振り返ると、随分恵まれた人生を送っていたと思う。趣味が満足にできる程度には、金と時間があった。しかも、趣味が金になった。此れほど嬉しいことはなかった。
あぁ、できればもっと早くやりたいことやればよかった。又やりたいことも、もっと見つかったのに…まだ同士でゲーム、同人誌を作りたい。オーパーツの再現プロジェクトもクラファンで集めたばかり。せっかく集めたアプリゲーの全キャラのグッズ(生放送で開始1時間で売り切れたから危なかった)。
まだStar warsの殺陣教室に行きたい。もっと推しに貢ぎたい。まだ古武術の道場で免許皆伝一つも貰ってない。まだ素材研究で新しい玩具を作りたい。まだ…まだ再現してない、したいサブカルの武器や技術があるんだ…時代劇風のファンタジーで出てきた、チャクラやらハンターハンターの念みたいなロマンも解明してない…魔法の再現も目指してたのに。まだ、遊びたい。
【とある少女の視点】
事故だった。MRIに異常があり修理することにした。幸い、この手の大型実験器具の扱いは得意だったので放課後に一人で作業していた。
「これでよし。起動―――」
ガシャン
「え?」
突如大きな音が響き渡り、その音がする方向に目をやる。
ゴス――
「がっ!?」
ズジャッ
直後に大きな衝撃と共にMRIに引き寄せられるように何かに衝突し、肉を削り抉られるような音が聞こえた。
バシャ――ガンッ
血が勢いよく飛び散り部屋と機械を赤くする。機械に当たりながら体が倒れ、血溜まりに伏す。
(何が起こった。体が痛い。血が止まらない。止血は…だめ傷が大きくて深い…誰か助けを呼ばないと…その前に機械を止めなきゃ…壊れて…)
少女は白衣にベットリと血を付けたまま部屋を這うように上半身が外に出たところで、意識を保てずに動かなくなった。
起きたときには、ボロボロのまま何処かわからない天井を見上げながら生命維持装置に繋がれていた。
??? 「あ、意識戻ったっぽいね。君を見つけて十日程かな。外傷性の失血と胆嚢と大腸の一部がぐちゃぐちゃだったけど良く死ななかったね。タフだよねぇキヴォトス人って」
彼女は誰だろう。
??? 「神秘って不思議だよね。外の住人だったら君の怪我だと致命傷で治療できないと思うけどね。」
少女 「あ、あの―――」
??? 「神秘って量的な物? それとも質的なもの? ハンターハンターの『念』みたいな量と出力が有るとか…何だろうなぁ半分合ってるけど半分違う感覚だもんなぁ。アハハわっかんないもんだよねぇ」
彼女は早口で話しかけると私の返答を待たずに、自身の世界へと入って、自分勝手に話しだした。
少女 「…」
ハズハ 「あ、済まん済まん。…ぇっとぉ。そういえば自己紹介まだだったね…波村ハズハ。ツヅミちゃん部活は?」
ツヅミ 「…何で名前を…」
ハズハは手に持っていた学生書を私に見せた。
ツヅミ 「転々としてたから、決まったところに所属していないです」
ハズハ「そうなんだ。でさ、何で君は郊外に捨てられて他の?」
ツヅミ「え…」
私は言葉を詰まらせた。ここがミレニアム区の郊外…どういうことか、ハズハに問いただす。
ハズハ「Welcome! 郊外の我が家へ。」
次回はやる気が出ましたら即徹夜で投稿しましょう…