昼間に起きるようになっちまったぜ。
お前らも気を付けるんだぜ。
アリス・マーガトロイドが、
レイナめがけ、どこからともなく取り出した人形を、
飛ばしてきた。
レイナ「危ないな〜。
速いから、避けんの大変だ〜。」
そんな台詞とは裏腹に、
口調が余裕だと言う事をものがたっていた。
が、そんな簡単に避けた姿をアリスが見ると、
焦ることも無く。
口元から、思い通りに事が進んでいると言わんばかりに、
笑みが作られていた。
そんな表情を咲夜は見逃すはずなく、
咲夜は無意識に人形にむかい、
ナイフを構えた。
と思ったら既に、
そのナイフは手に持っておらず、
綺麗な直線を描き、
それに刺さりかけた。
レイナもレイナで、
人一倍殺意には敏感な為、
何かまずいと思う前に、
体が反応しており、
バックステップを取っていた。
すると、
その人形は自我を持ったように動き出し、
ナイフを軽々と避けた。
アリス「あらあら、
簡単に仕留められると思ったのに、
なんて出来るメイドだ事。」
レイナ「お前、
人形に何か仕込んでるだろ!
分かんねぇが、
さっき軽く避けようとしたら、
物凄い殺意を感じたぞ。
ありゃー人形を操作するなんて、
そんなチャチなもんじゃ断じてねぇ。
一体何を仕込んだ。」
アリス「あら、
そこまで見破られるだなんて。
凄いわね。
ただ、何を仕込んで居るかまでは、
見破れない見たいね。
それがあなたの能力かしら?」
そんな問いにレイナは、
黙秘を貫いた。
アリス「図星かしら?
危険を察知するだけの能力だなんて、
そこのメイドさんに縋ってみては?
(助けてください!)
って惨めに言って見たら?」
と、咲夜のいた所に目を配ると、
忽然と姿形が消えていた。
咲夜「戦闘中に、
そんなに長々と話していると、
こうやって後ろを取られちゃうわよ。」
と、アリスの後ろに咲夜が立っていた。
アリス「あら、後ろを取られちゃいました。」
咲夜「もう少し焦ったら?」
アリス「焦ってるわよ?
焦りすぎて、汗が滝の用に出てるわよ。」
咲夜「そういう割には、
汗が出ていないように見えるのだけれど。」
アリス「バカには見えない汗をかいているのよ。
よってあなたはバカだって分かったわね。
LED・照明終了」
咲夜「それを言うなら、
ラテン語の “Quod Erat Demonstrandum”
略してQED、証明終了でしょ。」
アリス「あら、なかなか博識なようね。」
咲夜「それはそうと、
春を奪った、もしくは冬をばら撒いた奴を知らないかしら?」
アリス「大体、心当たりは有るけれど。」
咲夜「何処にいるの?」
と、咲夜はアリスの首にナイフをあてがい、
質問をした。
アリス「そんなそまつな事、
どうでもよかったのであった。」
咲夜「どうでも良くない。
あなた、今の状況を分かっているの?」
アリス「えぇ、
勿論分かってるわ。」
咲夜「なら答えなさい。」
アリス「それはちゃんと、
私を屈服させなきゃ、
もしかしたら、こうやって
奥の手を出されるかもしれないわよ。」
といい、アリスが腰に携えていた人形を、
指で操ったかと思うと、
光り輝き出した。
咲夜は、
この光り方を知っている。
そう、
フランの能力の爆発する時の光り方と同じだったのだ。
そんな光り方を見間違えるはずがなかった。
咲夜「しま?!」
という時には既に遅く、
一手遅れてしまったようだ。
言うならば、
将棋で、
王手を取っていたはずなのに、
相手の持っていた持ち駒で、
大逆転されてしまった様だった。
この短時間で、
能力は発動する事は出来ない。
レイナも、
反応が遅れてしまい、
距離的に、助ける事は困難を極めた。
咲夜は『あぁ、
死ぬのなら最後に、
お嬢様の彼シャツや、
メイド服を着た姿。
見たかったな〜。』
と、覚悟を決めたその時。
霊夢「ふん!」
と、お馴染みのお祓い棒をバットのようにし、
思いっきりフルスイングをした霊夢がいた。
すると、
そんなお祓い棒に当たった人形は、
粉々になるかと思われたが、
壊れるか壊れないかの、
ギリギリの力加減でぶっ飛ばした。
アリス「エ?ハ?エ?」
フラン「おーすごーぃ。
あれ、ボールならホームランいくんじゃない?」
霊夢「そうかもね、
と言うか、ここ、
マヨヒガよね!
ここから物を持ち帰ったら幸福になれるらしいじゃない!
っしゃー!
私の朝昼晩、もやし、もやし、もやしの生活も終わりじゃー!
略奪だー!」
と言い、走り去って言った。
アリス「ナニアレ?」
と、一同全員空いた口が塞がらなかった。
普段は、
魔理沙がおかしい為、
中々分からなかったが、
金の事になると、
霊夢は、
魔理沙よりも厄介になる。
咲夜「それで?
もう一度やりあうかしら?」
アリス「降参。
あんな化け物が居るのに、
戦う気にはならないわ。」
咲夜「それじゃあ、
今回の騒動の張本人は、
何処のどいつ?」
アリス「風下に寂れた神社があるわ。
そこに、
頭が春っぽい巫女が住んでいるから、
そいつに違いないわ」
咲夜「多分、
それは違うと思うわよ。」
アリス「冗談は、さておき、
風上の方じゃないかしら?」
とアリスが言い終わると、
風に乗って桜の花が飛んできた。
それは数十枚しか飛んできていないのに、
あまりにも美しく、
暖かく、
春の訪れを感じさせるような花びらだった。
思わずレイナ達は、
飛んでいる桜をキャッチした。
すると、
周りが暖かくなり、
より一層、
春が近ずいていっているのを感じた。
アリス「ね、言ったでしょ。」
と、アリスが言うと、
霊夢「私の何処が春っぽい巫女ですって?」
と、獣が獲物を捕らえようとする目で、
アリスのことを見つめた。
その見つめ方は、
恋の訪れなんて感じさせることなく、
ただ、
緊張感と恐怖しか感じさせる事がなかった。
霊夢「それじゃ、歯、食いしばれ♡」
と、満面の笑みをアリスに見せると、
首元に手刀を叩き込んだ。
すると、
アリスは何も出来ずに、
意識が暗闇に落ちて行ったのであった。
霊夢「大きい村なのに、
なんにもないじゃない。
あーぁ、
まーたもやし生活かよ。
と言うより、
黒幕の位置は分かったかしら?」
咲夜「えぇ、分かったわ。
風上にどうやら居るらしいわ。」
霊夢「それじゃあ、
春を取り戻すために、
行くわよ。」
と、仕方ない、やってやるか。
と言う口調で言った。
フラン「私のおうち、
とってもお金持ちなのは知ってるでしょ?
もしも、今回しっかり働いてくれたら、
今月のご飯は私達、
スカーレット家が、
作ってあげるわよ?
もやしなんかよりも、
いいと思うのだけれど?」
と、霊夢に耳打ちをすると、
水を得た魚の如く、
霊夢「よし行こう!
絶対解決する!
確実にしとめる!
メラっと終わらす!」
レイナは、フランの話も聞こえていたので、
レイナ『やっぱり、頭が春っぽいな。』
と、心の中で思うのであった。
霊夢「あんた、なんか失礼な事思った?」
レイナ「いや、何も。」
霊夢「ふーん」
レイナ『怖!』
東方キャラで推しは何ですか?
私は咲夜さんだぜ!
ポンコツな所があったって構わない。
そこに、ツンデレ要素があったら尚良し。