リリカルなのは 紅と青の異邦人と転生者達   作:神無 龍希

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長らくお待たせいたしました

 最初はAs編の最後まで書ききるつもりでしたけど敵転生者との戦いが長引いて切りの
いいところで投稿することになりました


綺麗なジェイさんと解析された闇に墜ちた夜天の書

はやて視点

 

 色々と衝撃の事実が明らかになってシグナム達と出会った時以来の世界が大きく変わった次の日

 

 うちらはいつもより早めに買い出しをしてこれから来るみんなにどうもてなそうかと考えとるとシグナムが話しかけてきた

 

 「主はやて、レティラから連絡がありましたが今学校が終わったのでこれからここに来るとの

ことです」

 

 そうなんかっていつの間に、これが念話とかいうものなんか、何か羨ましいな

 

 おっと、うちにも連絡が来とるかもしれへん…、やっぱりなのはちゃんから学校終わったから

今から行くよとのメールが来とった

 

 よっしゃ、今日はいいお店で買うたケーキと手作りのクッキーと本格的な入れた紅茶でもてなすで

 

 そんじゃそこらの喫茶店には負けへんで、さすがに翠屋にはかなわんけどな

 

 そしてみんなでおもてなしの準備をして大体整ったところでインターホンがピンポーンと鳴ったわ

 

 来たのは昨日色々とお話した榊家一家とテスタロッサ家と、それに高町家のなのはちゃんと

美由希さん、それに月村家とバニングス家の魔法少女達となのはちゃんのお兄ちゃんの恭也さんとすずかちゃんのお姉ちゃんの忍さんや

 

 皆さんを居間へ案内して買い出しに出る前に用意してた足の短いテーブルの周りに敷いた座布団に座ってもらってケーキと紅茶をうちとヴィータとシャマルで運ぶ

 

 といってもヴィータはうちの室内用小型車椅子を押してるだけやけどな

 

 そして魔法瓶のお湯で人数分の紅茶を入れる、手作りクッキーはテーブルの真ん中に置いとる

からこれでおもてなしの準備はオーケーやね

 

 「おお、これは美味そうだの」

 

 「ケーキは買ってきたものやけどクッキーはうちの手作りや、ささっ遠慮せんと好きなだけ食うたってや」

 

 まずは買ってきたケーキが気になるのかフォークでケーキを一口サイズに崩して食う人が多いね

 

 「わあ、これ美味しい」

 

 「お母さんの作ったのに負けないくらいだね」

 

 「これってもしかして洋菓堂のケーキじゃないの?」

 

 「ようわかったな、いくら頑張ってもあのお店の味は超えられへんからいつも買ってきて

まうねん」

 

 「確か洋菓堂のお姉さんって母さんの高校時代のライバル兼親友じゃなかったっけ」

 

 「ふえっ、それってお母さんレベルの味の持ち主ってこと」

 

 「そっかー、そりゃかなわんわけやな」

 

 「はやてよ、ケーキの貯蔵は十分か?」

 

 「一個じゃ足りん可能性もあったしそうでなくてもヴィータがよう食うからたっぷり買うて

きとるで」

 

 「しゃ、しゃーねーだろ、あっこのケーキはアイスより美味いんだからよ」

 

 怒ってるような言い方やけど顔が赤いから照れ隠しやってばればれやで、ほんとヴィータは

かわええな

 

 「ならこの場に居ない者達にも届けるとするか」

 

 レティシアちゃんがそう言うと空中にテレビ画面みたいなのが二つ展開されたわ

 

 「あら、もうそんな時間だったかしら」

 

 「そろそろ闇の書についての話かね」

 

 空中の画面に映ったのはリンディさんとグレアムおじさんの二人やったで

 

 「闇の書の話に入る前に一息入れるのも良いかと思ってお茶会にしゃれこんでおるのよ、それで汝等にもふるまおうと思おて連絡したした次第よ」

 

 「まあ、それは嬉しいわね」

 

 「エイミィのやつが喜ぶのは確かだな、三人分用意してくれないか」

 

 「私はさすがにケーキは厳しいかな、けど娘達がいるからその分用意してくれるとうれしいかな」

 

 「娘達って使い魔のネコ二頭のことかな」

 

 「そう言えば昨日話はしていたな、その通りだ」

 

 レティシアちゃんとレティラちゃんがそれぞれトレイに三人分のお茶菓子をトレイに乗せて

運ぶ、ちょっと量が多いからって気楽に浮遊魔法で運ぶのってどうなん?

 

 それに魔法でトレイを浮かべたまま転移魔法で画面の向こうにいって配っとるのを見てシャマルがえらい驚いてたで

 

 なんでも転移魔法は転移先の座標データを確りを覚えて細かいとこまでちゃんとしなあかんから普通はあんな気楽にポンポン使えるもんやないと言うとったで

 

 リンディさんとこのエイミィさんも「転移魔法は使えると便利だけど使うためにはちょっと手間がかかるからアースラみたいな転移が必須な次元航行艦とかにはトランスポーターが設置されて

いるんだよ」って補足しとったわ

 

 そんでレティシアちゃんとレティラちゃんは一度戻ってくるともっぺん三人分ずつ用意して姿を消しよったわ

 

 その後しばらくしてから空中にまた新しい画面が展開されたで

 

 そこにはレティシアちゃんとレティラちゃんの他にも紫色で結構長めの髪をした白衣の男性とウェーブのかかった紫色の髪をしたスーツを着てピシッとしとるこれぞ秘書といった女性が

映っとった

 

 「初めての人が多いようなので自己紹介させてもらうとしよう、私の名前は

ジェイル スカリエッティ、それとも無限の欲望(アンリミテッド・デザイア) ドクター スカリエッティと言った方が

通りがいいかな?」

 

 「私はドクターの娘で秘書のようなことをしているウーノと申します」

 

 「秘書と言うよりは総合マネージャーと言った方がよくないかの?」

 

 「ジェイルさんはウーノさんがいないと生活できないもんね」

 

 「そっ、そこまでひどくはないと思うぞ」

 

 「妹として毎日の食事に洗濯にお風呂と家事全般をこなしてドクターのお世話をしてるウーノ姉が倒れはしないかと心配になっているのだが」

 

 「ほんとだぜ、たまにはウーノも休まねえと身が持たないぜ」

 

 「ドクターから研究がなくなったらいったい何が残るんでしょうね」

 

 「チンクさんもトーレさんもクアットロさんも言いたい放題言ってるね」

 

 「そう言えばドゥーエのやつが見当たらぬがどうしたのだ?」

 

 「どうやら向こう仕事の都合で今日は休めなかったようでね」

 

 「ケーキは帰ってきてから出せるように冷蔵庫にしまっておきますね」

 

 ここまできてスカリエッティって人が出てから固まったままになっとった画面の向こうの人達が再起動しよったで

 

 「な…、なななななななんでジェイル スカリエッティが」

 

 「広域次元指名手配犯で間違ってもこんなところに顔を出せるやつではないはずだぞ、どういうことだレティシア、レティラ」

 

 「そーいうけどジェイルさんも最高評議会の被害者なんだよ」

 

 「なん…だって」

 

 「確かアルハザードの情報をサルベージして複製した技術で作った人造人間が

ジェイルスカリエッティだったの」

 

 「そうだよ、それに私の行った犯罪のほとんどが最高評議会の指示によるものだよ」

 

 「最高評議会が…、管理局がそんなことを…」

 

 「ほんとに、世界はこんなはずじゃないことばっかりなんだな」

 

 「それに妾達榊一家で説得に行った時は自分の自由な時間が削られ続けていい加減嫌気が差しておるのに最高評議会の指示に疑問を持つこともなく従ってったというおかしなことになっておったからの」

 

 「自分の死を偽装するとかどうとかして行方を晦ませば自由になれるんじゃないって言ったら鳩が豆鉄砲食らったような顔をして目から鱗が落ちたと騒いでいたよ」

 

 「大方ブレシアの時と同じように体に細工をしておったのであろう、最高評議会が作った

人造人間だし根本的なところまで徹底しておってもおかしくはなかろう」

 

 「確かに百年以上も脳髄だけで生きているような老害ならそれくらいやってもおかしくなさそうだな」

 

 「ちょっ、ちょいまち、百年以上も脳髄だけで生きとるとかなんやの?」

 

 「管理局の最高評議会って脳髄だけになって維持装置の中で存在し続ている管理局の創設者達

本人だよ」

 

 その言葉を聞いてうちも含めてみんな固まってもうた

 

 と言うてもレティラちゃんや蒼真くんといったごく一部の人は変わりなかったけどな、

知っとったんやろか

 

 「脳髄だけで生きとるとかマンガやラノベにたまに出てくる脳だけ人間みたいなもんやろか」

 

 「あれを生きてると言うていいかどうかわからんがの」

 

 「ともかく話を続けるがジェイル本人には内緒でジェイルのクローンを作りジェイルの魂とか

意思といった要の部分のみをクローンに移して中身のなくなった本体は死を偽装する際に利用して処分したぞ」

 

 「後でそれを知らされた時はさすがに驚いたけど最適なやり方なのは確かだね、あれ以来調子が良くなっているし」

 

 「そうか、確かにデモンベイン世界の魔法と科学の組み合わせに異世界技術を応用したら

それくらい出来てもおかしくないの…かな?」

 

 「後戦闘機人の初期型は最高評議会に知られてるから能力だけ同じの模造品を作ってそっちを

提出したよ、確か五番までね」

 

 「後ドゥーエさんの偽物は能力を低くしてるから大丈夫だと思うよ」

 

 「そうか…、ジェイル スカリエッティ、おおよそでいいから最高評議会からどんな指示を

受けていたのか教えてくれないだろうか」

 

 「いいけど、その…大丈夫かい、顔色が良くないけど」

 

 「ああ…、大丈夫だ」

 

 いくら大丈夫言うたかて顔色がえらい悪いし強がってるだけなんは丸分りやで、エィミイさんがクロノさんを支えてるけどほんまに大丈夫なんやろか

 

 「申し訳ないけど私達は一旦このへんで」

 

 「ああ…、その方がいいだろうな」

 

 「そんなこと…ありません、僕は…まだ大丈夫です」

 

 「クロノくん、無理しちゃだめだよ」

 

 「今日の話の結果は最重要機密データとして後ほど送ろう」

 

 「お願いします、それでは」

 

 クロノさんが無理してるのを尻目にリンディさんが通信を切ったのかリンディさんの映っとった画面が消えた

 

 「トラブルがあったが話を続けよう」

 

 「ジェイルが最高評議会からどんな指示を受けておったかだったの」

 

 「大体予想はついてると思うけど人造魔導士の研究がメインだね」

 

 「プロジェクトFの骨子の構築及びブレシア テスタロッサへの譲渡、他に素養のある人物を

見つけては最高評議会へ報告、勧誘を断った素養持ちに対しての拉致・洗脳・人体実験、後は

戦闘機人の研究ですね」

 

 「胸糞悪くなる話だな」

 

 「今の私はその言葉を意味を理解出来るけど当時の私だとその言葉の意味を理解出来なかった

んだろうね、最高評議会に従うことに疑問を持つこともなかったし何をしても何とも思わなかったからね」

 

 「化け物の定義は好き好んで命を奪うその心、その在り方によると言うようなことを以前

レティラが言っておったそうだが他人の命を奪い弄ぶことを何も感じずに淡々と実行するだけの

存在はなんというのだろうな」

 

 「人ししての心を持ち、そう在り続けるから人間」

 

 「容易く命を奪うことに何も罪悪感を覚えないから化け物ね」

 

 「でもジェイル スカリエッティはどちらでもない、ただ最高評議会に従っただけで良いとも

悪いとも思っていなかったということか」

 

 「それは微妙に違うよ、当時の私は最高評議会に従うことが全てで他のことはどうでもいい

というか関心を持つことが出来なかったんだよ」

 

 「それって人間とか化け物とか以前の問題?」

 

 「レティシア達と出会って最高評議会から解放されるまである意味生きていなかったんだろうな」

 

 それはあまりにもひどいやないか

 

 「そんなの、そんなの酷過ぎるわ、ほんまの化けもんはジェイルさんをそんな風にした

最高評議会やないか」

 

 「まさしく、だな」

 

 「そんなわけでジェイル スカリエッティの指名手配の解除もしたいと思うが最高評議会が

絡んでるだけに簡単じゃない」

 

 「それで三提督に協力してもらってジェイルの見た目を変えた上で匿うことになったの」

 

 「私の娘は12人いるがまだ5人までしか目覚めていないし研究を続けることが出来るのは

ありがたいことだ」

 

 「それにブレシア氏と共に闇の書の修復に協力いたします」

 

 「ほんまか、ありがとな」

 

 「もっとも闇の書修復の中心となるのは妾だがの」

 

 「そうなんか?」

 

 「うむ、手順を大ざっぱに説明すればまず妾がはやてにユニゾンすることとなる」

 

 「アリシアちゃんにしてたみたいに、でもそれってどんな意味があるの?」

 

 「闇の書は所有者以外が干渉すると所有者諸共強制転生する機能があるからの、まずは所有者であるはやてとユニゾンしてはやてから収集する魔力に魔力によるプログラムコードを混ぜて

強制転生機能をロックする」

 

 「なるほど強制転生さえ封じればいくらでもやりようはあるものね」

 

 「だがそれだと主はやての魔力に紛れ込んだ異質に反応する可能性が」

 

 「その可能性もあって一週間ほど当り障りのない魔力コードを紛れ込ませることで様子を見ようと思おておる、何しろ強制転生が発動したらそれでおしまいだからの」

 

 「そして強制転生をロック出来たら私とジェイルも加わって修復すればいいわ」

 

 「でも修復するからには夜天の書だった時のバックアップが必要なんじゃないかしら?」

 

 「バックアップなど要らぬ、妾自信がユニゾンデバイスであり魔導書なのだから誰よりも夜天の書に近い存在よ」

 

 「つまりは夜天の書だった頃の機能を修復しつつ改悪されて失くしたところはレティちゃん自身を参考にして埋め合わせていけば問題ないってわけね」

 

 何か無茶苦茶言うてる気もするけど

 

 「それで夜天の書は直るんやな」

 

 「妾の名に賭けて確実に直してみせよう」

 

 「みんなを助けてくれるんやな」

 

 「任せて、みんなそのために集まってんだから」

 

 「絶対助けてみせる」

 

 「うちらの運命みんなに託したで」

 

 「私達は戦うことしか出来ない、だから…」

 

 「だからはやてを、はやてをぜってー助けてやってくれよな!」

 

 こうして話が終わったんだけど今は闇の書を持って居間に再び集まっとるで、その理由は

 

 「では始めるぞ、ユニゾン・イン」

 

 闇の書修復作戦の第一歩として魔力コード流しを試してみるためや

 

 実際にユニゾンしとるうちらは確認でけんけどユニゾンしたうちの見た目は髪が赤茶色になって目は宝石のようにきれいな深い赤になっとったらしいで

 

 それになんかえらい強くなったような感じがしていくらでも力がわいてくるような気がしたわ

 

 そしてユニゾンしてからは解析用の魔法で闇の書を調べることになったんやけど魔法でわかったことはを箇条書きにしてもうちにはさっぱり理解できんわ

 

 まあ、ゲームのステータス表示みたいになっとる結果の部分だけでも見せとこか

 

 

 

 名称

 

 ■◇の●(破損がひどく読み取り不可)

 

 闇の書

 

 

 種別

 

 書物

 

 魔法触媒デバイス

 

 

 備考

 

 所有者選定機能

 

 所有者接続機能(所有者選定機能によって選ばれた所有者のリンカーコアを一部取り込むことによって接続する)

 

 魔法収集機能

 

 魔力収集機能(一定期間収集がなければ所有者から収集する)

 

 魔法行使機能(所有者が収集した魔法を使えるようになる)

 

 守護騎士機能一式セット(起動・召喚・主従・送還・再構築)

 

 転生機能

 

 防衛機能(所有者以外の魔力が本体に干渉した時に転生機能強制発動)

 

 書物管制用ユニゾンデバイス

 

 最終転生用プログラム(収集により本体のページが666ページ埋まり完成した時管制用

ユニゾンデバイスを強制起動して所有者を取り込む、取り込んだ所有者には幸福なる夢を使い

防衛プログラムの暴走をもって管制用ユニゾンデバイスに自壊するまで魔力を消費させる)

 

 専用プログラム幸福なる夢籠(自壊するまで取り込んだ所有者に幸せな夢を見せるプログラム)

 

 補助ストレージデバイスシュベルト・クロイツ

 

 闇の書深奥領域不明領域(ブラックボックス)あり

 

 

 

 話には聞いとったけどひどいなー、収集機能とか防衛機能もひどいけど特にひどいのは最終転生用プログラムやな

 

 どうしたって終わるやないか、そりゃとびっきり危険なロストロギアとか言われるのも当然やろ

 

 そんでうちの魔力で解析魔法使っても思ったより闇の書の反応がなかったからこれなら案外

上手くいくんとちゃうかーとみんな喜んどった

 

 うちももちろん嬉しいで、このまま順調にいけば足が治って歩けるようになるんやし

 

 そんでうちの魔力に混ぜて魔力コードを流すということを一時間やってからユニゾンを解除したわ

 

 何でも一週間はこの一時間の魔力コード流しっつうんをやってみて様子を見るんやって




 というわけでスカリエッティは二次小説特有のマッドではないまともな天才科学者となりました

 死を偽装してとか言ったあたりは理想郷の友様の生きる意味のパクリだと思われるでしょうけど寝返りパターンの場合は最高評議会を誤魔化すというイベントが必須になるので(^-^;
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