ドラゴンボール~兄より優れた弟は存在する!~   作:ナッパにウィッグを。

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次くらいで閑話を挟んで挟んで挟んで挟んでヌァメック星が始まると思います。
オラのチャートは真っ白なのでいつでもオリチャーが発動できます。

特別編だって?
オラわかんねぇぞ!


優れた自慢の弟に兄如きが勝てると思っているのか? ★25

「や、やったか?」

 

 ピッコロが呟く。

 元気玉から落ちてきたベジータは……生きてはいるようだが……今すぐに戦うことはできないだろう。

 

「──おれたちゃ、勝ったんだぎゃ!」

 

 ヤジロベーは喜んだ、明日も肉まんが食べられる! 

 

「勝ったけど……伯父さんが……」

「……言うなボウズ。あいつもわかってたんだと思うぜ……。アイツのためを思うなら、素直に勝ったことを喜んじゃあくれねぇか?」

 

 勝利よりもラディッツの死に震える悟飯に、ナッパは自分の気持ちを押し殺してそう言った。

 

「……そうだね、わかったよナッパのおじさん!」

「へっ……強いボウズだ、将来が楽しみだ!」

 

(……地獄で指でもくわえてみてろやラディッツ……お前が残したもんは俺が守ってみせっからよ!)

 

 そのとき。

 どこからともなく宇宙船がやってきた。

 

「……しぶといヤローだな……」

 恐らくベジータが乗ってきた宇宙船なんだろう。

 地面に着地したそれに、這い寄るように進むその姿は、ミジメともいえるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一人。静かな男がいた。

 静かな男は、ベジータの背中を見つめていた。

 その目の奥は、底のない暗闇が広がる。

 

「なぁ、ヤジロベー。……肩ぁ、貸してくんねーか?」

「ん? おみゃーそういや大怪我しとるがね! まかせんしゃい!!」

 

 ヤジロベーは悟空に肩を貸そうと──

 

「……わりぃ、ヤジロベー! これ借りっぞ!」

「あっ、おれの刀ぁ!」

 

 ヤジロベーの刀を抜き取り、悟空は舞空術でベジータに迫る。

 

「おめぇほどの強ぇえやつ……オラはワクワクしてたまんねぇ……これがサイヤ人ちゅうやつなんだろうな……けんど……兄ちゃんが死んだんだ! オラの兄ちゃんが!!」

 

 ベジータの背中めがけて刀を振り上げる。

 

「に、兄ちゃんの、仇だぁああ……!!!」

「なっ……く、くそっ身体が言うことを……!」

 

 ベジータの背中に向けて悟空は最後の一撃を──振るわなかった。

 いや、振るえなかった。

 

「……な、なんで邪魔をするピッコロ……! コイツは兄ちゃんを……いやみんなを殺そうとしたやつだぞ!!」

 

 悟空の腕をピッコロは自らの伸びる腕で掴み、間一髪でその一撃を止めた。

 

「その『兄ちゃん』からの遺言に従ったまでだ……、俺もこいつは……殺したほうがいいとは思うけどな、悟空」

「なっ……──そうか……兄ちゃんが、か……」

 

 悟空は刀を落とし、また地面に寝そべる。

 その表情は、何とも言えない顔だった。

 

「くく……く……! れ、礼は言わんぞナメック星人……!」

「おい、うるさい口を閉じろ負け犬。ラディッツの意向を無視して殺してやることもできるんだぞ?」

 

 息も絶え絶えのくせにさも愉快そうに宇宙船にズリッと滑り込むベジータに、ピッコロは苦々しく返事を返す。

 

「お前の星に行き、ドラゴンボールで不老不死になって地球を粉々にしてやるぜ……! せ、せいぜいお粗末な地球のドラゴンボールでラディッツを……」

「そうだぜピッコロ! この星のドラゴンボールでアイツを蘇らせようぜ!!」

 

 ベジータの言葉を遮ってナッパが大声をあげる。不満そうな顔でナッパを睨むベジータ。

 が、ピッコロは残念そうに首を振った。

 

「……ラディッツは一度、ドラゴンボールで蘇っている。ドラゴンボールは同じ願いを叶えることは……できん」

「なっ……そ、そうだったのか……すまねぇ……」

 

 ピッコロの呻くような言葉に、本当に申し訳無さそうな顔で謝るナッパ

 

「──もう蘇らない……?」

 ベジータはボソッと呟き、目を閉じた。

 そして。目を開けたとき、彼の瞳には静かな怒りの炎が舞い踊っていた。

 

「それは、地球でのドラゴンボールでは、ということだろう?」

「なんだと?」

「本場のドラゴンボールであれば、こんな辺鄙なところよりずっと強力な可能性がある……お前らの大好きなラディッツも生き返ることができるかもしれんぞ?」

 

 そこでベジータは言葉を切り、悟空たちを見る。

 ──わずかだが、皆の目に希望の光が宿ったように見える。

 

「ハァーッハッハッハッ! とはいっても文明レベルが低そうなこんな星じゃ、ナメック星までたどり着けんだろうな……! ぐっ……よ、よく覚えておけよゴミども……次にこの星に来るときが……貴様らの最後だ……!!!」

 

 そう言い残してベジータは宇宙船の扉を閉め、そのまま勢いよく宇宙へと飛び出る。

 

(……まずは体力の回復が必要だな……そのあとは……流れに任せるか)

 

 ベジータは目を閉じた。消耗した体力を回復すべく、惑星フリーザNo.79へ到着する間のシエスタだ。

 

 

 ◇◇◇◇◇

 

 

「ナメック星……、俺の故郷……か」

「……なぁピッコロ……ナメック星のドラゴンボールならもしかすっと……」

「ピッコロさん……! お、伯父さんを助けることができるの!?」

 

 悟空と悟飯が希望を抱く。

 

「わからん……が、希望はあるぞ。おいサイヤハゲ、ナメック星の情報はあるか?」

「だれがハゲだ緑ハゲ! ナ、ナメック星の情報なぁ……わりぃ、ナメック星人は大人しいっつーか、争いごとを好まんことくらいしか知らんな……」

「チッ……まぁいい……、おい、どうやらお迎えが来たみたいだぜ?」

「へっ?」

 

 ──グォォ……オォオン……

 

 空を見ると、飛行船がゆっくり下りてきていた。

 窓から何人か身を乗り出して悟空たちを見ていた。

 

「おい、無事か!?」

「悟飯ちゃんは無事だべか!?」

「悟空ー! 大丈夫か!!」

 

 その喧騒にピッコロは顔をしかめ、悟空はたはは……と困ったような表情を浮かべる。

 

「説明が……大変だな、悟空」

「へへ……手伝ってくれよな、ピッコロ」

「……ほざけ」

 

 何はともあれ、幕切れなのだ。

 地球は助かったのだ。

 

『ラディッツの死』という、暗い影を落として──。

 

 

 ◇◇◇◇◇

 

 

 ラディッツは再び目を覚ます。

「知っている天井だ」

 

 今度こそ、あの世にたどり着いたらしい。

 目の前に閻魔大王に謁見するための行列が見える。

 さっきまで俺の記憶の親父──バーダックと殴り合ってた気がするが──やはり幻覚だったんだろうな。

 でも、どこか嬉しい気持ちが残っているのは本物だ。

 

「さてと……」

 

 この列に並べば俺は地獄行き確定だろう。

 当たり前だな。うん。

 でもこれで良かったのかもしれない。

 

 沢山の『楽しい』をこの世界からもらった。

 冒険というものではないかもしれないが、『ワクワク』をこの世界からもらった。

 ちょっと重圧に背負わされた悟空の、その重圧を今後一緒に背負ってあげることができないのが非常に心残りではあるが……。

 だが精一杯のことはできた、と思う。

 

 このドラゴンボールの世界の今後は地獄で見届けるぜ。

 だから──。

 

「……バイバイ、俺のドラゴンワールド!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの、感傷に浸ってるところすまんが……」

「あっピッコロ大魔王」

「大魔王じゃない、神様じゃ! ……お前を生き返らせることができるかもしれん……わたしの故郷で」

「へ? ……あっ……!」

 

 あー、これは俺がハデに原因で『もうちっとだけ続くんじゃ』した感じか? 

 

「ナメック星にどうやって行こうか、皆苦悩しとるらしいぞ。よっぽど生き返らせたいそうじゃな」

「えっ」

 

「生き返るまでの間は……界王様が見てくれるらしいぞ。早くシャレを聞きたいそうじゃ」

「えっ」

 

「閻魔大王様もなんかお前のこと気にしとったぞ。『弟弟子』が来る、ってワクワクしとったわ」

「えっ」

 

「あと『占いババ』にも、たびたびラディッツに会いに来るように言っておいたぞ、現世で必要なものがあったら頼んでおくといい」

「えっ」

 

 

 ……めっちゃ俺へのフォロー手厚くない? 

 まだまだよろしくな、ドラゴンワールド! 

 

 ~サイヤ人襲来編~ 完

 

 ~ナメック星編~ 開始

 

 

 

 

 

 

 ~特別編:地球襲撃編~ 開始




感想欄の排球拳だども、先にクリリンと天津飯とチャオズとピッコロと亀仙人とナッパに常時発動太陽拳覚えさせようぜ。
なぁに、ドラゴンボールでなんとかなる。
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