麗花   作:不思議の国の爱丽丝

41 / 63
咲夜さん…あんた喋り過ぎだわ…
だがそこも良い!


レミリア・スカーレット?カリスマ?

 『月が絹糸を垂らす盛りの中、風が歌い、森が囁く夜の舞台で、

光の糸を踊るように、進む人達が、目につく。

目につく?誰が見ているかって?

そう…何を隠そうこの十六夜咲夜さんが、

紅魔館の窓から見ているんだぞ!

とまぁ、そんな事はどうでも良いんだけれど、

お嬢様が夜に森に出ていっているのが心配で心配で…

まぁ美鈴がついて行ってくれてるから大丈夫だろうけど…

やっぱりお嬢様について行きたい〜!

…でもそうなると妹様だけになってしまう…

パチェリーが居るから大丈夫かもしれないけれど、

パチェリーは知っての通り喘息持ち…

レイナ達みたいに魔法特攻もってたりしたら…

妹様は極度に能力を使うのを嫌ってらっしゃる。

だから出来るだけ使わせたくない。

…美鈴、お嬢様を任せましたよ。』

 

昨夜は窓に映る後ろ姿を指でなぞり、見送るのだった。

 

咲夜「さて、包帯とご飯の用意をしておきましょう。」

 

身体を翻し、暗い廊下をまるで舞台に出て躍り出る様な足取りで、

キッチンに向かい足を向けるのだった。

 

 

 

美鈴「一体私達は何処へ向かってるのでしょう。」

 

レミリア「さぁ?私に聞かないでちょうだい。

聞くなら今先陣を切って居るあの子に聞きなさい。」

 

レミリアは、大きい黒い帽子を被り、

右手には何か白と黒を基調として作られた六角形の、

小物のようなものを、

左手には箒を携え、森の奥深くへと突き進んでいる。

 

美鈴「あの魔理沙さん、一体何処へ向かっているのでしょうか?」

 

魔理沙「ん?まぁ取り敢えず、

今1番近い人間の里に手始めに行ってみるんだぜ。

で、聞き込みをしてみるんだぜ。

まだ村の人が全員寝るには早すぎるから、

少し手掛かりはつかめるんじゃないかな?

と思って今向かってるんだぜ。

で、もしも知らなかったら次はあそこの妖怪の山に行って…」

 

と、魔理沙が計画的に回ろうとしており、

一同、空いた口が塞がらない。

 

魔理沙「ーー今は夜だから…って何よ」

 

一同が、目を見開いて驚いた様に見てきているのに気付き、

何処こちらを見ているのか疑問に思い、

質問する事にした。

 

ルーミア「魔理沙って知的キャラだっけ?」

 

レイナ「よく考えてんだな。」

 

美鈴「流石ですね。」

 

レミリア「関心関心…」

 

魔理沙「嗚呼もう!さっさと行くんだぜ!!

私についてきて!!!」

 

一同「ハ━━━━━━イ!」

 

魔理沙「嗚呼もう!私は先生じゃない!!もう行くよ!!!」

 

と、ぷくっと膨らんだ頬を隠しながら、バタバタと駆け出すのだった。

 

 

 

魔理沙「違和感…」

 

美鈴「ですね…」

 

闇にくすぶっていた炎が、徐々に燃え上がる。

 

レイナ「なんか違和感あるか?」

 

ルーミア「なにか、感じる気がするけどコレが何なのか、

私には分からないわ…一体この胸のざわめきは…」

 

レミリア「そ、そそそそ、そんな事も分からないの?

それはアレよ、アレアレ。ちょっと待ってね、

えーとね、うーんとね…」

 

レミリアは悩むように、自分のモブキャップのエッジを掴み、

深く被り込み悩むのだった。

その姿が、身長が小さいと言うことも相俟り、思わず

 

一同『カワイイ』

 

と、思うのだった。

すると、美鈴の方をチラチラと見て、

助け舟を出して欲しそうに、こちらを見ている。

皆もう分かっていないということが、分かっている。

美鈴は一度咳払いをし、

 

美鈴「あれですよね?

もう村が近いのに、

虫の音1つしないこの静けさが違和感なんですよね?」

 

レミリア「そうそれ!そうなのよ!静か過ぎるのよ!」

 

と、便乗する様に言った。

その姿ですら愛おしいと思うのだった。




もう3月が終わるねー。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。