シャーレ特殊部隊   作:実力と発想が見合わない人

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誰にだって失敗はあるものだ。


番外編;在りし日の記憶2

◇ブラックマーケット・

 

 

 

『よし、時間だ。・・・全員、作戦開始。』

 

「「「「了解。」」」」

 

 

ブラックマーケットの一角にあるビル。その屋上で5人の特殊部隊員が行動を開始した。

それぞれがビルの壁をワイヤーを使ってするすると降りていき、自身の担当する階に突入する。

やがて各階から騒ぎ声や悲鳴、銃声が聞こえたがどれもすぐに収まった。

ハルガの担当するエリアも制圧は完了している。

 

ブラックマーケットに潜む危険な組織の制圧、それが今回の任務だった。

連邦生徒会の管理が行き届いていない為か、時折厄介な勢力が力を付けて他の学園の自治区へと

手を伸ばすことがある。それらを未然に防ぐために、力を付けている組織は大きくなり過ぎないうちに排除するのだ。

今回の敵は他学園での違法薬物の売買や非常に危険な武器の所持が確認されている。

その中でも今回、最も最優先とされるのが―――

 

 

『ヘイローを容易く破壊する武器・・・ねぇ。』

 

 

そう、ヘイローを損壊させる危険のある武器の回収、または破壊である。

正直、この情報の信憑性は低いが、油断をして被害を出すよりも、警戒しておいた方が良いだろう。ハルガは特に敵の攻撃には注意するように部隊員に通達している。

 

 

「隊長、こちらのエリアにはターゲットは確認できません。」

 

「こちらのエリアにもそれらしき物はありません。」

 

「こっちにもないよー。」

 

「・・・ない。」

 

 

無線から入る部下の報告。どのエリアにも目標らしきものは見当たらないらしい。

もちろん、ハルガの担当しているエリアにもそのようなものは無かった。

 

何かを見落としてる、そう感じた時だった。

 

 

『・・・こちらウォーリーダー。隠し部屋を見つけた。』

 

 

不自然に感じたインテリアをどけた下に地下への隠し通路を見つけた。

もちろん、すぐさま鍵を壊して中へと突入する。

地下へとのびる梯子を滑り降りながら、部下へと指示を出す。

 

 

『こちらウォーリーダー、現在は地下通路を進行中。ウォーチーム各位は通路入り口に着き次第、次の指示があるまで待機だ。いいな?』

 

「「「「了解!」」」」

 

 

通信から部下たちの返事を聞き、改めて地下通路を進み始める。

地下は一本道であり、途中に通路も部屋も存在しない。

もしかしたら脱出用の通路かもしれない・・・そう考えた時、通路にようやく終わりが見えてきた。

 

地下通路の一番奥に存在したのは巨大な金庫の様な扉だった。

しかし、セキュリティはデジタル的なものではなく、旧世代型のアナログ式だった。

要するに鍵とダイヤルによって解除する物だ。

 

 

『ハッキングが通用しないとなると・・・これだな。』

 

 

荷物の中から四角い板の様な物を取り出す。テルミット反応を応用したブリーチングチャージである。どんなセキュリティも物理的に突破する、便利アイテムの一つだ。ハルガはそれを扉に張り付けて起動させる。

バチバチと音を立てて火花が散り、膨大な熱で壁を溶断していく。そして、弱くなった所に指向性の爆薬が爆発し扉に大きな穴を開けた。

 

扉の奥には少しの空間とさらに奥に部屋があった。

武器をしっかりと構え、死角に注意しながらクリアリングをしていく。

敵は確認できず、そのまま奥の部屋へと進んだ。

 

 

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奥の部屋には大きな空間と、大量の爆弾らしきものが保管されていた。

そして今、一番の問題は――――

 

 

『・・・こちらウォーリーダー、目標らしきものを発見。しかし、すでに起動済みと思われる。これより解除を試みる。』

 

 

それらの爆弾がすべて起動済みと言う事だ。

時限式なのかいくつものタイマーが同じ時間を指しており、爆発までの時間を刻んでいた。

もちろんハルガは爆弾解除を行う技術を持っているため、すぐさま解除のために行動を始めた。

しかし、彼の無線機からは連邦生徒会長の指示が飛んできた。

 

 

「ダメだよ、ハルガ君。それがヘイローを破壊する可能性のある爆弾なら君が一番危険だよ。すぐに脱出して他の人達の避難を―――」

 

『これを解除する方が確実だ。それに、制御の部分は一か所のみだ、すぐに終わる。』

 

「ちょっとm――」

 

 

ハルガは無線を切って、早速爆弾の解除を始める。

やはりと言うか、この部屋の扉同様、アナログ式の爆弾であった。これならすこし時間は掛かれど、爆発前には解除できる。

ハルガは慎重に配線やコードを切断し、無力化に成功した。

 

 

 

 

 

 

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『よし、解除完了だ。・・・あとはこれを証拠品として――』

 

 

その瞬間、部屋に仕掛けてあった別の小型爆弾が起爆。

地下からは凄まじい爆発が鳴り響いた。





今回はここまでです。

終わらせるとか言っときながら後一話くらい伸びちゃった・・・あなた達のせいだよー!(自業自得)

それではまた次回・・・
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