未来
「皆こんメム!C式部プロデューサーのMEMちょだよ〜!」
・はじまた
・プロデューサーになっても変わらない安心感
・育児の合間に楽しませてもらうね
・人妻アイドルFいない?
MEMちょの元気な声に合わせてコメント欄がざっと勢いよく流れる。元アイドル現プロデューサーにして超有名人な彼女の配信は今日も変わらず大盛況だ。
プロデューサー業に移行して早一年。
現役の頃から変わらない温かいコメント達はMEMちょを笑顔にさせる。
アイドルとして駆け抜けた時間も、プロデューサーとして動き始めてミヤコの苦労を痛感する今も、MEMちょにとっては大切な宝物だ。
そんなコメント達を見ながら軽い調子でコメントに言葉を返す。
「あはは、こういう時フリルちゃんは本物の可能性があるからなんともだねぇ。確か今日はお休みって連絡が……あれ?もしかして本物?……まっまぁ触れないでおこっか!」
・逃げてて草
・昔はB小町Rちゃんねる名義でコメントしてたこともあったな
・匿名でコメントなんて大人になったんやね
MEMちょの予想が正しいならこれはきっと本物の彼女だ。
だが、MEMちょはあくまで話題として軽く触れる程度に済ませておく。
彼女はきっと自分の配信を楽しみに見に来てくれているだろうなと笑みを浮かべながら本題を切り出すことにした。
「いや〜明日は『苺プロ大感謝フェスタ☆』だよ?ルビーちゃん達が復帰してから一年、あっという間だったねぇ。というか最近なんかすっごく時間が早く感じるよ」
・ルビーちゃん達の結婚式からすごく時が早く感じる
・MEMちょの卒業ライブが昨日のことのように思い出せるわ
・今年はアイドルメンバーだけじゃなくてアクアやアイちゃんみたいな役者専にMEMちょ達みたいな配信者組も参加するの楽しみ
コメントにある通り、今年は前回楽しそうに観客席にいたアクア達もステージで色々とすることになっている。
最高のアイドル達にアクアやアイといった現役のスターまで追加され、コアな人気がある配信者達も押さえるという苺プロ最高火力のイベントとなっていた。
トークショーやファン投票での組み合わせで演技をしたりといった催しが用意されており、サイトは応募で一度サーバーダウンしたほどの注目度がある。
期待は去年以上だろう。今日のニュースでも明日のイベントだというのにその注目度から取り上げられていたことからもそれが窺える。
「私も去年も司会では出てたけど、色々企画にも参加予定だしMEMberの皆は楽しみにしてるように!というわけで……じゃん!今日はスペシャル回!苺プロの皆を紹介していく回!いやぁ沢山事前に資料とか作ったから楽しみにしててね」
・MEMちょ視点の感想とかも聞きたいし楽しみ
・こういうマメなとこ好き
・苺プロ公式ではなくMEMちょがやるの好き
MEMちょはそう言いながら画面を切り替えて自身をワイプにしつつ、自分一人でこの企画をやることになった経緯を口にする。
画面には『☆これで完璧!?明日に向けて苺プロ完全攻略図鑑!!☆』というコミカルな背景が表示された。
「確かにそうなんだよぉ。公式でやる?みたいなお話もあったけど、皆忙しそうだったし、社長達に連絡して私の方で準備したんだよね。ほら、私プロデューサーだから!」
自信満々に言うMEMちょにコメント欄は賞賛の嵐が送られた。
普段MEMちょだけを見ている人も、企画を見てやってきた苺プロの別のファンの人たちも、自分の推し以外の情報をここで補給できるチャンスだと目を輝かせて彼女の配信を見ている。
ただその皆の期待をコメントから感じ取ったのか、少しだけ気まずそうにMEMちょは口を開いた。
「……その〜流石に手が足りなさ過ぎたから……アクたんにちょーっとだけ手伝ってもらったけど」
・よりによって一番忙しそうなやつで草
・こないだアメリカ行ってたのにどこでそんな時間が
・やっぱおかしいよアイツ
・嫁以外でも手伝ってくれるとこが女誑しというか人誑しの素質だよな
MEMちょもコメントに賛成しながらも手伝ってもらった時のことを思い出して笑みを浮かべる。
あくまでMEMちょの個性を残すために細かく切り抜きのように目立つところをまとめてくれた簡素ながらも労力が伝わる資料には、MEMちょも感謝しかない。
(ルビーちゃんが前言ってたけどホントアクたんってバカ優しいって表現が合うよね。なんというかアクたんのせいで私のハードルあがっちゃってる気がするよぉ)
自分に恋人ができないのを勝手に心の中でアクアのせいにしつつ、MEMちょは企画をスタートさせた。
「というわけで!まずは……苺プロをここまで導いた第一人者にして開祖!!やっぱり苺プロと言えばこの人抜きには語れない〜星野アイ!!!」
MEMちょの言葉にコメント欄は沸き上がる。
やはり苺プロといえばこの人は外せないとMEMちょが言った通り、もう生きる伝説のような扱いだった。
画面には、これまでのアイの歴史が映されており、一瞬でコメント欄の視線を釘付けにした。
動画の後にMEMちょ視点のコメントを一言添えたアイの紹介文が書かれている。
「いやぁコメント欄も大盛況だねぇ。流石と言うべきか……私も元々アイさんのファンでさ〜、苺プロのC式部アイドルオーディションに飛び込んだから分かるなぁ」
・アイがいなかったら今の苺プロがない要素が多すぎる
・確かゆらちゃんもアイの演技を見て苺プロに飛び込んだって言ってたな
・他のC式部メンバーも大体はB小町に憧れてる感じだったしやっぱり開祖って感じするわ
C式部は今いるメンバーはC式部の彼女達や、B小町Rに憧れたメンバーがほとんどだ。
だが、初代メンバーの憧れは今も昔も変わらない。星野アイこそが彼女達を導いたまさに一番星と言える。
「最近はアクたん達の妹もできたしその子がもうめちゃんこ可愛いんだよねぇ。ふふふっ羨ましいでしょ〜身内特権で私はいつも会ってるの」
・最近(5年近く前)
・ミニ星野アイらしいからすごく見てみたい
・アイのTwitter見たらもう可愛いのが伝わってくるわ
・アクアとルビーとかいう偉大すぎる兄姉に押し潰されないようにしてほしい
アクアとルビー。どちらも芸能界でトップの活躍をする大スターだ。そして星野アイの娘という看板は彼女に今後もついて回るだろう。
だが、そんな彼らに対しても負けない輝きを恋は持っているとMEMちょは思っており、将来を楽しみにしていた。
アイの話題だけでその気になれば一日使えてしまうが、MEMちょの配信時間も限られている上に今日は苺プロの全員を紹介すると銘打っているので、ほどほどのところで次のメンバーへと移る。
「次は〜C式部元エース!!私の親友で去年念願だった主演女優賞を取った〜片寄ゆら!!」
今度もこの言葉に合わせて多くのコメントが寄せられる。
女優として活動するツートップ。
去年アイやB小町Rなどの強敵達に打ち勝って主演女優賞を獲得したゆらが画面に映し出される。
C式部の時の映像からまさに主演女優賞を取るきっかけになったドラマまで多くの映像が映し出された。
「昔から綺麗な子だなぁって思ってたけど、最近はもう格別だね。アレだなぁ愛の力ってやつなのかも。……見てるだけで幸せですって伝わってくるもん」
・こっちもおしどり夫婦だもんなぁ
・突然バラエティとかで惚気ぶち撒けるのやめてもろて
・地味に一度もラブシーンを夫と以外したことがない女
・ファーストキス公開勢とかいう苺プロでよくある奴
・キスしたことないMEMちょに失礼だろ
「酷い流れ弾だよぉ!?これから!これからだから!!」
とんでもない流れ弾に思わずMEMちょも大きな声を上げる。アイドルとして真摯に生きた自分の人生を悔いてはいないが、周りが幸せムードすぎるせいで完全に弱点というか弄られ要素となってしまっていた。
「こほん!話を戻すけどゆらは演技幅も広がったし夫婦漫才も覚えたしで、やっぱり結婚で一皮向けたって評価が多いねぇ」
・あの涙のキスシーンほんと震えたわ
・恋愛以外の演技も深みでたよなぁ
・たまに上原ゆらや姫川ゆらを名乗るのも好き
星野ゆらに名前が変わっても基本的に芸名を変えることがない彼女だが、稀に大輝に名字を合わせる時がある。
その度にスタジオからは砂糖吐き出させる気かな?という言葉が送られるのだとか。
二人の娘も星野家の他の女子勢と共に夢に向かって色々と努力を重ねている姿をMEMちょはよく見かけている。
最近は姉……ではなく叔母のように慕われていて少し複雑な気持ちを味わっていた。
「一旦女優メンバーは紹介終わったし、ここで配信者部門行こっかなぁ〜最初は初期メンバーから!」
MEMちょは盛り上がるコメント欄と会話をある程度したところで、所属した順番に配信者部門に所属する人たちを紹介していく。
初期の配信者達は苺プロの軌道に乗るまでを支えた人材だ。
男女二人ずつで、今も現役で活動を続けている超古参勢。
彼らを見抜く時点でミヤコの目は本物だったのかもしれない。
「ほんとお世話になりっぱなしだったよぉ。というか大先輩だし今も頭上がらないからね!?」
・初期メンバーで桃鉄最新作やってる動画上げてたけど最高だったわ
・四人でわちゃわちゃやるのすこ
・この四人を最初に見抜いた副社長の目スゴすぎる
・苺プロ関連の記事で副社長インタビュー答えてたけど着眼点がいいよね
MEMちょも初期からコラボなどしてもらい、今も交友がある頼りになる人たちだ。
誰一人引退せずに現在もそれで食べていくことになるなんて思っていなかったと当の本人達も思っている。
ただ流石に最近は歳がキツいと言っている人もいるとか。20周年を迎え終わったメンバーもいるので当然かもしれない。
「続いては〜子供から大人まで大ヒット!お家で出来る筋トレといえばやっぱりこの人!!ぴえヨン!!!いや、もう結構活動してるけどまるで衰えを知らないって感じですごいよね……」
初期メンバーの紹介が終わり、順に配信者の名前を紹介していくと一際コメントが速くなる人物が現れる。
芸能部門に所属しているメンバーが一番世間的人気があり、彼らとも関わりの深いぴえヨンで盛り上がるのは至極真っ当と言えるだろう。
「結婚して割とすぐに幸せ太りした自分を鍛え直す配信してたの笑っちゃったよぉ」
・あの配信はぴえヨンのマッスルをやたら見せつけるシーンが笑いを誘う
・結婚披露宴から少ししてアクアがあの配信見て同じトレーニングしてたってエピソード好き
・笑えるのにガチトレーニングっていう組み合わせがいいよね
ぴえヨンの嫁が誰かは公には明らかになっていない。一般女性とだけ言われているが、その正体が決して普通の一般女性ではないことをMEMちょは知っている。
推しのアイドルではなかったようだが、アイドルオタクの素養がある人間が元アイドルと結婚したのは、ある意味で一つの夢の体現者と言っていいのかもしれない。
彼らの娘は、親友達と来るべき日にアイドルデビューをするため、父から引き継いだだろう高い運動能力でダンスのパフォーマンスを磨き、母からのスパルタボイストレーニングにも懸命に取り組んでいる。
そんな姿はMEMちょが見ていても応援したくなるものだ。
ぴえヨンの紹介が終わってからも順番に紹介していくMEMちょ。自分の紹介もこの中に交ぜておいた。
現在のMEMちょは配信者部門に所属している。そのためここでの紹介が適切だった。
「こうしてみると私って意外と活動幅広いねぇ。『15年の嘘』のあとは役者やらないかって声とかも結構あったけど、やっぱりアイドルか配信者って感じだったなぁ」
・アイドルMEMちょも好きだけど配信も好きだわ
・今でもC式部にMEMがいないの寂しいなってなる時ある
・推しが今こうしてイキイキ配信してるだけでも幸せだぞ
MEMちょのパートでは引退を惜しむ声だけでなく、彼女の選んだ選択をファンとして後押しするというような声も多く見られる。
MEMちょとしてもこうして認めてもらえるのは嬉しい。
楽しい配信ができればいいなといつも思いながら活動を続けている。
「皆から行き遅れ疑惑を弄られるのだけはなんともだねぇ」
・相手の理想が高いんじゃない?
・まぁ最悪アクアに引き取って貰えばいいよ
・MEMちょ割とCM共演とかでもアクアにメス出してたしな
・今度奥様会に相談しようぜ
・うーん、ありかも……皆に相談してみる?
「あの中に紛れるのは無理無理!ハードル高過ぎるよぉ!?」
とんでもない提案をされて思わず驚くMEMちょ。
自分でもアクアのせいでハードル上がってる感じは受けていたが当の本人は現在進行形で五人の妻がいるというトンデモ男である。
自分がどう感じているかなどは一旦脇に置いておいて、あまりに条件が複雑だった。
コメントの流れを強引に変えるため、パソコンを操作して画面を変更する。
「こほん!と、とにかく次行くよ次!配信者部門のトリはミミ!!私とどっちを先にしようかなって思ったけどあえてラストのミミちゃんだね」
・スケープゴートにされてて草
・MEMちょ酷い 『ミミちゃんねる』
・未婚組として一緒にいじられてるからなちょうどいい的だ
・『今ガチ』見返すとやっぱりミミの場合はアクアが悪い気がする
・MEMちょもさっき言ってた通りあの中に飛び込むのは勇気がいるからしゃあない
・本人いるな
ミミもMEMちょと揃って未婚組の数少ない苺プロメンバー。
ミミの場合は、元々そこまで結婚願望が強いという感じではなかったのだが、『今からガチ恋始めます』で共演していたアクあかペア、ゆきユキペアがそれぞれくっついて幸せそうなのを見て、感覚が変わったらしい。
かといって同じくあまりものとなっていたケンゴという選択肢があったわけでもなく、そのケンゴも一般女性と近々ゴールという話が出ているとかで余計に慌てているとか。
どうやら本人も見ていたらしくコメントに顔を出しているのが発見された。
「まぁミミちゃん可愛いし面白いからいくらでもチャンスあるから気にしないでいいんじゃないかなぁ……若いし」
・年齢は自虐されるとイジれなくなるからやめてね?『ミミちゃんねる』
・年齢いじるつもりだったの草
・ミミちゃんの守ってあげたくなる感あるから安心だろ
・君の周りが結婚早いだけなんや焦らんでいい
「皆やっぱり私よりはミミちゃんに優しくない!?」
明らかに自分との対応さを感じて憤慨するMEMちょにコメント欄は愉快そうに『草』『この打てば響く感じよ』などと返してくる。
ただそんなやりとりもなんだかんだ楽しく、独り身でも本当にやけにならないのは彼らがいるからだろうなと内心では思っていた。
「続いては〜子役部門!!現在二人所属してるねぇ。ここにいる皆なら2人とも分かるんじゃない?……いやわかってるって紹介はするってば」
・一時は誰もいなくなった子役部門に人がいるのが幸せを感じる
・アクアあかねちゃんかなちゃんがいた伝説の部門なのに意外と取らないよね
子役部門はコメントにもあるようにアクア達がそれぞれの分野に進んだ際に一度消滅した部門だ。
ただ現在は2人所属しており、どちらもかなり成功しているので、相変わらず苺プロの子役部門は文句なしの当たりと言っていいだろう。
「まずは1人目!そのミステリアスな雰囲気と佇まい、そしてそこから繰り出されるイジられ属性が魅力の魔性の幼女ツクヨミ!いやぁツクヨミちゃんの人気っぷりはすごいよね。私も正直バラエティのアクたんとツクヨミちゃんの掛け合い好きかな」
・アクアにロリコン説を持たせた女
・厨二ロリとかいうニッチジャンルだけど顔面の強さで誤魔化してるよな
・アクルビの演技してた15年の嘘からファンになってる
・ツクヨミちゃんとかいう超新星好き
ツクヨミはアクアが突然拾ってきた子役で、最初は苺プロのメンバーも何者なんだ?と色々謎の人物だった。
馴染むつもりもないと言った態度をとっていた彼女だが、社長達の娘である愛瑠と仲良くなったからかいつの間にか普通に苺プロの子役として活躍するようになった。
最近は歌とダンスのレッスンも合わさって忙しく、本人は怒ったようにアクアや愛瑠達に不満をぶつけているものの、妙に楽しそうにMEMちょからは見えていた。
「『28時間テレビ』の記念ドラマの演技は圧巻だったよねぇ……私も涙出ちゃったよ」
・あんなの泣くに決まってるわ
・あの今にも力尽きそうな中、想いを伝える瞬間とかボロボロ泣いた
・生まれ変わってもきっと……ってほんと生まれ変わって幸せになってくれって思ったわ
・まさか15年の嘘で出ていた謎に目立つモブ医者がこんなところで出てくるなんてってなったよ
あの映画はアクアの演技も圧巻だが、やはりヒロインであるツクヨミの演技あってこそだろう。
まるでその場を見たかのような演技は、アクアの演技と合わさり、そのまま当時を再現したようだった。
「あの子アクたんが見つけたんだよねぇ。やっぱり才能見抜くのは育ての親の一人なミヤコさん譲りなのかなぁ」
・アクアが拾ってきたもの、かなちゃん、フリルちゃん、みなみちゃん、ミミちゃん、ツクヨミちゃん
・ラインナップ並べたらやっぱ異常だわ
・みなみちゃんはルビーが拾った定期
・どちらにせよ火力高いメンツだよなぁ
・拾ったやつ皆堕とされてるとするならツクヨミちゃんもなのか?
・ミミについては諸説あるからまだステイ
アクアの拾った女達の名前が出されると、またも巻き添えを喰らうミミ。
確かに稀に彼女がアクア関連でイジられるのも分かるなと思えるメンバーだった。
アクアがスカウトの素質があるとミヤコに言われていたのを聞いたことがあったMEMちょだが、改めてメンバーを見れば納得感しかない。
「そして今回参加者最年少!両親譲りの演技力と容姿から人気爆発中の天才子役。母から継承した二つ名通りの演技は圧巻!星野皐月!いやぁ皐月ちゃんもすごいよねぇ、ちゃんと実力で仕事バシバシ取っちゃってるし」
・子役時代のかなちゃん超えてると思う
・ほんと10秒で泣けるの控えめに言ってもすごい
・重曹二世らしいツッコミも好き
古くからのファンには当時の彼女の母親である有馬かなを連想させる皐月。
一瞬で自分の舞台に全てを塗り替えるような演技は、大人でも油断できない。
だが本人は身内の皆が演技できるということで一切天狗になることなく邁進している。
ぴょこぴょこと揺れる可愛らしいポニーテールは、全国の女の子が真似する今流行りの髪型となっていた。
それだけのカリスマ性が彼女にはある。
「娘と共演してる時のアクたんとかなちゃんほっこりしたよねぇ。三人で家族を演じるシーンとかかなちゃん絶対リテイク出しちゃってると思うなぁ」
・娘じゃなくてかなちゃんが疑われてるの好き
・皐月ちゃんはしっかりしてるからな
・まるでかなちゃんがしっかりしてないみたいな言い方はやめてやれ
ちなみに後日確認するとやはりかながトリップして一度リテイクしてしまったらしい。NG集で今度公開予定と聞いて少し楽しみにするMEMちょだった。
家での様子も知っているMEMちょとしては、他の子ども達が芸能界に参入してくるとさらに輝くだろうなとも思っており、将来性も抜群である。
「いやぁ長い紹介もようやく終わりが見えてきたねぇ。いよいよアイドル部門の紹介!最初はD納言の子達から紹介していくよ」
ずっと温存していたカードの一つ、アイドル部門の紹介を始める。
来年いよいよ単独でドームライブができるかもという話が出始めている順調に人気を伸ばしているD納言からの紹介にしたのは、やはり彼女達が一番インパクトが強いからだろう。
MEMちょ自身も長いこと所属していたC式部にも愛着があり、元々アイのファンという立場だったこともあって、これまで以上に紹介に熱が入っていた。
「そしてアイドル部門締めの紹介はB小町R!まぁ皆予想はしてたよね。そしてそのトップバッターは有馬かな!かなちゃんと言えば笑顔と泣き演技という対極の演技を完璧にこなす姿が有名だよねぇ。皐月ちゃんの登場で昔のかなちゃんの映像とかも最近見る機会多くなったし、その頃を知る人も増えたんじゃないかな」
・そりゃ初代10秒で泣ける天才子役ですし
・夫に見惚れて演技し忘れたNGがある女
・よく天才役者名乗れるな……実際天才だけどさ
・恋する乙女だからしゃーない
イジラレ属性の強い彼女の名前を出せば、あっという間に揶揄いのコメントが並ぶ。
もし彼女がこの配信を見ていればきっとプンスカと怒りを露わにすることだろう。
そして最初に見たフリルのコメントを見るにきっと皆で見ているんじゃないかなとMEMちょは想像した。
「叱るところは叱るし褒めるところは褒めるっていいお母さんしてるんだよねぇ。見てると本当にかなちゃん成長したなぁって思うよ」
・皐月ちゃんとバラエティ出た時もかなり気にして見てたしな
・もうすっかり母親なんだよね
・一番時の流れ感じた瞬間だったわ
ファンの皆から見てもテレビ上で母親をしていたかなを見た衝撃はすごかったようで、話題も盛り上がっている。
MEMちょとしても小さい頃から見ていたのもあって、どこか感動すら覚えたくらいだ。
「来年はついにアクたんとあかねと揃ってハリウッドデビューも決まってるし役者としてもすごいよねぇ。他の子達も似たようなお話はきてるみたい」
・子役で切磋琢磨してたあの子達もハリウッドかぁ
・子供ができるようになった歳になったことより驚いたわ
・本人役なのが一番おもしろポイントだと思う
現代舞台の作品で、星野アクアというカリスマを作品に出したいという要望で奥さん役としてかなとあかねが選ばれたとか。
流石に五人全員出すと今回は尺的に問題とのことだが、これは最初の足がかりで主演級の話も来ていると身内だからこそMEMちょは話を聞いていたりする。
皆の演技を極める努力が報われたなと感じた瞬間だった。
MEMちょとしてもこのチャンスをしっかり掴んで、世界レベルに羽ばたいて欲しいと思っている。
「変幻自在の演技は休暇明けでも健在、黒川あかね!コロコロと性格が変わる難しい役をNGなしでやり切ったのは伝説だよねぇ」
・幽霊が十人もいてそれに憑依されるたびに性格変わるって正気か?ってなるわ
・生前役の人たちの演技の完全トレースは怖かった声まで寄せてたし
・退魔師のアクアとの絡みも面白くていい作品だったな
皆で今年のあかねが出ていた作品について話し合う。
あかねにしかできない演技と苺プロのメンバーにすら言わせて見せた役であり、多い時はノーカットの数分のシーンで性格が六回変わる場面があったという台本を考えた人に正気か?と言いたくなる作品だ。
ただあかねという存在がそれを可能とし、結果的には評価される作品に仕上がったのは時代が良かったというべきか。
「星野家だと一番しっかりしてるけど、実は甘え上手だったりってギャップ萌えもあるのがすごいよね。ちなみにあかねはかなり万能多芸なのは有名な話だけど、子供達にもそう思われてるみたいだよ?いざとなったらあかねママに頼るって言ってる子も多いくらい」
・解釈一致すぎる
・扱いが最終兵器に対するそれ
・万能すぎるから最後に頼るみたいな感じなんだろうな
あかねの子供達は特にしっかりしているのもあって、余計に母に頼るのは最後と考えがちのようだ。
ただその分他の母親達にもちゃんと頼れるように育っており、一夫多妻のメリットが出ている家庭とも言える。
母親が皆個性の塊なのもあって、相談できることのバリエーションが豊富なのは、彼らの健やかな成長に大きく貢献していることだろう。
「アイドル女優をこなすマルチタレント、だけどその一番の強みはコメディー力、不知火フリル!本人はコメディエンヌを自称してることあるけど、実際面白いから反論しづらいよねぇ」
・おもしれー女を地で行くからな
・アイドルが本業のはずなのにどうして?
・アクアを相方にM1出ようとしたエピソード好き
妊娠中にアイドルとしての活動はできないけど、何か芸能活動をしたいと言ったフリル。
そんなに動かないことで出来ることはないかと思い付いたのが漫才だったらしい。
ただアクアには普通に却下され、妥協として何故かB小町Rちゃんねるでメンバー総出による苺プロコメディエンヌグランプリが開催されることになったとか。
本人はテレビではないが満足していた。
「フリルちゃん3年連続で子供産んでたのに、今年普通にバリバリ活動してたね。凄くない?育児もすごく頑張ってるし尊敬しちゃうよぉ」
・同じMEMberとして鼻が高いぜ
・休止明けのダンスキレキレだったからマジかよってなったもん
・あかねちゃんとフリルちゃんとみなみちゃんは休止期間長かったし正直パフォーマンス落ちてもおかしくないと思ってたのに上がってたからな
誰かしら妊娠してるからこの期間なら産み溜めできると言い始めて、本当に毎年子供を産んだのは彼女の凄さというべきか。
愛する男との間に子供をたくさん作りたいと考えて実際にそう動くのはすごいことだとMEMちょは思っている。
最初に抱っこする?と聞かれた時は流石に驚かされた。
母親としては怒る前に何故そうしたか理由を聞いて自主性に基本任せるタイプである。
ただ本当にダメなことはガッツリ怒るようにしていて、ある日は珍しいフリルの怒りにその場にいた全員が震え上がったとか。
「グラマラスなボディと清楚可憐な表情が同居する魅惑のアイドル寿みなみ。いやホントにすごいよスタイル!私半分でいいから分けて欲しいって思ったこと何回かあるよ」
・なんか嫉妬してて草
・あのボディーはほんとにすごい他の子もすごいけど流石にね
・ケアとか大変そうだけどみなみちゃんはその辺もしっかりしてるって言い切れるわ
思わずと言った様子で言うMEMちょにコメントも多くが仕方がないという。
妊娠を経験してスタイルが崩れるどころか良くなったのでは?と思うレベルなのはもはやバグという他ない。
「写真集もバカ売れだったからね?ただグラビア写真撮る時アクたんが少し嫉妬してて、それをみなみちゃんが喜んでるって面白裏話もあったりするけど」
・こっちがお前のハーレム環境に嫉妬したいわ
・あの国宝を独り占めしようとするとは許さん
・ホント面白いよアクア周り
・あの写真集発売から少ししてまた妊娠報告あった時は察したよね
子供産んだばかりだと流石に写真集は不安と本人も全力でプロポーションを整えたそうだが、写真集発売後にまた妊娠するというなんともいえない話があったりする。
本人達は喜んでいたからきっといいのだろうが第二弾を待ち望んでいた人たちからすればたまったものではないだろう。
母としてはかなり肯定が強いタイプで、叱るのも嗜めるくらいでそこまで強くは言わない方だ。
だが彼女の子である珊瑚はかなり賢く優しい性格のため、しっかり母の意思を汲んで反省するようにしていた。
「B小町R最後にしてリーダー、一番星を継承し、一番星を超えたとも言われるアイドル星野ルビー!やっぱり映像で見てても華が凄いねぇ他の子もすごいけど画面ごと輝いて見えるよぉ」
・この輝きに魅せられてドルオタになったんだよね
・あの純真な変わらない笑顔が好きなんです
・いくつかやってるドラマの演技も光から闇まであって好き
・MEMちょ圧倒されてるの草
ルビーといえば光属性のイメージが強いが、演技だとそれ以外のキャラクター性もしっかり表現できるのが彼女の強みだ。
アイの闇をしっかりと表現したことでその演技力も評価され、いくつかドラマにも出演するようになり、今年もドラマに出る予定が入っている。
「あの兄妹で子供を作っても100%遺伝子疾患を発生させないように出来るなんて研究した学者達は凄いねぇ。原理はさっぱりわからないけど」
・ルビーちゃんのコメントホント好き
・他のメンバーの子もめちゃくちゃ可愛がってたけどこの技術が確立したって知った瞬間泣いたらしいし
・本当に絶対って言えるものか確証持てるまで待ったのも偉いよな
・B小町Rファンが先天的異常の対策を確立したっていう結果のせいで兄妹という関係を何も叩けなくなったの好き
・あれ技術的に普通の子供にも適用できるのがすごいわ
ルビーは交際宣言の時の言葉通りずっと兄とはある意味清い関係を続けていた。
兄と一緒にいられればそれで十分過ぎるくらいに幸せというのは嘘ではなく、間違いなく満たされていた。
ただそれとは別に、アクアから技術的に確立されて問題ないって話を聞かされた時に泣いたのをMEMちょも見ている。
どこの誰かはわからないが本当にありがとうとMEMちょとしても言いたいことだったりする。
「ちなみに二人には許可取ったから話すけど、二人の娘って名前を麦穂ちゃんっていうんだけど、その由来がスピカって星。そう、皆覚えてるよね、アクたんの名前の由来の星。なんだかエモさ溢れてるよねぇ」
・アイが名付けた由来からってことか
・こういうの好きだわ
・何故本人はアクアマリンにされてしまったのか
双子星の子だから星の名をそのまま由来にしたのだろう。おしゃれな名付けだなとMEMちょは思っていた。
一度ゆらと行った山登りでその星を見たことがあるが、白く輝いて見える星で、いつか麦穂がそんな星と同じように輝くのだろうと想像させてくれる。
MEMちょは出来ることならそんな彼女の活躍を近くで見られたらなぁと思うのだった。
そしていよいよ最後の紹介者の順番が回ってくる。
とはいえラストは消去法で皆誰か分かっており、出来レースのような紹介になってしまっていた。
「最後はやっぱり、アイさんで始めたらやっぱりラストはこの人しかいないよね、星野アクア。アクたん!苺プロの初期を支えたもう一人だよねぇ」
・知ってた速報
・知ってた
・親の顔より見た顔
・もっと親の顔見ろ
ラストに紹介されたアクアについてコメント欄はこれまた愛あるイジリを行われる。
アクアはその顔立ちの整いっぷりや高スペックさから考えれば、もっと離れた存在と思われても不思議ではないが、ドルオタだったり意外と抜けていたりといったポイントが多くの人に親しみを与えていた。
この辺りは兄である大輝と同じだろう。
「アクたんといえばで思い浮かべる作品は本当に人によって違うんじゃないかなぁ。それくらい色々出てるし全部有名だよね」
・鷹研ぎは俺の青春ですわ
・今日あまのストーカーでファンになったわ
・15年の嘘こそがやはり代表作だと思う
・この流れでバラエティの時が一番とか言えない
・ここまでそれが始まりないとか正気か?
・仮面ライバーだよこれは譲れない
「うんうん、気持ちは分かるよ。アクたんの場合は子供の頃から色々出てたしそのどれも話題になってたからね」
アクアの代表作を絞れと言われると相当苦労するだろうなとMEMちょも思っていた。
案の定軽く話を振っただけでコメントもかなり割れる姿を見せている。
かなり前のものからつい今年やったばかりのものまで様々で、それだけ出る機会が多いということなのだろう。
「アクたんはB小町Rの皆と一緒になるっていう男の夢みたいなのも叶えてるからねぇ。知ってる?今年の子供の将来なりたいもの一位、星野アクアだって」
・草
・草
・これは子供に悪影響を与えると懸念された男
・実際はアクアのような男になりたいからで文武両道目指すとかいってる子が多くて平均的な学力レベルとかは上がってるらしい
・なんでだよやっぱりおかしいよこいつ
こんな如何にもネタのようなことすらプラスに働くのは、聞いているMEMちょも楽しくさせられる。
本人は勘弁してくれと呆れた顔をしていたが、実際社会はなぜかアクアの刺激でいい方に進んだとのことで、家庭でも六人全員どころか周りの人まで皆たのしそうなおかげで、その秘訣をよく聞かれていた。
「子供達もお父さんが大好きなんだろうね。よくお母さん達と子供達でアクたんを取り合ってるよ」
・まぁあんな父親おったらファザコンなるわ
・ずっと見ていたいわそんなの
・今度その光景を配信して欲しい
本当に星野家の様子は愉快で、MEMちょは皆に許可をとって家族の和気藹々とした様子を撮影したりもしていた。
撮れ高の塊であり、自然体で芸能活動しているような存在である彼らには色々なアイディアをもらっている。
「アクたん子供達が生まれる時母親の皆を心配しててずっと手を握ってたんだよ?予定日周りは丸々休みにしてて愛妻家ってかんじだったなぁ」
・シスコンからランクアップした感じかな
・皆母子共に健康でホントよかった
・技術の発展ってやっぱりすごいよな
・アクア釣った魚にも餌あげてるな
楽しそうに話すMEMちょにアクア達家族の話を聞いてほっこりするコメント欄。
最後のテーマということで、この後もアクア談義は、かなり華を咲かせることになるのだった。
アクアについても語り終えたところでMEMちょは時間を見て締めに入る。
これでもかなりタイムキープを気にしていたつもりだったが、やはり予定は超えてしまっているのだ。あまり長くするわけにもいかない。
締めに入るため、コメントの皆にMEMちょは語りかけていく。
「ほんと苺プロの皆は個性豊かだねぇ。あっ私もっていうのは禁止だからね!?」
ここまで見てきたのを総括するコメントに、賛成とお前もだよという声が多く上がる。
最近の苺プロを軽く振り返るだけでもかなりの時間を食ったのだ。
もしその歴史全てを振り返ろうと思えば恐ろしく時間がかかることだろう。
「皆、そろそろ楽しい配信も終わりの時間だよ。明日に備えて早く寝ないと、折角の大感謝フェスタが楽しみきれなくなっちゃうし」
・もっとMEMちょの苺プロ解説聞きたかったわ
・すごく楽しかった
・やっぱ身内だからこその解説は聞き応えあったわ
・推しについてもそれ以外のメンバーについても理解深まってよかった
コメントは概ね好評で、明日がより楽しみになったという声が多数上がる。
それだけでMEMちょはこの配信に掛けた労力が報われたようなそんな気がした。
気分も良くなったMEMちょは、最後に自然とできた笑顔をキープして、手を突き出し、画面の向こうの皆に向かってエールを送る。
明日の楽しい日を存分に楽しめるよう願いを込めて。
「現地の人も配信で見る人もアーカイブで楽しむ人も!あなたとあなたの推しに幸あれ!!」
【推しの子】苺プロ大感謝フェスタに向けて皆の推しについて語っちゃうよ!
MEMちょの部屋 視聴回数125万回視聴 0分前
今回の話を持って今作は完結となります。
改めましてこれまで応援ありがとうございました。
これからの未来は皆様の想像にお任せするという形で、彼らの幸せな人生を想像して笑顔になってもらえると幸いです。
長い間お付き合いいただき、ありがとうございました。