本当に・・・本当に申し訳ありません。
とっくのとうにプロットはもらってました。
ごめんよN氏・・・!(;´・ω・)
というわけで、(おそらく)ディノレミ編は終わりです!
ちょっと甘め、そして急展開ですが、どうぞ。
どうしてこうなった、とディーノは強く思った。
目の前でロマ―リオが自分より小さいその人を手で示して、
「・・・というわけで、こちらが坊ちゃんの家庭教師をしてくださるお方だ」
と、そう言ったのだ。
示されたその人は、見るからに赤ん坊で。
「リボーンだ、よろしくな。ヘナチョコから立派なボスにしてやる」
赤ん坊・・・リボーンは確かにそ宣言した。
ディーノはしばし硬直した後、信じられないといった様子で口を開く。
「はぁ?!ちょっと待てよ、冗談だろロマ―リオ。こんな赤ん坊が――――つあっ?!」
ディーノの腕に痛みが走る。
「俺は赤ん坊じゃねェ」
「い、痛い!痛いって!」
いつの間にかリボーンに腕を持たれ、そして締め上げられていたのだ。
容赦のないその攻撃に、ディーノはすぐ悲鳴を上げてしまう。
そんな彼の様子を見て、リボーンがため息をついた。
「・・・情けねえやつだな」
にやっと口角を上げて、そう言うリボーンに対して、何も言えずにいた。
ぼうっとしているディーノに、リボーンは聞いた。
「・・・いつまでも女に守られていたいのか?」
パーティー会場での戦闘が思い出される。
『役立たず』
思ったより傷ついたあの言葉が聞こえてきて、ディーノは自分の頬をはたいてリボーンを見下ろした。
「・・・嫌だ」
「なら、さっそく特訓だ。ヘナチョコを直すぞ」
☆ ☆ ☆
それから、なにをしたっけか。
なんてディーノは寝転がって息を荒げながら考えていた。
撃たれかけ、しごかれ、無駄だと思えるようなその特訓にディーノはすでに疲れ果てていた。
「お前、動きはまあまあだが判断力とかがねぇな。よく転ぶし」
「それ関係ないよな・・・?」
ぜぇはあと肩で息をするディーノの頭の近くに立ったリボーンは、冷静に特訓の中でのディーノの能力を分析していた。
嘆息するリボーンにディーノが小さく突っ込む。
やる気をなくした彼は、頭の後ろで腕を交差し、小さく愚痴をこぼした。
「俺、もともと弱いし・・・ボスにもなれねぇよ」
それを聞いたリボーンはディーノのほうを向き、鋭く頬に拳を入れた。
軽く吹っ飛んだディーノは殴られた頬を押え、「なんだよ」と抗議するように声を荒げた。
「お前のそーいうところがヘナチョコだって言ってんだ」
叱るような口調でリボーンが言う。
そして、黙っているディーノに向けてつづけた。
「部下を守る覚悟がなけりゃ、ボスにはなれねーぞ。・・・・・・そうだな」
にやり、と口角を上げて笑うリボーン。
いぶかし気に彼を見上げたディーノは「なんだよ」とその笑みの意味を質問した。
「お前、婚約者つくれ」
突然のその発言に、ディーノは目を瞬かせる。
「・・・なんで今の流れでそんな話になるんだよ?!」
強い口調でそう問い詰めるように聞いた。
リボーンはディーノを見て、
「ファミリーの奴らに甘やかされて育てられて、守られた経験しか無さそーだからな。わかりやすい、守る対象がいたほうがいい」
自分をヘナチョコじゃなくすための提案をしてくれたことはわかったのだが、ディーノは複雑そうな顔をした。
「そんなこと、言われてもな・・・」
「まあ、ゆっくり考えろ」
リボーンはそう声をかけて、その場に座り込んだ。
胡坐をかいて、ディーノが考え出すと、リボーンは鼻提灯を膨らませ始めた。
(確か「婚約者」って結婚する人だよな?そんな軽々しく決めるもんじゃないだろ・・・)
しばらく経って、ディーノはそんな考えをするようになった。
ガシガシと頭を掻いて、考え事を続ける。
(なんていうか、そういうのはやっぱ気持ちがっていうか・・・「婚約者」を決めたからってそいつを守りたくなるかって言うと、また別問題のような気がするし)
(・・・つーか、俺、女の知り合い、いるのか?)
根本的なところに行きついてしまった。
ぱちくりと瞬かせるディーノは、やがて「あっ」と声を漏らした。
それと同時に、リボーンの鼻提灯がパァンとはじける音がする。
(――――レミリア、しかいねぇ)
たった一人の女の知り合いの名前を上げて、ディーノはしばし固まった。
リボーンがその隣に立って、
「決まったようだな」
と声をかけた。
「え?・・・まあ、一応?でも・・・」
返事をしてから、ふと思う。
迷惑ではないか。急にそんなことを言って、彼女は怒りはしないだろうか。
そんな不安を抱え始めたディーノに対して、リボーンが言った。
「考えるよりこういうのは行動だ。行け」
チャッとピストルを構えて、ディーノを脅す。
慌てふためいたディーノは「すぐ行きます!」と言って、すぐさまその場を駆けだした。
☆ ☆ ☆
「ということで、俺の婚約者になってください!」
第一声、頭を下げてお願いをした。
人気のない廊下で、二人は向き合って立っていた。
ディーノの言葉を聞いたレミリアは意味が分からないというように、「はぁ?」と聞き返す。
確かに、そういう反応をされても仕方ないと思っていた。
実際に思っていた反応を返されると、意外と辛いものがあるなとディーノは顔を伏せた。
「あー・・・やっぱり迷惑だったよな・・・。でも、レミリアだったら話しやすいし、強いし、良いやつだし、なんだかんだ言って優しいし・・・」
ぽつりぽつりと理由をつぶやくディーノ。
その言葉にレミリアは顔を赤らめる。
「な、な・・・っ、何言ってんの!恥ずかしいからやめなさい!」
「えっ、ごめん、怒ってる?」
「当たり前よ」
照れ隠しで怒り始めたレミリアに対して、ディーノは申し訳なさそうに聞いた。
即答されて、ディーノは肩を落とす。
「意味が分からないわ。だいたい、『話しやすい』とかいう理由で婚約者になってと頼むだなんて、馬鹿じゃないの?」
鋭く言ったレミリア。
勢いだけで頼みに来たディーノは、すっかり縮こまっていた。
「でも、俺は・・・」
「私の足しか引っ張らないあなたが、私に婚約者になれというだなんて、少し身の程知らずじゃないかしら」
正論だ。
ディーノはきゅっと口をつぐんだ。
「たしかあなたはまだ特訓の最中なのよね?ならそれを放っておいて私にお願いをしに来なくってもいいのではないかしら?」
ふっと笑ったレミリアは、やれやれと首を振って言葉を切った。
ディーノが反応しないのを見て、ため息交じりに言う。
「・・・そこまで、あなたが強くなるのをあきらめて、護衛から降りたいというのなら、止めはしないけれど―――――」
「違う」
ディーノの低い声が、レミリアの話を遮った。
驚いたレミリアが一歩下がると、肩が壁と触れる。
素早くディーノが頬の横に手を置いて、レミリアの手首をそっと握った。
「コレも、強くなるためなんだって、言われたんだ。・・・それに、俺に友達がいないのも知ってるだろ?だから、レミリアしかいないんだよ」
話し始めたディーノと入れ替わるようにして、状況を把握できていないレミリアがディーノを見上げて黙りこくった。
「・・・いや、違うな」
首を振って、先ほどの言葉を訂正した。
「レミリアしかいないんじゃない。レミリアじゃないと、嫌なんだ」
レミリアの肩にそっとひたいを乗せ、ディーノはしばらく口を閉ざした。
どうして、レミリアじゃないと嫌なのか。
ほかの女を見繕ってもらってもよかったはずだ。きっと父とロマ―リオなら、頼めば誰か紹介してくれそうだが。
なにより、『ほかの女の知り合いがいないから』とここまで来たわけだが、本当にそれだけだったのか。
(―――ああ、そうか)
ディーノの頭に、ある答えが浮かぶ。
「俺は、レミリアが好きなんだ」
目を見て、はっきりとそう告げる。
間違いようもない。いつからそうなのかと問われても、わからないけれど、そうなのだ。
「う、あ・・・」
真っ赤になったレミリアがうつむいてしまう。
ディーノはそんな彼女を見て苦笑した。
「真っ赤だぞ、レミリア」
「う、うるさいわね・・・なんでそんなこと急に言うのよ・・・ってか、離れて!」
「うわ、ゴメン」
一歩下がって、レミリアの様子が戻るまで待つ。
レミリアがふぅと一息ついたとき、しゃべりだした。
「・・・私が好きだから、婚約者になってなんていったの?」
「ん・・・と、わからない。けれど、レミリアがいいんだ。今までは頼りなかったと思うけど、これからはしっかりレミリアを守るから」
きゅっとレミリアの手を握って、その質問に答えた。
やや顔を染めたレミリアはディーノをちらりと見あげ、
「・・・・・・そう。まあ、守られてやってもいいわ。でも次は逃げないで、ちゃんと私を守りなさいよ」
「!」
そっぽを向いたレミリアの言葉は、しっかりディーノの耳に届いた。
パァッと表情を明るくしたディーノがレミリアをぎゅっと抱きしめ、
「ありがとう!俺、頑張るよ!」
喜びをあらわにした後、にこにこと笑って再び離れた。
それを見て、レミリアも口元を緩ませるが、すぐため息をついて「そういうのだったら早く特訓に戻りなさいよ」とつっけんどんに言った。
その態度がどうしても照れ隠しにしか見えず、ディーノは「ああ、わかった」と返事を返しながら、しばらくレミリアのその姿を見てから、その場から走り去った。
「・・・・・・う~~~~~~~っ!」
顔を抑えて、うずくまったレミリアは顔を耳まで真っ赤にして悶えた。
書いててすごく楽しかった(真顔)
リボーン出たのに、あれだけしか出番がなかったですね。
ディーノとレミリアが婚約者(?)になりました。
ツナや霊夢たちもまだまだなので、こう言うお話が久しぶりに書けてすごくうれしいです。
次の話は・・・えっと、未定です。
またディノレミが続く可能性もあるし別のお話になる可能性も。
「黒曜編入るかも!」と言ってから何か月たったやら・・・本当に遅れてすいませんでした。
ではでは、また次回!