躍動する異形
【連邦生徒会視点】
波村ハズハと、ミレニアムの騒動が一段落した後。キヴォトスには新たな異形が訪れた。
ソレは人である筈だが、何か異物が寄り集まって人の形を成しているだけのような。ソレは白いシャツと正装に身を包み、連邦生徒会を闊歩する。
隣には、七神リン、岩櫃アユム、由良木モモカが談笑しながら、案内を続けた。
端から見れば良き指導者と生徒だがそのうち連邦生徒会のメンバーの一部は好ましく思わない。残り一部も嫌悪感はなくとも、不安や困惑が見受けられる。
先生?「キヴォトスって皆銃もってるんだね。日常的に使うのかな」
リン
「そうですね。日常的に銃撃戦が行われています。一般の学生ならほぼ全員が持っています。先生のいらっしゃた所とは色々な事が違っていますので。」
先生?
「銃自体は拳銃だけじゃない無いんでしょう? 僕にも売ってくれるのかな?」
リン
「支給される筈ですので、要望があればその通りに手配します」
先生?
「良いの? なんだか至れり尽くせりだけど。今そんな余裕無いでしょ?」
リン「キヴォトスの治安を支えて頂くのです。其れ位は必要でしょう」
先生?
「リンちゃんが良いなら。お言葉に甘えるよ。所でこれから食事とかどう? キヴォトス来てから目新しい飲食店は目を通したんだけど。どうどう?」
リンのメガネの奥から無言で睨みをきかせる。
先生?「あらら。乗り気じゃないのね。アユムちゃんモモカちゃ〜ん一緒に昼ごはん食べに行こ〜」
リン「先生(ギロ)。気軽に生徒を食事に誘うのは如何なものかと」
先生?
「良いじゃん減るもんじゃ無いし。それにリンちゃんが心配するようなことはしないよ。生徒会長ちゃんに悪いからね。ソレはそれとして、女の子と仲良くなりたいもんね。僕だって雅な物は撫でて楽しみたいし」
リン「その発言は些か危険ですよ。貴方には
ライン超えの発言を繰り返す先生に、目頭を押さえながらロビーへと向かうと、早瀬ユウカ、羽川ハスミ、火宮チナツ、守月スズミが矢継ぎ早に、質問や怒りを垂れ流している。
リン
「いま連邦生徒会では会長の失踪に伴い、行政権がない状態です。ですがこちらの先生が…先生余り彷徨かれても困りますが」
だが先生は、そんなリンを無視して、あちらこちらを練り歩いていた。傍から見ればものすごく落ち着きがない。
先生?「近未来だねぇ。僕はレトロな方が好きなんだけど、こう言う中枢の建物って良いよね。後広いなぁ。落ち着かないわ」
矢継ぎ早に、捲し立てる先生にリンはこめかみに青い筋を立てる。各自治体の生徒が詰問にやってきて、先生は暴走。ストレスがマッハに溜まっていく。
リン
「…先生。貴方は連邦生徒会長の推薦でここに来られました。超法規的なシャーレに所属する以上、生徒たちの模範と成るべき人です。落ち着きのない言動は謹んで下さい宜しいですね」
先生(´・ω・`)
リン「ふざけないでください これから引き継ぎもあるのです。こんな異常事態に仕事を増やさないでください」
先生「わかったよ。リンちゃん怒らせると美人な顔が歪んじゃうしね」
リン「誰のせいだと…」
小さい声で呟く。このままでは話が進まない。リンはそのままシャーレに連れて行こうとしたが、モモカから矯正局から出てきた停学中の生徒たちが、シャーレを襲撃して外郭地区を焼け野原にしていると言う話だった。
モモカ自身も協力的では無く余りにも、一方的に会話をやめて、デリバリーを取りに行った。
リン「…」
先生?「大丈夫? 深呼吸しなよ。楽になるかもよ〜」
リン「丁度ここに各学園を代表する、立派で暇そうな方々がいるので、私は心強いです」
ユウカ「はい?」
リン「キヴォトスの正常化のために、暇を持て余した皆さんの力が今、切実に必要です。行きましょう」
先生?「皆に否定権とかないんだww」
リンに殴られる。
先生?「いったぁい」
ユウカ「ちょっと待って、何処に行くのよ!?」
わけも分からぬまま奪還作戦が始まろうとしていた。内心、先生?はワクワクして仕方がなかった。
取り敢えず先生側もそれ相応のイカれ具合にしていこうと思います。