はたして皆さんの予想通りの結果になるかどうかは…、わかりませんね
レティラ視点
九曜 連という人によって転移させられたのは結構な広さを持つ無数の球体が半分ほどまで壁にめり込んだ状態で柔らかな光が灯されている漆黒の空間だよ
似てるものに例えれば東方のスキマみたいなものかも、もっともスキマの目の代わりに光を
灯した球体が周りについてるんだけどね
「いきなり見たこともない場所に放り出されてんだけどどうなってんのよ」
『アリサここは人工的な空間のようです』
アリサちゃんに答えてるのはアリサちゃんのデバイスのミネルヴァだね
「その通りだ、ここは俺の作った空間だ」
「いったいなんのためにこんなところに引っ張り込んだの」
「あの二人の勝負は本来のものと違って簡単には終わらないだろうからな、その間にお前達の
実力を見てみたいと思ってな」
「色々と言いたいことはあるけどとりあえず一つだけ、この人数相手に勝てると思ってるの」
「俺は
「それだけでも随分とチートだが俺は風で五感よりも鋭く察知することも出来るし魔法と
しなくても風を纏って戦うことも出来る、柱の一族"ワムウ"の能力と言えばわかるか」
「ねえ、あいつ何言ってるの、全然わからないんだけど」
「実は私も…」
「あはは…、あの人の言った通りの能力だとするとあまりにも強すぎるよ、多分あたしや遊里ちゃんの更に上をいくくらい」
「げえっ冗談でしょう、あんた達にだって一発も当てれたことがないっていうのに」
「(それより肝心なのは)あなたまだ一番肝心なこと言ってないわよ」
「そうだったかな」
小首を傾げて本当にわかってないみたいです
「チートな能力に溺れずに毎日きちんと鍛錬してるでしょう、強者のオーラが溢れ出ているわ」
「ああこれは失礼、己の頂を定めることなく常に上を向いて努力し続けることは俺にとって当然以前のことなのですっかり忘れていたよ」
「うわ、踏み台転生者なんか及びもつかないわね」
「それはそうと演操者だっていうなら幽霊とか見えるよね」
「彼女のことを言っているのかな、彼女は何故か元とは違って仮死状態だけど生霊になっているから話は出来るよ」
「でもあの人は彼女がまだましな仮死状態だというのにとち狂っていてまるで話が出来ない、
何か胡散臭いというか人為的なものを感じるよ」
「そっか、ならその人に海の上でスターライトな話し合いが必要だね」
「この世界ではそれが現実のものとならないことを祈るよ、食らえばトラウマに
なりかねないからね」
「いい加減あんた達だけでわかるような話はやめてくれない、こっちは全然ついていけないん
だけど」
「ええと…、久遠も全然わからないけど仮死状態とか生霊とか出てくるなら那美連れてきた方がいい?」
「ああ…いや、多分いらない(目逸らし)」
「これはすまなかった、女性を退屈させるものではなかったな」
「わかってんなら」
「ああ、元々の目的を果たすとしよう、さあかかってくるといい」
「せりゃあ!」
すずかちゃんがアルテミスから氷結の矢を打つと共にアリサちゃんが高速移動で連さんに距離を詰めつつミネルヴァに炎を纏わせた上で構えている
後に出てくるシグナムさんの紫電一閃みたいなことをやりたいんだと思うけど通用するかな
「
「んな!?」
そう言って右手の拳を軽く振るうと何かに抑え込まれるようにアリサちゃんが地に這いつくばった
「
連さんがそう言うと左手に剣が現れてすずかちゃんの矢の射線上の空間に振るうと空間が斬れて空間の斬れた部分に当たった矢が消滅した
「そんな」
「ならこれでどうかな、マギカシューター・ディメンション・ゼロ」
あたしは空間操作の術式であたしと連さんの周りの空間に無数の穴を開けてあたしの方の空間の穴に山ほどのシューターを叩き込んで連さんの法の空間の穴から連さん目がけて射出された
「空間操作にはこんな使い方もあるんだよ、って言いたいけど余裕で避けられてるね」
連さんは予めどこからくるのかわかってるかのように余裕のある動きで全弾避けていた
「へえ、面白い使い方するじゃないか」
「そう…言われても嫌味にしか聞こえないわね」
シューターを避けるためにある程度動いたことでアリサちゃんを抑え込む力が弱まったのか何かを振り切るようにして立ち上がりながら連さんに文句を言う
「もしかしてシューターに気配があったりしたの」
「僅かだけどな、空間を越えた向こうから感じた」
「それって普通出来るの」
「いや無理でしょ(そろそろ三回目だな)」
『Boost』
「そこの赤毛の子はまだこないのか」
「ちょっと準備に時間がかかるんだけどなー」
「戦いでそんな甘えは許されない」
「ですよねー」
連さんが白銀と言って出した剣を仕舞って拳を構えながら距離を詰める
「させないわよ」
「アルテミス、フェンリルモード」
アリサちゃんがミネルヴァを構えて立ちふさがりすずかちゃんが宣言すると共にアリサちゃんと並んで連さんを止めようと構えた
アルテミスは弓の形から獣のような爪のついた白銀の手甲足甲になってすずかちゃんの四肢に
装着された
「神砂嵐」
連さんの手足に風が集まって竜巻になって連さんの手足に纏われる、まるで竜巻を装備した
ような感じだね
風の能力っぽいしワムウの能力とかいうのがこれなんだろうね
「なあ!?」
アリサちゃんが連さんの拳をミネルヴァで受け止めようとしたけど受け止めた時に連さんの竜巻が弾けてアリサちゃんを吹き飛ばした
すずかちゃんはタイミングを合わせてアリサちゃんの反対側から足を狙って攻撃してみたけど連さんが足の竜巻で受け止めてすずかちゃんを弾き飛ばしちゃった
弾けて拡散した竜巻はまたすぐに風が集まって同じ竜巻を作り出した
連さんはそのままの勢いで遊里ちゃんにミドルキックを繰り出して吹き飛ばそうとしたけど
あたしが遊里ちゃんに触れて小転移で連さんの後ろに回り込む
ここで赤龍帝の篭手の力を解放すれば
と思ったら連さんがミドルキックから繋げて反対の足で回し蹴りをしてきた
あたしのやることが読まれてたみたい、ならあたしが受けないとだめだよね
あたしは遊里ちゃんを庇って回し蹴りを受けると竜巻が弾けて吹き飛ばされた
っつう~、神砂嵐はとんでも厄介なノックバックつきの攻撃だね
いつの間にか久遠ちゃんが子ぎつねの姿で遊里ちゃんの肩に上っていた
『Boost』
遊里ちゃんはこくんと頷くと
『Transfer』
ってちょっとまさか…
「えーい」
ズドオオオオォォォォン!!
赤龍帝の贈り物で久遠ちゃんに力を譲渡して全力で雷を落としちゃった
いくらなんでもやりすぎじゃ、4回ブーストした16倍の雷なんて生きてるかな?
「あは、はは、あはははははは、すごい、すごいな」
雷の落ちた場所が見えるようになってきて連さんの安否を心配していたらものすごく嬉しそうに笑いながら姿を現した
「い…、今のどうやって防いだの?」
あたしは衣服にさえ傷一つない無傷っぷりが信じられなくて思わず聞いた
「鋼体系の空間支配を使った空間断層による自動防御さ」
そう答えると連さんを囲むピラミッドのような三角錐の透明な板のようなものを見せてくれた
これがきっと空間断層による防御で自動発動するように設定されているということなんだろうな
「それにしてもすごいね、いい一撃だよ、なら今度は俺の攻撃を受けてみろ」
連さんが腰だめに構えると魔力を右手に集中した
「黒の拳撃 ショットガン」
宣言と共に右の拳を突き出すと無数の黒の魔力弾が遊里ちゃん向けて放射状に撃ち出された
多分魔力弾全てが重力付加の弾なんだろうね
「ちょっ、まっ、Half Dimension」
遊里ちゃんが慌ててなんとかしようとして全てを半減させるHalf Dimensionで黒の魔力弾をまとめて半分にしたけどそれでも数発当たれば立っていられずに倒れる
「みんなまだまだだけどこれからが楽しみだね」
「なっ、まだ負けてないわよ!、何勝ったような、つうぅ」
アリサちゃんが連さんの言葉に噛みついたところで高速移動でアリサちゃんの後ろに回り込んだ連さんがアリサちゃんの頭を軽く小突く
「強気なのもいいけど今のに反応できないようじゃ勝てないよ」
そう言われると頭ではわかっているのかふくれっ面で黙り込んだ
「この事件が終わってからなら君達を鍛えてみるのも面白そうだね」
「その時はお願いします」
「ってあんたプライドないの」
「弱いと何も守れないからね、強くなるためならプライドでもフライドチキンでも捨ててみせるよ」
「そうだね、誘拐された時何も出来なかったみたいだし」
「…確かにね」
「でもその時からアリサちゃんは強かったよ」
「そんなこと言っても何も出来なかったのは私も一緒よ」
「でもあの時それがどうしたと言いきれる子供なんて普通はいないよ」
「うん、あの時私は確かにアリサちゃんの言葉に守られていたよ」
「ほ、褒めたって何も出ないんだからね」
「じゃあそろそろ戻るとしようか」
あたし達は連さんの作った空間からすずかちゃん家の庭に戻った
結果はまだまだハンディが足りないのか連さんに軽くあしらわれちゃいました
ついでだから教えておきますけど連さんは管理神の都合で風特化のレアスキルを持ってるため魔法は何でも風属性になるはずだけど風の特性として極めて自由であるために風の属性を弱めて上で別の属性を強めに乗せれば風以外の属性の魔法も使うことが出来ます
それと空間を切ったり空間断層で防御したりしているけど常時魔力でしっかりとコーティングしてるので拡大も暴走もなく気配が漏れることもないのでアースラに気づかれることもありません
それと戦闘前にやたらとメタメタしいことを言っているけどわかる人はわかることだと思います
戦闘の最後に使ったショットガンは幽遊の技を元にしたものでちょっとネタに走ってみました