葉が擦れたり、風が吹く音で目が覚める。あたりを見渡すと緑色の葉がついた木……いや違った。黒に近い紫色の葉のある、まさに魔界にある木が生い茂っていたのだ。
「いやいやちょっとちょっと!!ちょっと待って!!。ここどこおおおおおおおお」
森の中で響き渡る自分の声。それと同時に自分の体がおかしいことに気づいた。
長いマズル、水色でつるぺたなお肌……どういうこと??
それよりもスマホ……もし異世界に飛ばされたならWi-Fiとかつながれていないはず!!そう思いながらポケットにあるスマホで、Wi-Fi一覧を見ると見覚えのないWi-Fiの名前があった。
「"KAMI-Wifi"……なにこれ……あ、フリーになっている、怖いけど使うか……」
そういいながらKAMI-WIfiを使うと、"登録に成功しました。"というポップアップが表示された。
おもむろにゴーグル先生に好きな果物について質問した。……ちゃんとした回答が戻ってきた。
……しっかし、こんな場所自分知らないんだけど。地球にあったか?こんなの。
特に何もせず、森を抜ける。すると目に飛び込んできたのは、ザ・魔王城だ。
「なにしてんねんわれえええええ!!ワイ絶対死んだじゃねえかよわれええええ!!」
なんかへんな叫び声をだす。近隣住民の皆さんごめんなさい。
「ぬぬぬ……これ終わったじゃねえかよ。あーかみさん。さいならワイの異世界うほうほハーレム生活。また会おうワイのハーレム生活」
別れのセリフを述べていると前方から声が聞こえる。
「おおおおおおい、そこの竜人ー。どうしたそんなところにいてー」
へ!?竜人?どこどこ、俺死ぬならさっさと殺してほしいんだけど!!
しかし、あたりを探しても竜人らしき人物がいない。どこですか竜人さん。
「おーい、お前だよお前。Tシャツを着たそこの竜人」
はえ、Tシャツ?、Tシャツ、え。
「君だよ君」
あ、自分ですか?自分。……へ?
「はぁー、何をしてるのだい君」
膝に手をかけ、声をかける獣人。
「あーなんか散歩してたら来てた。どこですかこっこは」
「ここはですね、魔界です。……いきなりですみませんが自己紹介お願いします……」
……あ、そーゆー系?、もっしかしてワイって魔人に転生しちゃったわけ……何やっとんねん神われええええええええ。
とりあえず自己紹介しますか……。
「えっと……、名前は秋風 結衣、14歳、受験生です……」
「受験……っていうことは、元人間でしょうか」
「イエスアイドゥー。よくわかりましたね。なんかトラックにはねられてもないのに、神様の手違いでこうなりました」
まあ、軽くここに来た理由を述べた。すると、
「トラック……ってあのトラックですか?」
という。
「うん、あの荷物を運ぶ大型車両。小型車両のやつもあるね」
「車両……って、あのロストテクノロジーのやつですか?」
は?、車両ってこの世界ではロストテクノロジーなのか。いやいや、はい?
「え、どういうこと?」
疑問を獣人に問いかける。
「ええとですね、かつて昔、まだ魔法と呼ばれるものが認識されない時ですね、先祖の人たちは車両を使って、モノを運んだり、移動していました。しかし、魔法が認識され始めた後は、みんな魔法を使って移動したりしてたので……。技術が消えました」
なるほどなるほど、つまり転生する前の世界がこの世界でいう昔に当たるんだー。
「まあ、それでですね、魔界と人間界でなんか戦争おきてこの様です」
わーお。戦争ですか。だから通りでクレーターいっぱいなわけね。
「あ、自己紹介まだでしたね、私の名前は弓原 康太です。12歳、男です」
わーお、年下ー。多分自分夜更かし過ぎて身長死んでるわ。
「あ、そういえばスキルってなんですか?」
でた、王道のスキル。なろう系ラノベで死ぬほど聞いたわ。
んで、スキルは……
最弱スキルと最強スキルの二つですか。なにこれ。
なんか面白いから、元の世界に帰ったらこの話を小〇家になろうに書き込むか。
「えーとね、炉心融解と、制作ですね」
「炉心融解……ってあの?!」
「多分」
「す、すごいですね……」
いやなんか制作無視されてね。制作泣いてるぞ。謝れよ制作。
「とりあえず、魔王城に招待しますね!!」
あ、これ死んだわ。ここで一句。
最弱と 最強かけもち なんかすごい 魔界の昼頃 夏の夕暮れ
うん、これ元の世界に行ったらブログに乗せるか。
ー歩くこと15分ー
自宅から中学校までと同じくらいの距離を歩くと、なんかすっごいお城についた。
なんかすごいやんけ何やっとんねんわれええええええ。
「おー、びゅーてぃふぉー」
「べあうちふるですねはいそうですね」
中一のころの覚え方を言うな。黒歴史が思い浮かぶ。やめろ。あと地味に棒読みなのやめろ。
外見はあれですね。黒色の洋城ですはい。きれいです。
えーそして、なんか中に招待されますた。出入り口には騎士の恰好をしたミノタウロスが二頭いた。
中に招待されると、清掃員たちがこっちを見て驚く。いやどうした君たち。もしかして僕のすごさに気づいたかそうですかそうですか。どうでもいいんやねんわれえええええええ。
とりあえず聞いてみた。
「あの、皆さんこっちを見て驚いているんだが、どういうことやねん」
「あーそれはですね、あなたの姿が原因ですね」
ぬぬぬ?姿?それって僕かイケメンってこと?やったー。
「あ、多分イケメンとかは関係ない」
速攻返されたんだが、なんで声聞こえるんや、アルミホイル巻くか。
「えーとね、魔界ではね、種族と目の色で強さが変わるんだ」
あっそ。
「目の色は強い順から赤、赤紫、紫、青紫、青色、水色。種族は竜人、狼人、ミノタウロス、その他だね」
最後なんか雑じゃね。
「んで、僕の姿は?」
「竜人の赤目。サイキョ―だね」
……神さんあざます。なろう展開あざます。
そして、階段を上ること五分。僕の足が死にました。
すると明らかに長の間的なものが。魔王のお披露目ですかそうですか。
「ククク、とうとう現れたか転生者よ」
なんかショタの声が聞こえましたよ魔王さん。ショタボだすのお上手ですね魔王さん。
「ははは、はーはっはっは。……カンペある?」
おい、カンペとかいうなおい。
「とりあえず自己紹k…きやああああああああ」
あ、悲鳴。
「ゴキブリいいいいいいいいいやああああああ(魔王)」
「きゃあああああああああああああああああああああ(自分)」
ゴキブリしねええええええええええ。
そんなことを叫びながら自分はスキル"炉心融解"を使った……!!
上空に飛ばされる。ビューという風の音、足に気圧が生じ、体は重く感じる。
すると自分の真下にミサイルが現れた。
「ほ、ほげ、これ本物やんけ……ナニコレスキー」
すると、エンジン燃焼が始まった。
ぶぉーーという音とともに高度が上がる。
すると目の前に地図が現れた。
なろうあるあるのウィンドウ、多分これは、攻撃地点だ。
「ちょっと人間界にいたずらしたろ」
右へスワイプし人間界の地図を表示する。地図には国の戦力などが表示される。
「のし、ここに誘導するか」
知らない国名の場所にタッチする。そこは、人間界の中で二番目に強い国。一番目はちょっと怖い。
すると、本当にここにしますか?というポップアップが地図の上に表示される。
もちろんイエスを押す。"では発動した場所へ戻ります"というポップアップが表示され、元の場所へ戻った。
「どこに行ってたのですか!!探しましたよ!!」
弓原の心配する声が聞こえる。
「あぁ、ごめん。ちょっとね。それよりゴキブリは……」
これで読者低迷獲得!!!!