麗花   作:不思議の国の爱丽丝

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花映塚、これ多分想像以上に早く終わる気がする。
だって幽香さん強すぎるんだもん。


強すぎるでしょ…

森の木々ミシンの縫い目の様に、広い大地に縫われており、

そのミシン目の場所には、敷き詰められるように、

花々が美しく、生き生きと咲いていた。

 

幽香「こんな幻想郷、久しぶりだわ。

最後は今からちょうど60年クロネコ程前だったかしら?

そう思わない?そこの、え〜、ルーミアと言ったかな?」

 

ルーミア「そうなんですね、

私あまり昔は花に興味がなかったもので…」

 

口調があまりの緊張に、よく分からない物になってしまっている。

 

幽香「ん〜?もしかしてなのだけれど…」

 

と言うと、歩みを止め、ルーミアの方を向き、顔を近付ける。

 

幽香「うんうん、やっぱりそうね、あなたやはり…」

 

と、何か言おうとした時、急にその口が重くなる。

そして、ルーミアから顔を離し、遠くの山の方を向く。

 

   ジーッ

 

幽香「ジーッ」

 

すると、何やら風を切る様な音が聞こえると、目の前には、

白と黒が基調とした少女が、もみじで出来た団扇の様な物を持ち、

立っていた。

 

???「いやまぁ、隠れて観察していただけです」

 

幽香「私は隠れないで観察していたの。貴女、天狗でしょ?

それも確か…文々。新聞をやっていた子よね?

名前は射命丸文?だったかしら…

まぁ今はそんなのどうでもいいわ。それより、私をネタにする気?

私なんかより、横に居るこの子達をネタにした方が、

面白いものが書けそうだけれど。」

 

レイナ「ちょっと幽香さん?!何売ろうとしてるんですか!」

 

幽香「いや?売ろうとはしてないわ。

ただ、私は自分に降りかかる火の粉を落とそうとしただけよ。」

 

レイナ「それを売るって言うんじゃ…」

 

幽香「それもそうね」

 

文「確かに、フラワーマスターの貴女が、

そんなに仲良くしている人間…確かにとても興味があります。

が、今はそんな事をしに来たんじゃない…

もう単刀直入に聞きます。

今回の異変、貴女ですよね?」

 

幽香「…いくら欲しいの?」

 

文「お金貰ったって、真実は記事にします」

 

幽香「そう、残念。

私の能力…は、まぁ知っているわね。

だから、私を付け回していた…成程。

ただ、証拠、証言が無いわよ。」

 

文「そんな大スクープ、この私、逃すはずが無いでしょう」

 

幽香「だから、今から弾幕勝負を仕掛ける。ねぇ…

まぁ、その大スクープも、残念な事に、嘘なのよねぇ。」

 

と、最後にボソッと呟いた幽香の声には、耳は傾けず、

弾幕を展開する。

 

幽香「はぁ、めんどくさいわねぇ。

まぁいいわ。久しぶりに楽しんじゃいましょうかね。」

 

と言うと、幽香は、手をゆっくり相手に平を見せる。

かと思うと、それは光だし…

 

幽香「あなた達…見ておきなさい。

これが弾幕のみを極めた先にある、極地よ。」

 

と言うと、魔理沙のマスタースパークの様な太い光線が、

文の弾幕を消し飛ばし、貫通していった。

 

文「あっぶ〜」

 

その攻撃はいとも簡単に避けられてしまった。

かと思われたが、弾幕は、屈折をし文目掛け、

一直線に突っ切ってきた。

が、これも見切られてしまい、いとも容易く避けられてしまった。

 

幽香「やるわねぇ。それじゃあ。これは避けられるかしら?」

 

と言うと、鈴仙の様な攻撃の構えを取った。

かと思っていた頃には、もう既に、発射されていた。

鈴仙との違いといえば、速度と威力だ。

1点集中型にしたせいか、速度が桁違いに上がり、

あんなに軽々と避けていた文に、焦りの表情が見えている。

 

文『「距離を取ったら負ける、このまま距離を詰めて、

近接戦に持ち込む。』

そんな所かしら?いいわよ。別に逃げも隠れもしないわ。」

 

そんな風に、心の声と被せてくる幽香に、少し、いや、

かなり不気味さを感じていた。

何故だか勝てるビジョンがまるで見えない。

それに、彼女はまだ全力を出していないように見える。

 

文「…化け物が」

 

幽香「そんな化け物の攻撃を避け切れている貴女も、

充分化け物の領域に片足突っ込んでいると思うのだけれど?」

 

文「なんで天狗の速さに着いてこられてる…まぁ、貴女だから。

それだけで説明が出来てしまう。正真正銘の、化け物ね…」

 

幽香「それで?貴女は私の事を記事にするのかしら?

しないなら、この戦い、ここで終わっても良いわ。」

 

文「分かりました、こーさんしまーす」

 

幽香「賢明な判断だと思うわ。これで死人が出ないわ。」

 

文「人ではないですけれどね」

 

幽香「人も妖怪も、似たようなものでしょ。

それはそうと、貴方達、見ていたかしら?」

 

開いたままの口が、塞がらない。

何も見えなかった。瞬きはしなかったはずだった。

それなのに瞬きをするまに、全てが終わっていた。

 

幽香「…まぁ慣れないのだから仕方が無いって感じかしらね。

それじゃあ、次の場所に行くわよ。着いてきなさい。」

 

と言い、森の誘いに自ら乗ったと言わんばかりに、

奥へ奥へと進んでいく。それに続き、レイナ達も行く。

その先には、青々とした森とは、

うってかわり、美しく毒々しい赤が広がって居るのだった。




なんだこのデタラメな強さ…
これはちょっと予想外…
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