「みんな伏せろぉぉぉ!」
ヴオォーーーーー‼
空気を切り裂く様な音と共に、けたたましい雄たけびの様な轟音が鳴り響く。
上空から降り注ぐ30㎜の鉄の雨が、まとまって動いていた地上の敵を容赦なく薙ぎ倒す。
『う~ん・・・ビューティフォー♪』
「うわぁ・・・」
「うへ、もうあれだけでいいんじゃない?」
「確かに、私達の出番がない。」
「すごい弾幕ですね!」
航空機の対地攻撃支援は想像以上の制圧能力を持ち、前線にいる対策委員会にとってだいぶ楽な戦いとなった。
対地上特化攻撃機であるA-10・・・車一台分の大きさのガトリング砲から放たれる銃弾の威力は凄まじく、繰り返される反復攻撃は約半数の傭兵を吹き飛ばし、無力化している。
対空兵器を持たない傭兵たちは航空機への対抗手段がなく、障害物に隠れるかアビドス校舎へと一気に接近するしか取れる手段が無い。
しかし、たとえ接近できたとしても先生の指揮のもと動く対策委員会に各個撃破され、まともに戦う事が出来ない。
一方的とはまさにこの事だった。
『まぁ、キヴォトスで航空機が出てくるなんて想像できんよな、普通。』
「地面を抉る様な銃撃、素敵です~☆」
「ノノミちゃんテンション高いね~」
「はい!」
『口径30mm、キヴォトスでも中々お目にかかれない大口径ガトリング・・・心が躍るなぁ♪』
「さっきからハルガもテンション高いね。」
『あたぼうよ!』
端末から指定された場所に銃撃を繰り返すA-10。
ハルガの持つ航空機の中でも低速に部類される機体だが、それでもジェット機である。
傭兵たちがヤケクソ気味に放つ銃弾は当たるはずもなく、たとえ当たったとしても分厚い装甲に阻まれて撃墜までには至らない。
『いやぁ・・・楽勝ですなぁ!HAHAHAHA―――ドォン!―――あ・・・』
「「「「あ・・・」」」」
ハルガを含め、その場にいた全員が声をそろえた。
それもそのはず、何度目かになる機銃掃射で地上に近づいていたA-10が、突然左のエンジンから火を噴いたからだ。
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◇便利屋side
「すごいよアルちゃん!飛んでる飛行機のエンジンを狙撃するなんて!」
「え・・・えぇ!これくらい当然よ。」(鬱陶しくて思わず撃ったら当たっちゃった・・・)
「さすがですアル様!」
「これで傭兵も前進できるはずだね。」
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『左エンジンカット!自動消火システム作動!爆弾とミサイルを全部投下して帰還だクソッたれぇぇぇぇっ!』
凄まじい勢いで端末からA-10に向けて帰還指示を出す。
片方のエンジンを無くした機体は、自動操縦により基地へと向けて飛んでいく。
『砂がエンジンに入ったか?いや、防砂処理はしてある・・・ってことは銃弾が運悪く命中したのか?』
「ねぇ・・・大丈夫なの?あれ。」
『まぁ、片方のエンジンがやられた程度で墜落する機体ではない。それに修理すればまた使える
・・・だがあの状態で機銃を撃ったら失速の可能性があるからなぁ。』
「墜落とかしないでしょうね。」
『ちゃんと制御装置は積んであるし、最悪の場合は胴体着陸する。それにこの辺は広い砂漠・・・たとえ墜落しても人的被害はないはずだ。あれ無人機だし。』
「あれ人乗ってないんだ・・・」
A-10から置き土産と言わんばかりに乱雑に投下された爆弾などは、激しい爆発を起こせども相手側にあまり被害を与える事は無かった。
『さぁ敵さんが来るぞ、準備準備。』
煙を吹くA-10を見送ったハルガは端末を収納し、代わりに機関銃を取り出した。
しっかりと整備された機関銃に弾薬を装填し、2倍スコープを(無理矢理)取り付けた物である。
『んじゃ、指揮をお願いしますよ、先生。』
”うん、任せて。”
準備の終わったハルガは、前進してくる傭兵目掛けて銃弾を撃ち始める。
それと同時に対策委員会のメンバーも攻撃を始め、残り少ない傭兵を片付ける。
当初の人数ならいざ知らず、航空機により大幅に数を減らした傭兵では、先生の構築したこの布陣を突破するのは殆ど不可能だ。
便利屋がそれを理解したのは
『・・・お、敵さんが撤退を始めたな。』
もはや進軍不可と判断した便利屋は、撤退を決断。
ハルガの用意した
今回はここまでです。
この無人機A-10はCOD・ghostのキャンペーンに出てくる奴を参考にしました。
その内AC-130とかVTOLとかも出したいですねぇ・・・
それではまた次回・・・