サブカル好き、キヴォトスへ滑り込む   作:プレ餅

12 / 27
急襲『C&C』、延長戦

【ミレニアム視点】

ノア「侵入者の狙いは何でしょう? ミレニアムの研究成果でしょうか。先週、先々週もミレニアムプライズで受賞した部活動が狙われました」

 

ヒマリ「単純に考えるならば、そうでしょう。ですが、その割には、少々乱暴です。白昼堂々、市街地を我が物顔で闊歩する強盗など、前例がありません」

 

 そう、ハズハは現在ヴァルキューレを巻き込み、大立ち回りをしていた。明らかな異常。コレがミレニアムの主メンバー達を悩ませた。

 ソレもそのはず。今回の彼自身の目的は、開発、改造した兵器の実戦でのデータ収集であった。『try&errorは研究の常だ』と息巻いて、所構わずぶっ放している。非常に迷惑この上ない理由、目的であった。

 そう、彼女自身の目的は既に粗方完了し、キリノとの戦いは、望外の幸とも呼べる程度の出来事に過ぎなかったのだ。

 その割には、ミサイルを使わされていたが。

 

ヒマリ「各地で目撃されているロボットやドローンは、徘徊するだけ。特に目的を持って命令されている痕跡もありません。」

 

ユウカ「…確か、こちら側が攻撃や拘束をしようとすると逃げるか反撃はしてきますが、ドローン、ロボット側からの被害は一切無いです」

 

ヒマリ「間違いなく、此等のロボットとドローンは陽動でしょう。ですが、ミレニアムに目的があるなら学園に絞って送り込むはず。ならば、ミレニアムの動きを封じることが狙いと見るべきでしょう」

 

ノア「ミレニアムの動きを封じるのが狙いであれば、目的は市街地に存在する場合。自治区そのものにある場合。又はそのどちらかでしょうか…」

 

ヒマリ「どちらにせよ情報が少ないですね。」

 ―――ピロリンピロリン――ピッ

 

ユウカ「はい、どうしたの急に。」

 

モブ「先輩、侵入者です。軍帽を被った傭兵風の生徒が校内に――」

 

 すぐさま侵入者の確認を行った。ヒマリは驚愕した。軍帽を被った生徒の顔に見覚えがあったからだ。

 

ヒマリ「彼女は現在、ヴァルキューレで行方不明になったはずで―――」

ドガァン――

 セミナーとヒマリが居た部室に衝撃が走った。

 

 

 

【波村ハズハ視点】

 あったらねぇ。身体小さいせいで的が小さいし、後速い。急停止、急発進、鋭角走行、壁走り。ここキヴォトスでしょ?何でこの子だけ、TitanFallしてるんだ?

 

ネル「オラオラオラ、そんな豆鉄砲当たりゃぁしねえよ!」

 

 相変わらず口調が荒すぎ。後、フルメンバーとは聞いてないよ。荷が重いって。スナイパーとグレネードって、攻撃するチャンスないなぁ。

 後やっぱり問題になるのがアスナだよなぁ。ネルの攻撃当たってないけど、アスナだけめっちゃ当ててくるんよなぁ。ほぼほぼ念でガードしてるけど、バランス崩されたり、足元撃たれて、満足に攻撃できん。

 参ったわぁ。コレどうしよ。ウ~ン。困った時はコレ一択かなぁ。ポチッとな。

 

カリン「リーダー。上空から何か降って――」

 

 おっとぉ。通信は妨害させていたたくよ。連携は厄介だしね。君たち相手に4vs1何て蛮勇よ。狙うは各個撃破だよね。

 

 上空から亜音速で落下する、11個の円錐状の籠には、大小様々な不揃いの球体が詰められていた。

 11個のうち大きな3つの円錐が放物線頂点上でかごが割れ、残り、小さい8つの円錐が地面に時間差で刺さっていく。

 刺さると同時に小さな球体が豪速球で辺りに散らばり、落下中の籠の玉と不連続的に爆発を起こした。

 

ハズハ「プレゼントだ『C&C』受け取ってくれよ。」

 

 様々な種類の金属片を含む、特性クラスター爆弾。球体半径60m、300個以上の計14種類の爆弾が20秒間に渡り炸裂する。自身を巻き込む常軌を逸した、盛大な危険兵器による火遊びだった。

 

 煙から這い出てきたのは煤だらけのハズハ一人だけであった。

 

ハズハ「さて、仕切り直しと行こうか。まだ誰も死んでないだろう。」

 

 実のところ、クラスター爆弾の金属片に当たっていても、キヴォトス人の中でも防御に秀でたものには、刺さりもしない事が多い。コレはブラックマーケットのチンピラ達に実験がてら、自爆特攻させた時に、立証済みだった。

 ただし、痣や切り傷、軽度の刺し傷は残りやすく、衝撃によって周辺の地形を変えることがメインであった。またマグネシウムやアルカリ金属を混ぜた鉄合金によって熱傷を引き起こす。

 

 C&Cのメンバーは ネル軽症 アスナ重症 アカネ軽症 カリン被害なし。

 アスナは熱傷がひどく、水ぶくれが既に破れて血が出ている。アカネはというと、持っていたグレネードが誘爆したせいでバッグと銃が駄目に成っていた。残るはネルとカリンだった。

 

ハズハ「各個撃破簡単にできs」

 バァン――

 突如砂埃の中、後頭部を撃たれ、銃弾の半分程がめり込み地が噴き出した。

 スナイパー!? コレでも当てるか! どうやらカリンを過小評価していたらしい。こんな状況で当てられるのはミユぐらいだと思っていたが、中々どうして…。

 勘で当ててきたな。厄介な。

 …今血吹きでてたよね。なんで生きてるんだ? キヴォトス人でもこんな事で来てたっけ? ふーむ。

 

 考え込んでいる最中にヘイローが輝く。するとヘイローの侵食している茨型のアメーバの部分がアニメーションを初めて、ハズハの傷口中心にタトゥーとして現れた。その後徐々に修復されていった。修復した後ヘイローは一部石化したチリが増えた。

 

 コレもうゾンビだよね…自分の神秘って『不死』とか言わないよね。ウ~ン要検証かなぁ。あと油断しちゃあいかんね。今の攻撃『堅』してたら防げてたし。確証ないけど。

 取りあえず、ツヅミちゃんの為にも時間稼がなきゃね。試したい武器(おもちゃ)もたくさんあるからね。




 長くなっちゃった。次回はツヅミちゃん出せたらいなぁって思ってます。そういえば苗字出してない気がする…出してないよね?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。