことか…まぁ好都合だな。”
「なぁクウェンサー、気が付いたか?」
その時、ヘイヴィアが話しかけてくる。
「あぁ、無駄な兵器を削いでオブジェクトに注ぎ込んでいるみたいだな。
ちなみにヘイヴィア、あのオブジェクトの部品交換時期とかってわかるか?」
そういうと、ヘイヴィアは胸ポケットからタブレットを取り出して探し出す。
「情報部のシミュレートだと、半日に一回は部品を交換しているみたいだな。」
「なるほどね。」
「これなら、オブジェクトさえどうにかすればいけそうだな。」
「そういうけど、オブジェクトはどうするの?」
ミリンダがクウェンサー達を見ながら質問する。
「足を狙う、ヘイヴィアちなみになんだがタービンは何個使用しているとかわかるか?」
「15個とのことだ。」
「だとしたら、かなり回路が複雑で安全装置も複数あるだろう。そうとなれば、倉庫に行って次に交換するタービンを割り出す。
そして、それ全てに爆薬を仕掛けるか中ににある安全装置を破壊すればきっと、機密保護装置が働く。」
「そうすれば、オブジェクト諸共終わりか!」
ヘイヴィアが重ねるように口に出す。
「まぁ最悪破壊できなくても、タービンのパーツ全て爆弾仕掛けて爆破、破損できればしばらくは動けない。」
「そうできれば、みんなが無事に逃げられる!」
「そうと決まれば、行こうヘイヴィア。」
そういうと、ヘイヴィアに目線を送る。
「あぁそうだな!」
「お姫様は、そのまま監視をしてくれ。何かあればこの無線で。」
そういうと、クウェンサーが持っていた無線機をミリンダに手渡す。
そして、クウェンサーとヘイヴィアは敵基地内へと侵入する。
2人は無事侵入し、周囲を警戒しながら各倉庫を見る。
そして、最後の倉庫の裏口に手をかける
「ここで最後だな。」
ヘイヴィアがそういう。
「あぁ、行こう。」
「3、2、1」
ヘイヴィアがカウントし、0といった瞬間倉庫内へ突入する。
しかし、その瞬間2人の予想を遥かに超えるものが目の前に現れる。
「おい、ここにある部品全部やるのか?」
倉庫の手前から奥までびっしりと棚に並べられたオブジェクトの部品。
「まぁ、予想通りってところだ。ヘイヴィア、本を探して欲しい。」
「本?」
「あぁメンテナンスブックだ、メンテナンスの部品や計画が記載されているはずだ。それを至急探してくれ。」
「わかった。」
そういって手分けして探し出してすぐ、お目当てのものが見つかる。
「見つかったぞ、クウェンサー。こっちだ。」
そういってクウェンサーはヘイヴィアに誘導され、メンテナンスブックのところにすぐさま向かう。
本の厚さは5センチぐらいあるだろうか、メンテナンスブックの中に記載されている内容に目を通す。
しかし、全てを見ている時間もない。
クウェンサーは、目次から疑わしいページを素早く見つけ1ページ5秒ぐらいのペースで見ていく。
「あった!」
そういうと、そこに書いてある番号を口にしながら目的の“足”で使われているタービンが格納されている棚へと走る。
その反面、ヘイヴィアは裏口からひっそりと外の様子を伺う。
「おい。クウェンサー何してんだ!早くしろ!」
「待て、あと少しだ!」
焦らされながらも、冷静沈着に淡々と作業するクエンサー。
「おけ、終わったすぐさま行こう!」
「遅いぞ、おかげで外はパーティー状態だ!」
そういってる側から、倉庫のシャッターが開く音が鳴り響く。
クウェンサーとヘイヴィアは静かに裏口から外へと出る。
無事に外に出た2人。
目的を達成し、残るはミリンダがいる見張り所に戻るだけ。
周囲を警戒しながら、素早く基地の外へ移動している時だった。
クウェンサーの目に、映るはずのない人が映る。
「おい待て、ヘイヴィア。」
時を戻すこと10分前ー
ミリンダは、クウェンサーの言う通り無線機を無線の電源を切っていた。
そこまでは良かったのだ。
しかし、ミリンダが戸惑うことが起きる。
地ならしと大きな音と共にミリンダの目の前に敵のオブジェクト“ウォーターストライダー”が映る。
そう、部品交換のために基地へと戻ってきたのだ。
「クウェンサー達に知らせないと!」
そう思いミリンダは手に持っていた無線機の電源を入れようとする。
“だめ、今電源を入れたら私だけじゃなくてクウェンサー達の居場所が分かってしまう…”
そう、逆探知される可能性が大いに高った。
それはオブジェクトを操作するエリートのお姫様がよく知っている。
だからこそ、安易に無線機を使って連絡は取れない。
しかしこのままでは、クウェンサー達は捕まる可能性が高い。
もしにげれても、砲撃され殺されるのは目に見えていた。
全滅か生存か…
究極の選択を迫られるミリンダ…
そして、出した答えは…
クウェンサーとヘイヴィアはあるものを目にする。
その“あるもの”とは一体何か。
そして、選択を迫られたミリンダは
全滅か生還か。クウェンサーが出した答えとは…
次回 死の宣告下編 『カウントダウン』