麗花   作:不思議の国の爱丽丝

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さて、これが正しい選択なのかな?
これは、私にすら、分からない


分岐は唐突に起こるもの

葉が擦れ合い、足音は掻き消されていく。

太陽の光がレイナだけを貫く。

ルーミアは、向日葵により、日陰を移動する事が出来ている。

水を、昨日の戦いから飲んで居ないからか、

レイナは、少し視界がふらつく。

 

ルーミア「大丈夫?」

 

レイナ「あぁ、大丈夫だ…」

 

ルーミア「少し休憩しよ?」

 

レイナ「あぁ…ただ、もう少し眺めがいい場所に行こう」

 

ルーミア「わかった。けど辛くなったら言ってね?

私、それぐらいしか出来ないから」

 

レイナ「ありがとう…」

 

といい、会話は途切れ、そこから少し歩く。

何故ここまでして、歩くのか、よく分からない。

ただ、何か、懐かしさを、この甘い香りが訴えかける。

そして、その香りが背中を押すように、歩続ける。

すると、開けた場所に抜けた。

2人とも、額の汗が頬をつたい、顎に流れ、土を湿らせる。

そして、休息を取るため、座り込む。

 

レイナ「一体なんでここに来たんだ…」

 

ルーミア「本当ね」

 

レイナ「いや〜、なんかあると思ったんだけどな〜」

 

ルーミア「まぁ、こんなに綺麗な場所を、知れて良かったじゃない。」

 

レイナ「…それもそうだな」

 

ルーミア「それじゃあ、少しここで休息を取ったら、

紅魔館に戻る方向で、帰ろうか」

 

レイナ「そうだな」

 

と言い、2人は、寝転ぶ事にした。

草がクッションとなり、2人の体を包み込む。

 

 

…………約束だ

 

 

そう言ってくれた。

その人の髪色は…匂いは…肌の温もりは…

 

???「寝るには、良い天気ね。」

 

そよ風が通った時のような音しか感じられず、

気付いた時には、2人の顔を覗き込んでいた。

2人は、目を開ける。

そして、レイナがルーミアを抱え、距離をとる。

 

風見幽香「私の名前は、風見幽香と言うの。

なんとでも呼んでくれていいわ。貴方は?」

 

レイナ「僕は、レイナ、こっちがルーミア」

 

その敵意の無さと、底なしの恐怖に無意識に、

返答を返してしまった。喋ってしまった。

 

幽香「怖がらないでいいわ。あなた達、お花が好きなのでしょ?

その人達を、無差別に攻撃をしようとは、思わないから。」

 

何か、優しさと同時に、無関心な感情を感じられる。

嘘は言っていない事が分かる。

 

幽香「喉が渇いて居るのでしょう」

 

と言うと、幽香と名乗る女の足元の草が成長していき…

 

幽香「ウツボカズラと言うの、これを飲みなさい。」

 

と言うと、差し出してきた。

少し、毒々しい見た目をしている。

匂いは少し青臭い。

少し飲んでみる。

レモン水を少し薄めた様な味がする。

が、飲めない程の物でもなく。

すぐに飲み干してしまった。

 

幽香「美味しかったかしら?」

 

ルーミア「は、はい」

 

幽香「そう…それは良かったわ。

参考までに…ウツボカズラの花言葉は【油断】…

だったりするのよ。」

 

と言い、少し微笑んで見せた。

 

レイナ「まさか…何か混ぜたのか?」

 

幽香「さぁ?ただ、よく知りもしない、

そんな相手から差し出された物を、飲むのは…

些か、不用心だと思うのだけれど、

どうかしら?」

 

先程飲んだものが、少し苦く感じる。

そして、その甘く絡みつくような声が、

体の芯に溶け込んでいき、足が竦んでいく。

 

幽香「…ふふっ、冗談よ。」

 

どうしても、彼女が言う言葉は、

甘い罠の様に、何処か含みを感じてしまう。

 

幽香「それで?何をしにここへ?

まぁ大方、こんなに、向日葵が咲くのは珍しいものね。

その魅力に引き込まれた。そんなところかしら?」

 

という問いに、首を縦に振る。

 

幽香「やはりね。まぁ、これは私の能力と…

変な異物が少々と言った所かしら?

困るのよね〜、こういうのは…

まぁ、十中八九…」

 

少し、彼女の声が小さくなっていっているが、

心做しか、強くもなって言っている気がする。

 

幽香「それじゃあ、私は、少し出掛けるのだけれど…

あなた達はどうするのかしら?

別に、この花畑を荒らさないのなら、

ここに居座っても良い。このまま帰るのもいい。

好きにしていいわ。」

 

と言い、2人の間を気付いたら、通り過ぎており、

背中合わせの様な状態になっていた。

 

幽香「それじゃあ、これで。」

 

と言う幽香に、

 

レイナ「あ、あの!」

 

と言うと、ゆったりとして、振り返った。

 

幽香「何かしら?」

 

レイナ「僕も連れてってくれませんか?」

 

ルーミア「ちょ!レイナ!」

 

レイナ「何か…分からないですが、

貴女の向かう場所が、何か、僕にとって、

意味のあるものが見つけられる。そんな気がするのです!」

 

ルーミア「アワアワ」

 

幽香「…私は2度同じ事を言うのが嫌いだわ。好きにしなさい。」

 

と言うと、花の中に隠れる様に消えていく。

見失わない様に、ルーミアの手を引き、ついて行く。

108本の向日葵がまるで手を振るように、風に揺られている。




本数によって、花言葉が変わるだなんて、
面白いですねぇ〜
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