リボーン×東方~外界異変~   作:Lan9393

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今回は、現時点でいる彼らのバレンタイン話。
残った組は・・・多いけど、次のバレンタインがあれば、ぜひ。
・・・ホワイトデーあるかなんて思ったけれど、それまでにそこまでいくかどうか・・・。
こういうイベントはN氏がほっぽっとくから自由だけどネタがなくなるという・・・。
というわけで、ツナ霊、山妖、獄マリ、ヒバサクです!
フランドールも誰かにあげる・・・・!!!?


バレンタイン!~とある四組+二人の甘い話?~

ツナSide

 

  ああ、どうしよう。

なんともいえない感覚に、目の前が見えなくなる。

今日はバレンタイン。

恋人たちが想いを確かめ合う日、とオレは認識している。

しかし、それと同時に、色恋には無縁なオレは特に苦手なイベントだ。

友人たちは義理でももらえるのに、オレだけはいただけないこと。

そして、オレを無いもののように無視してチョコを持って歩く人たちがいること。

それだけではない。オレを見て、笑うやつまでいるのだ。

・・・今年もまた、オレは笑われていた。

なんで、バレンタインは平日にあるんだろう。休日ならよかったのに。

 

「・・・沢田」

 

何時の間にやら目の前にいた博麗が、机に突っ伏すオレを見下ろす。

オレは、その姿を視界に入れようとせず、顔をうずめたまま。

 

「なんだよ、博麗。笑いにきたのか・・・・ん?」

 

コト、と、机に何かがおかれる音がした。

オレは弾かれるように起き上がって、そのものを認識する。

 

「ほら、チョコ。今日はバレンタインでしょ?・・・どうせ、あんた暇そうだから、こういうのあげてもいいかな、なんて思ったの」

 

包まれた箱。

ふと上を見上げれば、やや顔を染めた博麗が恥ずかしそうにそう言った。

口調はいたって普通。むしろ、いつもよりつっけんどんだ。

 

「まさか、毒物は入ってないよね?」

「入れると思ってるの?さすがに、その・・・。人に善意であげようと思っているのに」

「あはは。そりゃそうだね。悪意しかなかったら断ってた」

 

博麗が顔を赤らめて言い淀んだ訳は聞かないでおこう。うん。

オレは包みを開ける。

すると、博麗が目を見開いてこちらに向かって叫んだ。

大慌て。

 

「ちょ、ちょちょ!?何ですぐ開けるの?!」

「別にやましいわけじゃないだろ?ならいいだ・・・ろ」

 

オレも目を見開く。

なんていうか、その・・・。

可愛い趣味してるなぁ、なんて。

様々な動物型のチョコレートクッキーが箱に入っていた。

チョコ・・・うん、チョコだ。クッキーでもチョコが入ってる。

 

「・・・」

 

博麗が歩いて行き、席に座る。

オレは一つ口にして、博麗に声をかけた。

 

「美味かった!ありがとな!」

「ふんっ。当たり前よ・・・」

 

はずかしそうに顔を背けた博麗がなんだか可愛く見えて、とても嬉しく思った。

また一歩、博麗を知れた、なんてね。

 

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魔理沙Side

 

・・・べつに、霊夢に触発されたわけじゃない。

包み箱をある場所においてきてしまった後に、私は言い訳するように心でつぶやいた。

誰にも聞こえることはない。

 

「あーあー、何で面と向かって渡せないんだか・・・」

 

簡単だ、はずかしいから。そして、気まずいからだ。

あれからずっとあいつ・・・獄寺隼人とはぎくしゃくしたままだ。

むしろ、嫌われているとしか思えない。

だけれど、私はあいつが特別好きなわけではない。

申し訳なさからだ。そうに決まってる。そうじゃなければ、ここまで手のこんだ物は作らないだろう。

 

「・・・おい」

「そうだ、そうなんだ!・・・って、うわぁ!?」

「なにがだよ」

 

噂をすればとかなんとか。

私の背後には、包み箱を持った男、獄寺がいた。

ん?その包み、見覚えがあるような・・・。

 

「あああああ!!!おま、それ私のっ!」

「・・・置いてったのはお前か」

 

どこかホッとしたように見えた獄寺。

しかし、どこかいやそうな響きを含んだ言葉に、つい私は「イラッ☆」ときてしまう。

 

「そうだよ!悪いか!」

「別に。ただ、一言言いたかっただけだ」

 

獄寺はそういうと、再び口を開き、声を放とうとするも、

 

「・・・」

 

そのまま静止してしまった。

しばらくすると、「なんでもない」と言って去って行く。

もう一度見た包み箱は、もうすでに開けられていて、中が幾たびか漁られたように見えた。

何で私だとわかったんだろう?

ふと、獄寺の表情が浮かんできて、一人で顔を熱くした。

あのホッとした表情・・・。

なんで。ああ言った表情を浮かべた?

あいつ、たくさんもらってるはずだろ?なんで、確認しにきたんだ・・・?

よくわかんねーけど、まあいいか。

気楽に考え、獄寺とは逆方向に歩く。

うう、なんだかしてやられた気分だぜ・・・。

 

(もう少し、笑ってやってもいいかもな、なんて)

 

自分で、自分を笑った。

それをしても、関係は戻らないのに。

 

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妖夢Side

 

作ってしまったと、愕然とする。

慣れない洋菓子な上に、日頃の感謝の気持ちを、だなんて。

ありきたりすぎて、でもそれ以外のあげる理由は見当たらなくて・・・。

いやそもそもが、あげようと思うことすら間違っているんだ。

咲夜さんの助力もあって形にはなったが、普段作らない菓子は一段とあげるのがきつい。

もしや味が悪かったり、どこかで手順を間違ってたり、しないだろうか?

ぐるぐるぐるぐる、ぐるぐるぐるぐる。

回る思考の果て、私は包みを机上に置いた。

私は机の上の袋を開けて、それを消費しようと手を入れる。

 

「なに食ってんだ?」

 

今、一番聞きたくない声が聞こえて、硬直した。

ふと顔をあげれば、山本さんがそこにいて。

 

「へぇ、チョコか!妖夢のおはぎはうまかったけど、チョコは始めてだな。誰かにあげるのか?」

「い、いえ」

「じゃあもらっていいか?」

「いやです!」

「・・・俺、嫌われた?」

 

どこか寂しそうに山本さんが言う。

私はとっさに「違うんです!」と否定した。

山本さんは私を見下ろす。

 

「慣れない、ものですし」

「・・・・ん」

「不味かったら、と」

「んー」

 

ひょいっと山本さんがチョコを口へ放り入れた。

「きゃぁあああ!」と悲鳴をあげてしまう。

 

「ん、美味い!甘くていいなー」

「そうですか・・・?」

「うん。さすが妖夢!」

「わ、私ではなくて、咲夜さんですよ・・・!」

「え?作ったのは妖夢だろ?」

「・・・ハイ」

 

山本さんの純粋な表情に、私は頷く。

「やっぱりな」と笑った彼。

きゅう、と心臓を締め付けられた気がした。

 

「妖夢?」

「へっ」

「ああ、この包ごともらってくな。じゃなー!」

「ええ、ちょ、山本さーん?」

 

山本さんは私の机の上から包みを奪っていくと、行く用事があったか教室から出た。

ただ呆然とその後ろ姿を見ていた。

 

(・・・喜んで、くださったならいっか)

 

気がつけばいつのまにか、私の顔には笑顔が浮かんでいた。

 

——————————————————

 

咲夜Side

 

心なしか、私の足は早くなっていく。

彼を見つけられない焦りか、それとも・・・。

いや、余計なことを考えている暇はないと首を振る。

応接間にはいなかった。校内を回ってもいなかった。

とすると、あそこしか、と屋上へつながるドアを開ける。

ドアを開けると、フワッと風が頬を撫でる。

それと共に、クスクスと声が聞こえた。

その声の方を向けば、雲雀さんが寝転がっていた。

彼の隣まで移動して、彼の目前にチョコレートを晒す。

チョコレート、というよりは、純粋に洋菓子と言った方が正しいかもしれない。

チョコを使った、マフィン。

彼はそれを手にとって、まず食らいつく。

それを見て、びっくりした。

見た目の感想もなしに、まず噛み付くのか。

 

「・・・ん。まあまあ」

「光栄です」

「・・・」

 

雲雀さんがこちらにマフィンを向ける。

意味がわからず、マフィンと彼を見比べてしまう。

行動の意味がわからない。

 

「・・・食べなよ」

「け、結構です」

「そう」

 

雲雀さんは諦めたのか、また食べ始めた。

なんだか、ホッとしたような嫌なような・・・。

従者にあってはならない感情である。消せねば。

 

「・・・ねえ」

「はい、なんでしょうか?」

「ホワイトデー、なにがいい?」

「・・・はい?」

「欲しくないの?あげようと思ったんだけど、美味しいから」

「も、勿体無いお言葉です・・・」

 

正直そう言っていただけると思わなかったので、バカみたいに驚いている。

雲雀さんが、私に?ホワイトデーで?

 

「・・・まあいいや」

「どっちの意味でですか」

「別に」

 

ふいっと顔を背けた雲雀さんに、私は少々笑う。

なんだか、オモチャを壊した子供のような・・・。

 

「なに?その視線」

「いえ、失礼しました。では、これで・・・」

「咲夜」

 

急に名前が呼ばれて、ビクッとしてしまう。

 

「・・・もうちょっとここにいたら?」

 

顔は見えない。

私は、ただ「はい」と返事して、そばに座った。

 

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フランドールSide

 

私は、マーマさんに教わったチョコの作り方を実践した後。

その出来上がったものをせっせと箱に入れて、それを持ってリボーンのところにいく。

 

「リボーン、リボーン!」

 

渡したいと思っていた人の名前を呼んで家を駆けずり回る。

探し人は、つなよしの部屋で優雅に読書していた。

私に気づいたか、リボーンはハンモックから降りて挨拶してくれた。

 

「ああ、フランか、ちゃおっす」

「ちゃおっす!ねえね、これ・・・あっ!」

 

慌てていたせいか、リボーンに渡す前に落としてしまう。

ぐしゃっ、と聞こえた。

落下の衝撃で、きっと『脆かった』チョコレートが壊れちゃったんだ・・・。

箱の蓋が空いて、中から壊れたチョコレートカップケーキ。

こぼれたカップケーキのかけらを、リボーンはつまみ上げた。

 

「・・・うん、うまい」

「な、なんで食べたの?落ちたものだよ?!」

「なんでって、作ってくれたんだろ?だったら食うさ」

「リボーン・・・」

「ちょうど腹も減ってたしな」

 

リボーンは、こぼれたカップケーキを箱に戻して、キッチンに持って行った。

私はそれについていく。

すると、マーマさんから皿とスプーンをもらって、皿の上に欠片を出した。

 

「・・・フラン、ありがとうな」

「リボーン!だいすきー!!」

 

スプーンですくい、口にいれた瞬間、私は思いっきり抱きしめた。

そのリボーンの顔は、確かに笑みを浮かべていた。

・・・まるで、いないはずの娘を見るような顔で、笑みを浮かべていた。

 

「フラン」

「なーに?」

「うまいぞ」

「えへへー!ありがとう!頑張ったんだよ!次はもっと頑張るね!」

「ああ、楽しみにしてる」

 

リボーンの言葉は、私の心にジーンと染み込んで、私はまたやる気を出した。

次は、リボーンに、「超うまい」と言わせてやるんだー!!




甘い・・・甘い?
という感じの話になりました。それでは、四組解説。

ツナ霊
霊夢さんがデレればいいと思います。
そしたらきっと・・・うまくいかないな、ツナくんヘタレだもの。
バレンタインはクッキーを渡しました。これは、普通にチョコとどっちにしようとは思いましたが、霊夢が本命チョコだと(おい)わかるようなものは渡さないと思います。絶対。

獄マリ
この時の二人はギクシャクモードです。
ギクシャクモードが解除されればきっと魔理沙が「獄寺ー!バレンタインだろ?チョコやるぜ!」なんてノリでグイグイ行きます。きっと獄寺タジタジ。
この組だけ、何を渡したのかは明記されてません。

山妖
オーソドックスなチョコを渡すことに。
妖夢さん、白玉楼出身ですし洋食より和食派=あまり洋菓子作らないっていう設定あったらうまいなって。
そのせいで自信ないから渡せずいつも山本くんに先取りされるといいね。なおいいね。
そんな妄想です。

ヒバサク
きがついたら二人がほのぼのして終わってしまう。
今回、雲雀さんの性格が安定しませんでした。
友人N氏に殴られる・・・!!!(ガクブル)

リボーン+フランドール
フランちゃんはリボーンが好きです。お父さんみたいで。
今現在、家族は出てきてませんし、お父さんのようなリボーンと一緒に居たくなるんじゃないでしょうか・・・。ツナはお兄ちゃんポジション(断言
そして、さりげなくリボーンもフランを可愛がってたらいいかなって。

というわけですね。
ではでは、よいバレンタインを~!
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