永夜抄が終わると思う。
輝夜は、何か棒の先に綺麗な玉が七つ付いた枝の様な物を薙ぐと、
辺りに弾幕が数え切れない程展開される。
レイナも、レミリアも、美鈴も、
それを防ぎきるが、質量の暴力に、
レミリアは、自らの弾幕でギリギリ相殺できている。
美鈴は、攻撃を全て後ろへと受け流す。
レイナは、ノーガードで全て受け切っていた。
その弾幕をサポートする様に、永琳が弾幕の間を掻い潜り、
光の粒子で作った弓矢を、コチラは、
輝夜の攻撃に比べると、圧倒的に少ない。
が、圧倒的に厄介だ。
何故ならば、その攻撃は、当たり前のように弾幕の間を右往左往し、
最終的には、相手に着弾する。
輝夜「貴方、やっぱり面白い!」
レイナ「それはお前もだろ。どんな量の攻撃だよ…」
輝夜「貴方…弾幕は効かない様だけど…」
と言うと、輝夜の弾幕はピタリ留まったかと思うと、
輝夜「物理はどうかしら?」
と言うと、目の前から消えてしまった。
かと思うと、目の前に気付いたらおり、
レイナは後方に、ガードする暇もなく吹き飛ばされていた。
その姿に思わずレミリアは目で追ってしまい、
その隙を永琳が見逃すはずもなく、
永琳「まずは1人」
レミリア「しまっ!?」
と言い、思わず目を閉じてしまった。
が、攻撃は中々飛んで来ない。
その瞳を訝しみながらゆっくり開けると…
レミリア「美鈴!?」
美鈴がギリギリで、自らの腕で受けきった。
が、物体がある矢とは訳が違い、触れることが出来ないもの。
それを美鈴は自らの能力で可能にしていた。
が、レミリアを守る時に、
その能力に使う為の体力の様なものを、
元々ずっと使い続けていたため、
今回の移動で遂に使い切ってしまい、
完全に攻撃を0にする事は出来なかった。
寧ろ、完全に100ある中の100のダメージ量で受けきってしまい、
その腕はもう使い物にならない。
それどころか、肩で息をしている様子から、
もう体力も立っているのがギリギリだと言う事がよくわかる。
美鈴「レミ…はぁ…リア…はぁ、お嬢様…は、
だいじょう…はぁ、ぶ?…はぁ…ですか?」
レミリア「そんな事より美鈴は大丈夫なの!?」
美鈴「そんなに…はぁ、こえ…はぁ、を…、
出せ…はぁ、なら…はぁ、大丈夫…はぁ、ですね…、ふぅ。」
と言うと、美鈴が前に倒れかけた。
この時、レミリアが支えようと体を前傾に倒したが、
その前に何者かが美鈴を支えた。
レイナだ。
レイナ「このまま倒れて怪我でもしたら…
助けて貰ったのに仇で返す事になる。」
美鈴「はは、優しいんですね。」
レイナ「僕より、お前の方がずっと優しいよ。」
美鈴から返答が無い。
心音は聞こえてくる。
体力切れだろう。
レミリア「め、美鈴?う、嘘よね?え?あ…あ、」
レイナ「レミリア、美鈴は…」
レミリア「私が…私がもっと強ければ…こんな事には…」
レイナが美鈴が生きている事を伝えようとしているが、
レミリアはそんな余裕が無い。
何か俯き、小さな声で何かを呟いている。
それは自分の今までの行動を恥、叱咤している様に見える。
すると、美鈴の目の前が薄く光出したが、
光が差し込まないこの場所からすれば、とても眩しい光となり、
周りの目に届く。
両方、相手からの攻撃かと思い、臨戦態勢を取るが、
そこから聞こえて来たのは…
フラン「おねーさまああああああああぁぁぁ」
と言い、抱きついていた人を、
蹴飛ばすぐらいの勢いで、レミリアに飛びついた。
というより、その人は少し吹き飛ばされ、倒れてしまった。
レミリア「???」
レイナ「???」
永琳「???」
輝夜「( ᐛ )」
フラン「フラン、いいこにするからぁ…だがら゛
と゛こ゛に゛も゛い゛か゛な゛い゛て゛〜」
パチェ「いったた。もう!少しは手加減してよ!」
と、むきゅーとした顔でフランを見たが、
その様な事に構う余裕は、今のフランにはない。
パチェ「全くもう…
そんな事言ってる暇無さそうね…
美鈴がこんなに…
まぁまだ息は全然あるわね。」
と言うと、パチェは本をまた別のページを開く。
すると、美鈴は光に包まれると、傷はある程度治った姿が現れた。
パチェ「傷は癒えても体力は癒えないのよねぇ。
まぁそんな事より…
こんな事をしたアホはどこのどいつかしら?
ぶち〇してやるわよ。」
肌を刺すような殺気を放って、
永琳と輝夜の方をゆっくりと首を動かし其方を向いた。
輝夜「中々面白そうなのがまた来たわ!」
永琳「これは、面白い面白くないの次元じゃないわ!」
と言うと、2人が弾幕を展開し始めた。
パチェ「良いわ。そのレベルの弾幕。
私が全ていなしてあげるわ。」