サブカル好き、キヴォトスへ滑り込む   作:プレ餅

14 / 27
 お気に入り20。着実に読んでくれている方が増えてます。有り難い。暫くはモチベーションが高いまま行けそうですので、無理をしない範囲で執筆して行きますぞ。


延長戦と援軍

【美甘ネル視点】

 自治区周辺の市街地で、闖入者が居るとアカネから聞いたときには、「少しは歯ごたえある奴だと良いな」程度だった。

 蓋を開ければ、武器や兵器のオンパレードで、ウチに甚大な被害がであがった。ったく面倒なことに成った。

 

 アスナがやべぇな。さっきの無差別爆破で、結構な火傷を負ってやがる。死ぬほどじゃあねえけど、安静が必須か。

 後、何でカリンの弾丸が頭に埋まって生きてるんだ? そんなの神秘でも不可能なんじゃねえか。少なくともあたしは知らねぇ。

 

ネル「状況は。誰が生きてる」

 

アスナ『リーダー。ごめんね。しばらく動けないや』

 

アカネ『こちらは大丈夫、とは言いがたいですね。武器は壊れ、グレネードも無くなりました。』

 

カリン『此方は、全くなにも見えない。援護が出来そうにない。さっき当たったように見えたけど…どうなった?』

 

ネル「02の弾丸がめり込んだが、あいつ生きてやがる」

 

カリン『当たり所がよかたってこと?』

 

ネル「ガッツリこめかみに埋まってるが…生きてるぞ」

 

アスナ『なにそれ、ゾンビみたい』

 

カリン『SFのゾンビよりタフじゃないか?』

 

アカネ『世のSFのゾンビがどの程度耐久性が有るかは、定かではありませんが…』

 

 カリンが言う通り、あたしが知ってるゾンビは頭部を吹き飛ばせば、人型に関しちゃあ一撃なことが多い。

 だが、アイツはヘイローがある。ゾンビじゃねぇ。どういうことか全くわかんねぇ。

 

 仕切り直して、アイツにありったけの鉛玉ぶつけるしか今んとこ、やれることがねぇ。

 

 ネルにとっても幸い、動きのキレは確実に落ちている。カリンのおかげか、はたまた、時間経過による物かは誰も分からない。更に、ハズハは弾薬、兵器のストック共に尽きかけていた。

 特別、大盤振る舞いをした訳では無い。ソレだけC&Cのメンバー達も奮闘した結果が、着実にハズハを追い詰めていた。

 しかし、双方決定打に欠けていた。

 そんな状況を破ったのは―――

ダンダン ダンダンダン――

 ハズハの頭部に2発。それを避けるハズハに狙いを定めて3発。避け損ねたハズハは瓦礫に伏した。

 

*****

 

【波村ハズハ視点】

カンナ「投降するならこれ以上痛めつけはしない…抵抗するなら…とことん付き合おう。」

 

ハズハ「…ぁはは。コレはコレは、狂犬ちゃん。不意打ちとはひきょ――」

 

ネル「オラァ!」ダダダダダ――

 

ハズハ「人が話してる最中に、撃ってくるなんて。随分行儀が悪いじゃないかネル」

 

ネル「戦闘中に余所見するほうがどうかしてるぜ」

 

ハズハ「それもそうだね。失敬―――おっと、忘れてた。狂犬ちゃんも居たんだったね」

 

 ネルと打ち合いを噛ましてると、横からカンナが隙をついて急所を狙って撃ってくる。

 

ハズハ「厄介な。狂犬ちゃんSRTとかに居たほうが性に合ってるんじゃないの。」

 

カンナ「そのまま私のことを忘れてくれたほうがやりやすかったんだが」

 

ハズハ「そういうわけにもいかないよ。」

 

 ったく。結局仕留めきれずに2対1の面倒な状況にも連れ込まれた。こういう時は――

 

 懐から煙玉を取り出し視界を遮る。しかし、ネルはその中に突っ込んできた。又、頻度は減ったもののカンナも勘に任せて、打ち込んできた。

 

 あんま意味無かったなぁ。まあここまでくれば…

 

 ネルの足蹴りが顔面目掛けて飛んでくる。煙幕により互いが目視できる範囲がごく近距離まで縮まった。その試し互いに格闘が踏み込みで届く位置まで近づいた。

 元々ネルの攻撃自体が近中距離対応であるのに加え、カンナの徹底した援護が煙幕の中で行われている。

 

 出来れば、離れたい。『ライトセーバー』でサブマシンガンを捌くのはほぼ不可能。カンナの貫通属性の攻撃は、並の威力ではないため、出力が不安定な『ライトセーバー』では、受け流せずにいた。

 只、全ては跳ね返せずとも、ある程度ずらしたり、ネルの弾丸をカンナ側へ逸らしていたため、カンナの妨害頻度も減っている。

 

ネル「随分と防戦一方だが、さっきのどデカい花火はもうねぇのかよ」

 

ハズハ「言ってくれるよ。あれを用意するのは少々手間なんだよね」

 

ネル「の割には景気よく使ってたじゃねぇか」

 

 今でもぱぁっと使いたいが一度に持ち運べる量というのもある。勿論在庫そのものも少ないが、たくさん使って困るようなものでもない。

 

 どうしようか、考えている時。

 

ハズハ「ん?…どうしたの」

 

ツヅミ『回収が終わりました。私たちはミレニアムから出ましたのでハズハも帰ってきてください』

 

 早くない? まだこれからだってのに…まあでもジリ貧だったし、ミサイルも取り敢えず使い切ったからこのまま帰るかぁ。

 

ハズハ「ごめんね。目的は達成したから帰らせてもらうよ」

 

カンナ「このまま見逃すとでも?」

 

ネル「散々痛めつけてくれやがって…指の一本でも置いてけゴラァ」

 

 どんどんネルのガラが悪くなってきてる。まあ仕方ないね。

 

 ここから怒涛の撤退戦が幕を開ける。果してネルとカンナから逃げられるだろうか。神のみぞ知る…ナンテネ。

 




 取り敢えず、次回は死体ちゃん先にしますね。撤退戦はもうちょい後なのだ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。