麗花   作:不思議の国の爱丽丝

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なんやかんやありまして、
だいぶ落ち着いて来ましたよ。


無邪気な子供のような笑顔は緊張感をほぐしてくれる…可愛いかよ!

 レイナ達は、昨日戦った決戦の地にまた向かっている。

が、今回は闘気に満ちた顔は誰もしておらず、

ただただ幸福に包まれたような顔をしていた。

が、

その中でルーミアは何か気まずそうにしており、

レイナの顔を見る事が出来ずにいた。

 

レイナ「何か朝から体調悪そうだけど大丈夫か?」

 

と、

流石のレイナも朝から全く言葉を発さないルーミアに、

違和感を覚えていた。

 

ルーミア「え⋯あっ⋯う…」

 

と、

何を言えば良いのかが分からず、

久しぶりにあった旧友に、

何と声を掛けて良いのか分からずに、

挙動不審になった人の様になっていた。

 

咲夜「ルーミアさんは、

少々昨日の戦いで体が疲弊している様子でしたので、

もしかしたらまだ完全に体調が回復して居ないのだと思われます。

貴方が昨日ルーミアを背負って帰ったでしょ?

もう忘れたの?」

 

レイナ「あぁ、そうだったそうだった。

なぁ、ルーミア。」

 

ルーミア「は、はひ!」

 

と、

まさか声を掛けられるとは思っていなかったからか、

声が上ずってしまった。

が、

そんな事お構い無しに、

ルーミアに話しかけた。

 

レイナ「体が不調だったら、

言ってくれ。

まだ会ってから日は浅いが、

お前の事は大切に思っているんだ。」

 

と、

レイナが言うとルーミアの顔は紅くなっていった。

 

フラン『あ、ふーん(ニヤニヤ)』

 

レミリア『あ、これ何かまずい。大変まずい!

何がまずいって、何か良い感じなのがまずい!

これじゃぁ私のレイナが取られる!(私のじゃない)』

 

と、

レミリアはそんな風に思考を回していると、

目の前がピンクの絨毯で覆われている場所にたどり着いた。

その景色は、

何度見ても飽きるということを教えてくれない。

 

美鈴「凄いっすね!ここ!」

 

レミリア「えぇ、本当に凄いわね。

昨日少し見ただけでも絶景だったけれど、

これは凄いわね。」

 

と、

思わず声を漏らして居る中で、

ルーミアとレイナは声を出さなかった。

いや、

出せなかった。

 

レイナ『あぁ、なんて⋯これを⋯』

 

ルーミアは、

そんな風に考えているレイナの横顔から目を離すことが出来なかった。

 

『初めて会った時は、

ただただ、

あの人に認めて貰う為に利用しようと思っていたけれど、

貴方を知っていくうちに⋯

あなたと静かに隣を歩くだけで、

幸福を感じるほどに思いがつのっていっているの。

知ってる?

貴方が私を弾幕から守ってくれている時、

心臓の音が自分でも聞こえてくるほどドキドキしていたのよ?

貴方が私に活力を能力でくれた時、

自分の為にだなんてとても使えなかったのよ?

⋯ふふっ、

やっぱりこれは恋なのかしら?

妖怪の私が貴方に⋯』

 

と、

1度考えたらもうその思考を自分で止めることなんて不可能に近い。

 

咲夜『あのルーミアの恍惚的な表情⋯

あなたはやはり好きなんですね。

ですがお嬢様も、

もしかしたらレイナさんの事を好いている可能性があるの。

悪いですが、

私はお嬢様のメイド⋯

お嬢様の方向に向くように全力を尽くさせて貰うわ。』

 

と、

咲夜はルーミアの事を後ろから見て、

そう思うのであった。

すると、

桜並木に吹かれて何かが音をたてずに近づいて来た。

それの気配の無さに、

気付く事が出来なかった。

が、

何か空気の揺らぎが僅かにおかしい事を、

肌で感じ取った美鈴は、

レイナの方にジャンプをするとそのまま体を回転させ、

足を高く上げたかと思うと、

そいつの顔面目掛けて蹴りを一発かましたと思われたが、

簡単に足を掴まれてしまった。

が、

美鈴は体を思いっきり捻り、

その拘束を一瞬にして解いたかと思うと、

その回転力を利用しもう一度頭に叩き込もうとした。

が、

その場でしゃがみこみ、

そいつは軽々と避けたかと思うと、

そいつはバックステップを取り、

距離をとろうとしていたが、

美鈴は回転している体を地面に片足をつけて回転を止めたかと思うと、

そのままの推進力でかかと落としを決めたと思われたが、

そいつはそれも読んでいたかのように、

上から降ってくる足を、

バックステップの体勢から、

足を横に少しずらし、

いとも簡単に避けて見せた。

が、

さっきから相手が一回も攻撃をしてきていないことに気づくと、

美鈴は攻撃の手を一旦止めた。

 

美鈴「お前は何者だ?

返答次第でお前を⋯」

 

と、

レイナが初めて会った時に感じた殺気を今度はそいつに向けていた。

 

幽々子「何よ〜、少し驚かそうとしただけじゃない。」

 

と、

先程の動きとは打って変わって、

こっちまでゆるキャラになってしまうような声で喋りかけてきた。

 

美鈴「レイナさん、この人を知ってるんですか?」

 

レイナ「あぁ、

知ってるも何もこいつは雪が降る異変を起こした主犯だぜ。」

 

美鈴「へー、

報復としてレイナさんを狙ったわけですか。

悪いですが、

彼とはお茶をすると言う約束があるのでね。

今ここで死なせる訳にはいかないのですよ。」

 

と言うと、

美鈴は先程よりも警戒を高めた。

 

幽々子「ちょ、ちょっと?

別に報復なんてしないわよ。

ただちょっと「だ〜れだ」

ってやつをやってみたかっただけじゃない。

それに、

宴会のご飯を金髪の魔法使いと用意したの。

それを食べて欲しくてね。

せめてものお詫びよ。」

 

と、

嘘とは思えないセリフに美鈴は、

少しだけ警戒心を解いた。

 

美鈴「少し、

あなたの話を信じましょう。

ですが、

もしも嘘なら、

その時は⋯」

 

と言おうとすると、

 

幽々子「大丈夫よ、万が一にもそんなことは起きないわよ。」

 

と、

言い切って見せた。

 

幽々子「さぁ、早く行きましょう。

みんなもう来ているわ。」

 

レイナ「なんなのか一体全体分かんないけど、

とにかく楽しい事がこの先にあるって事だな!」

 

と言うと、

遊園地が目の前にあり、

走ってしまう子供のようにはしゃいで、

幽々子の後ろをついて行くのであった。

その元気さに、

周りの緊張感が一気にほぐれたのであった。




睡眠、大切。
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