ドラゴンボール~兄より優れた弟は存在する!~   作:ナッパにウィッグを。

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なんかそのまま書きたくなって4時間くらいで殴り書いてました。


優れた自慢の弟に兄如きが勝てると思っているのか? ★3

目が覚めたとき……何かの行列に俺は並んでいた。

 

──ああ、これがあの世か。

 

死んで魂となった存在がふよふよと浮いている。

前世でも死ぬとこうなるのか……?

──前世の俺は死んだままこの体になったからどうなんだろうか。

まぁいい……ゆっくりと考えるか。

 

 

──いや長いな行列!!

……死んだことに納得がいかないのかあっちこっちで列を乱すやつらが多すぎる。

俺は大人しく並んでおこう。

 

あ、行列整備お疲れ様でーす!

──目をそらされてしまった……なんで……俺悪いことした……?

 

してるわ……

 

 

===========

 

 

「ふーむ お前がラディッツか……」

 

ようやく閻魔大王さま──やっぱりでかいな……──に謁見できた。

 

「ああ、文句無しの地獄行きじゃわい……何か申し開きはあるか?」

「いや、ないが」

「あ……そう……」

 

ラディッツの罪を考えると、行き先は地獄以外の何も無いだろう。

そう思い即答すると閻魔大王は目を丸くして俺を見ている。

──変なことを言ったかな俺……?

 

「お前のような悪たれは暴れ回るかと思ったが……。存外に大人しくて驚いておる」

 

……原作では暴れたらしいからなぁ。うんうん。

大人しいのは俺がラディッツに憑依しただけだが……そうだな。

よし、適当に理由を言っておくか。

 

「以前の俺なら暴れまわっていたと思うが……そうだな。俺の弟……恐らくこの後来ると思うが──」

「弟?お前の弟は……ああ孫悟空とか言ったか」

 

『閻魔帳』とやらをペラペラを捲りつつ、閻魔大王は俺の弟について確認している。

指もでけぇな。指紋認証とか大変そうだ。

 

「ああ……これから地獄行きの俺が言うのもおかしいだろうが……俺の自慢の弟だ。やつは文句なしに天国行きだろうな」

「……兄弟のくせにかたや地獄、かたや天国、か。お前は自業自得だ」

 

うん。弱者をいたぶっていたラディッツと弱者を守ってきた悟空だ。

俺が地獄なのは自業自得だ。

 

「そんな弟に俺が暴れまわったことにより迷惑をかけるわけには……いかんからな」

 

俺が暴れまわったことで悟空に迷惑はかからなかったはずだ。

だが、それはあくまで漫画のお話。

裏で何か言われていたりしたらそれでこそ申し訳ないからな。

 

──それにもうドロップアウトした身だ。これくらいそんなに影響を与えないだろう。

 

「……ふん……殊勝な心がけだな、そんな態度を生前にもっていれば……っと──さぁ、地獄は向こうだ」

 

彼が指を指す方向を見ると、案内人が厳しい顔でこちらに手を振っていた。

ああついに地獄か。地獄に行ったらバーダックとかギネとか探してみるか……

 

──っと……そうだ。

 

「──このあと来るおとう……、いや『孫悟空』に伝えて欲しい」

 

閻魔大王は ふむ?という顔でこちらを向いてくれた。

俺は『孫悟空』にとある言葉を伝え、再び地獄へ足を向けた。

 

 

===========

 

 

オラは神様とともに、『閻魔大王』っちゅーオッチャンの前に居る。

ラディッツがもたらした情報から、アイツよりさらにつえぇやつと戦ぇるように

『界王さま』っちゅー人んところで修行をつけるようにって。

 

「なるほど……お前が……。うむ おまえは間違いなく天国行きだが……しかし本当に『蛇の道』に行くのか?」

 

オラを見下ろしてオッチャンは言う。しかしでっけぇなー!

……だがちょっと気になることがある。

 

「なぁオッチャン」

「こ、これ閻魔大王様になんという口の利き方を!」

 

横にいる神様はなんか慌ててるけんど、オラは構わず言葉を続ける。

 

「……オラより先にラディッツっていうやつが来たか?」

「ん? おお、来たぞ。あいつは地獄行きだな」

「そっか……」

「なんと!あやつは暴れなかったのですか!?」

 

あいつは大人しかったぞ、と閻魔のオッチャンと神様が話をしているよこで

オラは……ラディッツの最後の言葉を思い返していた。

 

─弱者を守ろうと。例えどんなに強者でも挑み続ける─

─お前を育てたこの星 地球は──本当に──素晴らしいな─

 

今までのアイツの態度から考えて……この言葉も嘘なのかもしれない。

だけんど……。

 

─サイヤ人の面汚しなのはこの俺だ。強者にへつらい、弱者を叩く─

─カカロット。いや……孫悟空─

 

最後に話した言葉だけは……オラはどうも心からの言葉にしか聞こえなかった。

 

─泣き虫弱虫そして意気地なし……この俺みたいになるな─

─俺の自慢の、弟よ─

 

そしてオラの目に焼き付いていた。

振り返ったアイツの──ラディッツの──

 

──オラのことを優しく見守るような、あの目を。

 

「おい孫悟空よ。ラディッツからお前に言伝を頼まれていた」

 

「ん?──オラにか?」

 

ラディッツから?オラに?

 

「ああ、あいつここぞとばかりに伝えてきおったわい」

 

閻魔のオッチャンから聞いたラディッツからの言伝は次の通りだった。

 

・地球へ向かってきているのは『ベジータ』と『ナッパ』の二人

 

・『ナッパ』はタフだがすぐに頭に血が上りやすい

 

・『ベジータ』は冷酷非道で、サイヤ人の王子

 

・『サイバイマン』という植物の即席戦闘員をつくる種をおそらく持っている

 強さはラディッツと変わらない そして自身が危うくなると『自爆』する

 

「あやつは何を考えているのだ……?」

 

次々とオラたちに有利となる情報を出すラディッツに神様はいぶかしげにつぶやいた。

 

「それから……悟空──ラディッツから最後の言伝だ」

「─最後の言伝?」

 

─孫悟空よ……お前は敵に優しいが故に、敵に直ぐ騙される……俺のような奴にな。

─それによりピンチになることもあるだろう。だが──

─お前のその優しさは 一番の強さだ。

 

「『死人に言うのもおかしな話だが……元気で暮らせよ。地獄で見守っているぞ。』──以上だ」

「……そっか」

 

オラは──決心した。最初は反対するだろうが……もう迷わねぇ。

 

「神様。閻魔のオッチャン。わりぃ!オラ──頼みたいことがあるんだけど……」

 

──強くなって見せる。共に。

 

 

===========

 

 

オラが『蛇の道』で準備運動をしつつ待っていると、後ろから気配がした。

オラは振り返り──なんだかキョトンとした顔でこちらを見る……先ほどまでは敵だった──男に声をかけた。

 

 

「よっ、兄ちゃん──」

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