と息巻いても終わらない事が殆ど⋯
悲しいなぁ。
竹藪が、野原と化し、月明かりが強く照らしつける夜の真ん中。
魔理沙「じゃあ、霊夢を家に返したら、戻ってくるんだぜ。」
背中には目を赤く泣きはらし、
可愛らしいく聞こえるか聞こえないかの、
寝息を立て、眠りについている霊夢が身体を預けていた。
レミリア「異変は私達が何とかするから、
今日明日は、貴女が彼女の隣に居てあげなさい。
貴女が人の道を踏み外したと、勘違いだったとしても、
本気で怒ってくれる人はそう居ないわ。
多分今彼女の心は不安定になっていると思うの、
だから、もしも彼女を思うのなら、貴女が隣に居てあげなさい。」
小さくて見えないほどの微笑みが、月光により照らされ、
神々しさすら感じられる。
魔理沙「あ、あぁ。分かった。
それじゃあ任せるんだぜ。
あとそうだ。多分霊夢が飛ばされた後ろの方に多分、
今回の黒幕が居ると思うんだぜ。
後ろを霊夢が向いて、私達じゃないと察したから。
まぁお前達も知ってると思うが。」
レミリア「えぇ、わかったわ。ありがとう。
果報は寝て待て、いい報告を期待していて。」
魔理沙「あぁ、宜しく頼む。」
(霊夢を泣かした犯人⋯出来るなら私がお灸を据えたかったが⋯
まぁ今はレミリアが言った通り霊夢の隣に居るのが最優先⋯)
魔理沙はどこからとも無く箒を出現させると、
それに跨ったかと思うと、春風のような心地いい風が吹き上げた。
かと思うといきなり春嵐の様な強い風が、笹の葉を舞い上がらせた。
すると、風の音が止まった。
目の前には魔理沙が箒に乗った魔理沙が浮いて居るのが見えた。
レイナ「凄ェ!どんな原理なんだ!」
魔法に食いつくレイナに思わず、
誇らしく感じた。
魔理沙「ふふっ、そうだろ!そうだろ!
じゃあ異変が終わったら、教えてあげるんだぜ!」
レイナ「宜しく頼む。」
魔理沙「っと、霊夢の事も有るし、そろそろ家に帰るんだぜ。」
レイナ「それじゃあ⋯」
3人「「「また⋯」」」
魔理沙「明日?」
レミリア「明日は霊夢と一緒に居るんでしょ?」
レイナ「じゃあ明後日?」
レミリア「なんか締まりが悪いなぁ」
魔理沙「まぁ、またね。」
レミリア「えぇ、またね。」
レイナ「またな」
魔理沙は、
月に向かい飛んで行くように、小さくなって行くのだった。
レミリア「ねぇレイナ?」
レイナ「何?」
レミリア「あれ、
魔理沙が飛んで、
竹藪を跨がず直接黒幕のところに行けば、
霊夢と戦う必要無かったのじゃないの?」
レイナ「⋯ほんまやん!⋯ってそれ⋯
レミリア⋯それはお前にも言える事じゃ?」
レミリア「え?」
と、レイナの視線を感じ取り、自分の背中を見た。
レミリア「あ⋯私吸血鬼だった⋯」
自らの羽で飛べるという事を忘れていた。
レイナ「ま、まぁ別に気にする事でも無いでしょ。
ほら、言うじゃん。えーっと確か⋯
そうそう、遠回りこそ最短の何とやらじゃん!」
レミリア「そこまで言ったなら道ぐらい言いなさいよね⋯」
と、2人は顔を見合わせると、思わず笑ってしまった。
その笑い声は楽しそうに、
夜の中を黄色い風の様に当たりを駆け回るのだった。
レミリア「ふー、気分転換も出来た所ですし⋯」
レイナ「目の前の黒幕の拠点に⋯」
レミリア・レイナ「凸りましょう!」「凸るか!」
と、声を重ね、宣言するのだった。