みかんこぉ^〜(決闘開始の宣言)   作:回帰壊獣バブミエル

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 うおおおおおお!!! 

 マテリアクトル新規! 
 マテリアクトル新規!! 
 マテリアクトル新規!!! 

 ※注意※
 今回の決闘描写ですが、アニメ世界なので“表側守備表示で召喚”が可能です。あらかじめご承知おきください。



負けないで

 

 盛大な手札事故で飾った原作キャラとの初デュエルから数日後。決闘(デュエル)エナジーを吸い取られないようになったことを良いことに、他の生徒相手の決闘(デュエル)に明け暮れていた。

 若干事故気味な初手ハンドは変わらないが、サーチおよびドロー効果のあるカードを増やすことでこれをケア。

 儀式魔法を3積みさせようとしてくる《オオヒメの御巫(コイツ)》を阻止しながら、比較的新しめのカードである《アームズ・コール》も加え、事故要因を徹底的に排除させた構成に仕上げた“ネオ・ニュー・御巫デッキ”により連戦連勝。これで留学生としての面目躍如ができたと言える成績を残せたと思われる。

 

 

「《鏡の御巫ニニ》で《溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム》に攻撃」

 

「バカめ! 攻撃力0のモンスターで攻撃しても返り討ちに──────ぐわああああああ!! なぜダメージが俺に!?」

 

「そういう効果だからだよ。解説は……うん、ちょっと急いでいるから、また決闘(デュエル)する時のお楽しみにしようか」

 

 

 《帝》使いのオベリスク・ブルーの生徒を撃破し、クールにその場を去っていく。

 キマった。ありがとう、推定精霊のラヴァゴくん。おかげで今日も勝てた……ん、何か近くで誰かが転んだ音が聞こえたような。まあいいか。

 

 いやあ、でもさすが本校。

 生徒数も多ければ扱うデッキも多種多様だ。《帝》や《お触れホルス(黒炎竜)》、《ネクロフェイス》のデッキ破壊と言ったテーマたちと戦えたのはいい経験になった。

 特に《お触れホルス》なんて、いつ《王の棺》なんて激ヤバカードが出てくるかヒヤヒヤしたが、普通に黒炎竜が出てきて安心したものだ。いや、魔法罠無効で打点3,000のモンスターが突っ立っているのは全然ヤバいだろ。幸いモンスター2体並んでくれたからラヴァゴで処理したけど。

 

 とにかく、皆レベルが高いし、手加減できる相手ではない。こちらも限りあるカードたちを使って常に全力でぶつかっていける。

 心配だった決闘(デュエル)エナジーの件も解決したおかげで気兼ねなく決闘(デュエル)ができて精神的にも良い働きを齎しているのか、体の調子がとても良い。うおおお、この有り余るバイタリティはどこに向けたら良いんだ! 

 

 

「やあ、お見舞いに来たよ。二人の調子は……よくなさそうだね」

 

「尊くん! 来てくれたんスね!」

 

 

 そんな自分とは対照的に、ベッドで横たわるジムと剣山くん。二人が倒れたと連絡が入り、保健室へとやってきたら、今やすっかり“マブ”になった翔くんが迎えてくれる急いでいたのはこのためだ。

 うお、人工呼吸器までつけて本気の重症だわ……本当にこれ2、3日で回復するんですか? 怖……。

 原作だとすぐに復帰するから大丈夫だろうと思っていたが、こうして目の当たりにすると自分だけ決闘(デュエル)エナジーを吸い取られないようにしているのが申し訳なく思えてくる。

 

 

「ジムが倒れる前、決闘(デュエル)が終わった後にデス・ベルトからエネルギーがどこかに飛ばされる感覚があった、って言っていたんだ」

 

「私がデス・デュエルした時は何も感じなかったけど……」

 

「ボクと尊くんが決闘(デュエル)した時も感じなかったっス。すぐ終わっちゃったせいかもしれないっスけど……」

 

「え、翔くん。瞬殺された俺を見せしめにするために呼んだの? 酷い……」

 

「も、もーっ! 揶揄っている場合じゃないっスよ!」

 

 

 そりゃそうだ。人が二人倒れている中何言ってるんだ。翔くんからの文句に苦笑いを浮かべながら悪いと返す。

 でも一瞬で終わったなんて言わなくていいじゃん。あの後から《オオヒメの御巫(コイツ)》が儀式魔法3枚積ませようとしてくるようになったのだからこっちも愚痴の一つくらい言いたいよ。何で事故で負けたのに事故要因増やさないといけないんだよ。《伝承の大御巫》を3枚積ませているんだから充分だよ。

 

 閑話休題。

 

 

「とにかく、電磁波は時々強くなるっス。アニキとオブライエンが決闘(デュエル)した時も強くなったって言っていたから……」

 

「じゃあ、電磁波が強いタイミングで決闘(デュエル)した生徒全員が危ないってことじゃない!?」

 

「そんな……!」

 

 

 明日香と保険の鮎川先生が戦慄する。

 ヨハンも腕を組みながら思案しているが、十代はイマイチピンと来ていない様子だ。いや、身をもって体験したはずだろう十代。

 まあ、寝て弁当を食べたらすぐ回復したからか。どうなっているんだ覇王の器。

 

 

「鮎川先生。過去、他校で実施されたデス・デュエルで同じ症状が起きた報告は?」

 

「……緊張感やストレスで体調を崩す生徒は多くはないにせよ居たようね。でも、十代君や、クロコダイル君、剣山君のような症状は聞いたことはないわ」

 

「もし居たなら事前に注意喚起があってもおかしくない。やっぱりきな臭いよね、コレ」

 

 

 腕につけたデス・ベルトを見せつけながら言う。

 皆、同じく手首についたベルトを見つめながら沈黙する。

 

 

「なんか、思いっ切り決闘(デュエル)できないの嫌だよな」

 

 

 ぽつりと呟いた十代の独白。

 パッと思いついた所感でも、今の状況を他の人が知れば絶対に思うだろう、核心を端的についた言葉にはこの場の全員が同意することだろう。

 

 俺だってその一人だ。

 決闘(デュエル)エナジーを吸い取られないようになって、初めてこの留学中の決闘(デュエル)に対して消極的にならなくなったのだから。

 

 地道な作業だが、《オオヒメの御巫(コイツ)》の力を使って、会った人間のデス・ベルトを外して回ろうか。

 ……その結果、ユベルの復活に繋がらずに「俺とお前で超融合」にならなくなったらどうなるのかわからないが、現場にいる人間として出来ることをやらないのも目覚めが悪い。

 

 ならばこの場にいる人間のデス・ベルトを回収した後、残りの生徒は全校集会で集まった時に外すように鮎川先生に呼びかけしてもらって…………て…………。

 

 ………………。

 

 

「ぎゃう!」

 

「ギャーーーー!!」

 

「と、尊くーーん!?」

 

 

 尻に鈍い痛みが走り、ぼんやりとしていた思考から呼び戻される。

 ジムのベッドの下に待機していたカレンが噛み付いてきていた。

 

 

「大変! 早く治療しなきゃ!」

 

「だ、大丈夫ですよ、鮎川先生! カレンは甘噛みしただけなので血は出ていないですから! な、カレン?」

 

「ううう!」

 

「動物に噛まれて病気を媒介することだってあるのよ! ほら、お尻を見せて!」

 

 

 言っていることは間違ってないけれど、頼むから声に出してそんなこと言わないでくれ鮎川先生! 

 この場の人間全員が居たたまれなくなるだろう! 

 

 

「じゃ、じゃ俺達出ていくから。頑張れよ……」

 

「あ、剣山大丈夫か? アイツもカレンに尻噛まれていた気がするけど」

 

「剣山くんは大丈夫っスよ。この前、“病気よりも恐竜さんパワーの方が強いから大丈夫ザウルス! ”って言っていたことあるから」

 

「え、えっと、お大事に?」

 

 

 ほら皆出て行っちゃう! 

 うわ明日香とかめっちゃ微妙な表情してる! そりゃそうだよね、助けてフブキング! 

 畜生、なんでこんな辱めを受けなければならないんだ! 皆の安全のためにちょっとズルしようとしただけなのに! 

 ただ…………ただ………………。

 ………………あれ、何しようとしていたんだっけ? 

 

 

「ほら、早くズボン脱いで!」

 

「ぐすん、終わったら《篝火》トレードしてください……」

 

「え、ええ……いいけど……」

 

 

 やったぜ。

 

 あの極悪違法カード、初めて使ったのがソンビ化した鮎川先生だったわ。

 こうして俺は決闘者(デュエリスト)として更なる“高み”へと登ったが、何か別のものが犠牲になったのであった。

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 自己申告どおり、幸い外傷はなかった。

 しかし、念の為血清を打って寮で安静しろと言われてしまう。おかげでアモンから招待状が来たガラム財閥主催のパーティーには参加できなかった。まあ元々参加するつもりはなかったからいいけど。

 

 

『ぼーどげーむ、というのは面白いですね、尊。またやりましょう』

 

「ずっとサイコロの出目良かったよな。絶対ズルしていただろ」

 

『……………………してませんよ?』

 

「目を見て言えよ」

 

 

 デッキ調整もしたばかりで、正直手持ち無沙汰だった。

 《オオヒメの御巫(コイツ)》と別のボードゲームをしていたが、切り上げて夜の散歩へ繰り出している。

 

 悪ィ、鮎川先生。

 一向に勝てる様子がなかったんだ。

 《オオヒメの御巫(コイツ)》は飽きるまで付き合わされるから、あのまま続ければ終わるのは次の日の朝になりそうだったんだ。非力な私を許してくれ……。

 

 とまあ、せっかく寮の外に繰り出したは良いものの、自然豊かな森に似合わないような機械音が鬱陶しく夜を静寂をかき消す。上空を見れば2機のヘリが対空している。木の陰でよく見えないが、万丈目とアモンが決闘(デュエル)しているのだろう。

 

 うーん、うるさい。

 これじゃあコオロギの鳴き声を聞きながら感傷に浸ることもでき──────ん? 

 

 

「誰だ?」

 

 

 ふと、わずかばかりの殺気を感じる。

 声をかけてみれば、茂みの方から何やら細い触手──────いや、鞭が撓りながらこちらに叩きつけられようとしていた。

 リアルファイト上等かッ! ならば容赦せん! 

 

 

「うおおおおお! ディグニティ!

 

 

 メテオラゴン先生直伝の手刀で弾き返す。

 何やら少々電流が走ったが、生身の人間にはあまり効かないようだ。

 あの鞭は猛獣相手に使うような調教用の鞭。

 普通に当たったらミミズ腫れは避けられないような、明らかに人へ向けるものではない代物だった。

 

 

「──────ちっ、存外やるじゃねえか。これで仕留められれば簡単だったのによ」

 

「夜目は利く方なんだ。ところでアンタは誰だ? 明らかにアカデミア側の人間じゃないだろうに」

 

「クックック……」

 

 

 茂みから出てきたのはジャングルの冒険などで着るような、機能性に溢れたカーキ色の服。しかしその顔は悪意に満ちた獰猛な猛獣のよう。

 

 

「俺はギース。アンタに恨みはないが、仕事なんでね。大人しく来てもらうか」

 

 

 精霊狩りのギース。

 カードの精霊が見えることを良いことに、精霊憑きのカードを奪う非道な決闘者(デュエリスト)

 確か、ヨハンの前で精霊憑きの《ジェリービーンズマン》のカードを破こうとしていたやつだったか。何か最後の末路がホラーチックで怖かった思い出がある。

 

 

「仕事、ね。依頼人は何か俺に恨みでもあるのかな。生憎、山から出てきてまだそんなに経っていないんだ。言ってくれれば心当たりがあるかもしれないんだけど」

 

 

 心当たりというのは完全にプロフェッサー・コブラである。

 どうせ俺からエナジーを吸い取れないからって“決闘(デュエル)エナジーの吸収力を最大にし、アモン共々葬ってやる! ”とか言っているんだろ。

 分かっちゃうよ。オヂサン、エスパーだから。エスパー絽場♡

 

 怪しまれないようにデス・デュエルもやっていたのになぁ。アモンと違って何の忠告もなしにいきなり刺客を送ってくるとか、余裕のなさが垣間見えますね。

 

 

「教えると思うか? ま、アンタ相手に俺をあてがった理由がわかったぜ。何かぼんやりとしているが、ククク、かわい子ちゃんたちの精霊なんて捕まえ甲斐があるじゃねぇか」

 

「え、正気?」

 

「あん?」

 

 

 《溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム》を“かわい子ちゃん”だと……!? 

 まさか、アニメで描写されなかっただけで実はそんな“癖”があったのか!? いや、そんな“癖”があるなら描写されているか。あの視聴者の性癖を歪ませることに定評のあるGXだぞ? 

 となると、本当に視覚的に“かわい子ちゃん”なのか? 俺には見えないだけで、実は《霊王の波動(ドミナス・インパルス)》的なビジュアルになっているのか? 余が女の子に……!? 

 

 いや、それとも《オオヒメの御巫(コイツ)》のことを言っているのか? 

 それこそやめておけ! オススメしないぞ! 

 頭ポンだし、自制心赤ちゃんだし、特に特殊な“道具”を使っているなら逆に利用されて酷い目に遭うぞ! 

 

 

「なんだか様子がおかしいやつだが、まあどうでもいいか──────狩りの時間だ!」

 

「ま、まあ他人の趣味にとやかく言うつもりはないけど、このまま帰してくれそうにないのは確かだね──────仕方ない!」

 

 

決闘(デュエル)!!!!」

決闘(デュエル)!!!!」

 

 

 この世界に来てから初めての無法者との決闘(デュエル)だ。

 負けたらどんな目に遭うかわからない緊張感。ヨハンとも因縁深い相手だから気は進まないが、振りかかる火の粉は払うしかない。

 

 

「先攻は譲る。かかってきなよ!」

 

「へっ、余裕だな。ドロー!」

 

 

 手札を見る。悪くはないが、良くもない。

 やはりハレやニニは来てくれない、か。

 

 

「俺は《ルアー・ファントム》を守備表示で召喚!」

 

 

 《ルアー・ファントム》★1 DEF/0

 

 

 出たのはゲル状の黒目が特徴的な悪魔。

 あまり記憶にない。未OCGのカードか。

 

 

「カードを3枚伏せ、ターンエンドだ」

 

 

 あっという間にこちらへターンが渡ってきた。

 確かにギースは高打点のモンスターを並べるよりも罠カードでじわじわ相手を追い詰めていくデッキだったか。

 

 

「俺のターン。ドロー」

 

 

 うーん、《御巫》とは相性は良くなさそうだ。

 

 

「カードを1枚伏せてターンエンド」

 

「おいおい、何もしないのか? こっちは守備力0の雑魚モンスターだぜ?」

 

「見え見えの挑発はよしなよ」

 

 

 ──────攻守0のモンスターが棒立ちなんて“何かある”と言っているようなものだろう? 

 

 そう言いそうになって飲み込む。まあ、そっくりそのまま自分に返ってくるからね。下手に警戒させてもこちらの情報アドバンテージを減らすことになるのは避けたい。

 

 

「俺のターン、ドロー! 

 ……攻めないならこっちから行かせてもらうぜ! 《ルアー・ファントム》を生贄に、《ヘル・ガンドッグ》を攻撃表示で召喚!」

 

 

 《ヘル・ガンドッグ》★5 ATK/1,000

 

 

 次に出てきたのは背中に二本の砲門を背負った猟犬。

 しかし、またしても攻撃力が低い。

 壁役にするには力不足と言わざるを得ない……が、生贄1体で打点が低いとなると、何か厄介な効果を持ってそうだ。

 

 

「《ヘル・ガンドッグ》で、プレイヤーに直接攻撃!」

 

「ライフで受ける……ぐっ!」

 

 

 尊 LP4,000→3,000

 

 

「《ヘル・ガンドッグ》の効果発動! 相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えた時、相手の手札をランダムで1枚破壊する!」

 

「手札破壊か……ほら、選びなよ」

 

「ならば俺から見て左端のカードを破壊だ!」

 

 

 破壊されたカードは……意味不明な装備魔法。

 手札で腐っていたからいいが、あのモンスターもOCG化されていないやつだ。

 良かった。レベル的に簡単に召喚できないとしても、あと10年経てば3体並べられるようになって手札破壊地獄になるところだった。ちゃんとOCG化される時は名称ターン1をつけろよ? 

 

 

「カードを2枚伏せてターンエンド。どうした、このままだとお前の手札全て狩っちまうぜ? ま、その前にライフがもたねぇか」

 

「うーん……」

 

 

 ギースの言うとおりだ。

 まいったことに、このままでは手札破壊の繰り返しだ。しかも、《御巫》のダメージ反射をするにしても攻撃力が小さく、何度も攻撃しないと勝ち筋がない。そのままターン経過するごとに罠を仕込まれて逆転されるか。

 

 で、少し思い出したが、ヨハンと戦っている時は宝玉獣たちが網にかけられて捕まっていたシーンがあった。

 つまり、あの罠はコントロール奪取系のものが含まれていてもおかしくない。

 

 これでは迂闊にハレやニニを出しても、相手に取られれば意味がない。くそう、せめて対象耐性をつけさせれば安心して………………あん…………し………………。

 

 

「……………………」

 

「何、ボーッとしてやがる! お前のターンだぞ!」

 

「ハッ! ど、ドロー!」

 

 

 今、意識が飛びかけた! 

 何考えていたんだっけ? 

 

 ……ああそうだ、ハレやニニを召喚しても奪われてしまっては意味がないってことだ。

 

 実利的にマズイのもあるが、それに夕方放送のアニメの世界でその描写は映像倫理的にマズイぞ! 

 女の子が敵の手に渡って操られるシーンとか青少年の“癖”を歪ませることになる! 

 それだけは避けなければ……ただでさえユベルなんてトンデモキャラがいるんだ! これ以上、教育に悪いようなことはさせられない! 

 

 くそう、二人は俺が守るんだ! 

 NTRしていいのは《御巫の誘い輪舞曲(ロンド)》だけってことを“理解させ(わからせ)”てやる! 

 

 

「ん?」

 

 

 ふと、デッキから熱を感じる。

 これは……デッキが喜んでいるのか? 

 

 しかし、俺の手札のモンスターは《溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム》しか居ない。相手は他にモンスターを出すのを祈るには、手札破壊とライフを削りきられるリスクがある。

 さらに、伏せカードが大量に……あ! 

 

 ……あのコンボをやるか? 

 再現性皆無のあのコンボを? 

 

 

「ええい、ままよッ! 俺は極悪違法カード、《強欲な壺》を発動! 極悪違法な効果により、俺は一切のコストや制約を払わずデッキからカードを2枚、極悪違法ドローする! こんなことが許されていいのか!?」

 

「さっきから何言ってやがる? 全然普通のカードじゃねぇか?」

 

「お前十数年後に同じ台詞言ってみろよ!?」

 

 

 引いたカードは……《溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム》!? 

 あ、あり得ないぃ……

 ラヴァゴが2枚被るなんて……ギースを倒す気マンマンだからって、そこまでやる気にならなくても……あ、もう一枚のカード! よし、キーカードだ! くらえ! 

 

 

「俺は《名推理》を発動! 

 相手が指定したレベルのモンスターが出るまで俺はデッキからカードを墓地に送る!」

 

「あん? 当たったらどうなるんだよ?」

 

「当たった場合はそのまま何も起きず墓地に送られる。外れた場合はそのモンスターを特殊召喚する。さあ、選びなよ!」

 

「……4だ!」

 

 

 ニヤリ、と心の中で笑う。

 表情に出るのを抑え、落ち着いてデュエルディスクに手を添えた。

 

 

「無難だね。じゃあ捲っていくよ? 

 いちまーい、《折れ竹光》。にまーい、《黒いペンダント》。さんまーい、《御巫の契り》……」

 

 

 捲る、墓地送り。

 捲る、墓地送り。

 捲る、墓地送り。

 捲る、墓地送り。

 

 捲る、捲る、捲る、捲る、捲る、捲る、捲る──────

 

 

「じゅうごまーい、《ラプテノスの超魔剣》。じゅろくまーい、《御巫かみくらべ》。じゅうななまーい、《真刀竹光》……」

 

「お、おいおいおい!? 全部魔法カードか罠カードじゃねえか!? どうなってんだそのデッキ!?」

 

「ハッ、モンスター1割、他9割が魔法罠の60枚デッキさ!」

 

「なんでそんな多いんだよ!?」

 

「ルール上、問題ないからさ!」

 

 

 いや、いつもは普通に40枚デッキなんだが……順調に勝ち進んじゃったせいか、少し魔が差してね。

 あるでしょ? DCとかランクマッチとかで連勝していたら“これだけ勝っているならこのクソデッキ試してみよ”とか思ってノリで作ったデッキで挑んじゃうの。

 え、そんなのフリーマッチでやれって? 

 仰るとおりっス! こんなデッキ使っていたら10回中9回の決闘(デュエル)で手札事故起きてもおかしくないっス! 

 

 

「にじゅういちまーい……おっ、《剣の御巫ハレ》。レベル3のモンスターカードだ。残念だったね──────というわけで特殊召喚!」

 

 

 《剣の御巫ハレ》★3 ATK/0

 

 

 現れたのは赤髪の舞姫。

 焔を舞いあげながら華麗に着地──────なんか、めっちゃジト目で見てきている気がする。

 ソリッドビジョンのはずなのに明らかに不満な気持ちが伝わってくる。

 

 いや、ごめんて。こんな登場させるつもりなかったんですよ。

 本当は《御巫の水舞踏(アラベスク)》とかで華麗に出したかったんですけど、相手のデッキ、真っ当な構成していないやつだから! こっちも予想GUYな手段で対抗するしかないんですよ! 

 

 

「ようやく出てきたな、かわい子ちゃんが。

 だが攻撃力0のモンスターで何ができるって言うんだ?」

 

「そんなことない──────って言いたかったんだけど、今回活躍するのはハレじゃないんだ」

 

「あん?」

 

 

 下賎な笑いをする悪漢を懲らしめようとしていたハレも思わずこちらを見た、気がした。

 許せ、ハレ。主役はまた今度だ。

 

 

「儀式魔法《御巫神楽》を発動! 

 手札、フィールドから指定のレベルのモンスターをリリースし、儀式モンスターを儀式召喚する!」

 

「儀式、だと!?」

 

「俺は、手札の《溶岩魔人ラヴァ・ゴーレム》2体をリリースし、儀式召喚! 

 現れいでよ──────豊穣を齎す天の使い。《オオヒメの御巫》!!」

 

 

 《■■の御巫》★ ATK/0

 

 

 雲が開き、宙より舞い降りる天女。周りに電気のない森の中でさえ、まるでスポットライトのように天から光が降り注ぐ。

 神器たる剣と鏡は、護衛のように彼女の周りを漂う。いつものアルカイック・スマイルを浮かべながらも、いつでも目の前のギース相手に振るえるように待機していた。

 

 

「な、なんだこのモンスターは!?」

 

「何って俺の精霊だよ。かわい子ちゃんってコイツのことじゃなかったかい?」

 

「ち、違う! こんな怪しいヤツ知らねぇ!」

 

 

 あれ、ギースにも見えていなかったのか? 

 何だ? この前《オオヒメの御巫(コイツ)》が言っていたチャンネル云々の話か。まあ十代も、この前会ったヨハンも認識できていなかったみたいだし……となると、本当に俺のラヴァゴは女体化とかしている説が濃厚になっていっている。

 

 元の主人は「女ァ……」とか言っていたのに、いつの間にかモンスターも「女ァ……」になっちまったっていうのか。

 因果なものだな。

 いやそんな因果捨てちまえホント。

 

 

『尊、早く済ましてしまいましょう』

 

「え、あ、ああ……」

 

 

 うお、急にまともになるなよ。

 ええと、儀式召喚したところだからまだ処理中か。

 

 

「儀式魔法《御巫神楽》は儀式召喚した後、墓地にある装備カードの数、相手フィールドのカードを破壊することができる! そして、破壊した数×500ポイントダメージを与える!」

 

 

 本当は×1,000ダメージだけどね! 

 さすがにLP4,000制では流石につよつよ過ぎてナーフされてしまったよ。

 まあラヴァゴも700バーンになっている。これは原作漫画とアニメが初出だから元々か。とにかく《御巫神楽》も順当な弱体化だと言えよう。

 というわけで、それを装備魔法の“数”でカバーしたのがこのコンボ(笑)ってワケ。

 

 

「……さて、俺の墓地には何枚装備カードがあったかな?」

 

「なっ!? と、(トラップ)発動──────」

 

「残念だけど、まだ儀式魔法の効果“処理中”だ。この魔法の発動を許した時点でこの効果は止められない」

 

 

 発動していた、と言うこともない。

 この目でチェーンを組まなかったのは見ているから通用しないぜ! ま、《天子の指輪》だったら儀式召喚自体も止められるけどね。俺は持っていないんじゃが。

 

 で、墓地には《名推理》で計20枚落としたカードたちで溢れかえっている。各々1枚入りの《御巫の契り》と《御巫かみくらべ》を除いた全てが意味不明な装備カード! 

 

 

「てめぇ! さっきの《名推理》はこれが狙いだったのか!」

 

「ご明察。墓地の装備カードの合計は18枚。

 よってお前のフィールドを18枚破壊! 実質9,000ポイントのダメージ……だけどそんなにカードないから、魔法・罠ゾーンのカード4枚破壊して合計2,000ダメージだね」

 

「ぐ、ぐおおおおおおおおお!!!!」

 

 

 ギース LP4,000→2,000

 

 

 地面から光の柱が現れ、伏せカード4枚を撃ち抜いていく。あまりの衝撃に周囲の木々も強く靡き、ギースもまた吹き飛ばされ、背後にある大木に背中を打ち付けてしまった。

 

 うわあ、精霊の力ってこわ。

 いくら相手が外道だからってやり過ぎないようにね? 

 

 

「ぐっ……だ、だが、ライフは残っているぜ。確かに驚いたが、召喚したのはどいつも攻撃力0じゃねぇか。仕留め損ないなんて甘ぇヤツだ」

 

「おあつらえ向きの反応ありがとう。じゃあ俺もそれっぽく返すよ。

 ──────“()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?”」

 

「……何ィ!?」

 

 

 ギースの場には《ヘル・ガンドッグ》が残されている。

 破壊できたのに、しなかった。

 ある程度の決闘者(デュエリスト)であれば、その意味は薄々察することはできるだろう。

 

 

(トラップ)発動。《アームズ・コール》。デッキから装備魔法を手札に加えるか、フィールドのモンスターに装備する。装備魔法《御巫の祓舞》を《剣の御巫ハレ》に装備する」

 

 

 ハレに装備すると、ぼうっと、ツインテール周りから炎が現れる。特徴的な円形の耳は“鼠”──────ハレがその身に宿す“火鼠”の霊獣。

 そして頭上には身の丈よりも大きな巨大な剣。

 目の前の獣なぞ容易に一刀両断してしまえるだろう。

 

 すると、ソリッドビジョンのハレがこちらを見た気がした。

 先程のジト目ではなく、むふーと笑っていたような? ちゃんと出番があって安心でもしたのか? 

 でもごめんね、サーチ効果は省略させてくれ。

 

 

「《御巫》たちは装備カードを装備してから真価を発揮する──────バトルだ! 《剣の御巫ハレ》で《ヘル・ガンドッグ》を攻撃!」

 

「なんだ? 装備魔法をつけたとはいえ、攻撃力は0のままじゃねぇか! 迎え撃て!」

 

 

 猟犬は銃口をハレに突きつけて砲撃するもわ凶弾は少女に命中することなく、踊るように躱された。

 お返しと言わんばかりに、宙に浮いていた大剣を猟犬の胴体に突き立てられる。

 

 

「今日、他の決闘者(デュエリスト)たちにも飽きるほど聞かれてちゃんと説明できなかったけど、ここは言っておこう。

《剣の御巫ハレ》は装備魔法を装備している場合、発生する戦闘ダメージは相手が受ける」

 

「な、なにぃ──────が、ああああっ!!」

 

 

 ギース LP2,000→1,000

 

 

 うわあ、剣がギースの胸から出てきた……痛そうだけど、これ夕方アニメで放送できるんです? 

 え、それよりエグい描写は今までもあったって? 

 そっちの方が怖いんじゃが。

 

 

「仕上げだ。《オオヒメの御巫》で《ヘル・ガンドッグ》に向かって攻撃」

 

「はぁ……はぁ……だが、そいつは装備魔法を装備していないじゃねぇか……」

 

「喋るのも苦しそうだから遮っちゃうね。《オオヒメの御巫》は装備魔法を装備していなくても、発生する戦闘ダメージは相手が受けるんだ」

 

「な、なんだと……」

 

 

 《オオヒメの御巫》はいつの間にか《ヘル・ガンドッグ》の前に座っていた。

 猟犬は噛み付こうとしたものの──────そのまま少女の腕に包まれていき、やがて眠りについてしまう。

 

 

「これにてお仕舞い」

 

「そ、そん、な」

 

 

 ギース LP1,000→0

 

 

 合掌。

 勝負を終えたギースはそのまま倒れ込んでしまった。

 

 安らかに眠るように、しかし表情は苦しそうな表情。

 彼の腕につけたデス・ベルトがそうさせているのか。それとも、彼によって苦しめられた精霊たちが何かしているのか。

 その様子までは俺にはわからないが、やがて本編のようにこの世界から消えてしまうのだろうか。

 

 それこそ、“かみかくし”のように──────

 

 

「……………………」

 

『尊、終わりましたよ。そろそろ帰ってぼーどげーむしましょう』

 

「…………ハッ!」

 

 

 袖を引っ張られて意識が戻る。

 やばい、なんか最近呆けることが多くなってきた。今日で何回目だ? 

 

 体調が悪いわけじゃない。

 むしろ良すぎるくらいで、体から活力が湧いてくる。あと十回くらい連戦しても有り余るくらい、行き場のないパワーに満ちている。

 

 まあ俺のことはいいとして、問題はこの男だ。

 本来なら研究所でコブラ追跡中にヨハンと戦うのがこの“精霊狩りのギース”だ。

 成り行きで倒してしまったが……これはヨハンの成長イベントの阻害となってしまったか? 

 

 

「……まあ、放っておけないか。とりあえず保健室は──────さすがに目覚めた時に鮎川先生が危険か。クロノス先生とかに突き出して拘束してもらうか」

 

『えー、放っておきましょうよ、こんなの』

 

「えー、じゃありません」

 

 

 倒れたギースを片手で担いで校舎へと向かう。

 漲った活力が自分の身長よりも高い男を、こんなに軽く扱えるようにしてくれている。

 フフフ、これは俺も「こう見えても腕力には自信があるんですよ(ニチャァ)」と言える日も近いかな? 

 

 すると、ギースの胸ポケットから一枚のカードがはらりと落ちる。

 拾えば例の《ジェリービーンズマン》のカードか。これはヨハンに渡しておこう。

 ……こういう時、透明なままでもお礼とか言ってくれそうなのに何も出てこない。うーん、《ハネクリボー》や《宝玉獣 ルビー・カーバンクル》のようにかわいい系の精霊は見えていない。おかしいなぁ、ひょっとして実は取っ付きにくい雰囲気でも出しているのか、俺。

 

 それはそれとして、このまま校舎には……森を迂回していかないといけないのか。面倒だなぁ。直線距離の方が近いし、()()()()()()()()()()

 

 こうして無法者との決闘(デュエル)はクソコンボによって勝ち星を得たのだった。

 あと、デッキの枚数は後で戻した。

 もしユベルと戦う時、お互いダメージ反射でひたすら膠着することが予想されたために考案したが、さすがにこれは手札事故のリスクが高すぎるためお蔵入りに。

 

 トホホ、もう手札事故はこりごりだよぉ〜〜。

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 翌朝、デュエル・アカデミアの大勢の生徒たちが寮から担架で運び出される。

 意識のある者からの問診、診察の結果──────皆、昨夜決闘(デュエル)をし、終了時に力が抜けてそのまま昏倒してしまったことが共通していることを保険医の鮎川は語った。

 

 これは、裏でプロフェッサー・コブラが己の身を嗅ぎまわるアモン・ガラムを貶めるために、デス・ベルトの決闘(デュエル)エナジー吸収力を最大に高めたために起きたことだ。

 そのタイミングでアモンが同時多発的に決闘(デュエル)するように策を巡らせたのはあるが、元より四六時中決闘(デュエル)を強いるような発破をかけたことが被害者を増やした潜在的な要因になったと言える。

 

 今、デュエル・アカデミアは決闘(デュエル)場すら災害の避難所のように、体調不良の生徒たちが雑魚寝しているような始末。

 もはやデス・デュエルが原因で学級崩壊が起きてしまったことは白日の下に晒されてしまった。

 

 そして、上埜尊を襲った謎の決闘者(デュエリスト)

 明らかな部外者がこのデュエル・アカデミアの島に侵入し、そして生徒を襲ったという事実が更なる不信感を募らせることとなる。

 

 もはや、プロフェッサー・コブラは行方を眩ませるしかなく、そしてもはや形振り構っている余裕もない。まさに追い詰められた蛇。

 その身の鱗を擦らせ、警戒音を鳴らすように細心の注意をはらいながら、彼は敷地内にある研究所の地下に籠っている。

 

 

「まあいい──────ここまでたどり着くまでに奴らはデス・デュエルを強要される。

 決闘(デュエル)エナジーさえ集まり、あの方さえ目覚めればもはやどうでもいい」

 

 

 コブラは本心でそう思っている。

 元より悪魔と契約を交わさなければ叶わない願いを叶えるためにこのようなことをしている身。

 背水の陣に対する躊躇なぞ今更抱くものか。

 

 一方、集まった決闘(デュエル)エナジーを保管するポットを眺める。大多数のエネルギーはどれも優秀な決闘者(デュエリスト)から奪ったものだ。

 

 遊城十代、ティラノ剣山、ジム・クロコダイルクック、万丈目準、アモン・ガラム……そして事故的に集まってしまった木っ端な決闘者(デュエリスト)たち。

 結果論だが、コブラが目論む“あの方”の復活には大きく貢献することになった。

 

 

「やはり、妙だ」

 

 

 コブラは疑問を抱いていた。

 吸い取ったエネルギーのうち、()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 デス・ベルトから決闘(デュエル)した履歴を確認すると、決闘(デュエル)回数はかなり重ねられている。しかし、対戦相手含め、決闘(デュエル)エナジーは一切コブラの元へと届いていなかった。実際、刺客として放ったギースの決闘(デュエル)エナジーも同じだ。

 

 それだけであればまだ良い。

 どうやってこの絡繰に気づいたのか、どうやって逃れることができたか、という問題で済む。

 だが、頭を抱えているのは他の理由。

 

 

「上埜尊と決闘(デュエル)した相手も微小だが倦怠感を抱いていることは確認されている。監視していたギースも、あの様子を見るに間違いなく最大出力でエナジーを吸われていたはずだ。

 ──────では、奴らの決闘(デュエル)エナジーは()()()()()()()()?」

 

 

 上埜尊自身か、それとも何か己の知らない第三者か。

 得体の知れない者が計画に介入している可能性がある。その懸念がコブラの警戒心を強くしていた。

 

 監視システムで過去の決闘(デュエル)の様子を確認していく。

 しかし映るのは忌々しいほどに晴れやかな顔で決闘(デュエル)する男しか映らない。

 

 何かないか──────と、探している中、室内の警告音が鳴る。

 

 

「オブライエンか……くそっ!」

 

 

 外の監視カメラに映った男を迎えるべく、勢い良く椅子を退ける。飼い犬に噛みつかれ、悪態を隠せない様子が現れていた。

 

 ……コブラが去った後も、撮影された映像は流れたまま放置されていた。

 映っていたのはギース相手の対戦記録。

 

 

『儀式魔法──────《御巫神楽》を発動!』

 

『フフ、フフフフフフ。甘露、甘露♪』

 

 

 

 一瞬。ほんの一瞬だけ、ノイズが走る。

 

 誰もいないはずの監視室。

 決闘(デュエル)エナジーが保管されているカプセルの中、ぎょろりと眼球が動く音を聞いた者は誰もいない。





■精霊狩りのギース
 コブラが用意した刺客のひとり。デッキ構成は罠カードでバウンスやコントロール奪取(?)をしながらジワジワ相手を追い詰める《罠ビート》デッキ。なお使用カードのほとんどがOCG化されていない模様。
 カードの精霊が見える能力を活かし、精霊を売り捌いたり、呼吸できないカプセルに《ゴキポン》を閉じ込めて窒息させて楽しむような残忍な性格の男。ヨハンが探していた《ジェリービーンズマン》の精霊を拉致したのもこの男。
 本来ならヨハンに撃破され、自分も精霊が奪われてしまった背景をぼそりと口にした後、そのまま精霊たちに連れ去られてどこかに消える結末だったが、先に主人公に倒されて拘束される。奴を普通に拘束せよ! 
 彼が拉致した精霊たちは後に研究所に侵入したヨハンが開放されることに。ギース生存(?)√、もしくは《ゴキポン》生存(?)√入ったな(誰得)


■《篝火》
 宇宙最強のサーチ魔法。
 現代遊戯王において超強化された炎族の《増援》枠。ノーコストで星4以下サーチできるため、《スネークアイ》《炎王》と言った環境を席巻したテーマのあらゆる初動カードが容易にサーチできるため、OCGおよびMDでも準制限カードへと規制。何故三積みが許されると思った?
 有名な話だが、実はこのカードの初出は遊戯王GXでデュエルゾンビと化した保険医の鮎川先生が《燃える藻》をサーチするために使用された。
 ……《燃える藻》? 


■《燃える藻》
 星3炎族の下級モンスター。このカードが墓地に送られた時、相手に1ディアン・ケトする効果を持つ。成程、これは重症だな。
 アニメでは鮎川先生《篝火》によりサーチされ、《レフィキュルバーン》のコンボに使用された。当時のカードプールかつアニメのLP4,000ルールでの1,000バーンはそれなりに強力であるのではないだろうか。
 いやしかし相手のライフ回復するならもう少し自分にメリットのある効果をつけてくれてもよかったのでは……? 
 というわけで《篝火》で《倶利伽羅天童》サーチしますね……。


■《強欲な壺》
 説明不要な極悪違法カード。戻ってこれる頃には多分50周年迎えていると思われる。


■《御巫神楽》
 専用の儀式魔法。儀式召喚時に墓地の装備魔法の数だけ相手フィールドのカードを破壊し、破壊した数×1,000ダメージを与える効果を持つ。さすがに4枚破壊すればゲームセットは過剰なため、本作では“諸事情”によりバーンは半減されることに。
 普通にダメージソースとして優秀だが、手札事故につながるため型によっては入ったり入らなかったり。ちなみに儀式召喚できるのは《御巫》カードとしか書いていないため、《儀式の下準備》ではサーチができない。
 余談だが、《ブラック・ガーデン》により相手フィールドにトークン並べれば破壊するカードが増えるため、OCGやMDでのLP8,000をこの儀式魔法で単体で削り切ることも理論上可能。ただ、先攻ワンキルする場合は《伝説のフィッシャーマン三世》(※UR) のようなダメージ増加効果を持つモンスターを組み合わせないとキルラインに届かないためオススメしない。


■《オオヒメの御巫》
 いつも儀式召喚されないくせに今回は真っ当に儀式された存在。他の《御巫》モンスターと違い、装備魔法が無くてもダメージ反射性能を備えている。実質ユベル最終形態。カードパワー過剰すぎワロタ。

 あれ? でも君、星の数多くない? 
 なんでラヴァゴ2体も必要なんです? 
 あと他にも効果ありましたよね? あれれ?


 漢数字と英数字がごっちゃになる……うごごごご。
 カードの枚数を数える時は英数字の方が見やすいし、年月を数える時は漢数字の方が見やすい。統一したいのに統一できないジレンマ。

 それはそれとして、ついにMDで天盃龍が来ましたね。
 御巫なら棒立ちでいけるかと思ったらそんなことなかったZE!
 それはそれとして、5D'sで顎の尖った白髪の勝負師が「倍プッシュだっ……!」と言って燦幻荘爆破して世界を終わらせる二次創作とか出そうで楽しみです。
 でも、Xで「ライディングデュエルで毎回第1コーナーを譲るやつになるの嫌すぎ」と言われていたのを見て納得してしまい草。お前バイク降りろ。ジャック仕事しろ。
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