【シッテムの箱】
青い空。白い砂浜ときらめく水。廃墟のような教室とのコントラストにより幻想的な風景の中に浮かぶ、少女の前にクトゥルフがいる。少女は一目見て理解と意識を投げ出しそうになった。
少女「えぇ。なんですかコレ」
???「ひどい。人をコレ呼ばわりなんて。人の心とか無いんか」
少女「その見た目で、人に心を求めないでくださいよ。混乱しますから。あとアロナはOSです」
???「辛辣ぅ。手心一切なし! かなC」
アロナ「…」
???「あれ? え、
アロナ「取り敢えず、説明しますね」
???「アッハイ」(´・ω・`)
淡々と『シッテムの箱』の権限や性能について説明された。
アロナ「と言うことで、宜しくです。ホラー先生」
???「名前で呼んで欲しかったなぁ」
アロナ「贅沢ですね。じゃあ暫くはホラー先生ですね」
先生「僕泣いて良いよね?」
こうしてアロナとの邂逅を果たしたのだった。
ホラー先生
「取り敢えず。このバリア機能は切って良いよ。自分の身を守る手段はあるから」
アロナ
「え、大丈夫なんですか? キヴォトス人は弾丸で傷つきませんが、先生は外から居らしたんですよね」
先生「まあそうだね」
アロナ「あ、危ないですよ?! キヴォトス人と外から来た先生では―――」
そう言うと、机の引き出しにしまわれていた拳銃を取り出す。そして先生は自分に向かって撃ち出した。アロナから離れた所で。
アロナは脳天から血を吹き出す姿を幻視したが、結果は予想と反していた。
拳3個分離れた銃口から出てきた弾丸は空中でギリギリ停止していた。
銃弾の周りには僅からながら何か透明で弾性の高い、皮膚の様なものが、回転に合わせて捻じれたように歪んでいた。
また銃弾自身が粘稠な液体に浸されていた。そして溶かされて無くなった。粘液状になった消化液もどきのようだった。
先生自身に変化がなかった。ただ立っていた。しかし現実では。何か先生の手によって、銃弾が防がれていた。
アロナ「…ぇ」
理解できないものを見た。
先生
「アロナ。今見たことは内緒にしてくれ。バレたくないし、生徒達には見せたくないし。何より気持ち悪いだろうから」
アロナ
「…だったら普段からバリア機能は使って下さい。その得体のしれないものは、いざという時にしましょう」
先生「そう…だね。確かに…その方が良いかもね」
この時先生は失敗したと思った。調子に乗って弾丸を防ぐところまで見せてしまった。ただ自分は大丈夫だと根気よく説得すればよかっただけなのに、後先考えず能力を使ってしまった。
それに気付き、少し恐ろしくなった。
その後、あれだけ五月蝿く、明るかった先生の口数は極端に減ってしまった。その日の最後の会話は、昼間の時。設定
変更に付き合った時だけだった。
目を暫く丸くしたまま。ずっと何かを考える様にも見えて、黄昏ているようにも見えた。
幕間はこれで終了。あとの話はカットします。しんどいんで。次章【連合】編です。読むものがなくなったら、ぜひお付き合い下さい。暇つぶしぐらいに成れるよう執筆します。