リリカルなのは 紅と青の異邦人と転生者達   作:神無 龍希

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今回はタイトルで色々とばれてますよね


久遠と祟りと使い魔

 

 遊里視点

 

 レティラの転移魔法で飛んだ先は八束神社で飛んで最初に目についたのは禍々しいオーラを

纏ったオレンジ色の髪の獣耳とキツネの尻尾が生えた巫女服の女性だった

 

 巫女服の女性とその女性に必死に呼びかける那美さんの様子から巫女服の女性が久遠でやばい

ことになってることがわかった

 

 多分ジュエルシードでまずい方向に暴走してるんだろうな

 

 私はレティラの指示でソニックムーブを改良したアクセルロールを使って一気に久遠の懐に

飛び込んでブレイズギアの拳を叩き込む

 

 『Divide(ディバイド)

 

 機械的な音声と共に白龍皇としての力が発動して禍々しい力もまとめて流れ込んできた

 

 ブレイズギアのおかげで神器と連動して禍々しい力は欠片も残さずに光翼から排出したけどね

 

 それに力を吸収してわかったことがある

 

 禍々しい力は久遠の生命力まで吸い上げているということと久遠の力と禍々しい力はマッチしてなくてムラがあるため力を生かしきれていないということ

 

 この二つがはっきりとした

 

 となると短期決戦、いやそれより

 

 『Transfer(トランスファー)

 

 まだ倍加二回だけど譲渡の力で久遠の生命力を上げないと

 

 と人が考え事をしてると

 

 「憎い、人間…、憎い…許さぬ…」

 

 久遠とは思えぬような低く鬱々とした声で呟き右手を振り上げると共に

 

 「殺す!」

 

 と叫んで稲妻を落とした

 

 人間に反応出来ない速さだったけどブレイズギアが自動防御でプロテクションを張ってくれた、だけど防ぎきれずにダメージを受けると共に体に痺れが残ってしまった

 

 「久遠、どうして、どうしてなの!」

 

 なのはの悲痛な叫びが響くと久遠の気配が揺らいで久遠を包むオーラが少しだけ小さくなった

 

 まだ完全に呑みこまれたわけじゃなくて少しでも久遠としての意思が残ってるの?

 

 だとしたら

 

 「久遠!、お前の想いは、那美さんやなのはに対しての想いはそんな石ころ一つに負けるようなものだったのか!」

 

 久遠の心へ訴えかけてその意思を叩き起こす

 

 気温の動きが止まった、それにうずくまって体が震えてる

 

 後もう一押しか

 

 「なのは… なみ……、ともだち…、ずっと…ともだち」

 

 「久遠!」

 

 なのはが後先考えずに久遠へ駆け寄ろうとしてる

 

 おいバカ、久遠の意思の力でなんとか抑えてるだけなんだぞ

 

 久遠は寄ってきたなのはを両手で突き飛ばして距離を離す

 

 おい、何やってんだ、ものすごく嫌な予感しかしないぞ

 

 「くおんは…、ころしたくない… ともだち…ころしたくない」

 

 「バカ、止めろ!」

 

 「さよなら」

 

 久遠の持てる力の限りを振り絞ったとしか思えない雷が久遠自身に降り注ぐ

 

 「久遠(くおーん)!」

 

 あのバカやりやがった、何とかしないと久遠が死ぬ

 

 「ひっく…ひっく…、久遠…」

 

 「泣いてる時じゃない、まだ久遠は生きてるんだ、ジュエルシードを封印してすぐ治療すれば助けれるはずだよ」

 

 その時にレティラが結界に入ってきた

 

 「5秒で砲撃封印魔法を撃て、久遠を助けたいと目一杯思いながら」

 

 「何があったの?」

 

 あまりにも急な動きを見せている状況を見て把握するのが第一だと思ったのかレティラが

問いかける

 

 「禁手(バランスブレイク)

 

 『Twin Dragon Balnse Braker(ツインドラゴンバランスブレイク)

 

 レティラには悪いけど答えてる時間がない

 

 『Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost 』

 

 最大速度でひたすら倍加する

 

 なのはもブーストの声を聞いて何をするつもりなのかわかったようで顔を引き締めて久遠を見ながら魔法の準備をしている

 

 久遠は雷を浴びたせいで黒こげになって意識を失い禍々しいオーラも霧散して子ぎつねに戻って倒れていた

 

 レティラはなのはや久遠を見て状況を理解したのか大きな魔法を用意しやすくするために魔力を練り始めた

 

 『Transfer』

 

 五秒で出来る限り倍加した力をなのはに譲渡する

 

 「ディバインシールバスター」

 

 なのはは譲渡された力を込めて封印用に調整された砲撃魔法のバリエーションの一つを久遠に

叩き込む

 

 久遠の額に張り付いていたジュエルシードはなのはの砲撃魔法によって浮かび上がりレイジングハートに吸い込まれていった

 

 それを確認したレティラがすぐに久遠に駆け寄って治癒魔法をかける

 

 「リザレクトヒーリング!」

 

 雷による外傷はあっという間にきれいに治ったが久遠はまだ起きない

 

 それどころか呼吸もごくわずかで生気もあまりにも少ない

 

 「おいレティラ、確かに魔法で回復したよな」

 

 「あたしに使える最高峰の回復魔法をかけたよ」

 

 「ならどうしてなの、久遠、久遠、しっかりしてよ久遠!」

 

 まさか、ここまできてまさか

 

 「もしかして、ジュエルシード…いやジュエルシードを核にして久遠の中に溜め込まれた人間の理不尽に対する怨念が久遠の生命力をほとんど持って行ったんじゃ」

 

 そんな、いやだ…いやだ…、嫌だよそんな

 

 「そんなの嫌だよ、久遠を助ける方法はないの」

 

 いつの間にか結界が解けていたのか那美とユーノも含めて久遠の元に集まる

 

 「久遠!、久遠!、しっかりして久遠!」

 

 「久遠、死んじゃいやだよ久遠」

 

 「久遠、こんなことでくたばらないでよ」

 

 「回復魔法が効かないほど生命力が少なくなってたの、あたしは間に合わなかったの?」

 

 「こんなこと起きないようにするために回収してるのにこれじゃ回収する意味なんて…」

 

 レティラがユーノの口を塞ぐ

 

 「駄目だよ、そんなことは絶対言ったら駄目だよ」

 

 自己責任やら罪悪感やらに押しつぶされそうになっているユーノには言おうとしていた言葉が

なのは達にとってどれほど酷い言葉になるのか理解出来るほどの余裕がなくなってるよう

だね

 

 「そんな後ろ向きなこと考えるよりどんな方法でもいいから久遠を助ける方法がないか考えてよ」

 

 「う…、うん、そうだね」

 

 その言葉を聞いてみんなが無理やりにでも心を落ち着ける

 

 そのために音一つなくなったこの静けさの中で久遠のか細い声が聞こえた

 

 「なのは…なみ…みんなけがない…よかった、くおんともだち…みんなげんき…」

 

 そりゃ、みんなもうケガしてないけど久遠が元気じゃなきゃ意味ないだろ

 

 「あ…」

 

 「どうした」

 

 「あまりいい方法じゃないけど、一応この子を助ける方法はあるよ」

 

 「ほんと!、どうすればいいの!」

 

 なのはがすごい勢いで食いついてユーノに詰め寄っていく

 

 「わわわ…、ちょっとちょっと」

 

 「落ち着けなのは、とにかく落ち着け」

 

 「それで、どうすれば久遠を助けることが出来るの」

 

 「瀕死になっているか死んですぐの動物を使い魔にすることが出来るんだ」

 

 「記憶はそのままだけど疑似魂魄を魂の代わりとするから純粋な意味で生き返らせるわけじゃないんだけど…」

 

 私のカンがこれ以上言わせてはいけない、迷わせるようなことを言わせてはいけないと

警鐘を鳴らしてきた

 

 「今までと変わらない久遠として助けることは出来るんでしょ、ならいいじゃない」

 

 「うん、それで久遠が助かるなら私の使い魔にする」

 

 「ならレイジングハートにイメージを送れば出来るはずだよ」

 

 「久遠…」

 

 久遠を取り囲むようにしてミッド式の魔法陣が展開される

 

 なのはの胸のあたりから光球が出てきて久遠の体へと入っていく

 

 魔法陣が消えると久遠は眠りから覚めたかのように目を開いた

 

 「おはよう、久遠」

 

 「おはようなのは」

 

 なのはに挨拶してから私達がいることに気づいたのか

 

 「みんなもおはよう」

 

 あはは、確かに今までと変わらない久遠だ

 

 「久遠は今日からわたしの使い魔になったんだよ、よろしくね」

 

 「よろしくなのは」

 

 理不尽な人間達によって怨念を溜め込まれた子ぎつねはもういない

 

 ここにいるのは一人の心優しい少女の使い魔だけだね




とらハ3とは違った結末になったと思うけど魔法少女ならこれもありだよね

原作と違ってユーノは基本人型だからマスコットの小動物もいないし(笑)
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