はじめての予約投稿をさせていただきました
便利ですね!
......今回字数は、少し少な目です
いや、デフォルトですかね!
内容的にはちょいちょい進んでますよ
た、多分ねっ!
感想等お待ちしております
では、ごゆっくり
・・・・・
『もう1つの現実世界』
アインクラッド
アインクラッド内部の時間は、現実世界と綿密にリンクするように製作者『茅場晶彦』によって日々調整されている
......といっても、彼が決めているのは時間や四季という大まかなものだけなのだが
その他の気候や湿度などの細やかな設定はSAOのマスターシステムである『カーディナル』によって統括・調整されている
また、プレイヤーの心的ストレスなどのメンタルをケアするプログラムもSAOには数多く搭載されている
正式サービスの施行された11月6日は初冬と言うだけあって日暮れが早く、茅場に取り残されたほとんどのプレイヤーがいるはじまりの街は、すっかり顔色を変えた太陽に赤々と照らされていた
・・・・・
「くそったれ!どこにいるんだ!」
あいつらをおいては行けねぇ......
咄嗟にオレは、キリトにこういいはなっていた
会社の同僚や、他のゲームで知り合ったダチと徹夜でならんで買ったSAOだ......あいつらもきっとここにいるはずなんだ!
赤髪を逆立てて、バンダナをつけた野武士面の『クライン』は、キリト、ユダと別れてはじまりの街を駆け抜ける
......ど、どこにいるんだよぉ
茅場の『魔のプレゼント』のお陰で、プレイヤーの顔自体は判別することが出来るのだが......
ここには一万人近い人がいるのだ。そう簡単に数名が見当たるはずもない
もしや圏外へでて、黄緑色のヒットポイントバーを散らしてしまったのでは......などと考え始めてしまった......
そんなとき、夕暮れに染まりつつある街に小さな声が浸透した
聞こえたことが驚きだ。と思えるほどのボリュームだったがその一言はしっかりとクラインの耳に伝わっていた
「みんな......死ぬな」
ふと視線を向けた先には、
夕日を背に背負い『カタナ』を掲げる青年が1人
オレには『そいつ』が希望に見えた
・・・・・
『聞いてくれ!』
大きい声で叫んだつもりだが、予想以上の響きにたじろぎながらも準イケメンの青年『ユダ』が広場の視線を独占する
「俺は......茅場には屈しない!どんなことをしてでもこのゲームをクリアする、攻略してみせる!
......だけど、現実問題オレだけの力では到底クリアできない。途中で力尽きるだろう」
力尽きる......
この世界においては『力尽きること』と『現実世界での死』はイコールなのだが、広場に集まる住人には十分意味が伝わったようだ
ひっ、と息を飲む音がそこらじゅうから聞こえた
静けさが支配する広場の中央......
噴水の縁に立ち、オレは言葉を続けた
「......皆で力を会わせよう。そして、この地獄から解放されよう!話し合い、繋がりをつよくもって茅場に打ち勝とう!!」
そういって俺は、腰のカタナを抜刀し上空の2層に向かって......いや、100層に向かって刃を向ける
そして、そっとこう呟いた
『みんな......死ぬな』
叫んだわけではない、逆に絞り出すような声だった。しかし、やけに響いた一言だった
ユダの死への思いは並大抵のものではない。何度も世界を『超越』する過程で、友人・戦友の死を幾度となく目の当たりにして心がすさんだ世界もあった
人とかかわるのを避け、ひとり流れた世界もあった
......もう誰も死なせない
オレのカタナが届く範囲は、必ず守ってみせる
俺は、この『世界』でそう強く決意した......
・・・・・
「みんな......死ぬな」
この言葉に私は心が救われた
ほんの少しの出来心から、兄の買ってきたゲームをさわってしまったばっかりに......
私は、自分を本当に責め立てた
『赤い巨人』の死刑宣告に私は身を硬め、絶望し焦燥した
もうあの自分の親や兄、勉強には厳しかったが暖かな家庭に帰ることが出来ないのだと、そう心は断言してしまっていた
......私は、この簡単なバーで示される命を散らし
『死ぬ』のだと......そう思ってしまっていた
『攻略してみせる』『死ぬな』
言葉が具現化し、私は手を引かれたかのように立ち上がり、しっかりと彼のカタナを見つめる
「私......私も茅場には負けないっ」
ひとりの可憐な女の子が決意した瞬間だった
・・・・・
「みんな......死ぬな」
はじまりの街を抜け
レベル1でも安全に通り抜けられる道を選りすぐりながら進む『キリト』は、不意に先程聞いた声が聞こえた気がし、はじまりの街に目を向ける
......クライン、ユダ......
とても良好な別れ方だったとはいえ、初心者『ニュービー』を置いてきてしまったことにはかわりない
「あいつらならきっと俺に追いついてくる
......死ぬなっ」
俺はそう『自分』に呟いて
目の前のウルフに向かって軽く踏み込み剣を突きだす
少しの溜めから放たれた剣先から光が溢れ、単発技リーパーが発動する
切り裂かれたウルフがポリゴン化したことを確認したキリトは、次の町に向かって......
......いや、いつの日か、三人でたどり着く遥か彼方の100層に向かって確かな一歩を踏みしめたのだった
・・・・・
時は江戸時代
伊賀と甲賀に分かれて幾百年
超越者の介入と共に
不戦の約定が解かれる
血塗られた戦乱の目蓋が切っておとされる
一寸先がどうなるかは、神のみぞしる
......といったところだろうか
次回
超越者ー甲賀忍法帳ー 最終回
『愛する者の死を越えて』
この次も、サービスサービス!
では。