ドラゴンボール~兄より優れた弟は存在する!~ 作:ナッパにウィッグを。
と思って調べてみたら僕っ子クール系青肌ロリお姉さんでオラの琴線にふれておどれぇたぞ。
実際にこのラディッツの歴史を時の界王神様が見たら慌てそうな気がすっぞ。
(…………)
青色のカンフー服を着た女性が一人、竹藪の中に置かれている石の上で禅を組んでいた。
本来であれば心を穏やかにして精神を沈めることを目的とするその行為だが──。
(クソッ……三つ目ハゲ野郎の居場所がまだつかめねぇ……)
彼女の脳内はとある人物のことについて考えていた。
それは恋や愛などと言った生ぬるいものではなく──。
(俺や師匠たちを置いていったこと、絶対に後悔させてやるぜ……!)
復讐という物騒なことを考えていたのであった。
瞑想に近い形でそれを為すシミュレーションをしていたそのとき──。
ズシィ─ン……
……突如、近くで響く轟音に彼女は禅を組んだままピョインと跳ねるのだった。
「な、な、ななな、なんだってんだよ! くそったれ!!」
足がもつれ、女性としてははしたない恰好で横たわる彼女だったが、即座に起き上がり、その轟音の元へと走り始める。
何が起きたのか──それを知るために。
しばらく走っていると、竹藪が少し開けたところに、それを見つけた。
轟音の正体は誰がみてもこいつだとわかるほど、えぐれた地面の中にそれはあった。
「な、なんだよ……これ……隕石……ではないよ、な……」
それは……丸くて白いフォルムで、窓のようなものがついていた。
バチバチ……と電気が表面に走り、下手すれば爆発するのではないか、とさえ思う。
「こ、この窓っぽいところから中は見えるか……?」
おっかなびっくりといった様子で女性は近づき、窓から中に目を凝らす。
はっきりとは見えないが、中には何かいるようだ。
更に近づき、窓から中を覗くと──。
「ヒッ……!」
女性が小さく悲鳴をあげるのも無理はない。
何かと目があってしまった。人の形をした何かに……。
(やばい、ヤバイ……!)
本能が逃げろと告げるが、足が動かない。
プシュー……
音とともにその丸いものが開く。
ガクガクと震える脚を何とか地面に立て、女性はそれを見ていた。
10秒ほどたった。
20秒ほどたった。
1分はたったか。
(何も……出てこない……?)
女性は再度、その中を確認すべく近づいた。
中を覗き込む。
「っ……!?」
そこには、変な服に身を包んだ男が、倒れ込むように座っていた。
全身血まみれで、素人でもわかるほどの大怪我を負っていた。
その男の目が動き、女性を捉える。
「……ッ……」
その鋭い眼光に言葉が出ずにいると──。
「……おれ……は……? た、たす……け……」
そこまで言うと、男の瞼は閉じた。
「……助けてくれっていったのか……?」
確かにこのまま放っておくと、この男は死ぬかもしれない。
だが、変な丸いものの中から出てきて、全身血まみれで、しかも──
(……情けなんて……不要なんだよ、『鶴仙流』には)
そう、女性は殺人武術流派である『鶴仙流』の女性であった。
だが同時に──。
(……でも、最近根性のある弟子がいないと師匠たちが嘆いていた……情けで助けるんじゃなくて、恩を感じさせて弟子入りさせればいいのでは?)
彼女は、『鶴仙流』としては未熟でもあったのだ。
しかしどうやって運んだもんかと考えていると──。
「こ、このあたりのはずじゃが……!」
「あっ、お、おい、何があったのだ?」
ふたりの男が竹藪の中から慌てた様子で飛び出してきた。
女性はその二人に『抱拳礼』という、いわばカンフー流挨拶の構えをしたうえで恭しく話しかけた。
「はっ! 鶴師匠! 桃先生!! あたしもさっき来たばかりですが……この丸いやつに男が入ってました!!!」
女性は飛び出てきた男──『鶴仙人』と『桃白白』に対し報告する。
「ほ、ほう……人とな……ん!?」
「こ、こやつは……!?」
女性は驚いた。その男の顔を見たとたん、二人が殺意を露わにしたからだ。
桃白白が口を開く。
「……そ、孫悟空!?」
「まて弟……なんか浅黒くないか?」
「あ、ああ……どこかでバカンスして日焼けしていたのではないか兄者? ……だが他人の空似ということもある……のか?」
その男が本当に『孫悟空』かどうか言い合う二人に「失礼ながら──」と女性は物申す。
「あたしは……こいつがその『孫悟空』かどうかわかりませんが……せっかくなんです。助けてあげましょう」
「む!? た、助けるだと──」
「ただ……ただ助けるのではなく……『恩を着せて』……弟子入りをさせませんか? もしかしたらその『孫悟空』を越える強さを持っていたり……」
鶴仙人は助けるといった女性に苛立ちを隠さない返答を返したが、その考えを聞いたときほくそ笑んだ。
「なるほどな……こやつの身体、なかなか鍛えてそうだ……期待できるやもしれぬ……」
「あ、兄者……だがこいつがもし『孫悟空』だったら……!!」
「そのときは三人で襲い掛かればいいじゃろ……いっくら孫悟空でも勝てるはずがなかろう、多分……」
カラカラと笑う鶴仙人。
そのサングラスに隠れた眼は、ランランと輝いていた。
「あ、桃先生……この男を運ぶために手伝ってください」
「いいだろう……ユーリン」
その女性の名は──ユーリン。
◇◇◇◇◇
ついに本日、ナメック星へ向けて、神が乗ってきた宇宙船を発進させる日となった。
そして乗船する人たちも決まっており、なるべく目立たないよう、亀仙人が暮らすカメハウスの庭で発進させることとなった。
高尚なる神が宿る一種の競技 いわゆる『じゃんけん』で──。
「はぁ〜これが神様の宇宙船かぁ〜」
感心するようため息を吐きながらそれを見上げるのは、勝ちあがった一人である『クリリン』。
すぐそばに、カメハウスの住人である亀仙人もいるが、残念ながら彼は負けてしまっていた。
「おいクリリン、悟飯のやつはまだか?」
「まだみたいですね……、珍しいですよね悟飯が遅いって……まぁピッコロも遅いんだけど……ブルマさんは何か聞いてます?」
「…………」
「ブルマさん?」
(なんで宇宙にでるのに……わたしだけ宇宙服なわけ?)
ブルマが間違っているわけではない。
宇宙に出るのだ。宇宙服やもろもろの準備は必要なことだろう。
ただクリリンが軽装なのがおかしいだけではあるのだが……。
なお、ブルマはそもそもじゃんけんに参加していない。
何故この場にいるかというと──。
『地球の男はもうこりごり。夢はでっかく! 宇宙よ!』
と、ヤムチャを憎々しげに見ながら宣言したためである。
だれもその意見に異を唱えることはできなかったのだ。
─ヒュゥウウン……
飛行船の音がするのでその方向を見ると、ひときわでかい男……牛魔王が乗っていた。
チチも乗っていることがわかる。おそらく悟飯も乗っているのだろう。
この牛魔王とチチも別に宇宙船へは乗らない。彼らはその船に乗る『悟飯』をここまで連れてきたのだ。
そして、その飛行船の横をまるで護衛のように『ピッコロ』が付き添っていた。
彼も今回じゃんけんに勝ち抜き、乗ることとなったのだ。
「すんませんちょっと遅くなっちまっただ……これが宇宙船だべか~~~~」
そのガタイからなんとも気の抜けたを出す牛魔王をよそに、チチは悟飯に声をかける。
「悟飯ちゃん。きちんと生きて帰ってくるだよ……もし親より先に死んじまったら泣いちまうだ……」
そんなことを言いながら悟飯をぎゅっと抱きしめるチチ。
その悟飯は顔を赤らめなんとも恥ずかしい顔をしていた──おぼっちゃまのような髪型と服装で。
「ご、悟飯……どうしたんだよその髪型……」
「クリリンさん……え、えっと……お母さんが……」
ハイライトの消えた瞳でクリリンになんとかして欲しいと頼んでいそうな悟飯。
「だってよ? 宇宙への記念すべき旅立ちになるんだべ。んだら、きちんと『ドレスコード』ちゅうのをしないとだめだべ」
「……悟飯はどんな髪型でもどんな服装でも似合うから、俺に異論はない(ズアッ」
「そ、そっか……大変だな、悟飯……」
『親バカ』と『師匠バカ』に囲まれた悟飯の心情を察し、そっと慰めの言葉をささやくクリリン。
ここにラディッツがいたら『伯父バカ』が成立して『トライアングルデンジャーバカ』になってそうだと考えつつ。
(ねぇなんでみんな宇宙服を着てないの? 着てるわたしがおかしいのかしら? わたしがバカ? それともこの世界のほう?)
決してブルマが間違っているわけではない。
だが、ブルマの脳内で浮かび上がって跳ねまわるその疑問に、答える者は誰もいなかった。
同じく感想欄にて「コントローラー分解して直したらいいべ」と言われたけんども……
ぼ、暴発するようになっちまってよ。
気ぃ溜めてるときになんかいきなり地面へ高速移動したりするようになったんだ。
だからオラ新しいコントローラー買っちまったぞぉ。
これで界王拳40倍だしても大丈夫だな!もってくれよオラのコントローラー!