ドラゴンボール~兄より優れた弟は存在する!~   作:ナッパにウィッグを。

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今後のドラゴンボールはGT編 超編 DAIMA編という感じで分かれるように
新たな〇〇編みたいな感じで作られていくんだろうか。

つまり新たなブロリーが出てくる可能性もあるってこと……!?


弟はナメック星へ 兄はあの世へ 強敵は地球へ ★30

(む……こ、ここは……)

 意識を取り戻したとき、桃白白は自身の身体が紐で拘束されていることに気付いた。

 かろうじて動かせる首をまわしてあたりを見渡すと身に覚えがある場所だった。

 どうやら先ほどまでいた竹藪の近くの開けた場所にいるようだった。

 

(……たしか、スーパーどどん波を撃つ前に……何かの衝撃で意識を……む、隣に誰かいる……ちっ、縛られていて誰だか確認ができん!)

 

 背中合わせでお互いに拘束されているらしい。

 軽く身体を揺さぶりながら、桃白白は密やかに声をかけた。

 

「おい、ワシの背中にいるやつ、生きているか? 返事はできるか!?」

「う……ぐぐ……ぅ……」

 

 揺さぶりと声掛けが効いたのか、気絶していたらしい背中越しの男はうめき声を上げた。

 その声を聞いた桃白白は驚きと安堵が入り混じった表情を浮かべつつ、更に声をかけた。

 

「……その声は兄者か!!」

「そういうこの声は桃……生きておったんじゃな!」

「勝手に殺すな! ……とはいえ、この縛られている状況は……」

「うむ……場所もわからんが洞窟か……? ……断トツによくないぞ」

 

 お互いにこのよくない状況を打破するためにどうするべきか考えようとした最中、暗闇から気味の悪い満月がふたつ、ギョロッと二人の前に現れた。

 

「──ケケッ……目覚めたか……人間は脆いから気絶させるための力加減には手を焼いたぞぉ~」

「げっ満月がふたつ!?」

「それはオレのメダマだ!!」

「あ……そう……」

 

 突然の満月に驚く二人と一喝する一人。

 しばらくなんとも言えない沈黙がよぎった。

 

「……ま、まぁいい、オレはメダマッチャというスラッグ様の部下だ。オマエたち、よくも沢山の兵士たちを倒してくれたなぁ~?」

「……ふん、我らのテリトリーに土足で踏み込んだんだから、それなりの腕はあると思ったんだが……あんなに脆い部隊で苦労するだろうのぅ」

「そうそう……だから──」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「何でもするので命だけは助けてくださいお願い致します!!」」

「……スカウトしようと思ってはいるから、ものすごく話が早くて助かるけど、切り替えが早すぎるというか武人としての嗜みと言うか……それでいいのかお前たちはぁ~~~~~~!?」

 

 命乞いの工程に移るあまりの速さに、メダマッチャは目をくるくるさせて困惑していた。

 

「──ところでメダマッチャ様」

「……な、なんだぁ?」

 

 桃白白が胡散臭い顔で近づいてくるのを、めちゃくちゃ嫌だな……という顔でメダマッチャは見ていた。

 

「我々が具体的に何ができるか、知りたくないですか? 仮に雇っていただけるとしても我々の能力を把握しておかないと運用に困るでしょう」

「確かに……お前たちが何ができるのか、このオレに見せてみるんだ!」

「ではまず、今の状態から紐を切ってみせましょう!」

 

 すると桃白白は袖に隠し持っていた暗器でスパリと自分たちを拘束する紐を切った。

 

「ケケッ、そのあたりはまぁ普通だな……ほかにあるのか?」

「ありますとも……我ら二人で行う秘技中の秘技……目をめいっぱい見開いてみていてくだされ!!!」

 

 桃白白の言葉に素直に従い、目をカッと見開くメダマッチャ。

 

「では失礼して──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「太陽拳!!!!! 」」

 

 

「ギャアアアアアアアアアアアアア……!!!」

 

 メダマッチャがその両目を抑え、身もだえする。

「行くぞ桃!」

「おう、兄者!」

 

「「逃げるぞ!!!!!」」

 

 

 洞窟内の天井にどどん波を放ち、メダマッチャを瓦礫の下に埋め、急いで二人は洞窟内を、肌で感じる空気の流れを頼りに出口へと走った。

 

(死んでたまるか……このワシの鶴仙流を……ターレスにきちんと引き継ぐまで……!)

(金儲けしてのんびり余生を過ごすまで死んでたまるかぁ!)

 

「あそこが出口みたいだぞ!」

「よし、このまま逃げ切るぞ!!」

 

 しばらくして、雲に覆われた外にでた二人は、そそくさと近くの茂みに潜みつつお互いの無事を喜んだ。

「やったな兄者! 上手く逃げ出せたぞ!!」

「そうだな桃! やはりあのW太陽拳が効いた──」

 

 突如、先程逃げ出した洞窟から轟音が響き、何かが飛び出してきたのを見て二人は会話をやめ、隠れている茂みからそっと気配を伺った。

 

「ちくしょう……アイツラ、ゴミの分際でやるじゃねーか……」

 

 飛び出してきたのはメダマッチャであった。

 顔を真っ赤にしてまさに怒り心頭といった具合の様子の彼は、その大きい目であたりをぐるりと見渡した。

 

「おい、てめぇら……どうせそのあたりで様子をうかがってるんだろ!!」

(やばい、バレておるぞ兄者!)

(落ち着け桃、多分ワシらの気は恐らくわからないみたいだ……、でなければすぐに攻撃が飛んでくるはず……!)

 

 焦りまくる桃白白に落ち着くよう言いつつ、自分自身もこの状況が決してよくないことに鶴仙人は少し焦燥を感じていた。

 

「出てこないか……だったらやたらめったら撃ちまくるだけだぜぇ! ケケーッ!」

 

 突如、メダマッチャは大きな笑みを浮かべ肩を大きく動かしながら下投げの感覚で気弾を周りにグミ撃ちし始めた。

 みるみるうちに周りは気の爆発が起きて、ついに潜んでいた茂みが爆発による風で飛ばされてしまい哀れな二匹の仔羊……仔羊? はその姿を曝け出してしまった。

 

「ようやく見つけたぜ……覚悟はできてるんだろうなぁお前たちぃ〜……!」

「……い、い……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「いやぁ〜素晴らしい! 流石メダマッチャ様!! 我らの技を見事打ち破りましたな!!! すごい!!!! カッコいい!!!!!」」

 

「……そ、そうかぁ? ……へへっ……、ってそんな手に乗るかぁ!! 死ねぇ!!!」

「「んひぃ〜!!」」

 

 メダマッチャは一瞬照れた表情を浮かべるがすぐに怒りの形相へと切り替え、悲鳴を上げる二人へ気弾を放った。

 その気弾が命中すれば二人の命は無くなっていたことだろう。

 だがその気弾は、別の方角から放たれてきた気弾により相殺され、離散した。

 

「!? 誰だっ!!」

 

 メダマッチャが周りを見渡してそう叫ぶと、へたり込む二人の前にするりと降り立った一人の男。

 

「……ここはオレに任せてください……オレの顔なんて、見たくないかもしれませんが……」

「て……天津……飯……!」

「お……お前……!」

 

 天津飯は複雑な表情が入り混じるかつての師二人組にそういうと、そのふたりを守るかのように構えをとった。

 

「この人たちに手出しをすることは許さん。オレが相手をしよう」

「ケケッ……雑魚が雑魚を助けに来やがったか……いいぜ、やってみやがれ!!」

 

 メダマッチャの目玉が、ぐるりと不気味に一回転した。

 

 ◇◇◇◇◇

 

 

「どうしたダボ? お遊びみたいな攻撃をしやがるダボ〜」

「くっ……まだまだこれからだぜ……!」

(図体からしてわかっちゃあいたことだが……、攻撃がすこぶる重い……!)

 

 ドロダボの攻撃を受け止めただけで身体が悲鳴を上げる──そのためにヤムチャは攻撃を避けることに集中して隙を伺っていた、のだが──。

 

(隙は多い……だけど……タフすぎて攻撃が通っている気がしない……!)

 

 隙を見て拳や蹴りを当てているが、攻撃として成り立っているか不安なほど通用しているようには見えなかった。

 

(ちっ……このままじゃオレは負けてしまうな……)

 

 このまま続ければジリ貧となり、恐らく自らの命を落とす──。

 

(……まぁオレがこのまま、だったらな)

 

 ドロダボが仕掛けてきた大振りの攻撃を避け、その隙に間合いを取る。

 ほんの僅かな間合いだが、それでも攻撃するためには近寄らないといけない間合いだ。

 

「ちょこまかちょこまかと……いい加減お遊びも飽きたダボ……そろそろ本気で殺るダボ!」

 

 下卑た笑みを浮かべ、明らかに見下した目でヤムチャを見たドロダボをヤムチャは──鼻で笑った。

 

「へっ、そうかよ……本当にお遊びは終わりでいいんだな? なら──」

 

 ──本気でやらせてもらう! はぁあああ!! 

 

「界王狼牙風風拳!!!」

 

 突如、ヤムチャの身体──の手足のみが赤い気に纏われ、ドロダボの真正面まで一気に詰め寄りそのまま目に止まらぬ速さの攻撃が油断しきっていたドロダボに突き刺さる。

 

(全身へ纏うことはまだできないが……部分的な界王拳ならできる! 単純に威力が増した攻撃なら……効くはずだ!)

 

 果たしてヤムチャの読み通り、ドロダボは苦悶の表情を浮かべ、降り注がれるヤムチャの拳に防御態勢をとることでなんとか耐えていた。

 

(なっ……こいつ、さっきとは動きと……力が段違いすぎるダボ! ……だが!!)

 

「な、なかなかするどい攻撃だが……足元がお留守ダボ! そぉら!!」

「おわっ!!しまっ──」

 

 ドロダボの必死の反撃で足元をすくわれ、ヤムチャは態勢を崩し──

 

「──てないんだな、コレが!」

「がッ……!!」

 

 してやったりと笑みを浮かべていたドロダボの顎に、崩された勢いを利用したヤムチャの赤い気を纏った蹴りが突き刺さった。

 

 倒れ込みそうになるドロダボは、なんとか後ずさるだけですみ、ヤムチャもまたバク転でそのまま後ろへ下がり間合いを取る。

 

(想像以上に上手くいった……持つべきものは友だな)

 

 かつて修行をしてくれた友が見出してくれたオレの欠点を長所に変える方法。

 何度も何度も、鍛錬に付き合ってくれた、今はあの世にいる友人。

 

 ─ヤムチャ。お前の技には決定的な隙がある。

 ──だが……それは上手く使えば時として──。

 

「残念だったな、オレの隙は……『武器』なんだぜ!」

「ふっ、ふざけるなダボ……!!」

 

(──ありがとよ、ラディッツ! おかげでオレは──!!)




ナッパッパー
ナッパッパー

おめぇはナメック星行きだナッパ!


※そういえば現策のフリーザ編を読んでいるときに思い出したんですが、
 クウラの部下のサウザーってジースと同じ星の出身とかなんか見たような気が
 したんですがどこでみたんだったかな……
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