【推しの子】ヤケクソハッピーハーレムルート   作:ただの暇神

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スキャンダル編
嫉妬


【最終回】才ある鷹は陰でひっそり爪を研ぐ 超まったり感想スレ

1.才ある名無し

本スレや普通のまったりスレだと速すぎるって人がゆっくり語り合うスレ

可能な限り一人一人が尊重し合いましょう

 

3.才ある名無し

ありがとう

まったりスレですら30分で消化は異常ですよ

 

8.才ある名無し

>>3

最終的に視聴率30%を超えた神コンテンツですし

 

10.才ある名無し

>>8

最初は視聴率15%だったのにそこまで行ったの凄過ぎるな

 

12.才ある名無し

推しがイケメンとキスするってどんな気持ち???

お前らがどれだけ貢いでもイケメン俳優様には敵わないんやで

アクフリキスシーン.gif

 

15.才ある名無し

>>12

ありがとう

自分で作ろうと思ってたけどいい感じに出来てるから貰うわ

 

16.才ある名無し

>>12

あーマジで生きててよかった

視力3くらい上がったわ

 

20.才ある名無し

>>12から漏れ出る世間知らず感

今どきB小町R知らないとか遅れすぎだろ

 

24.才ある名無し

なんでコイツらアイドルがキスしたって話でありがたがってんの???

それともメンバーでこいつだけ人気ないとか?

 

27.才ある名無し

>>24

フリルが人気ない訳ないだろ

……すぞ

 

30.才ある名無し

3年に及ぶ調教の成果ですかね

 

31.才ある名無し

荒らそうとしてたのに困惑してて草

 

35.才ある名無し

これが他の俳優ならマジでヤバイ荒れ方してただろうけどアクアでしょ?

このキスシーンで怒るのなんてかなちゃんだけだろ

 

37.才ある名無し

>>35

それはそう

ファンは既にアクアを好きな所も含めてB小町R推してるから

 

38.才ある名無し

>>35

他の子も……って思ったけど割と他の子は寛容だったな

 

48.才ある名無し

むしろ画面の向こうのフリルちゃんの雌顔が演技じゃないのが分かるから最高だわ

 

52.才ある名無し

ちなみに

かなちゃん最終回放送前や放送途中は楽しそうにツイートしてたのに放送後にツイート一切ありません

アクアフォローしろ

 

59.才ある名無し

>>52

あっ……

 

61.才ある名無し

>>52

可哀そう

ワイが貰ってあげたいけどそれでもアクアがいいんやろなぁ

妬ましいけど幸せにしろ

 

64.才ある名無し

>>52

脳壊れちゃう……

これがNTRか

 

72.才ある名無し

ちな他メンバーツイート

星野ルビー@Ruby_BkomaR

おにいちゃんがキスされてキスしちゃった……

この後部屋行くね

 

黒川あかね@Akane_BkomaR

何か最近隠してるなぁって思ってたけどこれかな?

フリルちゃん、後でお話しようね

 

寿みなみ@Minami_BkomaR

わわわわわわわわ

 

75.才ある名無し

>>72

ルビーちゃんさぁこのあと何するつもりだい?

 

78.才ある名無し

>>72

これは……かなちゃん以外も大混乱ですね

あかねちゃんのお説教配信頼むわ

 

82.才ある名無し

>>72

フリルちゃん抜け駆けで草

みなみちゃん混乱しすぎて言葉崩壊してるの好き

 

89.才ある名無し

なお本人

不知火フリル@Furiru_BkomaR

v(^^)v

フリルダブルピース満面の笑顔.jpg

 

97.才ある名無し

>>89

これは勝利宣言

流石最初に映画デートを公言した女

B小町Rの秩序をもっとも乱しただけはある

 

105.才ある名無し

>>89

強かな女不知火フリル

後方から直線一気で差し切って大勝利

 

109.才ある名無し

>>89

この顔可愛過ぎるだろ

流石黙っていれば国民的美少女

 

112.才ある名無し

ど、ドラマの役柄の問題ですし

台本だろ……多分

 

126.才ある名無し

アクアがもしこれまでキスしてなかったらフリルが一番槍かな

 

141.才ある名無し

>>126

どうせルビーがどこかで取ってるでしょ

チャンスは無限大だし

 

150.才ある名無し

>>141

妹はノーカウントでは?

 

163.才ある名無し

>>150

それは普通の妹からの話

ルビーはノーカウントのノーカウントだから

アイツはガチ

 

168.才ある名無し

>>150

ルビーを妹のカウントに入れるのは何か引っ掛かるから何とも

 

182.才ある名無し

おまけ

アイ@AI_Bkomachi

アクアもキスシーンするくらい大きくなったんだね

あんなに小さかったのに子供の成長は早いなぁ

 

190.才ある名無し

>>182

最近のアイ本当にお母さん味を感じる

……まさか子供が出来たか?

 

195.才ある名無し

>>190

冗談でも言っていい事と悪い事があるんだが

 

205.才ある名無し

>>190

夜道に気をつけろよ

 

209.才ある名無し

アイも今年で33歳だろ?そろそろ許してやれ

 

217.才ある名無し

色々スレチだから軌道修正するけど

そもそも推理パートの出来が良すぎるよね

流石は乱歩の作者

 

229.才ある名無し

>>217

あの酒瓶の反射で犯行映ってるとか最初気付いてた奴凄いわ

 

245.才ある名無し

>>229

歪んだ反射過ぎて何か動いてるなくらいしか分からなかった

 

257.才ある名無し

これまでずっと分からないフリして動いてきたのにあえて分かっている感を出して行動する事で証拠を自ら探させるの好き

天才キャラってこうあるべきだよね

 

284.才ある名無し

これまでずっと助けられてきた瑞稀が最後に浩一を認めた事で二人がどちらも救われたのがいい

 

302.才ある名無し

内容自体も最高だけどやっぱり告白シーンが最高だったわ

『頭はいいけど実は不器用で、妙に悪ぶる癖があるけど底抜けに優しい。いつも結局助けてくれる。そんなあなたのことが好き……あなたが思ってるよりずっと好きよ』

ここ感情籠りまくってて顔赤くなったわ

 

312.才ある名無し

>>302

これはアクアに当てた言葉でもあるんじゃないかという説もある

 

326.才ある名無し

>>312

それはないでしょと思って改めて見るとちょっとそれっぽい

元々アクアと浩一が性格似てるんじゃね?

 

351.才ある名無し

>>312

これなぁ

個人的にはダブルミーニングであってほしいと思うわ

 

457.才ある名無し

あえてキスシーンにまた触れるけどさ

フリルからのキスの後、アクアからキスし返すじゃん?

あの時のフリルの表情やばくない?

 

470.才ある名無し

>>457

やばい

マジで幸せって感じで演技感一切ないのが最高だわ

あとえっち

 

489.才ある名無し

それは演技じゃないからでは……

 

500.才ある名無し

>>489

それはそう

でもちゃんと瑞稀の演技崩さずにやってるのが凄いとは思う

 

511.才ある名無し

「ぷは……息苦しかった」

「当たり前だろ。呼吸を止めていたんだから……アホなのか?」

ここが好きだわ

キスした直後なのにこの二人のいいところは変わらないんだなって思えて

 

539.才ある名無し

>>511

マジでいいよねそこ

今後も二人ならやっていけるって思わせてくれたわ

 

902.才ある名無し

最初スレ建てた時はキスシーンの話題だけで話題埋まるかと思ったけど

意外と内容も語られてたな

流石に比率は多いが

 

908.才ある名無し

>>902

本スレがね……

というかこのスレも5割くらいその話題だし

 

914.才ある名無し

なんならB小町Rスレでも宗教戦争してたぞ

 

923.才ある名無し

カプ厨さぁ

全員アクアが幸せにしてくれるから心配するなよ

 

939.才ある名無し

なお結局放送終了から一度も浮上しなかった子がいる模様

 

945.才ある名無し

スレも落ち着いたしあえて少しずれた話題振るわ

 

顔が天使と見まがう程カッコいいです

スタイルも明らかに整っていて鍛えてます

共演者全員から認められるお人好しです

B小町R全員に好かれています

演技最強でアドリブも完璧です

頭が良くて偏差値70オーバーです

 

コイツの弱点なに?

 

951.才ある名無し

>>945

女タラシなこと

モテ過ぎること

 

954.才ある名無し

>>945

優柔不断な事

誰か一人を選ぶ勇気も全員選ぶ勇気もない男

 

955.才ある名無し

女関連は明確な弱点だろ

それを補って余りある魅力があるだけで

 

960.才ある名無し

>>954

前者はともかく後者は炎上するだろ流石に

現状が奇跡みたいなもの

 

967.才ある名無し

だからアクアは答え出さないんですけどね

事実上全員選んでるんじゃない?明言する義理もないし

 

979.才ある名無し

こないだあかねちゃんが#今ガチのタグ付けてデートツイートしてたな

あんな綺麗な子に好かれてるの羨ましいわ

 

986.才ある名無し

他人事だからなぁ

結婚しているわけでもないし好きにしたらよくない?とは思う

同じ事務所だから変な遊び方もしないだろ

 

994.才ある名無し

ここ2年くらいでアクアもB小町Rも有名になったからなぁ

個人的には皆に幸せになってほしいから誰か選んで他の子には新しい恋に歩んで欲しいけどね

 

998.才ある名無し

>>994

アクアを幼馴染として間近で見て育ったのに他で妥協する方が拷問だろ

 

999.才ある名無し

幸福って個人の感性によるからな

裏でアクアが仮に5股してたとしても全員に本気で向き合うならいいと思う

 

1000.才ある名無し

カップリングは分からないけど皆にはいつまでも平和でいて欲しいわ

 

 

 

テレビを見終わった直後に一直線で逃げ込んだ自室のベッド、その上で一人の少女は演技ではない涙を流していた。

 

「あーあ、マジさいあく……何普通にフリルとキスしちゃってんのよあのバカ……バカアクア。死んじゃえばーか……」

 

少女、かなにとってアクアは本人に直接言う勇気こそないものの、好きな男の子である。

元々ずっと昔から天使のような外見、自分に匹敵する演技、数少ない友人と意識する要素は多く揃っていた。

その気持ちを自分で認められるようになったのは『今日あま』でアクアに助けられた時。

それから彼女なりに行動をしていたものの、他のメンバーの積極性に完全に埋もれてしまったというのが彼女から見た状況だ。

 

「二股宣言するし、みなみとはコミケでいちゃつくし、フリルとはドラマとはいえキスするし……私の事も欲しいって言った癖に……独占欲あるって言った癖に!それなら少しはこっちも気にしなさいよ!」

 

ルビーとあかねと付き合い始めた事やフリルやみなみが告白するという情報も教えられてはいた。

彼女自身は動かないと宣言して落とすならアンタが動けと言ってアクアの動きを待っていた。

だというのにアクアは自分にはあまり連絡もしてこない。

確かに先月のアクアは殺人的に忙しかったため、仕方がないかとこれまでは思っていた。

ただ何股もする不誠実男でかなの事だって欲しいと言ったくせにろくに構ってくれないアクアに怒りにも似た感情を彼女は向ける。

自分の感情が何か、かなはよく分かっている。

これは嫉妬だ。もうどうしようもないくらいにアクアの方が好きなのだ。

 

「……もうアクアなんて……アクアなんて……そう簡単に忘れられるなら苦労してないのよね。はぁ……」

『ピコッ』

 

アクアへの不満を口に出して発散していると横に置いていた彼女のスマホが音を立てる。

一体何の通知だろうかと少しだけかなは気になった。

 

「……Twitterの通知かしら。はぁ……そうね、気分転換で見に行くくらいしたほうがいいかも。アイツへの不満をうっかり書き連ねないように気を付けなきゃ」

 

明日は仕事も学校もない祝日だ。それを考えればまだ寝なくても問題はないが、容姿を売りにするアイドルとしてはよくないだろう。

ただぐちゃぐちゃになった感情のせいか全く寝る気にならなかったかなは、少しでも気分が変わるかと画面を見る。

 

「えっ……」

 

来ていたのはTwitterではなくメッセージの通知であり、送り主はアクアとなっていた。

彼女自身には分からないが、先程までの怒りと悲しみに染まっていた顔は、この時点で半分ほど喜びに上書きされている。

 

(なんだろう、このタイミングでメッセージって)

 

かなはどんな内容だろうとドキドキとしながらメッセージアプリを開いて内容を確認した。

 

アクア:明日祝日だし良かったら遊びにいかないか

か な:行く!

 

「はっ!?い、今のなし!!と、取り消ししないと」

 

メッセージに既読が付いて数秒もせず、自分が反射的に書き込んだ内容を見て冷静になったかなは、慌てて削除しようと指を動かす。

つい先ほど別の女とキスをしていたような男なのだ。こんな返事をしたらどんな風に思われてしまう事か。

 

「ここであっさり提案に乗ってしまってはチョロい雌だと誤解されかねないわ。相手は前世アラサー医者なんていう女遊びのプロ、今世3人もしかしたら4人の女と同時に付き合っている百戦錬磨の真正の女タラシよ……厳しくいかないと舐められるわ」

 

かなは今後自分がアクアと付き合う事になってしまった時に下の立場になってしまわないようにと少しでも優位に立つべく、即答に対する訂正文を考える。

こんな考えをしている時点でチョロいメスだという事にすら気付いていないのは、実に彼女らしいかもしれない。

だが彼女が最初に送った返事を削除する前に、アクアから追加のメッセージが届く。

かなはしまったと思いつつも、すぐさまアクア送ってきた内容に目を通した。

 

アクア:じゃあ8時に駅前で待ち合わせな

か な:うん!

 

「ああああああああああ、どうしてええええええええ。ダメだって分かってるのにぃぃぃぃぃ!!何が『うん!』よ、何やってんの私ぃ」

 

再び自然と返事を打ち込んでから自分の過ちに気が付くかな。

流石にここから無理だと送る事はできないと彼女は訂正を諦めた。

彼女自身は自覚がない事だが、先程のアクアとフリルによるキスシーンを見て、内心の焦りが強くなっており、その結果がいつも以上にチョロくなっている現象を生み出している。

かなはこの誘いに不本意ながらも乗るしかないだろうと自分を納得させた。

 

「あーもういいわ!不本意だけど会うって決まっちゃったわけだし?アイツには会ったらキスの事をガツンと言ってやればすっきりするでしょ。別に私が会いたい訳じゃなくてアイツがどーしても私と会いたいって言うんだから仕方がないわよね~」

 

少しでも元気な状態でアクアを迎えうってやろうと彼女は、明日に備えて眠りにつくため寝る準備をする。

その表情は嬉しさが隠しきれない笑みが浮かんでいた。

 

 

翌日、かなは朝から自分の部屋で服を広げて悩んでいた。

 

「どういう服がアイツの好み!?」

 

突発的な誘いではあるものの、二人でお出掛けというシチュエーション。

朝8時という妙に早い時間も、何をするんだろうかとかなの心を刺激する。

ベッドや床には自分の持っている自信のある服が並べられており、好きな人にはよく思われたい乙女心を表しているようだった。

 

「清楚系のワンピ……はあかねと被りそうだからないわね。先月アクアとあかね、二人でデートしてたし比較されちゃうかもしれないわ」

 

単純に被るだけならいいのだが、ほぼ確実にあかねの方が似合うとかなは思っている。

相手の土俵で勝負するような愚策をかなはしない。

 

「タレントの私服といえばスポーツミックスにダッドスニーカー、キャップを添えて空港ファッションスタイル……だけどこれ、前の旅行で見せちゃったし、あんまり服持ってないとか思われたくないわよね」

 

もう旅行に行ったのは半年以上も前の話だ。

かなはそれ以外にもこれまで色々な服装をアクアへ見せており、そんな事思われるはずがないのだが、私的なお出かけとなれば悩むのはやはり恋する少女なので仕方がない事なのだろう。

 

「私という素材をMAXに活かすならロリ&ガーリー路線でこういう奴?……ありかもしれないわね、他の子じゃこういうの出来ないだろうし……決めた、これで行くわ」

 

もっと悩むかと思われたかなの服決めだが、不幸中の幸いというべきか条件を絞る情報が複数あったため、そこまで悩む事なく用意が出来ていた。

とはいえかなも不安がない訳ではない。少し悩んだ後、母がいるリビングへと向かう。

 

「ママ!これどう?ちゃんとできてるわよね!?」

 

かなは母に自分の服装を見せながら少し不安そうに確認する。

『鷹研ぎ』のキスシーンを見た途端に逃げるように部屋に籠ってしまった娘になんと言葉を掛けようかと悩んでいた母だが、昨日とは打って変わって明るい表情を見せている娘の言葉に一瞬唖然とさせられる。

何とかすぐに気を取り直した有馬母は、彼女の望んでいるだろう答えを返した。

 

「大丈夫よ、心配性ね」

「もーそんなこと言ってもアイツ女の扱い慣れてるから並大抵の格好じゃだめなのよ!本当に大丈夫よね?」

「うん、かなによく似合ってるわ、本当に可愛いと思う。こないだのライブにも負けないくらい」

 

家族用の席をもらった有馬母は先月のライブも勿論見ている。

他の家族の人たちと自分の娘が一番かわいいのだと主張し合う実に楽しい時間だった。

今のかなはそんなライブの時と同じかそれ以上に輝いて見える。

ふと先程かなが言っていた言葉を思い出す。きっとアクアと何かをするのだろうと彼女は当たりを付けた。

 

「普通ならそんな女の扱いに慣れているような相手はやめときなさいって言うところなんだろうけど……アクア君ならしょうがないと思えるから不思議よね」

 

かなは特にアクアとは言っていないのだが、先程から名前が出ている『アイツ』がアクアであることを有馬母は推測していた。

星野アクアは女たらしだの女好きだの家で散々かなから言われている人物であり、実際『今ガチ』ではあかねに告白されており、SNSなどでも五股なんてトレンドに載る男である。

更に昨日放送されたばかりのドラマでは、娘のグループメンバーであるフリルとがっつりキスシーンまで収録しており、演技ではあるものの素人目に見てもどちらも満更でもなさそうだった。

普通の親ならば、女遊びも激しそうな相手は否定するべきなのだろう。

ただ一度かなを悲しませてしまった過去のある彼女としては、こんなに嬉しそうな娘に釘を刺すのは難しい。

そして何よりアクアはそんな有馬母を正しい道へと戻すきっかけをくれた人物だ。

あの時、子供だったアクアの本気の怒りを見て、自分の過ちに気が付く事ができた。

かなにとってこれ以上の相手はいないだろうと応援したい気持ちがあったりする。

 

「かなのあどけない顔立ちによく似合っていると思うわよ。B小町Rは綺麗な子も可愛い子もいるけど、かなよりその服が似合う子はいないと思うわ」

「あっ!やっぱりそうよね!!ありがとうママ、自信が付いたわ」

 

かなの不安を払うため、今度は具体的に彼女の用意した服のどこがいいかを口にする有馬母。

かな自身が選ぶときと同じことを母が言ってくれた事で、自分の見立てが勘違いではないと感じたかなは、先程までの不安から一転、これなら大丈夫と自信を持つ。

それからしばらく、食事や身支度も終えて、母との会話を楽しんでいたかなだったのだがそんな時間も終わりがやってくる。

 

「あっ!そろそろ行かないと!?」

 

母との会話が弾んだのもあって、結局時間がギリギリになってしまったかなは、少し慌てたように出る準備を始める。

母も名残惜しくはあるものの、帰ってきてから今日の件を色々聞く楽しみがあるかと彼女を見送る言葉を掛けた。

 

「ふふっ、いってらっしゃい。夜は要らないわよね?」

「よ、夜!?わっ分からないし後で連絡するから!!いってきます!!」

 

ガチャリと玄関の扉を開けて逃げるように家から出ていくかな。

それは果たして急いで逢いたいからなのか、それとも母から言われた言葉が恥ずかしくなったのか。そのどちらも含まれているだろう。

 

「夜はアクア君と外で食べてくるでしょ?って意味だったのだけど勘違いしてたわね……まぁいいわ。頑張って、かな」

 

見送る母の視線は昔とは違う優しさに満ちたものだった。

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