あと、最後の方が若干グロイかも・・・
◇カタカタヘルメット団・アジト周辺
「みなさん、カタカタヘルメット団のアジトがあるとされるエリアに入りました。」
「半径15㎞圏内に、敵のシグナル多数検知しました。おそらく敵もこちらが来たことに気付いているでしょう。ここからは実力行使です!」
「さ、準備できた~?」
「もちろんです~☆」
「さっさと片付けてやるわ!」
「ん、補給は十分。」
『いつでもいけるぞ。』
ホシノの問いに各自が答え、戦場へと向かう。士気も弾薬も十分な上、先ほどの戦闘から分かるが勝率はかなり高い。だからと言って油断はしないが。
私はウォーカーギアのモードを追従から戦闘へと切り替え、前進させる。
『私とこいつで戦線を切り開く。援護してくれ。』
早速、弾薬を込めたマシンガンを連射し、脅威になる敵から排除する。
やはり、敵の補給基地とだけあってかなりの敵の数である。一人一人の実力は高くは無いが数で押されると少し厄介だ。
”シロコはホシノと一緒に前進して。ノノミは後方から相手が動けないように制圧射撃を続けて。”
”ハルガ、あまり前に行き過ぎないようにして。セリカは司令塔らしいのを片っ端から狙撃して。”
「おっけ~。おじさんに任せて。行くよ、シロコちゃん。」
「ん、分かった。」
「了解です~☆」
「まっかせといて!先生!」
『・・・了解!』
先生の指揮は的確なものだ。従っていればまず負ける事は無いだろう。
『よし、敵の側面を取った。』
”じゃあ、そこから敵の注意を引き付けて。ただ、あまり無理はしないでね。”
『任せてください!』
ドドドドドドドドドッ!
「ぎゃっ!」
「痛っ!」
「うげっ!」
マシンガンが火を噴き、次々と敵を倒す。敵からの反撃が激しいがそれはしっかりと役目を果たせている証拠だ。手を緩めずに行こう。
ズドドドドドッ!
隣でウォーカーギアがガトリングを敵に向けて放ち、広範囲の敵を薙ぎ払う。まともに食らったものは行動不能になり、そうで無い者も障害物から顔を出せないようにしている。
”あと少し!押し切って!”
「わぁ!私も負けていられません。全弾発射~☆」
ドドドドドドッ!
ウォーカーギアの射撃を見たノノミが負けじと手に持ったガトリングを掃射する。
ほとんど撤退中の敵に向けてそれぞれが銃を向けて撃ちまくる。
私の所に飛んでくる射撃もかなり減ってきている。
勝ったも同然・・・そう考えてしまい、油断したのがいけなかったのだろうか。
カンッ!ヒュッ!
ドスッ!
『あがっ!・・・くそっ!』
狙いなんてない、悪あがきでばら撒いていたであろう弾丸の一発が跳弾し、運悪くボディーアーマーの隙間から私の腹部に突き刺さる。
焼ける様な激痛が走り、腹部から血が流れ始める。
『・・・油断したな。とりあえず止血しないと。』
バックパックから止血剤を取り出し傷口に使い、上から包帯を巻く。
さらにスティムパックを取り出し、躊躇なく腕に打つ。
パシュッ!
乾いた音と共に薬剤が注射され、痛みが緩和される。
出血自体は多くない上に、手早く処置ができた為、戦闘自体は続けられる。何より、この程度の負傷は何度も経験してきている。さして問題ではない。
”・・・ハルガ?何かあった?”
『いえ、問題ありません。大丈夫です。』
”そ、そう?ならいいんだけど・・・”
「先生!敵の退却を確認しました!」
”あ、本当!?”
「並びに、カタカタヘルメット団の補給所、アジト、弾薬庫の破壊を確認。」
どうやら戦闘に勝利したようだ。
私は念のために周辺の安全を確認し、ようやく一息つく事が出来た。
「これでしばらくおとなしくなるはず。」
「よーし、作戦終了。みんな、先生、お疲れー。それじゃ、学校に戻ろっか。」
「はい!お待ちしてます!」
そのあとは全員で合流し、お互いの勝利を喜びながら帰路に就いた。
怪我の事はあえて言わなかったが・・・まぁ、大丈夫だろう。
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◇対策委員会・教室
「おかえりなさい。皆さん、お疲れさまでした。」
「ただいま~」
「アヤネちゃんも、オペレーターお疲れ。」
「火急の事案だったカタカタヘルメット団の件が片付きましたね。これで一息付けそうです。」
ヘルメット団の基地を潰した後、私たちはアビドスの校舎に戻った。
傷はそこまでひどくは無いが、出来ればすぐにでも治療をしたい。どこか保健室でもないだろうか?
『・・・奥空さんや。』
「あ、はい!何でしょう?」
『申し訳ないが、保健室がどこか教えてくれないかな?』
「えっ!?どこか怪我でもしたのですか!?」
『ああ・・・そこまで大きくは無いけど一応治療をしたい。あと、みんなには心配を掛けたくないから内密に頼む。』
「わかりました。こちらです。」
『いや、場所だけ教えてくれればいい。』
「?わかりました。えーっと・・・あっちです。」
『ありがとう。』
”あれ?ハルガ、どこか行くの?”
『・・・ウォーカーギアに置いてきた物があるので取ってくるだけです。』
”わかった。気を付けてね~。”
私は先生たちに気付かれ無いように速足で保健室に向った。
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◇保健室
奥空さんに教えてもらった通りに進むと、保健室に着いた。
早速、中に入り扉を閉めて包帯を外した。
『さてと・・・くそっ、少し広がってやがる。』
やはり、ここまで来る時に少し動かしたのが原因か傷が大きくなっていた。
荷物から救急キットを取り出し治療を始めた。
まず、水を使い止血剤によってジェル状になった血を洗い流し、傷口を観察する。
『弾は・・・そこまで深くないな。』
幸いにも跳弾したせいか、そこまでの威力は無かったようで、弾は体の浅い部分で止まっていた。
救急キットのポーチから医療用のピンセットとガーゼを取り出す。
あらかじめ出しておいた痛み止めを飲み、装備品のナイフで治りかけの傷をもう一度開く。
『・・・っ!』
鈍い痛みと共に、止まっていた血がまた流れ始める。流れる血をガーゼでふき取りながらピンセットを傷口に差し込む。弾丸を感覚で探し、ピンセットで摘出する。
『はぁ、はぁ・・・よし。』
摘出した弾丸を捨てて傷の縫合を始める。
医療用のホチキスを使い、傷を塞いでいく。
最後に傷を隠すように包帯を巻いた。
『よし、これで大丈夫。』
救急キットを元に戻し、視線を上げた時だった。
ふと気配を感じ扉のに振り返る。
すると扉からこちらを覗く、奥空さんと目が合った。
「あ、あの・・・その、大丈夫でしょうか?」
『・・・どこから見てました?』
「水で洗い流しているところ位から・・・」
『あぁ、そう・・・嫌なもの見せてしまって申し訳ない。』
「いえ、私も覗き見するような真似してしまってすみません。」
奥空さんは部屋に入ってくると、腹部を注視した。
「その・・・本当に大丈夫ですか?」
『ああ、問題ない。慣れているからな。』
「慣れている?」
『えぇ、私の体は他の人より少し弱いんだ。あんな弾でも怪我してしまうぐらい。』
「えっ!?それって・・・」
『心配しなくていい。今回は運が悪かっただけだ。』
「ですが・・・」
『はい、この話は終わり!・・・あと、このことは他言無用で頼む。出なければ記憶処理剤を使うことになる。』
「・・・わかりました。ですが無理だけはしないでくださいね。」
『物分かりが良くて助かる。あの薬は極力使いたくないからな。』
ハルガは荷物を持ち部屋を出ていく。
残ったアヤネは捨てられた弾丸を拾い、しばらく眺めた後、自身もみんなのいる教室へと向かった。
今回はここまでです。
迷彩服って上からじゃ怪我とか出血が分かりにくいらしいですよ。
つまり先生達にはバレにくいってわけだ!心配かけなくて済むね!
ちなみに治療はタルコフを見て書きました。医療従事者が見たら間違いなくキレます。
それではまた次回・・・