ようやく、萃夢想に入れる。
これは咲夜が起きる少し前、
金髪の少女が布団から顔を覗かせていた。
疲れからかどうやら意識がはっきりしていないらしい。
眠い目を擦り大きな欠伸をした。
と同時にお腹から大きな音が部屋に鳴り響いた。
それもそのはず、
昨日は朝にレイナの能力でお腹を満たしていたが、
そこからは戦いのせいで、
レイナに能力を使ってもらって居ないからだ。
慣れない能力を沢山使ったため、
体の節々から疲れが叫んでおり、
この疲れをとるため二度寝をしようとしたが、
空腹の為満足に眠る事が出来ない。
ので空腹を満たす為、
レイナの部屋に凸りに行こうと思い、
1度伸びをしてから体を起こした。
その時、
今までは匂うことの無かった匂いがふと鼻を掠めた。
何か懐かしい様なそんな匂いだ。
そしてその匂いの元に目をやった。
……レイナだ
『いやなんで?』
ルーミアの頭の中は、?で埋め尽くされていた。
レイナは小さく寝息をたてて静かに寝ている。
だいぶ深い眠りについており暫くは起きる事は無いだろう。
そんな姿を見ていると、
ふと目に留まる箇所があった。
服からチラチラと見えるお腹だ。
普段なら目を逸らすところだが、
今回はそういう訳にもいかない。
忘れている人も居るだろうがルーミアは人喰い妖怪だ。
唾液が自然と溢れ出てくる。
が、これを理性で頑張って留めようとする。
『これはお腹が出てたら風邪引くかもしれないから、
そう、これは仕方なく、仕方なくなんだから』
と、
手を伸ばしてレイナの服に手をかけた。
そして静かにバレぬようにゆっくりと服をたくし上げた。
そこには、
玲瓏の如く透き通った綺麗な肌に、
うっすらと割れているのが伺える腹筋が顔を覗かせた。
『案外筋肉あるのね』
と、
思うのであった。
もうここまで来ると空腹からなのか、
興奮からなのかもよく分からない。
が、
ここで確かになった気持ちがあった。
『あぁ、初めて会った時から私。
彼の事がどうしようもないぐらい大好きなんだ。』
この好きが友達としてなのか、
家族としてなのか、
はたまた恋人としてなのかは、
人に1回だけ好意を抱いた事しかないルーミアには、
未知の領域だからだ。
そんなことを考えていると、
もう空腹なんて忘れていた。
すると、
扉からノック音が聞こえてきた。
咲夜が起こしに来たのだ。
ルーミアは慌てて捲っている布の中に入り込んでしまった。
本人は焦りのあまり自分が何を掴んでどこに入り込んだのか、
状況が掴めていないようだ。
が、
したの感触が布団とはあまりにも違い、
自分がどこに入り込んだのかがようやく理解出来た様だ。
そう、
レイナの服の中だ。
幾ら焦ったからってそうはならんだろ!
ルーミアよ!
そして、
急いで出ようとしたが時すでに遅し、
咲夜「入るわよ。」
と、
3回ノックをしてドアノブに手を掛け、
扉を開けた。
咲夜「もうそろそろ昼よ、起きなさ…」
と言いかけた時、
咲夜は見てしまった。
ルーミアがレイナの服の中に入って何かをしているのを。
そして運悪く、
レイナがこのタイミングて起きてしまった。
そんな状況に、
咲夜は戦闘の時よりも頭がフル回転していた。
そんな状況を見て理解するまでに時間は掛からなかった。
間違っての理解だが…
咲夜『私は瀟洒なメイド、ここは出直すとしますか。
十六夜咲夜はクールに去るぜ。』
と言い、
咲夜は笑顔を顔に浮かべてゆっくりと後退りながら、
扉をゆっくりと閉めた。
ルーミア「わ!わ!わ!ちょっと待って!これは誤解!誤解なの!」
と、
ルーミアはレイナの服の中から必死に弁解した。
咲夜「全て言わなくても、私は理解してるわ。
そういうのに、私は理解がありますからね。」
ルーミア「絶対分かってない!分かってない!」
と、
このような言い合いので、
レイナの意識がはっきりとしてきた。
そして、
意識がハッキリしてきたせいで、
自分の置かれている状況が、
意味が分からなくなって言った。
その結果
レイナ『これは夢か』
と思い、
また目をゆっくりと閉じて浅い眠りにつくのであった。
そこから、
ルーミアはどうにかこうにかして、
咲夜を何とかして弁解した。
そして、
レイナはその事を知らず、
咲夜とルーミアに起こされるのであった。
霊夢はまだ薄暗い朝に起き、
自分の神社を掃除していた。
それはもう大切な割れ物を丁寧に扱う様に。
霊夢「なんか、凄い霧が濃いわね今日。
季節がいきなり変わったからかしら」
と、
いつもとは違う朝に少し戸惑いつつも、
そんな事には気にもとめず、
掃除を進めていった。
すると、
遠くから朝からは中々元気な少女が飛んできた。
魔理沙だ。
魔理沙「よー霊夢!朝からご苦労様だぜ!」
霊夢「あんた朝から元気ね。
その元気さを少し分けて欲しいものだわ。」
魔理沙「へへへ!それ程でも〜!」
と、
何とも幸福に満ちた顔をしていた。
そんな表情豊かな魔理沙を見て、
霊夢はドキッとしてしまった。
魔理沙「霊夢?大丈夫か?」
霊夢「え、えぇ。大丈夫よ。」
魔理沙「もしもしんどいんだったら早く言って欲しいんだぜ…
霊夢に何かあったら私…私…」
と、
今にも泣き出しそうな声で言ってきた。
霊夢「そんなんじゃないわよ。
ただ今日の宴会が楽しみなだけ、
中々寝付けなかったのよ昨日。」
魔理沙「やっぱり霊夢も楽しみにしたたんだな!」
と、
先程とは打って変わって、
とても嬉々とした表情を浮かべて見せた。
まるで夜桜が咲き乱れたのかと思うほどの笑顔を咲かせて見せた。
霊夢『全く!本当に魔理沙は…
魔理沙だけは自分の命に変えても…』
魔理沙「そうと決まれば宴会の準備をするんだぜ!」
と言うと、
ご自慢の箒にまたがると、
気づいた頃にはもう魔理沙の姿は無かった。
霊夢「魔理沙。
何か無理をしている気がするんだよな。
気の所為ならいいんだけれど…」
そんな事霊夢が思っているなんて思わず、
今日も魔理沙はいつも通りのお手本の様な笑顔を貼り付け、
天真爛漫に宴会の準備をするのであった。
もうそろそろで卒業式がありますね〜。
まあ私には関係ない話ですが。