リボーン×東方~外界異変~   作:Lan9393

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過去~並盛の物語~
五話:並盛、とある家族と女の子


霊夢Sido

 

  ゴロリ。

私は寝転がった。

青々とした芝生が風で揺れ、頬を撫でる。

ただ、空を見上げていた。

面白みもない世界。私はなんにも干渉しない。

母親も父親もわからない。なのに生きていた。

幸せな家庭をみると辛い。

だからこうして空を見上げる。空は広大で、寛大だ。

こんな私の愚痴さえも、飲み込んでかき消してくれる。

本当に、寛大だ。

 

「・・・・ひまねー」

 

ほぅ、と息を吐いて目元を腕で覆う。

すると、暗くなった気がした。

緑色のスカート?

・・・ああ、あいつか。

 

「いくら休日でも、だらけ過ぎですよ」

「いいじゃない、休日なんだから」

 

私は起き上がる。勢いをつけて、よいしょ、というように。

スカートがめくれてもまあ気にしないでいいでしょ。

 

「んで?なんで来たのよ、妖夢?」

「はい、沢田さんにお礼がしたくて・・・」

「沢田ね。で、家へ案内しようと?」

「・・・迷惑でしょうか?」

 

肩を竦ませてこちらを伺ってくる妖夢。

ああ、前に沢田に自殺止められてたバカがいたわね・・・。

確か妖夢って野球部のマネージャーとか言ってたっけ?そりゃあお礼もしたくなるわ。

・・・あと、剣道部も兼部してた気がする。

 

「全然。まあ、最近面白いやつもきたし、家に帰るついでね、行きましょう」

「え、家って遠いですよね?」

「翌日が学校の時は沢田家に泊めてもらってるのよ」

 

妖夢の目が丸くなる。

何で驚くのよ、私は笑った。

その頭を小突いて私は歩き始める。

慌てた妖夢は私を追いかけた。

 

 

「———で、来たの?」

 

うんざり、というようにこいつ——沢田綱吉——はドアに手をついてため息をついた。

へぇ、私にそんな態度とれるのね。

 

「私については明日学校だし」

「は、はい!先日は大変お世話になりました!」

「ああ、いえ、いいんですよ。あ、あの・・・えっと」

 

しどろもどろする沢田に不幸が舞い降りた。

 

「よう、博麗霊夢」

 

すると、沢田の頭が飛び・・・あ、間違えた。沢田が前のめりに倒れた。妖夢の方に倒れたが、妖夢はそれをひょいと避けた。おめでとう沢田。ラッキースケベはなかったわね。

倒れた沢田の背中には、黒スーツを着た子供・・・明らかに赤ちゃんの姿だった。

最近沢田の家庭教師としてきたとか・・・。よくお母様は何も思わないわよね。

 

「あら、リボーンさんじゃない」

「さ、沢田さん?!」

「んでこいつは」

「魂魄妖夢。剣道部所属で、今は副将を務めてる将来有望な剣士よ」

「・・・ふーん」

 

リボーンさんの口元に笑みが浮かべられた。

好い加減、沢田からのかないのね。

するとリボーンさんが妖夢の肩に乗る。

 

「おい、いくつか確認するぞ」

「?」

「お前も、博麗と同じか?」

 

妖夢の表情が固まる。

同じ、といっても、身寄りがないだけ。

父親の形見の刀を今も背負っている。

 

「・・・はい」

「そうか。なら、うちの家族になれ」

 

妖夢の肩から降りて、妖夢に向けて手を差し出す。

私は苦笑した。

 

「リボーンさん?それ、私には言わなかったわよね?」

「お前にゃ、やらなきゃいけないと言ったコトがあるだろ?」

 

リボーンさんは何も言わず、私を誘っていた。

しかしこんな私にもやらなければならないことがあり、私にはそれを達成する義務がある。

私の家は博麗神社であり、ここ、沢田家だ。

巫女として務めなければならない仕事がある。

それを、リボーンさんは言っていたのだ。

 

「ま、そーだけど」

「家族、に?」

「ああ。ま、別の意味で手伝ってもらうがな」

 

またニヤリと笑えば、妖夢の目元は潤んで行く。

 

「だーーー!!オレ抜きで話をするな!!というか、家族云々は母さんに言ってから・・・!」

「マンマには後でいう」

「いいのかよ?!それでいいのか!!」

 

沢田は相変わらずうるさいわね・・・。

私は手招きする。

何も考えてないのだろう、キョトンとした彼はこちらに寄る。

広い庭に出ると、沢田を抱き寄せた。

 

「・・・?!」

「と、思いましたか沢田!」

 

すぐ引いて下から腹へ蹴りを入れる。そのまま一回転して地面に叩きつける。

気絶はするだろうけど問題ないわね、死ななければ。

黙らせられるだけマシよマシ。

 

「相変わらずの腕前だな」

「うっさい。ったく」

 

沢田を見下ろす。ピクピクと痙攣するように倒れ伏していた。

まったく、面倒なやつ。

腕を掴んで引き上げて壁にもたれかからせる。

これでOK。

すると、その頃には話もついていたか、妖夢の顔は晴れ晴れしている。

 

「よし、じゃあ二人とも、今日は休め。明日学校で話してやる。事の次第を」

 

「「?」」

 

リボーンさんはさっさと入っていった。

ま、私も追いかけますか。

 

「オレは・・・」




妖夢さん出そうと思ったらこうなった後悔してない頑張った。
というか、山本自殺事件ってどのくらいにあったっけ?と疑問に思いまして、ね。
曖昧にもう終わった感じにしました。もう綱吉会える。
ちなみに霊夢さんは男が嫌いだから蹴りました。
・・・うん、綱吉ごめん。
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