ドラゴンボール~兄より優れた弟は存在する!~ 作:ナッパにウィッグを。
悟空の場合、界王拳を使えば、2倍なら2万になります!
サイヤ人が来る日に備え、悟空たちは最後の調整を兼ねた修行をしている。
前の検診から、大まかに全員100〜300くらいは戦闘力上がったんじゃなかろうか。
この先の戦いは、命を懸けた戦いになるだろう。
だが、そんなことを感じさせることはないくらい、和気あいあいと修行していた。
(この和気あいあいとしたまま、地球が平和ならいいんじゃが……)
願わくば、と神は思う。
しかし─
「神様 最近さらに変 どうかしましたか?」
「ポポか……少し前にわたしの寿命が近いかもしれない、と話したことを覚えているか?」
肯定の意を込めてポポが頷くのを見ると、さらに神様が続ける
「それは今でも変わらん……いや、確実に近付いているのを感じる……のだが」
「のだが……?」
「その死期がまったく感じなくなるときがあるのだ……」
「神様 生き続ける可能性があるということ?」
表情が変わらない男であるミスターポポだが、どこか嬉しさを感じているように感じた。
反対に神様の表情は厳しいままだった。
「……可能性としては、な。だが──これはわたしの勘、なのだが……」
─私の代わりに誰か死ぬ
「……わたしは、正直な話、地球の神という立場でなくとも」
ふっと、目線を修行している集団へうつす神様。
「─彼ら皆、生きて欲しい」
「ピッコロさん、怖い顔してどうしたの?」
「……いや、なんでもない」
その神様とポポの話は、聴力が鋭いピッコロにのみ聞こえていた。
◇◇◇◇◇
「悟空、そっちはどうだ?」
『ああ! めちゃくちゃ聴こえっぞ! しかし、この耳に入ってる感覚はなんつぅか……うーん』
サイヤ人が来る想定の三日前、ブルマがつくった小型無線機を試すため、俺は悟空たちに頼み、通信テストをしていた。
悟空、クリリン、ヤムチャの三人で遠く離れた地域─北の方の寒い地域らしい、なんでそんな寒いところへ……? ─でテストをしてその通信に問題ないことの確認が取れたところだ。
「……ブルマとかいう地球人は凄いな」
俺─ラディッツは素で驚いた。
原作でもそうだったがブルマ……いやブルマ一族? はスローライフに無双できるチートスキル持ちすぎだ。
「そりゃあ俺みたいなすごく強い彼氏がついてるからなぁ〜ハハハハッ!」
あっあっヤムチャさあっこれブルマもあっ着用してあっ
「……ふーん、ヤムチャ、そう思ってるんだ〜、へぇ〜……」
「……で、でもぉ〜俺が強いのは、ブ、ブルマのおかげだしぃ〜?」
この無線機で痴話喧嘩は勘弁してくれ……
(お〜い、悟空とラディッツや〜、聞こえるか〜?)
突如脳内に響く転生の女神─ではなく、シャレが好きそうな男の声が聞こえた。
『!? 界王さまの声?』
「……何かあったか? みな、すまん、俺と悟空に青狸……界王様から通信が入った。しばらく俺たちは黙るから、待っていてくれ」
え、通信? しばらく黙る? と困惑の声が上がる中、
俺は界王様との会話に集中するために思考をクリアにした。
(聞こえてるぞ、界王様)
(オラも聞こえっぞ!)
界王様に脳内で返事をする俺たち。
(よかった、お前たちに知らせがある……どうやらサイヤ人の奴らが地球にもう来るようじゃ……)
((なっ!?))
……懸念していた『予想外』が起きた。
(いつ、あとどれくらいだ!)
(あ、ああ……おおよそ……1、2時間後くらいじゃ)
明日とかじゃなくて今日の話か!?
くっ…………だがまぁそこまで問題はないかもしれない。
(い、1、2時間!? どこにおりるかわかんねぇのか!?)
(そ、そこまではわしにもわからん!)
─ただ即時、動かないと行けないか。
(それだけわかれば十分だ……界王様、他に伝えることはあるか)
(い、いや無い)
(よしわかった……! カカロット、お前は─)
(ん? すまん兄ちゃん、ちょっとこっちが騒がし……! うわっ!!)
(ど、どうした、カカロット!?)
悟空の声に苦痛が混じるのを聞き、
(に、兄ちゃん! わりぃ! な、なんか黒くて気持ち悪いのに攻撃されてる! こう、脳みそがむき出しっちゅーか……っ!)
……想定外も起きたらしい。脳みそがむき出し……? サイバイマンの亜種か?
い、いやまてよ、この時期くらいの、劇場版の敵でそんなやつが─いたような……!?
ま、 ま さ か ─
─バイオマンか!? ということは……
Dr.ウィローだと!? このタイミングで!!??
あいつは確かドラゴンボールで何か願って出てきたっていう設定があったはずだ。
何故、しかもよりにもよって何故今この時期で出てきた!
なんか昔に「サイヤ人が来ちゃったよ! ~謎の科学者も参戦!」みたいな劇場版とか上映とかしたのか!?
─いや、そんなことを考えている暇なんてない! どうする……?
……よし! それぞれの対処に人員を割り当てて、緊急対応するしかない!
(カカロット、……サイヤ人の方は俺たちに任せて、お前はそっちの対処を優先してほしい……あとで援軍を送る!)
(……っ、わかった、兄ちゃん!)
─戦いのさなかで小型無線機が壊れたり、混乱を及ぼす可能性があって必要な情報が聞けない時があるかもしれないな。
(界王様、すまんが地球の危機だ! 地球の様子を確認して、必要な時にこの脳内通信を使わせてほしい! いいか?)
(か、界王使いがあらいのうおぬし……まぁええじゃろうが……そんなに期待するなよ?)
(わかった、助かる!)
─さて、あとは。
小型無線機で悟空側にいるやつらから敵と接触した、という知らせを受けたのだろう。
皆、どうするべきか浮足立っている。
「皆! 悪いニュースばかりあるが、まずは静かに聞いてくれ!」
そうして俺は話を始めた。
─サイヤ人があと1~2時間後に地球へ襲来すること。
─悟空たちがサイヤ人とは別の、謎の敵に襲われているようだということ。
そして……
─俺グループがサイヤ人を、悟空グループが謎の敵に対処すること。