風が吹く度に、花びらが舞い、
道が柔らかな桃色のカーペットが敷かれていくように思わせる程、
綺麗な道の先にある貴族が住む館の池泉庭園を眺める為の縁側で、
春に溶け込むような、優しく淡い色の髪色をした人の、
横には見渡す限りの白い三角、この光景を1度見たら、
おにぎりの世界に迷い込んだかと思ってしまうだろう。
すると、その人の横の空間が揺らいだかと思うと、
ゆっくりと裂け始め、そこから何者かが顔を覗かせた。
紫「相も変わらず凄いわね」
幽々子「ん〜?何が?」
紫「まぁ貴女が良いのなら別に良いのだけれど…」
と、なんの事を言っているかと本当に分かっていない様子で、
返答した。
そして、幽々子は手に持っているおにぎりを、
一口で食べると、幽々子は紫に疑問に思った事を言った。
幽々子「それで?何で貴女が此処へ?」
紫「嗚呼そうそう、目の前の光景が凄くて飛んでしまったわ。」
と言い、思い出したかのように言葉をついた。
紫「貴女のところの妖夢、大分強くなっていたわね」
幽々子「手合わせしたの?どうして?」
紫「どうして戦ったのか、貴女なら知ってるんじゃないの?」
と言うと、幽々子はいつも通りの笑顔を浮かべ
幽々子「え〜何が〜?」
紫「嘘臭いわね〜、異変が起こっている事も知ってたんじゃないの?
って、貴女なら今回の異変は、
貴女の大好きな宴会が三日おきに起きるのだから、
解決しに行こうとしなかったのかしら?」
幽々子「さぁ〜?と言うより異変が起こってたのね〜。
で?それと妖夢と戦った理由は?」
紫「シンプルにどれ程強くなったのか気になっただけよ。」
幽々子「そう…まぁそれはいいんだけれど…、
で?まさかだけれど、
妖夢ちゃんを傷物にしたんじゃ無いでしょうね?」
と言うと、紫の首元に持っている扇子を当てがった。
その所作が、綺麗で、舞が始まるのかと思わせるほどだった。
紫「まさかそんな事する訳ないじゃない。
と言うより、私負けたのよ?」
幽々子「え?嘘でしょ?貴女が?」
と、予想外の返答に呆気に取られてしまい、
手元の扇子が落ちて、下のおにぎりに突き刺さった。
が、そのような事態に気付かない程に唖然としてしまった。
紫「私も大分衰えてしまったわ。
能力と武器無しで勝てると思っていたのだけれど、
あの子も大分成長したわね〜。」
幽々子「あんた能力使わなかったの?
あんた能力と武器使わなかったら蜉蝣位弱いじゃない。」
紫「あんた酷いわね。」
幽々子「と言うより貴女が出るって珍しいわね。」
紫「まぁ今回はあの子達だけだと、
少し異変解決が難航すると思ってね。」
幽々子「そう、それで?無事異変は解決出来たの?」
紫「まぁ出来たんじゃない?あの子達なら…」
と言うと、幽々子は残念そうに横にあるおにぎりをひとつ掴み、
丸かじりした。
すると、門が音を立てて開き始めた。
幽々子「あ!妖夢ちゃん!」
と言うと、手を思いっきり振った。
紫「貴女は本当に妖夢の事が好きね〜。
それなのに、給料はあまり出さないのね。」
幽々子「まぁ、
冥界の運営費の7〜8割が私の胃の中へと消えていくからね〜。
それにこれでもかなり抑えてる方なのよ?
で、残りのお金で冥界を運営して、
更にその残りを妖夢の給料に当ててるから、
もうこれ以上給料上げることが出来ないのよね〜。
あげれるのならもっとあげたいんだけどね〜。」
と、悩んだ用に言った。
紫「もっと食費を押さえなさいよね…全く。
私が貰っていくわよ?」
と、冗談交じりに言うと、
境界から半身を乗り出している紫の胸ぐらを掴み、
引き摺り出し、目と目が当たるんじゃないかと思う程、
顔を近ずけると
幽々子「私の…妖夢を…取ろうとする…ならば…
死ぬ気で…来いよ。」
と、小さな声で殺意を込めて言うのだった。
紫「じょ、冗談よアハハ…」
と乾いた笑みを零しながら、
もう二度と妖夢に関する話題は出すまいと思うのだった。
すると、妖夢が妖夢に肩を貸しながら、太刀を杖のようにし、
幽々子に歩いて来るのが見える。
妖夢「…あれ?紫様?なぜここへ?」
紫「ちょっとね〜。
と言うより、そこの担いでいる妖夢?
は、妖夢の幽霊よね?
慣れないわね〜。妖夢が2人居るだなんて…
と言うより仕事をそれで効率化させないの?」
妖夢「いや…それは…ちょっと…」
紫「ちょっと…なに?」
幽々子「それは私も気になるわ。
言っちゃ何だけれど家事大変でしょ?」
妖夢「それは…えーっと…」
妖夢『言えるわけない!
幽霊の方は精密動作性がおちてしまうから、
幽々子様に食べてもらうなら美味しい状態で食べて欲しいだなんて、
言えない!けど、幽々子様が気になってる。どうしよう…』
この思考時間僅か10秒、
うーん遅い!が、
この時間で紫は先の戦いでの妖夢の言葉、萃香との戦いで、
ある程度何故幽霊にやらせないのか分かってしまった。
妖夢は幽々子の前でも嘘をつく事は出来ないだろう。
それに嘘をついたとしても、幽々子の察しの良さの前では、
簡単にバレてしまうだろう、だから少し助け舟を出す事にしよう。
紫「まぁ、きっと戦闘にしか使えないんでしょう。」
妖夢「そ、そうです!」
幽々子「ふーん、まぁいいわ。
それにしても、疲れたでしょ妖夢ちゃん。
お風呂に入ってゆっくり寝なさい今日は。」
妖夢「え?!ここからの家事を幽々子様が?
無理でしょ!?」
幽々子「無意識にディスってるわよ。
それに紫がやってくれるから。」
紫「え?」
幽々子「だからゆっくり休んでおきなさい。」
紫「は?」
妖夢「まぁそれなら安心?ですね。」
紫「ん?」
妖夢「それじゃあ、お言葉に甘えて今日はしっかり休んできます。
が、もし異常事態のような事が起こったら私を起こしてくださいね。」
と言い、お風呂に向かったのだった。
この後、まぁ案の定色々起こるのだが…
次回、何故そうなる。
お前らおばさ…
幽々子「あ?」
紫「は?」
失礼、少女?なんだろ!
何故、おにぎりを作る時に燃え上がる…