【芳賀ツヅミ視点】
研究者として、重要なことは何か、ソレは誰よりも早く論文を提出し自身の研究を誇示すること。コレにより、よりミレニアムから研究費が下りる。コレが、ミレニアムの日常だ。
だが私自身は研究行為自体が好きなだけで、語弊を恐れずに言えば、論文は二の次である。
只、研究成果や研究しているものに予算を出す関係上、ミレニアムでは成果報告は、出さなければ成らない。これは絶対である。
予算を貰うためには、その発表会に参加し予算を与えられるかどうかが決まる。その予算の額もその時に出される。
多くの生徒は、研究、調査をサークル、部活等、集団で行う。その方が効率がよく、競合より協力の方が楽だから。
勿論、個人でやっている人も居る。理由としては、研究する分野自体がニッチで、未だに手付かず、未開拓な分野で有るため、基礎研究から始めなければいけない物。そういう分野は、ほぼ個人で行っている。
しかし、完全に個人ではない。
例えば、ある生徒は『有機合成の触媒』分野を研究しているが、『新素材研究会』や『重合体サークル』、『酵素材料室』と提携して必要な触媒情報の研究を共同で行っている。
多くの個人研究員はサークルや部活を『梯子』している。完全に個人研究しているのはいない。
只、個人だけで研究しているものも有ることは多い。私もそうだった。重粒子の研究はサークル、部活と共同。反物質と中性子の研究は個人の趣味でやっていた。
去年には、既存の中性子で構築した『超小型ジャイロ』を制作。見事ミレニアムプライスで受賞を果たした。
個人で入賞したのはウタハ先輩、ヒマリ先輩等に続いて5人目である。
ミレニアムでの事件は、そんな私にとっての最盛期。
まだ、やりたい研究がある。しかし、ミレニアムに席がない以上、八方塞がりだった。これからどうすればいいのか途方に暮れていたら───
ハズハ「うちの所で、研究すれば? ミレニアムに入学したのもその為でしょ。ここなら、最新の機器は、『廃墟』から持ってくれば良い。部品には困らないしネ☆」
ツヅミ「だとしても、途中の研究資料やデータはミレニアムに起きっぱなし。さすがに一からは…」
ハズハ「う~ん。そう言えば、研究資料やそのデータは、何処で保管されるんだろう?」
ツヅミ
「完成された論文とかは発表された日から、殆どが3日後に公開されますよ。
未完成や保留に成った物は、資料室かな…公開されたものから削除されていくけど。
確かデータ保存はやってなかったと思う。ハッキングされたら、終わりだから」
ヴェリタスのチヒロ先輩曰く、セキュリティは、防御側が不良で有る。
そのため、基本的には厳重資料はアナログ。要は紙で保存するか、データチップ式にして、サーバーから物理的に切り離すかである。
ハズハ「じゃあ、ミレニアムに取りに行けば良いじゃん」
ツヅミ「…除籍されてるのに?」
ハズハ「交渉次第じゃない?」
ツヅミ「…分かった。やってみる。でもどうやったら入れるかなぁ」
ハズハ「じゃあ、自分がミレニアムを襲撃するよ。どさくさに紛れて、侵入しちゃいなよ」
開いた口が塞がらなかった。まぁ、トリニティに襲撃にいくよりかは…ましかな? いや、そもそも何故襲撃? 交渉するのではなかったのか。
ハズハ
「死人が現れたんだから、まともに取り合わないだろうさ。忘れた訳じゃないと思うけど、ミレニアム内部には君を嵌めた
ツヅミ「なるほど…?」
全くわからないわけではない。
ミレニアム生の全てに気付かれず、侵入するのは困難。ならば、侵入の妨げになる
ハズハ「取り敢えず行ったら分かるさ」
ツヅミ「考えても、結局、ミレニアムには行くことに成りそうですね。」
ハズハ「自分もミレニアムの資料は欲しいからね。公開されてない資料を複製しなきゃ。」
ツヅミ「私を囮にしないで下さいよ」
この後、ハズハとそれぞれの目的と作戦を確認した。
たぶん今度は、ハズハの戦闘の描写入れれるはず。それか死体チャンでも良いかもなぁ。悩み所です。