妖夢「さぁ、剣が全ての境界に穴を開ける!」
と言うと、妖夢は紫に向かい一気に攻め込んだ。
が、紫はその攻撃を体を翻して避けた。
すると、妖夢は刃先の向きを変え、紫に向かい刀を薙いだが、
紫はマトリックス回避のように体をブリッチし、
妖夢の刀が空を切った。
すると、紫が妖夢の攻撃を避けながら、
レイナとルーミアに話しかけてきた。
紫「あなた達は参加しないのかしら?」
レイナは何か懐かしい気持ちに見舞われており、
紫の言葉を最初、放心状態で最初理解する事が出来ず、
5秒程のタイムラグが出てしまったが、
ルーミアはそんなレイナを、
ルーミア「レイナ!」
レイナ「⋯」
ルーミア「レイナ!!」
レイナ「⋯」
ルーミア「レイナ!!!」
レイナ「あ、あぁ。ごめん、なんだっけ?」
ルーミア「参加しないの?」
レイナ「あ、あぁ参加するが⋯その前に、
そこの服が派手で胡散臭い奴。」
と言うと、紫が妖夢の刀の攻撃を避けながら返答してきた。
紫「酷いわね〜。初対面の人に対してそれは無いんじゃない?」
レイナ「僕たち⋯本当に初対面か?」
紫「⋯もうそこまで(ボソッ)
初対面じゃ無いかしら?」
レイナ「そうか⋯少し⋯記憶が抜けてる所がある気が⋯
何か知っていないかと⋯思ったんだが⋯」
紫『まずい、思い出すにしても今じゃない。
まだなんだ。あと少し⋯もう一度冬が来るまででいい⋯
でないと心が⋯』
と、紫が思っていると、妖夢が
妖夢「舐めないでください!この私を!」
と言いながら、妖夢は刀を振るうがその刀は空を切る。
紫「そんなカッカしなさんな。カルシウム不足?
ちゃんとご飯食べれてる?」
と言うと、妖夢から有り得ない程の殺意が滲み出して来るのが伺える。
妖夢「誰の⋯誰のせいでご飯がまともに食えないと思ってる!
だいたいなんなんですか!
冥界の運営費80%があの人の胃袋に消えてるのに、
なんで私の給料からも出さなきゃ間に合わない程食べるんですか!」
と、いつもの様にヒステリックになり始めた。
すると、紫が口をついた。
紫「じゃあ辞めればいいんじゃないかしら?」
妖夢「っ〜!」
紫「だってそうでしょ?
そんなに嫌なら辞めればいいじゃのかしら?
何かおかしい事言ってるかしら?」
と、言うと妖夢は頬を赤らめながら、
妖夢「ゴニョコダカラ⋯」
紫「ン?ナーニ?キコエナイナ〜。
モウスコシ、オーキナコエデ、シャベッテミヨー」
嘘である。
聞こえてる癖に恥じらう妖夢を見ようとする為、
もう一度言わそうとしているのである。
妖夢「ゆ!ゆ!こ!さ!ま!が!
す!き!だ!か!ら!」
紫「ホントーにそれだけ?」
と、ニヤニヤしながら問い掛けてきた。
戦っている途中だなんてもう頭から抜けている。
妖夢は図星を突かれたのか、言葉に詰まってしまった。
妖夢「ゴニョコタノシイゴニョコ⋯」
紫「聞こえないぞ〜?もう一度、おーきな声で
はいせーの!」
妖夢「宴会!!たのしいの!!
そ、それに⋯」
紫「それに?」
胡散臭そうな笑顔で問うてきた。
妖夢「みんな⋯私の料理⋯美味しそうに食べてくれるの⋯」
と、恥じらいから頬は赤くなっていたが、
その奥には、何か思い返し嬉々とした気持ちがあった。
その気持ちは抑えきれず、口が綻んでいた。
すると、紫から何か気持ちが抑えきれずに何か滴り落ちてきた。
それは赤黒い何かが顔の中心、正確に言うと鼻から垂れてきていた。
紫「よくこの幻想郷の賢者に一撃デカイのを与えられたわね!」
そして、レイナとルーミアは悟った。
この幻想郷の住民⋯
よく言えば愛情深い人が多い。
悪く言えば⋯というより言い換えれば変態しか居ないと⋯
妖夢「そ、そんな事より続きをしますよ!」
と、言うと紫は自分の血液をポケットから出したハンカチで拭うと、
紫「ふ⋯中々良い戦いが出来て久しぶりに良い修行が出来たわ。
あ、そうそう、今回の異変の犯人私じゃないわよ。」
と、その言葉に
レイナ「え、お前じゃないん?
犯人だから怪しい服着てるんかと思っとった。」
紫「酷いわね⋯
と、まぁそんな事は置いといて、
いい物を見せてもらったお礼にヒントをあげるわ。
ほら、怪しいのがいるじゃないの。」
妖夢「幽々子様か!」
紫「あんたのとこの当主ちょっと人望無さすぎじゃないかしら?」
妖夢「まぁ普段があれですしねぇ。
今回みたいな異変を起こしても⋯」
紫「不思議じゃないわね⋯」
と言うと、紫はため息をついた。
紫「まぁいいわ。見えてくるわよ。貴方の目にも。」
妖夢「幽々子様が!まずいさっきの話聞かれて!?」
紫「黒幕よ!」
と、少し抜けてる妖夢が可愛いと思うのだった。By紫
と言うと、また辺りの色が変化していく。
今度は満月の夜に移り変っていき、
神社が消えてゆき、広大な土地が広がっていった。
すると、目の前には⋯
レイナ「え!?何?誰?一体どこから出てきた?」
???「私は伊吹萃香、私は最初っから、ずっと居たわよ。
あなた達のと言うより、そこの武士の悪行も全部みてきたわ。」
妖夢「あれ?妖気が消えた⋯
お前が犯人、だったのね。」
萃香「犯人、って人を犯罪者呼ばわりしないの。斬り捨て侍の癖に。」
妖夢「そもそも、何が目的なの?
あんなに妖気を出したりして⋯
幻想郷全体を包み込むだなんて尋常じゃないわ。」
萃香「私はみんなに宴会をやらせていただけ⋯
無意識のうちにね。
それに、妖気なんて出してないわ。」
妖夢「幻想郷全体が妖気だったじゃないか。
現に今、お前が出てきただけで妖気が消えたし⋯」
萃香「良いかしら?
妖気は妖怪が出すものとは限らない。
固定概念に囚われては行けない。
そもそも妖気って何?
そういう眼で見ないと、真実はみえてこないのよ。
貴方には修行が足りてないわ。」
妖夢「私は⋯
真実は眼では見えない、耳では聞こえない。
真実は斬って知るものだと、
おじ⋯お師匠様に教えて貰ってきたの。
だから、全ては斬らなければ始まらない。
剣が真実に導いてくれるはずなの。」
萃香「面白いわね、幽霊は。
ただ、私には貴方が、
その師匠の教えを理解しているとは思えないけどね。
それに、その剣で、鬼は斬った事ない⋯でしょ?」
妖夢「鬼?」
萃香「つまり、その剣もあなたも鬼は知らない。」
妖夢「鬼なんて⋯知らない。
そもそも鬼なんて⋯」
萃香「鬼の力、萃める力、そして分かつ力、
それが斬れるものなのか⋯
その剣に教え込ませるといいわ!」
紫さん⋯何考えてんだろ⋯