【ミリタリーヘルメットリーダー視点】
私は、はめられた。アリウスの間者と疑われたのを理由に一斉掃討に巻き込まれた。桐藤ナギサによりエデン条約締結までに問題を流しておきたいと言って。
私もそれに賛同したのが運の尽きだった。つるんでゲヘナに問題を起こしていたからだった。両陣営から指名手配か要注意人物になり、学年が上がる頃には掃討の的にされていた。寄りにもよって、中学からの付き合いだった友人に嵌められた。
ゲヘナは悪ではなかったのか。お前らがやって良いと言ったから、妨害工作を進んで行った。やるだけやって、捨てられた。だからブラックマーケットに落とされた。
こんな屈辱がある物か。何れお前達を殺しに行く。だが今はそれが出来なかった。私自信はキヴォトスの中でも中の上程度しかない。上澄みといわれる、『C&Cの部長』や『ゲヘナの風紀委員長』。アビドスには『暁のホルス』がいる。そいつらレベルに勝てなければ、殲滅なんて不可能。正義実現委員にも私以上の戦闘力を持つものがいる。その者達に勝つには、数と強力な戦略以上の兵器がいる。
だが、私にはつてが無い。退学となった今では、マイナスからのスタートだ。とても大それた計画を準備できる余裕も時間も無い。最悪なのが戦闘以外からっきしだったため、それ以外の全てができないこと。致命的である。此処で諦めるのか。いや、そんな泣き寝入りは御免被りたい。これから必要なものを、非効率でも、例え、達成できないかもしれなくてもやるしか無い。今の私が生きる目標はもうコレにすがるしかなかった。
そんな私に天啓が降りたのは退学して、僅か3週間後ブラックマーケットで聞いた噂だった。
難しい話は分からなかったが、カイザーやブラックマーケットの企業がゲヘナやトリニティを巻き込んで、企業の支配権を拡大しようとしていた。
その為に、多数の生徒や、ブラックマーケットの居候組を雇用し始めた。しかも金の羽振りがよかった。明らかに危険を伴う仕事だと直感したが、もう後がない私は考え着の身着のまま、申し込んだ。あっさりと雇われ連れてこられたのは、ミレニアムの『廃墟』であった。
多数のミリタリーロボットが多数徘徊しており、さらにその中でも戦術級の破壊力を持つ自走砲や、明らかに改造されている高度なロボットが徘徊していた。そのロボットには返り血と思われる、錆びついた黒い跡がこびりついていた。そう『廃墟』でも特に危険な場所に放り込まれたのだ。ろくな装備も持た無いド素人が。
結果は予想したものよりも悲惨だった。初日だけで3人のヘイローが砕けたのだ。それも見て逃げ出すものもいたが、私と数人は、その日以降も業務を続け、高品質で珍しいオーパーツを納品し続けた。私は一部をくすねて、市場で売却。まるまる1つロボットが手に入ったときなどは、隠して業務終了後に仲間とともに運び出して、オークションに出した。すごく高い値段で売れたのは嬉しかった。
ためたお金で、自身の装備を購入し、安定的に『廃墟』で素材狩りも板についた頃に独立。カイザーとの雇用をエージェント契約に変更。シフトが減った分、他の企業や民間の傭兵まがいのことを始める事になった。やっぱり、私は腕っぷしだけだと感じた。
2ヶ月経って、私とつるんでいた奴らも独立を果たし、ブラックマーケットの勢力としては、暴力団と並ぶ一大連合となった。私と同格のリーダー格が7人ほどあり、ブラックマーケットの3/8とそれに隣接する自治区の『郊外』や『廃墟』に当たる広大な支配領域が出来上がった。今はカイザーには「輸出」という形で、連合から高品質なオーパーツを売っている。安定した収入により現在では自治区だけではあるが、何も無かった身寄りのない生徒や追い出された住人の住処になっている。
そんなときに、私たちとの契約にイチャモンをつけ、銀行送金をカイザーが停止した。何の相談もなく。だから同じくカイザーの口座がある暗黒銀行の支店を襲撃しようと少数の部下を引き連れ、襲撃した。
そして不運にも、それに出会った。
私「おい、お前。床に這いつくばれ」
ソレ「あ゛?」
私「指示に従うんだったら、命までは取らない。さっさと床につけ」
ソレ「はぁ~。勝手やってくれよ。そう言うの。金だけ取ればいいじゃんか」
それはとても非協力的だった。敢えて、椅子の座位を変えられる椅子を選び座っており、最も高い位置から足を投げ出して、ブラつかせていた。
部下の前で、舐めた態度を取られ、流石に頭にきた私は、脅すことにした。
私「ああ、お前の口座からもいくつか頂こうか」
ソレ「え、上げるわけ無いじゃん。頭湧いてんの?」
明らかな挑発行為と受け取った私は―――
私「お前に選択の余地はない。指示に従え。どうせ此処の住人は殺しても問題はないからな。従わないなら撃つだけだ」
返事は返ってこず。ソレは私を無視して、銀行員に、口座を作るよう急かし始めていた。
私「じゃあ死ね。」
私が引き金を引くよりも早く、体が後ろへ吹っ飛んだ。
何かが熱く尖ったものが数本体と銃にめり込む。熱い只々熱い。肉が焼かれ、金属と自身の肉が焦げ、鼻につく臭いがする。この時、ソレは上から笑っていた。
私「テメェ」
壊れて使い物にならなくなった銃を捨て、衝撃と痛覚を無視して、ソレに飛び込む。
それから先の記憶は無い。
次に起きたときに見たものは、火の海に沈む自治区と部下の姿だった。私は立ち尽くした。
サイコパスが加速していきますよぉ。何処目指しているかは聞かないで下さいお願いします。私にも分からないので。
あ、上から目線でもいいので、感想ください。できるだけ改善したいので。出来なかったら、スマホの前で土下座します。