◇アビドス高校・教室
アビドス高校の対策委員会の教室。そこではシロコ、アヤネ、ノノミが行方の分からなくなったセリカにどうにか連絡を入れようと必死になっていた。
ハルガと先生とホシノはセリカの居場所を探知するために別行動中である。
「やっぱり電話はつながりません・・・」
「バイト先も定時に帰ったそうですし・・・どこに行ったんでしょうか?」
「もしかしたらヘルメット団の連中かも・・・」
「ヘルメット団がセリカちゃんを!?だとしたら早く助けないと・・・」
「とりあえず、今は先生たちの帰りを待つしかないですね・・・」
そこからしばらくして教室の扉が開き、先生とホシノが姿を現した。
「みんなお待たせー。」
「ホシノ先輩!先生!どうでしたか!?」
「先生の持ってる権限を使って、連邦生徒会が管理してるセントラルネットワークにアクセスできたよ~。」
「セントラルネットワークに・・・先生はそんな権限をお持ちなのですね・・・」
”・・・てない。”
「・・・え?」
”権限持ってない・・・”
「えぇ!?」
「うへ~、もちろんこっそりだよ。バレたら始末書ものだよー」
「だ、大丈夫なんですか、先生!?」
”セリカの安全の為だから・・・問題ないよ。”
「念のためにハルガ君と別行動をとっているんだよね。」
「そうだったんですか・・・そういえばハルガさんは?」
”たしか装備を取りに行かせていたんだっけ?”
「お、噂をすればだね~」
ホシノが外を見ると、遠くから音が聞こえてくる。
空気を切り裂くバタバタと言う音がアビドス高校に鳴り響く。
先生の端末に通信が届き、ハルガの声が聞こえてきた。
『先生、準備が終わったぞ。いつでも行ける。』
アビドスの校庭にヘリが3機、着陸する。
ミサイルや機関砲を搭載した戦闘ヘリが2機と後ろに人を乗せられる輸送ヘリが1機だ。
輸送機からハルガが姿を現す。相変わらずの全身フル装備だ。
『砂対策のシーリング処理をしていたら遅れてしまって・・・あと前の部隊の仲間にも捕まってな。』
”仲間?”
『まぁ、今は関係のない事です。』
先生たちのいる教室にハルガが来ると、先生は端末を机に置いた。
”ここが最後にセリカがいた場所だよ。”
端末に映された地図にはアビドス砂漠の近く、特に砂漠化が進み廃墟となっているエリアだった。
「どうしてこんな場所に・・・」
「このエリア・・・以前危険要素の分析をした際にカタカタヘルメット団の主力が確認できた場所です!」
「なるほどねー、帰宅途中のセリカちゃんを拉致して、自分たちのアジトに連れて行ったってことかー」
『人質を取るか・・・まぁ、こちらの戦力を削る意味合いもあるのだろうが。』
「こうしてはいられません。急いでセリカちゃんを助けに行きましょう!」
”よし、出発だよ!”
先生の声にみんなが頷き、教室を後にする。
『せっかく持ってきたんだ。3機全部使うとしよう。』
校庭にある輸送ヘリに全員が乗り込む。
ハルガは操縦席に乗り込み、腕についている端末を操作している。
それと同時に、2機の戦闘ヘリが起動。メインローターが回転し離陸を始める。
「あれって・・・もしかして自動操縦ですか!?」
『イエース、しかも索敵や追従に支援攻撃までこなせるプログラム付きだ。』
「す、すごいですね。」
ドローンとは違い、大型で複雑なヘリを自動操縦させるには高度な技術が必要だ。それを行えるほどのプログラムはミレニアム以外でも難しいだろう。
それをハルガは2機も動かしている。
『全員乗ったな?離陸するぞ。』
輸送ヘリのプロペラがより一層回転を増し、機体を持ち上げる。
上空で旋回し、目標のエリアへと向かう。
『先生、現地に着いたらこのヘリから指揮をしてくれ。俺は対策委員会のみんなと地上で戦闘する。もちろん自動操縦に切り替えるから安心してくれ。』
”わかった、任せて。”
『目標地点まではしばらくかかる。全員、装備のチェックをしておいてくれ。』
今回はここまでです。
ヘリの見た目はAH-64をイメージしてほしい。ヘルファイアにミサイルポッド、あとチェーンガン・・・やっぱりかっこいいよね。
輸送ヘリはUH-60ですね。魔改造でドアガンにガトリングと自動榴弾銃が付いてます。
それではまた次回・・・