海上のカンパニュラ   作:千里亭希遊

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75.偽りの宴 - phase : Mon,9th

 突然の大歓迎モードに困惑する者、眉をひそめる者、そして天真爛漫に本気で喜ぶ者。

 

「「喜んで〰〰っ!!!」」

「……」

 

 素直に駆け寄って行ったルフィ、ウソップ、サンジを見送りながら、疑いを捨てられない自分はもうすっかり嫌な大人なんだろうか? と、じんぺーとケンジは苦笑する。

 人生二度目な中身おっさん(?)を自覚する二人は、すっかり保護者気分だった。

 

 そして早速始まった謎の歓迎会に、様子見でノッておく。

 しかしひとたび尻尾を出されたなら──。

 

「身を持って知れ……鼻空想(ノーズファンシー)

「!」

 

 この世界ではどんな物だろうと侮れたものじゃない。

 だから。

 

(キャノン)っ”!!!!

 

 ゴオォ ピシッ

 

「!!? 壁……」

 

 Mr.(ミスター)(ファイブ)のハナクソは、道をすっかり塞ぐケンジの星の砂に阻まれた。

 

「粋な王サマ、あんたココで散るには惜しいよ」

「は……」

 

 自身の前に突如現れた白い壁を、Mr.(ミスター)(ナイン)はポカンと見上げる。

 

「長く組んだよしみだってんならさ、これからもエスコートしてやんなよ。バイバイベイビー、じゃなくてさ」

 

 壁の向こうから聞こえる声に、Mr.(ミスター)(ナイン)は更にポカンとし、そして、苦笑した。

 

「……いくぞ、ミス・ウェンズデー!」

「っ、うん!」

 

 カルーに乗ったミス・ウェンズデー──ビビと、Mr.(ミスター)(ナイン)はすかさず走り出した。

 

「あら。逃げちゃったかしら?」

「逃げられねェさ……だがその前に、何だお前。知らん奴だ……」

「知らなくていいよ、ただの通りすがりだからさ」

 

 にいっと強気に笑いながら、ケンジはすっと態勢を整える。

 

「た、助けて下さるのか……!」

「ん。俺はあの王サマ気に入った」

「……っ、Mr.(ミスター)(ナイン)にも、感謝せねばな……」

 

 感極まった様子のイガラムに、ケンジは大袈裟だと苦笑する。

 

「て訳で、じんぺーちゃんも手伝ってくんない?」

 

 はぁ、とご指名のじんぺーは小さく溜め息をついたが、すっと拳を構えた。

 

「ま、喧嘩は嫌いじゃねぇしな」

「フン……一対一って訳か」

「キャハハ! いいえ私は王女を追うわ!」

 

 ミス・バレンタインは言うが早いか、宙に高く飛び上がった。

 壁を難なく越えられる。

 ケンジは舌打ちして壁を崩し、ミス・バレンタインを追いかけ始める。じんぺーもそれに続き、当然Mr.(ミスター)(ファイブ)も走り出した。

 

 するとイガラムがゾロの足を引っ掴んで縋り始める。

 何でも追手が両者能力者とのこと。

 

「あの二人なら大丈夫だ」

「し、しかし……!」

「うるせェ。頼むなら信じろ」

「!! ……確かに道理……! あの方々には、必ずや莫大な恩賞をっ……」

 

 そうなればピクリと反応するのがナミである。

 

「よしっ、さあ行くのよ! ゾロ!」

「行くかアホっ!!!」

「何よ、ちょっと斬ってきてくれればいいだけなのに」

「相手ははみ出た枝か何かか、おれは庭師じゃねェ」

「あらぁ? そんなこと言っていいのかしら?」

 

 ……斯くして、地獄行きなどとうに覚悟の上であるナミによって、ゾロも助力せざるを得なくなり、決着はまさかの流れで勝手について──。

 

 一人の雄姿を見送って。

 

 メリー号の上でMr.(ミスター)(ナイン)、ミス・マンデーを加えた『護衛たち』が集い、ビビを国に送り届ける任務が始まる。

 

「おい、何か増えてんぞ」

 

 ゾロがげんなりした顔でケンジを見た。どうやら主犯は予想済みらしい。

 

「駄目? 俺はMr.(ミスター)(ナイン)の粋さとミス・マンデーの心意気、気に入ったけど。……どう思う? ルフィちゃん」

「いいぞ! メシくれたし」

 

 にししと笑うルフィにケンジが勝ち誇った顔をし、ゾロはチッと舌打ちした。

 

「報われないわね」

 

 ナミが憐れみの目を向けてくるが、ゾロは更に不機嫌になった。

 

「……何か、お前に言われたくない気がする」

「何ですって?」

 

 二人の様子にじんぺーがクスクス笑う。

 

「……ドンマイ」

 

 その横で、サムズアップで悪ノリするじんぺーに、もうゾロは頭を押さえて溜め息をつき、黙り込んだ。

 

----------------------------------- side : Poche

 

「えへへ〜、私ポーシェのフロランタン大好き〜」

 

 ザク、と端を切り落として形を整えながら、ポーシェはふふっと笑った。

 

「これは、マムのですよ」

 

 ビッグ・マムからの『頼みごと』というのは菓子作りである。

 海賊団お抱えのパティシエたちとはまた別に、ポーシェの家庭的な味も好みらしかった。

 厄介なことだったが。

 

「分かってるよ〜。だから、端っこちょうだい?」

「はいはい」

 

 ポーシェはくすりと笑う。

 

 暫くして、キッチリ正方形に整えられたものと、端っこだった細長いものとの二つが、冷ますために二畳ほどのシートの上に並んだ。

 

 ……その更に下に敷いた既読の新聞たちの内容を思えば、この菓子作りは多少気晴らしにはなっているのかもしれなかった。

 

「ふう。さすがに疲れました」

「お疲れ様だよ〜」

 

 ジュレの労いに笑顔を返し、ポーシェはぐーっと伸びをした。

 

 他のシェフたちの手や上納品やで、様々なお菓子が用意されることになっている。

 だからポーシェの負担はそう重いものではない。

 しかし献上相手がビッグ・マムともなれば、日常に比べれば格段に多くなる。

 

「ねえねえ、ちょっと温かいうちも美味しいよね〜」

 

 ちらちらと上目遣いにアピールしてくるジュレに苦笑する。

 

「どうぞご遠慮なく」

「わ〜い! いただきま〜す!」

 

 そして幸せそうに細長いフロランタンを頬張るジュレを、ポーシェは微笑みながら見守った。

 

 内心穏やかには、なれないにしても。

 

(もしかしたら、あいつが……)

 

----------------------------------- side : RUBY

 

きゃは、きゃははははは⁺˚✩☽」

 

 アケサトは笑いながら床をゴロゴロと転がっていた。

 

きゃは、きゃは、きゃはは⁺˚✩☽」

 

 ゴロゴロ、ゴロゴロ。

 

きゃはは、ァはは⁺˚✩☽」

 

 ゴロゴロ。

 

きゃは、きゃ、きゃははは ☾✩˚⁺

 

 ゴロゴロ転がった先でもちっと壁にぶつかると、今度は壁に繰り返し頭をぶつけ始める。

 しかしその勢いはアケサトを傷つけなかった。

 もちもちと壁が衝撃を吸収している。

 それでも、アケサトは、頭突きをやめない。笑い声もやまない。

 

 部屋に──自らの造った社殿に入るとそんな光景に出くわし、カタクリは眉間に皺を寄せて一瞬固まったあと、ムッとした様子で、奇行を繰り返すアケサトにずかずかと歩み寄った。

 

 アケサトが拘束衣なんてものを着せられている理由の一つが、これである。手足を自由にすると惨劇になってしまう。

 

 彼はアケサトの首根っこを掴むと、寝台になりそうなエリアを造って、雑に放り投げた。

 

 アケサトはもちっと落ちて「うべっ」なんて妙な声を上げた。そして少し間があって、緩慢な動きで仰向けになる。

 

……きゃは、きゃはは⁺˚✩☽」

「気味が悪ィ」

 

 カタクリはイラついた声をあげながら精神安定剤を取り出し、アケサトの口に突っ込んで、そのまま口を押さえた。

 

「……っグゥ」

 

 アケサトの喉から妙な音がして飲み込んだと判断し、カタクリは手を離した。

 すると堰を切ったようにアケサトは咽せ始める。

 

 カタクリはげんなりした様子で口を曲げ、そのままアケサトを放置して社殿を出ると、ドーナツと紅茶が載ったワゴンを押して戻った。

 

 アケサトはまだ多少咽せてはいたが、大人しく寝転がっていた。

 

 カタクリはテーブルになりそうな円形の台を造り、ドーナツの皿と紅茶のティーセットを並べ、どかりと座る。

 

 アケサトの存在が非常に気に入らないが、彼はどうにか頭から締め出し、のんびり“おやつの時間(メリエンダ)”を堪能し始める。

 

「……なあ」

 

 暫くしてふと、アケサトが声を上げる。

 存在を頭から消していたモノでも、動きがあればカタクリは察知する。

 メリエンダに邪魔が入り、カタクリはイラついた。

 

 しかし。

 何を言い出すかはいつも同じなため、もう分かってはいた。

 

「お前とはお互いたくさん殺したのに」

 

 アケサトの目は虚ろに宙を見詰める。

 

「なんで……お前がそう隠れるのが微笑ましいとか」

 

 カタクリは更にイラついた。何度言われても、だ。

 

「顔隠してるの案外繊細だなとか」

 

 声は淡々としていて抑揚もないのに、言っているのは困惑するような内容で。

 

「すげー家族思いだなとかファッションセンス好きだわとか案外面倒見がいいとか」

 

 どうしてこんな痒いセリフを、次から次に吐けるのか。

 初めの頃は、誑かす気かと怒りを憶え、力ずくで黙らせていた。

 それが面倒になってからは、放置していた。

 そうしたら、次第に声に抑揚が戻り始め、

 

「なんで……なんで、お前のまともな所ばかり目に付いて、友達みたいな気までしてくるんだ? 何でだ? ……狂ってる、狂ってるだろ……くそやろう……くそが……」

 

 終いにはこうなって、だらだらと涙を流しながらもしゃくりあげることなく、宙を見詰めたまま、ブツブツと自身を呪い出す。

 

 だから、カタクリを褒めちぎるのは本心なのだろう。

 それを把握するカタクリは、毎回げんなりする。

 

 恐らく、どこかの地名のついた症候群だとか、正常性バイアスだとか、吊り橋効果だとか、そうしたものが働いているだけだ。

 どうせママからは逃げられないのだから、いい加減理解して飲み込んでおけと、彼は腹立たしく思う。

 

「………………しにたい、しにたい……しにたい……しねよ……しねばいいのに……くそが……」

 

 最後にはこれを、ブツブツと繰り返し呟き始める。

 

 カタクリは、いつもうんざりする。

 

「……また、舌を引っ張られたいか」

 

 アケサトは過去、何度か舌を噛もうとした。

 しかし海楼石で力が抜けていたためか、全てが失敗に終わった。

 彼は見張りが面倒になって、イラつきをぶつけるように、舌を掴んで引っ張り回したことがある。

 加減はしたが、目論見通りかなり苦しかったらしく、以来舌を噛もうとはしなくなった。

 

 寝台に拘束された状態でできるのは、舌を噛むくらいだっただろう。しかし力が入らなければほぼ無意味だった。

 それ以前に、そもそも成功確率の低い方法である。

 だから何度引っ張られるか分かったものじゃない。

 それは理解したらしかった。

 

「……」

 

 当時を思い出したのかアケサトは黙り込んだ。

 ただ静かに涙だけ流し続ける。それはやはり気味が悪い。

 

 しかしこれで、寝落ちるまで大人しくなるのは知っていた。

 だからカタクリは、またアケサトの存在を頭からシャットアウトし、メリエンダを再開する。

 

 ……きっと、モチの壁を柔らかく保った箱にでも入れておけば、一連の奇行になど付き合わなくて良いのだろう。

 

 しかし“おやつの時間(メリエンダ)”でさえ自身の社殿に放り込んでおくのは──。

 

 この『異常』からくるものでしかないベタ褒めに、絆されてしまったのだろうか。

 

 カタクリは自嘲で苦く笑った。

 

----------------------------------- side : X

 

 ボワッ

 

 蒼い鬼火がユラリと漂う。

 急に周囲が暗くなった。

 気づけば仲間の姿がない。

 

(……あの狐め!!!)

 

 耳と尻尾の生えた、着流しの男が頭に浮かぶ。

 外見通り化かす能力でも持っているのだろう。

 獣人形態を晒したのは全くの迂闊だと、彼は嘲笑う。

 

 さあ何でも来い、と思っていると、鬼火がぼんやりとした人形を映す。

 

(……母ちゃんかよ)

 

 もう遠い昔に亡くした母の姿に一瞬動揺するが、幻覚だと分かっているのだ。

 家族に攻撃するのはさすがに躊躇われるが、偽りだと、分かっているのだ。

 

 彼は腹を決めて殴りかかる。

 

鼎峙(キラリティ)拳骨(インパクト)!!!

 

 しかし遅かったのだ。

 そんな凛々しい叫びが聞こえたと思った時には、彼はもう意識を失っていた。

 

 ──死屍累々。

 白目をむいた男たちが、クレーターの中にごろごろと転がっていた。

 

「使いこなしてるみたいだな」

「いえ、今のは無い方がいいくらいで……この力には、もっと発想と工夫が必要そうです。それに、悪魔の実は覚醒するって聞きました」

 

 副船長の言に、船長は少しだけ眉根を寄せた。

 

「……動物(ゾオン)系の覚醒は……あまり勧められない。知ってるだろう」

「それでも、何としてでも抑え込んで、従えてみせます」

 

 副船長はふわりと笑った。

 

「代わりに泳げなくなったんですから。悔しいじゃないですか」

 

 副船長の尻尾が揺れ、ピコっと小さく耳が動く。

 船長は苦笑した。

 

「完璧主義なのか、几帳面なのか」

「いえ、僕は……欲張りで、貧乏性なんですよ」

 

 船長はクッ、と小さく吹き出す。

 

「自虐的だな」

「いえいえ。本当なんです」

 

 にこりと笑った副船長の耳と尻尾が、ふわりとしまわれた。

 

(……ただでさえ、二人、もういないかもしれないんだ……)

 

 内心ではそんな、笑えない怖れを抱えながら。

 

----------------------------------- at Foosha Village

 

「久しぶりだなあ、赤髪さんたち!!」

 

 ナワバリでもないのに全力で歓迎してくれる住民たちに、シャンクスは嬉しそうに照れた。

 

「アハハ、おれの顔なんて忘れちまってると思ってたんだがなぁ」

「バカ言え! お前さんたちみたいな色々やらかしてくれた連中、忘れる訳がねェ!」

「や、やらかし……?」

 

 いたって普通のおじさんを相手に、最早凄みまで備え始めた長身で筋肉質で精悍な男が、タジタジとしているのは少し面白い風景だろう。

 

「ああ、色々とな! あんたたちがいねェと、村はすっかり平和になっちまうんだ」

「えー、おれたちは別に、悪事は働いてないだろう? やっぱり忘れてて、誰か別のヤツと勘違いしてないか」

 

 タジタジを続けるシャンクスに、村人たちはとうとう吹き出した。

 

「ブハッハ! あんた素直すぎるんだ、それで大海賊団の大頭だってんだから、世の中分からねェもんだよなぁ」

「何だよ、脅かしやがって」

 

 シャンクスは口を尖らせる。

 

「いや、別に嘘は言ってねェぞ?」

「あんたたちには色々世話になったからな!」

「いなくなっちまった後は、すっかり静かになっちまってよ。子供たちなんか特になぁ」

「脅しじゃなくて、揶揄いたかったのさぁ!」

 

 ワイワイにこにこと話しながら、自然にマキノのパーティズ・バーに足を向ける村人たち。

 赤髪海賊団といえばここ、というのが未だに沁みついているらしいことに、シャンクスはふっと笑った。

 

「ったく、海賊相手に何言ってんだ」

「『赤髪海賊団』相手に言ってんのさ♫」

「オイオイ、海賊ってのはな、こうやって仲良くしといて後ろからブスッと……」

 

 しかしシャンクスの忠告に村人たちはどっと笑うのである。

 

「こーんな村でそーんな無駄なことやるやつは、バカしかいないぜ」

「わざわざぶっ潰したところで取る物もねェし、ガープさんに追い回されるのが確定するだけだ。莫大なマイナスしかねェ!」

 

 ワッハッハと笑う村人たち。

 卑屈でなく自覚で、他力本願でなく信頼だった。

 

 けれどもし本当に取れるものがなかったとして、世には人身売買などという悪行も存在する。

 そんな心配が浮かばないこともなかったが、ここがガープの出身地であるのは非常にデカイ。これ以上は要らぬお節介だろう。

 

 だからシャンクスは肩をすくめて、やれやれと首を振った。

 

「じゃ、ゆっくりしてけよぉ。後で差し入れ持ってくるからさ!」

「おー、一緒に飲むか」

 

 シャンクスが笑うと、村人もにかっと笑った。

 

「いいな! 再会の宴ってやつだ!」

 

 そして村人たちはそれぞれ散って行き、シャンクスはパーティズ・バーのスイングドアを潜った。

 

「いらっしゃいま──あら、久しぶりね、シャンクスさん」

 

 ニコリと笑顔を浮かべるマキノ。

 十年ぶりでも特に騒がずさらっと迎え入れるのが、何だか彼女らしい気がした。

 

「チャーハン頼む」

「はーい」

 

 シャンクスはいつものカウンター席にどかっと腰を下ろす。

 仲間たちも思い思いの席に座っていた。

 

 ふと、シャンクスの足元に寄ってくる小さな影が二つ。

 

「おじさんだれ?」

「あたらしいおきゃくさん〜」

 

 じいっとシャンクスを見上げていたのは、コナンとカイトである。

 

「はっはー、おじさんかあー、そりゃそうだよなぁ〜」

 

 シャンクスは頭に掌を当てて苦笑する。

 

「おいガキども、おれは『懐かしいお客さん』だ」

「まえにきたことあるの?」

 

 コナンがこてんと首を傾けて考え込んだ。

 緩く握った拳を顎に当てて少し眉間に皺を寄せている姿は、何故か堂に入っている。

 

「だっはっはあァ! まさか客の顔全部覚える気か? お前ら何歳だ?」

「「よっつ!」」

「そりゃ、見たことねェだろうよ。ここに通ってたのは……そうだな、もう十年くらい前になるか」

「へ〜、そうなんだ〜」

 

 興味津々といった様子で、じっとシャンクスを見上げる二人。

 ウタがそれに気付いて、てくてくと歩み寄る。

 

「もー、ルフィ二号三号じゃないでしょうねー。シャンクスは、わ・た・し・の! お父さんだからね!」

「おねえちゃん、おじさんのこども?」

「そうだよ! しっかり覚えときなさい!」

「「は〜い!」」

 

 息ぴったりに二人が手を挙げて応える。

 ウタは素直さに少しきゅんとした。

 

「ふふ。あいつと違って可愛い子たちね」

 

 何故かウタは両手を腰に当てて胸を張った。

 

「だっはっは、ウタ、『おねえちゃん』だってよ」

「なぁに? 当たり前じゃん。シャンクスなんて『おじさん』なんだから」

「いや、弟か妹でも欲しそうに見えたんでな」

「え? うーん。考えたことないや。でも、この子たち見てると……」

「欲しくなるくらい可愛い、ってか」

「だってルフィと大違いだし?」

「だっはっは! ルフィと比べるな! 子供の標準があいつなら、全人類過労死だ!」

 

 シャンクスは目に涙が浮かぶほど大笑いした。

 ルフィだらけの世界を想像したのかもしれない。

 

 そこへ。

 

「あら、うふふ。ウタちゃんも久しぶりね。よかったら、この子たちと仲良くしてあげて?」

 

 シャンクスのチャーハンを手に抱えたマキノが微笑んで言う。

 

「うん! 大歓迎!」

 

 ウタの快活な返答にマキノは笑みを深め、「ありがとう」と言いながら、チャーハンをコトリとシャンクスの前に置いた。

 

「双子か、マキノ」

「はい。元気ないい子たちですよ。しかも、とっても賢いの」

「ほーう?」

 

 双子はふふんと胸を張った。

 

「おっ、じゃあ、勝負する〜?」

 

 わきわきと指を動かすウタに、シャンクスは吹き出すように笑う。

 

「だっはっは! じゃあって何だウタお前、相手は四歳だぞ、さすがに大人気ねェにも程がある」

「何ですってー!? 私はちゃんと」

「赤髪さん! 久しぶりです!」

 

 良い所でウタの声を遮り、その場に現れたのはワタルとナタリーだった。

 ウタが「手加減する」とまで口にできていたら、きっと双子はヘソを曲げただろう。

 

「おお、ワタルじゃねェか、久しぶりだなぁ」

 

 朗らかに笑うシャンクスに二人が歩み寄ると、シャンクスはなんだか『理解した!』という様子でにぱーと笑った。

 

「おっ、ワタル〜、さては嫁さんか」

「へっ、よ、よよ嫁ぇ!?」

 

 少し仰け反って狼狽えるワタルと、その横で「よっ!?」と小さく言ったまま固まるナタリー。

 

「……っば、ばか、まだ早ぇすよ!」

 

 ワタルが咳払いするとほぼ同時、ナタリーがはっと我に返る。

 

「てか、何でここに? てっきり偉大なる航路(グランドライン)で大冒険してるんだと思ってました」

「ハハ、世界ってヤツは案外狭ェのさ」

 

 シャンクスは笑いながらチャーハンを頬張る。

 しかし一瞬周りを目で浚い、少し真剣な顔をした。

 

「やっぱり、他の奴らは捜しに行ったのか?」

 

 何の話かなんて分かりきっている。

 そして、シャンクスが単刀直入にこうきたことから、ワタルは彼が今この村に来た理由を、少なくともひとつは悟った。

 

「ええ。じんぺーとケンジはルフィに着いてったし、ゼロとヒロは海兵になりました。まあ、選択肢見るに、それだけで村を出た訳じゃなさそうすけどね」

 

 手分け、なんて言っていたが、実のところそうするメリットは誰もハッキリ示せない。

 

「……お前がここに残ったのも、その『選択』ってヤツか?」

 

 シャンクスはふっと笑ったが、目は真剣なままに見えた。

 

「はい。俺は」

「ワタル。私を理由にしたら、許さないわよ?」

 

 言葉を遮られたワタルは、ぎょっとしてナタリーを見る。

 彼女はワタルが一人村に残ったことに、あまり納得していない。

 

「いや、え、なん……俺は、俺がお前の」

「だったとして! 私は寂しくてイヤよ」

 

 彼があんなに大切にしていた幼馴染の中の一人なのだ。本当は自らも捜しに行きたいのだろうにと。

 それを捨てて『側にいたい』なんて言われても、ナタリーは足枷にされている気になってしまう。

 

「んなこと言ったって、あれもこれもは無理ってもんだ」

 

 前世のワタルは足で捜査する刑事だった。そういうタチだから、自身の手で捜したい気持ちが無い訳ではない。

 しかしこの世界の情勢を思えば、恋人の側を何年も何十年もとは離れたくない。それにその間に他に男ができるのでは、なんて頭にミリでも浮かんでしまうのも嫌だった。自分が他に惚れるのはもっと嫌だ。

 

「オイオイ、こんなとこで痴話喧嘩はヤメロよ」

 

 やれやれといったふうに肩をすくめるシャンクス。ひゅーなどと口笛で囃し立てたりニヤニヤしたりする聴衆。

 

「す、すんません。とにかく、この通り今村に残ってるのは俺だけです」

「はは、そうか、ふられちまったなぁ」

 

 少し寂しそうに笑うシャンクスに、ワタルは苦笑した。

 

「あれで案外せっかちですからね。どいつもこいつも」

「待てなかった、って?」

「え、いや……赤髪さんだって、二年フライングです」

「待ってなかった、か」

「そうじゃなくて……正直、リップサービスだったんじゃないか、とは、皆思ってました」

「寂しいこと言うなぁ」

「ははは……まあ、だから、皆あんたに愛想尽かしたとか、そんなんで出てった訳じゃないと思いますよ」

「そうかぁー……まあ、出遅れたな」

 

 ワタルは、もし本気で勧誘してもらってたなら、誰か一人くらい残って伝えねば、とは思っていたため、一つ肩の荷が降りた気がしてホッとした。

 

「ねえねえ、おじさん」

 

 くいくい、と四歳児の一人がシャンクスの服を引っ張ってくる。

 

「んー? どうした、あー、えっと、名前なんだっけ」

「ぼくコナン!」

「そうかそうか」

 

 シャンクスはにこにことコナンの頭をぽふりとひとつ撫でた。

 ウタやルフィたちの幼い頃を思い出しながら、チャーハンを頬張る。

 

「あのね、ぼく、ルリおねえちゃんさがしたいんだ。おじさんのふね、とおくにいけるんでしょ? つれてってよ!」

「ンっぐっ!?」

 

 和んでいた所に大砲をぶち込まれ、シャンクスはチャーハンを喉に詰まらせる。

 

「わっ、シャンクスさん、み、水っ」

 

 マキノが慌てて差し出したコップの水を、シャンクスは必死に受け取り一気に(あお)る。

 

「お、おいコナン、海ってのはすげぇ危ないんだ。せめてあと十年は」

「そんなにたったら、ルリおねえちゃんどんどんいなくなっちゃうでしょ!」

「!?」

 

 たしなめるワタルにがばっと振り返り、コナンは真剣な顔で訴える。

 

「はやくつかまえないと、ルリおねぇちゃんはすぐどっかいくじゃないか」

 

 コナンは悔しそうに唇を噛んでいた。

 カイトも横で不満そうに俯いて、ぽつりと言う。

 

「……あのひと、こんなにかえってこないこと、なかっただろ」

 

 二人は、数日帰ってきてはひと月はいない、というルリしか知らない。

 しかしそれも、今は一年以上間が空いた。

 

「だからつれてってよ、おじさん。おれ、カイト」

 

 カイトまでシャンクスに頼み始めた。

 

「……まったく」

 

 ウタが溜め息をつく。

 

 そして、がばっと双子を抱き上げた。

 

「「ぅむぐ!!?」」

 

 お約束なふわふわに埋め込まれて二人はじたばたする。

 

「結局ルフィと同じじゃない! まあ、理由はいくらかマトモだけど」

「えー、けほ、海賊がマト……いや、マトモじゃねェわ。ェふ」

「うっさい、シャンクスは大人しくチャーハン食べてて」

 

 むぐむぐとじたばたする双子を、顔が出るようにウタは抱え直した。

 双子は真っ赤になって必死に呼吸する。

 

「けほっぇほっ……」

「……し、しぬ、かと……」

「あら、ごめんねー」

 

 ウタはしかしフフフとイタズラっぽく笑うのみ。

 

「でもね、こんな程度でそんなふうじゃ、海になんて出れないよ?」

「「えーーー!」」

 

 二人は猛抗議するが、ウタの腕にぐっと力が入りそうなのを察知してぴたりと口を閉じた。

 ウタはにっこりと笑った。

 

 少しの間、悔しそうにしたり、状況を理解して赤くなったり、それを悟られまいと表情を必死に繕おうとしたり、失敗して赤くなったり、流れに気付いたウタが嗜虐心からコッソリふわふわしたり、そのせいで双子はあたふたしたり、などが続いた。

 

「……でもさ、じゃあ」

「だれが、みつけてくるの」

 

 やがて真っ赤になりながらも不貞腐れたように二人がそう言い、ウタはふっと笑って彼らをそっと床に下ろした。

 

子供(あんたたち)をとめるからには、大人(私たち)がやってやるに、決まってるでしょ?」

 

 パチリ、とウタが双子にウィンクする。

 

「そうさ。だからガキは安心して育ってな」

 

 シャンクスがウタの頭に手を乗せながら、同じようにウィンクした。

 しかし、双子はぷぅと膨れた。

 

「ぜんぜんあんしんできないよ」

「ぜんぜんかえってこないじゃん」

 

 シャンクスとウタが少し困った顔をしていると、双子は揃ってワタルに目を向けた。

 いきなり目が合ったワタルは思わずびくっとする。すっかり安全地帯から見守っている気分だったためだ。

 

「ねぇ、ワタルおにいちゃんなら、いいんでしょ」

「いっていいのに、なんでいかないの」

「うえっ!?」

 

 それは子供らしい理不尽な要求、なのだろうか?

 

「いや、お前ら、えっとな……?」

 

 ワタルはこの子らの前世を知っている。

 

 片や世紀の名探偵、片や世紀の大魔術師(マジシャン)である。

 紛うことなき天才二人である。前世ではかなり翻弄された憶えもあった。協力関係にあったにも関わらず、食えない相手だった。

 

 しかし、今は本当にただの幼児かもしれないのだ。

 そして同じくらい、中身が彼ら(アレ)な可能性がある訳で。

 

 誰だって扱いに困るというものだろう。

 

 ははっ、と、シャンクスが苦笑した。

 

 ぽん、ぽん、と順番にコナンとカイトの頭に手を置くと、

 

「そのへんにしといてやれ」

 

 と言い、シャンクスはカウンター席に戻って行く。

 

「ま、今はゆっくり飯にしようぜ」

 

 店のスイングドアが開かれ、村人たちの明るい声がどんどんと入ってくる。

 

「…………返事の締め切りだって、まだ二年先だしなぁ」

「!」

 

 ワタルは何故かホッとしてしまい、様々な思考が責めるように押し寄せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 暗くなり、布団の中で寝たフリをして母を送り出す。

 

「やっぱ上手ぇなー名探偵(・・・)

 

 少ししてカイトがぽつりと言った。コナンは彼を思い切り睨みつける。

 

「てめぇ、ガキのフリオレに任せっきりにしやがって……」

 

 とはいえ彼らが思い出した(・・・・・)のは、ウタのお約束アタックで死を憶えたせいだが。

 

「けどやっぱさすがに無理か。お前の苦労が少しは分かった気がするぜ」

「……ガキってのは、何にもできやしねーんだよ」

「お前が言うと重さが違うんだよ……しかし、どう思う? あの人たち」

「んー、まだ分からねぇ……ったく、全員揃ってりゃ、もっと観察し様があっただろーに……」

「オレは、人によるんじゃねぇかと思ってる」

「……ホォー?」

「でもよぉ、こんなん直接聞けばいい話じゃね?」

「笑われて終わるだけだ」

「……ふうん? じゃあ、次は私の出番でしょうかね?」

「……」

魔術師(マジシャン)の使命は、お客様に笑って頂くことですから」

「……ハァ」

 

 キザったらしいカイトのセリフに、コナンは大げさな溜め息をつく。

 

「あんだよ?」

「本当にあの人たちなら、オレらが何かしなくても、ちゃんと夜白さん見つけてくるさ」

「まあ、そりゃな」

 

 ふっと、カイトは苦く笑う。

 

「……なあ名探偵、お前、この(・・)海に出たいか」

「は?」

「お前個人の意思としてだ。夜白さんとか関係なくな」

「……んだよ、いきなり」

 

 コナンは眉根を寄せる。

 

 少し沈黙が続いて、やがてカイトは口を開く。

 

「あのルフィの兄ちゃんが、海賊ってだけで本当に賞金首になっちまった世界だぜ……この世界の『賊』には、どうも複雑な定義が必要らしい。いや、逆に単純なのかもしれねぇが」

「…………そして、『法』の力が、それほど強くない、んだと思う」

 

 ふっとカイトは笑った。

 

「なあ名探偵……お前(・・)が綺麗で在ろうとしたのは、綺麗事しか見えてなかったのかそれとも、きちんと(・・・・)法が……世界が、表向きだろうと綺麗だったから、か」

 

 少しの沈黙。

 

 そして鼻を鳴らすコナン。

 

「妙な目で……大体そんなもん、わざわざ考えてすることかよ。やりたいようにやってただけだ。そこに論理的思考なんか存在しない……けど」

 

 はあ、とコナンは、息継ぎをするような溜め息をつく。

 

「そのへん考えずに行動できてたのは……『善悪』みたいなもんが、ここ(・・)よりは分かりやすかった、そのお陰だったのかもな」

 

 カイトがほんの小さく苦笑したような気がした。

 

「あの精神性で突き進んだらすぐ破滅する。そんな気はしてる。けど言った通り、論理的思考の働くエリアじゃねーんだよ……まあ、幸いまだ正真正銘のガキだからな、『お勉強』で将来的にどうにかなれるもんなら……(あいつ)を探しに行ってみたくはあるさ」

「分かりやすっ」

「うるせー。オメーだって青子(あおこ)さん探しに行きてーんだろーが」

「いやぁ、伊達刑事と奥さん、らしき二人の様子見ちゃったらそりゃーなー」

 

 ぐーっと伸びをするコナン。ふえ、と欠伸を噛み殺すカイト。

 

「問題はこの世界、名探偵がすぐドロップアウトしそうな、って以上に、少し歩くだけで戦闘のプロにばっか出くわしそうだって所だ……」

「……ハハ」

 

 前世の二人の身体能力は悪くもなかったが、プロ(・・)を相手取るのはさすがにキツかった。しかしこの世界では恐らく、相手になるとしたらほぼほぼソレはプロだろう。

 そのプロになろうと思えるかどうかも、コナンにとっては一つ壁がありそうだとカイトは見ていたが、この流れを見るに頑として変わらない気ではないようだ。

 

「ったく、こんな海に真っ直ぐ出てく奴らはいい感じにイカレてるぜ。特に、海兵。オレは板挟みなんか御免だ」

「でも、一番分かりやすい『抑止装置』ではあるんだよな」

「まーな。オレも、周りにルフィの兄ちゃんがいなきゃ、海軍が『完璧な抑止装置』だと思ってたかもな」

 

 そして彼らは、そんなルフィが『正義』のために海に出た訳でも、悪行を働かない訳ではないのも知っている。だというのに『理想的抑止装置』にもなっている、とも予測している。

 

 しかし海兵は、時にそんな『理想的抑止装置』すら罪人として手にかけることを迫られる訳だ。

 理想的。

 ここでは、自身の倫理・道徳観等に素直に行動しているだけで、特にその気がなくとも『悪』を排除する結果を生む、とする。

 

「萩原さんと松田さんは特に、『海賊』になるなんて理解できなかったから、『他人の空似』か『記憶がない』かだと思ってたけど、ルフィさんが手配されて、少し分からなくもねーと思っちまった。善し悪し関係なく一番自由に動けるのって、多分海賊なんだろうなってさ」

「……善方向への自由、ってのも、なんか変な感じだけどな」

「それだけ全然違う世界、って訳だ」

 

 となればどうしても、かつての想い人がもしこの世界にいたら、どこかで泣いているだろうと思わずにいられない。

 

「はあ、もー……なーんでこんな面倒臭ぇことになってんだ?」

「さあ? お前のせいでブタ箱行きになった奴らの怨念じゃねーの?」

「じゃーなんでお前はここに居るんだよ」

「従兄弟殿に巻き込まれたんだろ。たまったもんじゃねーなー?」

「オイ……」

 

 コナンがジト目で睨むもカイトは全く意に介さず。

 コナンは大きな溜め息をついた。

 

「……ガキで過ごすのはもう腹いっぱいなんだ……けど、ガキな内に頭も身体も鍛えるだけ鍛えねーと、って思えた分マシなのか? はぁ……もう疲れた。寝る。おやすみ」

「オゥ、おやすみ」

 

 

 

 数日後、ワタルが赤髪海賊団に加入すると聞いた二人は、そういや勢いで焚き付けた気がする、と、ナタリーに内心で平謝りした。







✦赤青兎
・ジュレ(桃色)
【挿絵表示】
・ポーシェ(水色)
【挿絵表示】
 未だに仮デザのまま進められてないので、その仮デザ再び置いておきます┏〇))ペコ
 ポーシェがお菓子作りもやるのは、例の番外冒頭でちょろっと言ってたりしました。


きゃはは⁺˚✩☽
【挿絵表示】
 ほぼ顔だけですむ手配書から手を付けようと思った、などと供述しており(ギブアップ中)。
 だけとは?(後悔)
 Dは半月だったらいいな〜(ミーハー天体好き)の思いで感嘆記号に月使おう!と思ったんですが、なんか細いので無駄にキラキラ追加しました。


✦狐の鼎峙(キラリティ)
 やはりいつも漢字が頭を悩ませます。
 この人はパズルアプリに九尾の姿があるのですが、しかし某巨漢船長とのブッキングを鑑みこの要素やめるか悩み、ってずっとうじうじしてました。しかしあの姿好きなので、もう踏み切ることにしました。
 狐火で色々やる系の能力にしたら違うモデルになれるかな…。


✦双子
 幼少時ボイスは、名探偵はみなみさんで大怪盗はかっぺーさんらしい、です。そうだったんだ。
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