ドラゴンボール~兄より優れた弟は存在する!~ 作:ナッパにウィッグを。
いや多分本当に空きます。動画のストックがやべぇの。助けて精神と時と金の部屋。
「はぁっ!」
「ほいさっ!」
「ハイーッ!!」
ターレスに向けて三人──天津飯、亀仙人そしてヤムチャの拳が吠え蹴りが舞う。
「なかなかいい動きしているじゃねぇか……ほれほれ!」
そんな猛攻を前に、ターレスは受け止めるか回避を余儀なくされる。
いや違う……余裕を持って余儀を無くすることを楽しんでいた。
その証拠に攻め立てているヤムチャたちは汗をかいているのにターレスの方は涼しい顔でかわしているのだ。
獲物が足掻く姿を楽しむ絶対捕食者のように──。
(こいつ……!)
バカにしているのか……無性に心の底から腹が立つ。
その怒りは車のローンなのか、はたまたまるで小バエのようにあしらわれる己の姿への恥辱か──。
手に力が入り、拳に力が入りのめり込んでしまったヤムチャは、不意に世界がバランスを崩したことに気がついた。
「足元がお留守だぜ?」
「!! しまっ……!」
過去に聞き覚えのある、己の弱点を示すセリフをターレスに言われ、足元を掬われたことに気付く。
「俺の足元でおねんねしてな……!」
「……!」
「ヤムチャーッ!!」
そのまま蹴りを放たれるが間一髪、天津飯がヤムチャの手を思いっ切り引っ張った。
ターレスの蹴りが空を蹴り、ヤムチャは必死に態勢を立て直す。
「す……すまん天津飯、助かった!」
「ヤムチャ……先程まで怒りに震えていた俺が言えることではないが冷静になれ! それでなくては勝てんぞ!!」
それを聞いてターレスは呆れた様子でため息を付く。
「言うねぇ……さも冷静であれば俺に勝てるかのような口ぶりじゃねぇか……アリはアリらしく、踏み潰されていれば苦しまずにすんだものを……」
「いくらアリでも、踏み潰される前に足掻きはしたいのう……痛いもんはイヤじゃからな……そぉれ!!」
──萬國驚天掌じゃ!
今のどさくさに紛れてターレスの背後に回り込んだ亀仙人の両手から電撃が迸り、ターレスを包む。
その電気の拘束に、初めて彼の顔が歪む。
「ッ……! てめェジジィッ!!」
その拘束から足掻いて抜け出そうとするが、そのたびに電流が絡みついて拘束を強くしていた。
「今じゃヤムチャ! 天津飯!」
亀仙人の言葉に、二人の若き戦士は答える。
己のありったけを込めた必殺技に気を込めて──。
「! かめはめ波!!」
「! どどん波ッ!!」
それぞれの手から放たれたそれは、いまだ動けないターレスにあたりそして──。
「ぐっ……うぅ……チクショぉおおおおお!!!」
彼の悲痛な声とともに弾けた。
その衝撃か、空中には煙が舞っており、ターレスの現状を確認することはできない。
「……や、やったのか?」
「ロ、ローンの借りはねぇけど返したか!?」
天津飯とヤムチャは倒せたのが信じられないといった様子だが、警戒を解きつつあった。
「……! 警戒を解くでない! あやつはまだ……!」
亀仙人が注意を喚起したその時。
──そのとおりだぜ……! どどん波ッ!!
何かを感じ、横へ高速回避する亀仙人は、先程まで顔のあった位置に一筋の紫色の光線が疾走り、己の肩の肉を少しえぐり飛ばした事に気付いた。
「ぐぅっ……!」
「む、武天老師様!」
「い、今の技は……!」
その光線は煙の中から放たれており、三人の心にやはり、とまさか、という思いが交差する。
「おやおや……かわしちまったか……今のを避けなければ楽に死ねたにも関わらず……往生際が悪いジジィだぜ」
ターレスが、傷などありませんが? という飄々とした態度で煙の中からあらわれた。
「俺はな……あのベジータとかいうボンボンとは違って常に最前線の下級戦士なのさ……命のやり取りの格が違う……」
次は誰を目標にしようかと指をふらふらと悩ませている。
「貴様たちも……どうやらカカロットとやらに甘えきっていたみたいだな……甘えきってぶくぶくした戦士の技は俺でも簡単に撃てちまう……こんなお遊戯みてぇにな……!」
ピシュンとヤムチャの足下にどどん波が放たれ、ヤムチャは思わず後ずさる。
「クソッ……俺達の戦いは……お遊びだってことかよ……!」
「……俺達はあまりに……弱い……!」
そのどどん波が削り取った地面の跡は、いうなればメラだけどなんだ? メラゾーマじゃねぇぞ! と言わんばかりにえぐれていた。
ヤムチャは戦意を著しく失い、天津飯もまた、己が習得した技をいともたやすく返されショックを隠しきれない。
そんな中、亀仙人だけは一人、血が流れ出る肩を抑えながらターレスに対してニンマリと笑う。
「ターレスよ、人の生死は己が握っとると考えとるようじゃが……そう簡単に人の生死は変えられんぞ?」
「御高説をどうも。しかし……現にお前たちの命の手綱は、俺が握っている……こんな風にな! どどん波ッ!!」
ターレスがどどん波を亀仙人の顔目掛けて放つ。
しかし、亀仙人は避けなかった。なぜなら……。
──命の手綱を握ろうとするには、ちょっと早いんじゃあないか?
そこへ頭に輪っかを浮かばせた男が一人、そのどどん波をその腕で受け止めかき消したのだから
「……! 誰だ、貴様……?」
「俺か? 俺は……」
腕を組み、ニヤリと口を歪めて男は名乗った。
「俺の名は……ラディッツ!」
◇◇◇◇◇
あっぶねぇ~~~~亀仙人なんでそんな無茶したんだよ!!!
俺が腕伸ばしてなかったらやばかったぞ! ピースしてんじゃねぇぞこっちに!!!
「ラディッツ……? ああ……」
そういうとターレスは苦々しい表情で俺を見定める。
しばらくしてフッと俺をみて鼻で笑ったようだ。
「誰かと思えば……サイヤ人の面汚しじゃねぇか……逃げたかと思ったぜ……」
「俺は今死んでいてな。むしろ地獄から戻ってきたんだから感謝して欲しいくらいだぜターレスさんよ?」
「何を言っているか意味が分からんぞ」
ターレスに冷静に返されたがくじけない。だって本当に死んでるんだもの。
「死んでいるのであればもう一度……死ねッ! なっ!?」
「おいおい……この拳はなんだ……? もう少し、お行儀よく戦えないのか下級戦士はよ?」
今まで俺の友人たちを煽り散らかしたんだ。こっちも煽り散らかしてやるか。
なんならお尻ぺんぺんまでつけるぞ。
「……下級戦士、だって? てめぇみてぇなサイヤ人の面汚しにだけは言われたくねぇ……殺してやる!」
「やってみろ、俺にぶっとばされんうちにな!」
──ここまで煽っておいて思ったけど、俺勝てるかなこれ……まぁほぼ100Gまで鍛えてるんだからいけるか。
俺の精神1年10億ゼニーで買わない?