超越者   作:邪眼

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この話も日を跨ぐギリギリですね

申し訳ありません。お待たせいたしました!

ぼちぼち進んでいる......はず

あっ!お気に入り登録ありがとうございます
これからも頑張っていきたいと思います

感想等お待ちしております

では、ごゆっくり


5話

・・・・・

 

 

 

「諸君らにとってこの世界が唯一の現実であると実感してもらおう。私からのプレゼントを諸君らのアイテムストレージに送っておいた。確認してくれたまえ」

 

 

周囲が一斉に右手をスライドしウインドを展開する

 

 

廻りに漏れずに黒髪の『割りと』整った顔つきのユダもアイテムウインドを漁る

 

チラチラとカンニングする高校生のように『準イケメン』は、廻りの様子をうかがいながらアイテムウインドを何度も何度も上下スクロールを繰り返すが......

 

 

......ない。

 

辺りの「人」が手にオブジェクト化している、手鏡のようなアイテムが、ユダのストレージに存在していなかったのである

 

 

 

・・・・・

 

 

 

 

苦心してつくった勇者顔のイケメンの俺と剛毅な容貌のクラインが、ほぼ同時に手鏡のようなアイテムをオブジェクト化しながら

「なぜこんなものを......」

と、キレイにハモっていたのだが一方で、相乗グラフィック効果を受けて汗だくになっているユダがメニューウインドを閉じた

 

「どうしたんだよ、アイテムウインドは装備の下だぜ」

 

クラインは、自分と同じ新参者をみつけた!と言うように目を光らせユダに教えている

 

あぁこいつは「他のゲーム」で、いいリーダーをしていたのだな。

と、キリトはウンウンと首を縦に振っていたのだが、ロードが終わったと言わんばかりに手鏡をオブジェクト化してからたっぷりと間を開けて『その時』が起こった

 

 

 

・・・・・

 

 

突然、オレ以外のキリトやクラインのアバターがまばゆい光を発し光に包まれた。やく一万人が光に包まれたために俺の視界もホワイトアウトした。

 

ほんの二、三秒だっただろう。光が消え『元』の広場が視界に写し出される

 

しかし、そこにはオレが出会ったはじめてのフレンドのキリトとクラインは『存在』していなかった

 

代わりにそこにいるのは

山賊にも見えかねない野武士顔の『バンダナ』男と、華奢な女の子のような線の細さの『黒髪』の男の子だった

 

 

「......は、はじめまして」

 

とっさにこう出た俺は、コミュ力の高い方だろう

 

しかし、目の前の二人はとぼけた顔をして

「なにいってんだよユダ」なんて声をかけてくる

 

 

......いや、誰だよ。お前ら

 

 

俺は無言のまま人差し指をつきだし、彼らの手にしている手鏡を示し顔を指した

瞬間、オレ以外の時が止まった

 

 

......ような気がした

 

 

 

 

・・・・・

 

 

 

すべてがようやく整った

 

 

すべて偽りの『もの』が取り去られ、この世界......

 

仮想世界、『アインクラッド』こそが唯一の現実となる

 

 

この世界こそが、私の追い求めた世界。そしてただ一つの『現実』なのだ......

 

 

 

・・・・・

 

 

 

ユダの焦りようで、俺はある種の予感に打たれ手鏡を覗き込んだ。

 

「俺だ。なんだよ俺じゃん、おいユダ!あんまりびびらせんなよ」

 

隣で野武士面の男がのんきに『なにも変わっていない』ユダに言葉を飛ばす

 

キリトはもう一度手の中にある手鏡を覗き込んだ

 

俺だ。そう、手鏡にはオレが写っている。

『現実』の俺が......

 

 

 

・・・・・

 

 

 

「お、おめぇキリトかよ」「おまえがクラインか!?」

 

どちらもボイスエフェクターが機能を停止しているのか声のトーンが換わっているのだが、目の前の二人はそんなことを気にする暇がないようだった

 

二人を『茅場の現実』に引きずり込んだ魔のプレゼントは、双方の手からこぼれ落ちささやかな破裂音と共に消滅した

 

実際には一万人近いプレイヤーを引きずり込んでいるのだが。

 

割りと落ち着きを取り戻した目の前の

キリト......らしき可愛い男と、クライン......と思われる野武士面の男は「ナーヴギア」やら「キャリブレーション」やら、難しい単語を語っていたので二人は錯乱してしまったのだ。と思うことにして放置することにした

 

 

辺りを見回した俺は、絶句した。

 

 

ほんの少し前まで存在していた美男美女の群れが、一切の跡形もなく消滅してしまっていた。また、おどろくべきことに男女比すら大きく変化しているのである。

 

「......なんで?」「どうしてこんなことをするんだ!」

 

驚きや恥じらいから我に還ったプレイヤーたちの叫ぶ声が頭に響いてくる。

 

何処かで見ているのではないか?と思われるようなタイミングで俺達、新たなる住民を見下ろしていた『茅場』が静かに言葉を紡いだ

 

 

茅場晶彦の本当の真意を......目的を......

 

 

『私の行為は一切の目的や、理由ももたない。

なぜなら、諸君らをこの世界に招待することによってそれらを達成してしまったからだ。この世界を作り鑑賞するためにSAOを作り上げたのだ。そして、すべての目標は達成せしめられた

 

......以上で正式サービスのチュートリアルを終了する』

 

 

無惨にも最後にこう続けられた

 

 

『ー諸君らの健闘を祈る』

 

 

......と

 

 

 

・・・・・

 

 

 

「おいおい、まじで100層突破なんて無茶だぞ......」

 

クラインの悲痛の言葉が、アインクラッドという『現実世界』に溶け込むのと同時に目の前の赤ローブの巨人『茅場晶彦』はうっすらとその姿を、はじまりの街の夕焼けにくらませた

 

 

「クラインとユダ、ちょっとこい」

次に言葉を繋いだキリトはやけに深刻な顔つきだった

 

小柄なキリトが路地に急ぎ、同じくらいの身長のクラインとユダがそれに続く

 

はじまりの街の『圏内』ギリギリのところまで来て、キリトは俺達にある宣言をする

 

 

「いいか、俺は、この世界で生き残っていくために......いや、この世界を終わらすために強くなる。そのためには他のプレイヤーと、経験値のソースを奪い合う前に次の町にいかないといけない。おまえたち、オレと一緒にこい」

 

......キリトの攻略宣言。オレとクラインは感動に似たものを『心』に感じた

 

「でもよ俺、まえにいったろ?仲間がいるって......そいつらをおいては行けねえ。おれは、仲間と強くなってきっと追いついてみせる!」

 

 

クラインはそういって拳を目の前につきだした

 

 

「俺も当然、攻略するつもりだ。でもな、こういったゲームって皆で協力するもんなんだろ?

俺はなるべく攻略メンバー募ってやってくわ......死ぬなよ、おまえら!」

 

こういって俺も拳をつきだす

 

 

「そっか。なら、ここで別れよう。

何かあったらメッセージ飛ばしてくれ......絶対追いついてこいよっ!」

 

 

力強く三人は拳をぶつけ

クラインとオレは中央広場へ、キリトは次の町へ駆け出していった

 

 

「キリトよぉ!おめぇ、ほんとは案外可愛い顔してんだな!......結構好みだぜオレ!」

 

 

別れ際、キリトの背中が消えるギリギリでクラインは軽口を飛ばす

キリトも軽口でそれに答え

俺は、寒い目を送ったのだった

 

 

 




0079『ダブルオー セブンティ ナイン』
西暦が終わり宇宙世紀が始まって79年がたった

超越者は、
赤く塗装されたひとつ目のモビルスーツ
「ザク」に搭乗し白い悪魔と対峙する

「見せてもらおうか、白い悪魔の力とやらを」

赤と白の閃光が交わるその時、
思念が宇宙『ソラ』を駆け抜けた

次回
機動戦士ガンナム ー超越する者ー 最終回

『めぐりあいを越えて』
この次も、サービスサービス!

では。
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