麗花   作:不思議の国の爱丽丝

36 / 63
前回のあらすじ
妖夢が辻斬りと化した。
以上!


厨二病の心は大人でも疼くもの…

 妖夢が、萃香の事を一方的に警戒している様に見える。

が、緊張感はまったく持ってない。

何故なら萃香が、手に持っている瓢箪から何かを摂取しているからだ。

その何かを呑むと、

頬を綻ばせ赤くなり血行が良くなっているのがよく分かる。

この事から、呑んでいる物が酒だという事がよくわかる。

そんな様子に、妖夢は御立腹なご様子だ。

 

妖夢「舐めてるんですか!

何が剣に教え込ませるだ!

そうやって酒ばっか呑んで!

私の事を舐めてるんですか!」

 

萃香「んぁ?別に舐めてる訳じゃないさ。

そんなに気に食わないなら、

相手に言う事を聞かせるようにすればいい。

いいよ!来いよ!」

 

妖夢「⋯では、いきます。」

 

と言うと、妖夢は刀を突きの体制をとると、

そのまま突っ込んでいった。

明らかに今までより殺意が高い。

自分が舐められているという事による怒りか⋯

これまでの悩みの種が目の前に居り、昂っているのか⋯

それは本人にしか分からないが、

兎に角殺しにかかっているということがよく分かる。

そんな攻撃を見ているレイナが、

 

レイナ「なぁなぁ、ルーミア。」

 

ルーミア「なに?

因みに戦いに参加しろは却下よ。

足手まといになる未来しか見えないから。」

 

レイナ「そんなんじゃねぇよ。

それに、お前に危険な事はさせたくないからな。」

 

月が静かに輝きをました。

 

ルーミア「じ、じゃぁなに?」

 

レイナ「あの妖夢の武器を闇で作って欲しいんだよねえ。」

 

ルーミア「何故突然?

いつも見たいな棒じゃダメ?」

 

レイナ「ダメ?(キュルン)」

 

夜空に一番星が輝いた。

 

ルーミア「ああもう!分かったわよ!

ただ棒見たいな単調な物しかつくったことないから、

成功するとは限らないわよ!」

 

レイナ「さっすがだぜ!

やっぱ僕の隣はルーミアしか考えられねぇ!」

 

ルーミアの頬を掠める春風が、急に熱を帯びた。

 

ルーミア「あ〜!モウ!」

 

と言うと、ルーミアは頭の中で具現化する形を空想し、

自分の影に手を置くと、

禍々しく、黒い刀身が顔を覗かせてきた。

思わずそんな見た目に空気が張り詰めた気がした。

そして、レイナは柄を握った。

いつもは、ただの棒で殺傷力は低いが今回のは殺す為に作られた道具。

軽い気持ちで頼んだが、いつもの武器より重く感じた。

すると、息を切らしたルーミアが言葉をついた。

 

ルーミア「はぁ、はぁ、

これで、っあ、はぁ、いい?」

 

レイナ「あ、あぁ完璧だ。」

 

ルーミア「それじゃぁ、はぁ、

あの岩陰で、はぁ、休んで来るね。」

 

レイナ「あぁ、手を貸そうか?」

 

ルーミア「それぐらいは大丈夫。はぁ、

歩けるぐらいの体力は残ってる。はぁ、

それに、この能力をこんな高頻度で使ったからか、はぁ、

幾分か最初に比べてマシになってるから。

それに⋯いや、何でもない。

気を付けてね。」

 

レイナ「ああ。」

 

ルーミア「ああそうそう。」

 

レイナ「なに?」

 

ルーミア「殺しはしないように。死なないように。」

 

と言い残すと、岩陰に向かってヨロヨロと歩いて行くのだった。

 

レイナ「当たり前だ。」

 

そう言うと、

レイナは妖夢と萃香が鍔迫り合いしている場所へと、

歩を進めるのだった。

 

萃香「ほれほれ、

さっきから一回もその刀身が私に掠ってすらないぞ〜?

手加減でもしてくれてるのかな〜?」

 

妖夢「てめぇの体、頭から足の先にかけて短冊切りしてやる。」

 

と言うと、刀を横に薙いだ。

が、刀身は空を斬った。

 

萃香「ウー怖い怖い。」

 

妖夢「そう言う貴方は、私に全く攻撃して来ないじゃないですか。

避けるだけで、攻撃が苦手なんじゃないんですか?」

 

萃香「あ〜、それじゃあ、見たけりゃ見せてやるよ!」

 

と言うと、投手のような構えを取り何かを投げつけてきた。

火球だ。が、そんな物妖夢の前には無意味とかす。

正面から真っ二つに斬ると、

その火球は妖夢の両脇を通り過ぎて行った。

が、それはブラフだった。

目の前にいたはずの萃香が消えていた。

かと思うと、顎に強い衝撃が加わり、宙へと飛ばされた。

 

妖夢『何も、見えなかった。』

 

咲夜のナイフぐらいなら止まって見える位に、動体視力はいい方だ。

が、そんな妖夢はアッパーを綺麗に食らってしまい。

今脳が揺れている状態だ。

そんな妖夢は、宙に飛ばされた状態で意識が消えてゆくのだった。

そして、その妖夢は地面に接触⋯

する事はなかった。レイナが抱き抱えたからだ。

抱き抱える為、刀は地面に刺してある。

鞘がないからだ。

 

萃香「あれ?お前も参加するの?」

 

レイナ「あぁ、勿論。」

 

と言うと、妖夢を寝かせるため、少しバックステップをきめ、

少し距離を取り妖夢を寝かせるのだった。

 

萃香「流石に怪我人を抱き抱えている人を、

攻撃する程落ちぶれちゃいないから、安心せい。」

 

レイナ「備えあれば憂いなしと言うだろ?

それに初対面で信用しろは無茶があるぜ。」

 

萃香「それもそうだ。」

 

と言うと、また瓢箪の蓋を開け、呑むのだった。

 

レイナ「あまり人を舐めるなよ。」

 

萃香「人ねぇー。」

 

と言い終わると、レイナは地面に刺した刀を抜きながら、

目の前の標的に突っ込んでいった。

そして刀を上から下へと振り下ろした。

が、そんな攻撃当たるはずもなく避けられた。

しかし、レイナは地面に刀が接触する前にピタッと止めると、

そのまま反りの部分で萃香の脇腹を狙ったが、

そこに萃香は、影も形も無くなっていた。

かと思うと、さっきの妖夢のように下から攻撃された。

が、さっき見た攻撃と同じパターンだったため、

意図も簡単に避けて見せた。

そして、萃香が避けられた事に呆気に取られていたからか、

僅かに隙ができた。

その隙に、刀を構えアッパーする時に上げた腕の方の脇腹を、

刀の反りの部分で攻撃をした。

その攻撃は、

クリーンヒットし萃香は土煙を立てながら岩にめり込んだ。

が、流石は鬼と言ったところか、

少し伸びたように見えていたのに、直ぐに体制を立て直した。

かと思うと、慣れた手つきでまた酒を呑み始めた。

 

萃香「ヤリマスネェ!」

 

第一声がこれだった。

そして続け様に、

 

萃香「肩慣らしはこんぐらいで良いかな。

それじゃあ、第2ラウンドだ。」

 

レイナ「受けて立つ!」

 

朧月が、黒い空を静かに照らしている中、その月の下で、

狼達が円を描きながら、睨み合うのだった。




何か今回妖夢の出番が多くなっちゃったからその分、
主人公を出さなきゃ(使命感)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。