もう今年が終わってしまう!
嫌じゃ嫌じゃ〜!
咲夜が投擲したナイフを、
妖夢は携えていた楼観剣を引き抜くと居合切りで、
切り伏せた。
その瞬間火花が散った。
それは、
戦いのゴングを示すようだった。
そんな様子を近くの岩に腰をかけ、
フランは見ていた。
咲夜は、
妖夢がナイフを切り伏せた瞬間に、
時止めを使い前方向からナイフを投擲し、
そのまま後ろをとり、
ナイフを振り上げる瞬間に時止めを解除した。
妖夢は、
前からも後ろからもねらわれ絶体絶命に思われたが、
刀の柄の部分で、
咲夜の腹をノールックで思いっきり突いた。
そこに来るのが分かっていたかのように。
そして妖夢は、
そのまま後ろに倒れたか、
と思うと、
そのまま体を翻し思いっきり低い体勢をとり、
投擲されているナイフの下をくぐって避けた。
咲夜は、
自分が投げたナイフがそのまま自分に当たるかと思われたが、
咲夜は『ここで負けたら、
お嬢様に情けない姿を見せてしまう!
せめて、
お嬢様が見ている間は完璧なメイドでなくては!』
という、
謎のバフにより、
お腹の痛みを感じないかのように、
体勢を立て直し、
持っているナイフを、
飛んでくるナイフめがけ投擲した。
すると、
綺麗に先端同士が、
寸分も狂わないぐらいの正確に当たり、
そのまま下に落ちていったのであった。
そんな技術にフランと妖夢は思わず関心してしまった。
そして、
咲夜は『ナイフを投擲した所で意味が無い』
と判断し、
自分が太ももに付けているナイフを、
ダッシュすると同時に引き抜き、
逆手持ちをし、
妖夢の喉元目掛けて刺突させた。
が、
そんな簡単に取れる程妖夢も弱くなく、
体を横にずらし咲夜の攻撃は空を斬った。
すると妖夢は咲夜の髪の毛を掴み、
自分の左膝に思いっきり打ち付けられた。
そんな攻撃を食らって、
咲夜が無傷なはずなく、
鼻から血が垂れていた。
が、
まるで計画通りと言わんばかりに微笑み、
鼻から垂れる血を舌で舐めた。
そう、
咲夜は刺突させた方とは反対の方にもナイフを持っており、
頭を打ち付けられると同時に、
ナイフを妖夢の腿に指したのだ。
が、
妖夢は何事も無かったように、
痛がりもせずナイフを引き抜いた。
咲夜「痛がらないなんて、
幽霊って死んでるから痛覚も無いのかしら?」
妖夢「いいえ、
痛みはしっかりありますよ。
今も傷口から、
火が出てるんじゃないかと思うほど痛いわ。」
咲夜「じゃあ無表情で言わないでもらえる?」
と、
咲夜は息切れをしながら答える。
妖夢「あら、
息切れをしているようだけれど、
大丈夫かしら?」
咲夜「えぇ
この程度で、
全然疲れてないわ。」
妖夢「それじゃあ、
今度は私から。」
と言い終わると、
妖夢はそのまま突っ込んできた。
咲夜「な!?」
妖夢は想像以上に早く、
雷が通ったんじゃないかと思うほど早く、
咲夜に向かって斬りかかってきた。
が、
咲夜の時止めのインターバルはもう終わっている。
そう、
咲夜の【時を操る程度の能力】
は勿論だが、
その強さ故に弱点が顕著に現れている。
時止めをしたら、
3分は使う事が出来ない。
3分を短いかと思うが、
今回みたく、
絶対避けられない攻撃をされると、
詰んでしまう。
なら、
危ない時に使えばいいんじゃないかと思うが、
咲夜は、
基本的に戦闘狂では無いため、
戦闘を早く終わらせたいと考えているため、
最初に時を止め、
ナイフをばら撒く攻撃をしている。
そのため、
これを避けられると、
咲夜は3分ただの人間として戦わなくてはならない。
そして、
止められる時間も決まっており、
これは1分だ。
もう1つ弱点があり、
時を止めている間は攻撃をする事が出来ないと言う事だ。
なぜ止めている間に攻撃をしないのなと思う人がいるかもしれない。
それは、
時が止まっている間は、
物を壊す事が出来ない。
そのため、
皮膚をナイフが貫通出来ないのだ。
その為刺したところで、
時を解除した時の攻撃力は蚊が血を吸ったかと思うぐらい、
痛くも痒くも無いのだ。
と、
解説も終わった事だし戦いに戻るぞ。
咲夜は時を止め、
そのままゆっくりと攻撃を避け、
そのままの勢いで下に落ちているナイフを、
5本ほど拾い、
時が解除された。
妖夢は避けられた事に驚いているようだ。
が、
そこに奇襲をかけ、
持っているナイフを1本投擲したが、
意味をなさず、
当たり前のように切り伏せられた。
妖夢「ほう、
これを避けますか…」
と、
神妙深い面持ちをした。
すると、
何かを決意したように
妖夢「あまり使いたくなかったですが…」
と言うと、
今まで妖夢の横で今まで浮いていた幽霊が、
形を変えていき、
咲夜「は?」
と、
妖夢の形に形成されていった。
そして、
妖夢は今まで持っていた刀を渡した。
そして、
今まで引き抜いて来なかった、
短刀を引き抜いた。
妖夢「長引きそうなので、
あなたには悪いですが…
ここからは2対1でやらせてもらいます。」
と言い、
その妖夢と妖夢もどきが刀をそれぞれ構えた。
と、
今までずっと傍観していたフランが声を出した。
フラン「ちょっとこれは頂けないわ。
幾ら戦いが無法だからって1人に対して、
2人で潰しに掛かるのは卑怯じゃあないかしら?
あなたの言っている武士道精神に反してるわ。」
と言われ、
妖夢は何も言い返せなかった。
フラン「という訳で私も戦っていいかしら?」
咲夜「お嬢様!?
ダメですよ!
怪我をしたらどうするのですか!」
と、
何時にもなく声を荒らげ注意した。
フラン「もう一度言うけれど、
あなたこのままじゃあ死んじゃうわよ?
それで悲しむのはお姉様なのよ?
それに…
私だって悲しいし(ボソッ」
咲夜は、
突然のデレに、
さっきの戦いで止まっていた鼻血がまたでてきた。
咲夜「お嬢様…
私は、私は!
あなたについて行って本当に良かったと今、
心に思っています!」
と、
涙がついには出てきた。
上からも下からも汁が出まくっている。
フラン「ちょっと咲夜!?大丈夫!?」
咲夜「我が生涯に一片の悔い無し!!」
フラン「本当に大丈夫!?」
咲夜「はい!大丈夫です!」
などと、
雑談を交わしていると、
それに見兼ねた妖夢が
妖夢「もういいかしら?」
と気だるげに聞いてきた。
咲夜「えぇ!」
と鼻血を出しながら元気よく答えた!
フラン「それじゃあ、私の攻撃で壊れないでね。」
と言い、
とても幼児らしく可愛らしく言ってはいるが、
目が深紅に染まっていき、
これから獲物を刈り取るような目をしていったのであった。
さて、
自炊と言うものが面倒臭いから、
いっつもカップ麺で終わっちゃって、
栄養がなかなか取れないんだよね〜(失笑)