パチェ むにゃむにゃ…咲夜さんそれは流石に呑みすぎですよ〜
ガチャ
フラン「ねー、パチェリー?」
パチェ ウヘヘェ、美鈴も何本目よ〜。後で誰が連れて帰ると思ってるの〜
フラン「ね〜ね〜。」
ゴソゴソ
パチェ「フェ〜フラン〜布団で寝ないと風邪ひいちゃいますよ〜」
フラン「ネェネェ」
パチクリ
パチェ「何?今とても眠いのだけれど…」
フラン「おねぇさま、どこか、しらない?」
パチェ 寝てるんじゃないの…
フラン「自室に居なかったの。」
シャキーン
パチェ「それは心配ね。美鈴か、咲夜に聞いた?」
フラン「…独りが今日は怖くて」
パチェ『可愛いヤツめ』
「それじゃあ、一緒に行きましょうか。」
と、ベットから降りながら、そのような言葉を紡いだ。
フラン「…ありがとう。」
と言うと、フランはパチェの服を小さな手で掴み、
後ろをピッタリとついて行った。
━━━━━━━━━━━美鈴の部屋の前━━━━━━━━━━━━━
パチェ「さて、着いたわ。」
フラン「…ありがとう。」
パチェ「いえいえ、なんならもっと頼るべきです。
お嬢様にも言えますが、
2人とも自分を一番下に考えて動いています。
仮にも主なのです。もっと頼っていいんです。」
フラン「…わかった。」
パチェ「それじゃあ、私はこれで。」
フラン「もう…行っちゃうの?」
と、猫なで声で上目遣いをし、目は潤いに満ちていた。
それにさっき言った手前、断るという選択肢は無い。
パチェ「分かりましたよ。
こうなれば、最後まで付き合いますよ。」
と言うと、パチェは扉をノックした。
が、勿論反応が帰ってくることはない。
パチェ『…美鈴がこれに気付かないはずがない。』
と言うと、改めて、扉の前に手を翳した。
…すると扉から乾いた軽い音が聞こえた。
かと思うと、扉がひとりでに開き始めた。
そこには、生命の気配は微塵もしない。
パチェ「…おかしいわね…」
この時、パチェにはひとつの仮説がたった。
が、その仮説は、自らの中で確信へと変わった。
パチェ「ルーミアと、レイナを…
信じ過ぎたのは、ダメだったかしら…」
咲夜の部屋が空になっている様子を見て、
そのように思うのだった。
が、それならば違和感が1つある。
パチェ『なぜ私とフランだけを残したのかしら。
それに、争った形跡が…
って、そんなの今はどうでもいいわ。
早く場所を確認するべきかしら…』
と言うと、魔導書をどこからとも無く取り出すと、
迷いなく、1つのページを開いて見せた。
すると、そのページは光だしたかと思うと、
パチェの目には、人影が光って、見えた。
パチェ「妖精達は、今は寝てるわね…
?何か人影があるわね。
食堂の方?一体なぜ?
まぁ、行けばわかるでしょ。」
と言うと、今度は別のページを開くと、
フランとパチェ体が光の粒子となり、
その粒子は、食堂の方へと移動していき、再び形成されていった。
パチェ「って、あんた何してるの?」
と、気だるげに言った。
そのするはずのない声に、
その者は手に持っていた物を落としてしまった。
この時に、金属音が辺りを反響する。
咲夜「パチェリーさん!?
それに妹様!?
寝ておられて居るんじゃ無かったのですか?」
パチェ『咲夜が居るのなら私の仮説は違ったのかしら…』
「えぇ、ちょっとね。で?貴方は何をしてるの?」
咲夜「え、えぇ、今は、異変解決に行ったお嬢様たちに、
全てが終わったあとに食べるご飯を用意してるの。
って、この事言わなかったかしら?」
パチェ「全く覚えてないわ。
それにしてもね。ふーん、そう。
そういえば、貴方がレミィが危ない所へ行くのに、
ついて行かないだなんて珍しいわね。」
咲夜「まぁ、今は美鈴が行ってくれているから。
それに、今もしも襲撃されたら、
誰が対応するっていうの?」
パチェ「私じゃ不満って言いたいの?」
咲夜「もしもの話ですよ。
寝ている所を襲撃されて、
妹様に何かあったら悔やんでも悔やみきれませんから。」
パチェ「咲夜らしいわね。」
咲夜「そうですか?」
パチェ「ええ、とっても。」
咲夜「でも、今かなり心配してるの。」
パチェ「どうして?」
咲夜「あまりにも、遅すぎるの。」
時刻は既に4時を回ろうとしている。
パチェ「それは心配ね。
美鈴といえど、もしもがあるかもしれないわね。」
と言うと、パチェは、先程開いていたページをまた開き、
体を光の粒子へと変えて行った。
咲夜「行くの?」
パチェ「危険が迫っている可能性があるのに?」
咲夜「それもそうね。
それじゃあ、行ってらっしゃい。
無事に連れて帰ってあげて。」
パチェ「誰に言ってると思ってるの?
そんなの朝飯前よ。」
といい、行こうとしているパチェの体をフランは掴み、
フラン「フランも行く。」
パチェ「え?!」
と言った頃には時すでに遅く、
フランも光の粒子へと姿を変え、
消えていた。
咲夜「はい?」
目の前の状況が理解出来ない咲夜は、
とりあえず、またご飯の用意を粛々と取り掛かろうとしたのだった。