妖夢が辻斬りと化した。
以上!
妖夢が、萃香の事を一方的に警戒している様に見える。
が、緊張感はまったく持ってない。
何故なら萃香が、手に持っている瓢箪から何かを摂取しているからだ。
その何かを呑むと、
頬を綻ばせ赤くなり血行が良くなっているのがよく分かる。
この事から、呑んでいる物が酒だという事がよくわかる。
そんな様子に、妖夢は御立腹なご様子だ。
妖夢「舐めてるんですか!
何が剣に教え込ませるだ!
そうやって酒ばっか呑んで!
私の事を舐めてるんですか!」
萃香「んぁ?別に舐めてる訳じゃないさ。
そんなに気に食わないなら、
相手に言う事を聞かせるようにすればいい。
いいよ!来いよ!」
妖夢「⋯では、いきます。」
と言うと、妖夢は刀を突きの体制をとると、
そのまま突っ込んでいった。
明らかに今までより殺意が高い。
自分が舐められているという事による怒りか⋯
これまでの悩みの種が目の前に居り、昂っているのか⋯
それは本人にしか分からないが、
兎に角殺しにかかっているということがよく分かる。
そんな攻撃を見ているレイナが、
レイナ「なぁなぁ、ルーミア。」
ルーミア「なに?
因みに戦いに参加しろは却下よ。
足手まといになる未来しか見えないから。」
レイナ「そんなんじゃねぇよ。
それに、お前に危険な事はさせたくないからな。」
月が静かに輝きをました。
ルーミア「じ、じゃぁなに?」
レイナ「あの妖夢の武器を闇で作って欲しいんだよねえ。」
ルーミア「何故突然?
いつも見たいな棒じゃダメ?」
レイナ「ダメ?(キュルン)」
夜空に一番星が輝いた。
ルーミア「ああもう!分かったわよ!
ただ棒見たいな単調な物しかつくったことないから、
成功するとは限らないわよ!」
レイナ「さっすがだぜ!
やっぱ僕の隣はルーミアしか考えられねぇ!」
ルーミアの頬を掠める春風が、急に熱を帯びた。
ルーミア「あ〜!モウ!」
と言うと、ルーミアは頭の中で具現化する形を空想し、
自分の影に手を置くと、
禍々しく、黒い刀身が顔を覗かせてきた。
思わずそんな見た目に空気が張り詰めた気がした。
そして、レイナは柄を握った。
いつもは、ただの棒で殺傷力は低いが今回のは殺す為に作られた道具。
軽い気持ちで頼んだが、いつもの武器より重く感じた。
すると、息を切らしたルーミアが言葉をついた。
ルーミア「はぁ、はぁ、
これで、っあ、はぁ、いい?」
レイナ「あ、あぁ完璧だ。」
ルーミア「それじゃぁ、はぁ、
あの岩陰で、はぁ、休んで来るね。」
レイナ「あぁ、手を貸そうか?」
ルーミア「それぐらいは大丈夫。はぁ、
歩けるぐらいの体力は残ってる。はぁ、
それに、この能力をこんな高頻度で使ったからか、はぁ、
幾分か最初に比べてマシになってるから。
それに⋯いや、何でもない。
気を付けてね。」
レイナ「ああ。」
ルーミア「ああそうそう。」
レイナ「なに?」
ルーミア「殺しはしないように。死なないように。」
と言い残すと、岩陰に向かってヨロヨロと歩いて行くのだった。
レイナ「当たり前だ。」
そう言うと、
レイナは妖夢と萃香が鍔迫り合いしている場所へと、
歩を進めるのだった。
萃香「ほれほれ、
さっきから一回もその刀身が私に掠ってすらないぞ〜?
手加減でもしてくれてるのかな〜?」
妖夢「てめぇの体、頭から足の先にかけて短冊切りしてやる。」
と言うと、刀を横に薙いだ。
が、刀身は空を斬った。
萃香「ウー怖い怖い。」
妖夢「そう言う貴方は、私に全く攻撃して来ないじゃないですか。
避けるだけで、攻撃が苦手なんじゃないんですか?」
萃香「あ〜、それじゃあ、見たけりゃ見せてやるよ!」
と言うと、投手のような構えを取り何かを投げつけてきた。
火球だ。が、そんな物妖夢の前には無意味とかす。
正面から真っ二つに斬ると、
その火球は妖夢の両脇を通り過ぎて行った。
が、それはブラフだった。
目の前にいたはずの萃香が消えていた。
かと思うと、顎に強い衝撃が加わり、宙へと飛ばされた。
妖夢『何も、見えなかった。』
咲夜のナイフぐらいなら止まって見える位に、動体視力はいい方だ。
が、そんな妖夢はアッパーを綺麗に食らってしまい。
今脳が揺れている状態だ。
そんな妖夢は、宙に飛ばされた状態で意識が消えてゆくのだった。
そして、その妖夢は地面に接触⋯
する事はなかった。レイナが抱き抱えたからだ。
抱き抱える為、刀は地面に刺してある。
鞘がないからだ。
萃香「あれ?お前も参加するの?」
レイナ「あぁ、勿論。」
と言うと、妖夢を寝かせるため、少しバックステップをきめ、
少し距離を取り妖夢を寝かせるのだった。
萃香「流石に怪我人を抱き抱えている人を、
攻撃する程落ちぶれちゃいないから、安心せい。」
レイナ「備えあれば憂いなしと言うだろ?
それに初対面で信用しろは無茶があるぜ。」
萃香「それもそうだ。」
と言うと、また瓢箪の蓋を開け、呑むのだった。
レイナ「あまり人を舐めるなよ。」
萃香「人ねぇー。」
と言い終わると、レイナは地面に刺した刀を抜きながら、
目の前の標的に突っ込んでいった。
そして刀を上から下へと振り下ろした。
が、そんな攻撃当たるはずもなく避けられた。
しかし、レイナは地面に刀が接触する前にピタッと止めると、
そのまま反りの部分で萃香の脇腹を狙ったが、
そこに萃香は、影も形も無くなっていた。
かと思うと、さっきの妖夢のように下から攻撃された。
が、さっき見た攻撃と同じパターンだったため、
意図も簡単に避けて見せた。
そして、萃香が避けられた事に呆気に取られていたからか、
僅かに隙ができた。
その隙に、刀を構えアッパーする時に上げた腕の方の脇腹を、
刀の反りの部分で攻撃をした。
その攻撃は、
クリーンヒットし萃香は土煙を立てながら岩にめり込んだ。
が、流石は鬼と言ったところか、
少し伸びたように見えていたのに、直ぐに体制を立て直した。
かと思うと、慣れた手つきでまた酒を呑み始めた。
萃香「ヤリマスネェ!」
第一声がこれだった。
そして続け様に、
萃香「肩慣らしはこんぐらいで良いかな。
それじゃあ、第2ラウンドだ。」
レイナ「受けて立つ!」
朧月が、黒い空を静かに照らしている中、その月の下で、
狼達が円を描きながら、睨み合うのだった。
何か今回妖夢の出番が多くなっちゃったからその分、
主人公を出さなきゃ(使命感)